AMPの仕組みを解説!AMPに必要な要素は?AMPのメリット・デメリットやAMP設定の検証方法もあわせて紹介します!

モバイルユーザーが多く存在する現代では、モバイル利用時のWeb閲覧ストレスを軽減させることは非常に重要です。

モバイルユーザーのユーザビリティを向上させられる方策の1つであるAMPをご存知でしょうか。

AMPは適切に導入すればSEO対策の一環にもなり得る手法です。

この記事では、AMPの仕組みとその構成要素について説明していきます。

AMPのメリット・デメリットやAMPを実装後の検証方法についてもあわせて紹介しますので、ぜひAMP導入検討の参考にしてください。

AMPの特徴

AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの頭文字を略した用語です。

これはモバイルで表示されるページやコンテンツの高速化をする手法を指します。

モバイルでのWeb閲覧は、通信速度やブラウザ環境などの面から表示速度がパソコンより遅くなることがデメリットでしょう。

表示速度を上げる手法としてはCSSコードであるvisibleやhiddenなどのvisibilityの使用でも実現することはできます。

しかし、エラーが発生するなど検索結果に影響するような問題点も多くありました。

表示速度の問題を解消するため、GoogleとX(旧Twitter)が立ち上げた共同プロジェクトにより生み出されたフレームワークがAMPなのです。

AMPを実装すると、モバイルユーザーの閲覧ストレスを軽減し快適なインターネット環境を提供できます。

ユーザーの利便性向上を図ることはインターネット検索結果に与える影響も大きいことから、SEO対策に有効というメリットもあるのです。

AMPは現在日本でも多くのメディアが導入しています。

 

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AMPがなぜ重要なのか

現在インターネット閲覧時にモバイルを利用するユーザーが非常に増加しています。

Googleが表明したモバイルファーストを皮切りに、モバイル端末向けのコンテンツ作成が主流になってきているといえるでしょう。

2021年3月からは全WebサイトがMFI(モバイルファーストインデックス)に移行されました。

今後さらにモバイルを重視する流れは加速していくと考えられるのです。

このため、モバイルでのインターネット検索時に上位表示されるようにするのは非常に大きな課題だといえます。

AMPはあくまで実装することでインターネット表示速度を上げるものであり、検索結果上位表示に直結するわけではありません。

しかしモバイルのSEO対策において大切なのは、モバイルユーザーのユーザビリティをいかに高めるかということです。

AMPは、ユーザビリティの向上に有効なフレームワークとしてその重要性に注目が集まっています。

AMPの仕組み

AMIを実装するとモバイルでの表示速度が格段に速くなります。

どのような仕組みで高速化されるのかを2つの項目に分けて以下に説明します。

JavaScriptを使わない

JavaScriptを利用すると豊富なコンテンツを提供できますが、読み込みに時間がかかってしまいます。

モバイルユーザーにとって表示速度が遅いことは、サイト離脱に繋がる大きな要因の1つです。

AMPではJavaScriptを使わず、あらかじめGoogle・X(旧Twitter)にキャッシュされた情報を基に表示されます。

このため読み込む時間を短縮することができ、モバイルでも非常に速い速度で表示されるようになるのです。

ローディングに優先順位をつけて高速化

AMPを利用すると、検索時に最初から表示される必要性が高いものだけがローディングされるようになります。

サイト内で順位をつけ、重要なコンテンツを優先的にローディングする仕組みです。

最低限の内容を素早く読み込むことで高速表示が可能になります。

 

ワンポイント
 AMPはキャッシュを利用し最低限の内容のみをローディングすることで表示時間を短縮しています。

AMPに必要な要素

AMPは表示速度を上げるために最適になるよう構成されています。

ここからはAMPに必要な3つの要素について解説していきましょう。

AMP HTML

表示速度を高速化するため、AMPでは使用できるHTMLに制限が設けられています。

AMPは一部のタグ・CSS・SVGの利用制限や通常のJavaScriptが使用不可です。

その代わり、AMP HTMLコンポーネントを使ってカスタムが加えることができます。

例えば、AMPページにアニメーションを組み込みたい時は「amp-animation」というコンポーネントを使って表示可能です。

AMP HTMLを使いこなすのが難しく感じる時は、AMP Startが提供しているテンプレートを利用することもできます。

AMPは独自のルールや制約を課し、省略した要素でWebコンテンツを構成することで高速化を実現しているのです。

AMP JS

AMP HTMLのレンダリングを高速化するJavaScriptライブラリがAMP JSです。

AMP JSには、外部リソースの読み込みを非同期で行いレンダリング処理に制限がかからないようにするシステムが実装されています。

これにより高速でのレンダリング処理が可能になり、AMPの描画性能が最適化されるのです。

AMP Cache

AMP Cacheとは、AMP対応ページをキャッシュして配信するネットワーク(CDN)のことを指します。

モバイル検索結果に表示されるAMP対応ページのリンクをタップすると、AMP Cacheに保存されているコンテンツが配信される仕組みです。

該当ウェブサイトにアクセスせずキャッシュが表示され、ローディング時間が不要になることでコンテンツを瞬時に表示できます。

これらの仕組みやパフォーマンス改善は自動的に行われ、サイト運営者が処理する必要はありません。

 

ワンポイント
 AMPは自動的に高速表示を可能にする3つの要素によって構成されています。

 

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AMPのメリット

サイト運営を行う際、AMPを実装することにはさまざまなメリットがあります。

ここではAMPで得られる3つのメリットを紹介します。

Webページの表示速度が速くなる

AMPはWebページの表示速度が飛躍的に上がる手法です。

これはAMP導入で得られる最も大きなメリットの1つだといえるでしょう。

AMP JSのみを使用可能とすることで通常のJavaScriptで読み込まれる広告などを制限でき、ローディングを大幅に短縮できます。

また、1度アクセスすると次回はさらに表示速度が上がる仕組みです。

ユーザーのストレスを軽減

長時間のローディングはユーザーにとって大きな負担です。

読み込みに時間がかかるサイトはユーザーが離脱しやすいという統計データもあります。

AMPが実装されたサイトは読み込み時間が非常に早くなるため、ユーザーのストレスを軽減させることが可能です。

AMPはユーザビリティ向上に有効な手法だといえるでしょう。

検索結果での上位表示の可能性が高くなる

Googleの発表では、AMPの対応の有無が検索結果に反映されることはないとのことです。

しかし先に述べたユーザビリティの向上は検索結果に影響すると考えられます。

また、AMPを実装しているページはカルーセル表示させることができます。

これにより、ユーザーの認知度が上がり閲覧者増加につながるのもメリットの1つでしょう。

 

ワンポイント
 AMPを導入し表示速度を上げることは、ユーザー・サイト運営者双方にとってメリットがあります。

AMPのデメリット

AMPはコンテンツのローディング短縮に最適な手法ですが、デメリットも存在することに注意しておかなければなりません。

以下にデメリットと考えられる2つのポイントについて解説します。

デザインなどが崩れる可能性がある

ページやコンテンツが表示されなくなる可能性があるということが、起こり得る問題の1つです。

これは、AMPが限定的な機能のみを利用することで表示速度を上げていることから発生します。

AMP HTMLコンポーネントにより従来のJavaScriptやJQueryなどが使用できず、デザインが大きく崩れてしまうケースがあるのです。

特に動的なコンテンツを多くを利用したページをAMPに対応させるのは非常に困難でしょう。

また、WordPress利用時、AMPに対応していないプラグインは利用できないというデメリットもあります。

利用できる広告タグが限られる

AMPでは広告タグ使用が制限されることがあるのが2つ目のデメリットです。

従来の広告を使用するためにAMPに対応するタグを埋め込む作業がいる場合もあります。

このことが広告収入減少の一因になってしまう可能性があるのです。

全ての広告タグが使用不可ではありませんが、対応を考える必要があるでしょう。

AMP設定の検証方法

AMPのデメリットをふまえ、実装の際は適切に表示されるかしっかりと確認することが必須です。

ここではその3つの確認方法とその簡単な手順について説明していきます。

AMPテスト

まず1つ目の確認方法は、AMPテストを利用することです。

これはGoogleが提供している確認ツールであり、適切な表示の確認及び修正点の指摘を行います。

確認手順は、AMPサイトにアクセスし確認したいページのURLを入力するだけです。

手軽に行えるため、非常に利便性の高いツールだといえるでしょう。

Chromeのデベロッパーツール

2つ目はChromeのデベロッパーツールを利用して確認する方法を紹介します。

利用手順は以下のとおりです。

  1. AMPページURL末尾に「development=1」を付け足す
  2. 起動したデベロッパーツールのメニューから「Console」を選択

Chromeのデベロッパーツールでは、AMPのコードが正しい記述になっているかを検証できます。

Googleサーチコンソール

3つ目の確認方法はGoogleサーチコンソールの利用です。

GoogleサーチコンソールはWebサイトの分析を行うツールであり、これを通して具体的にエラーを発見することができます。

利用手順は以下を参照してください。

  1. Googleサーチコンソールに登録しアカウントを作成
  2. ログインしてAMPページのURLまたはドメインを登録
  3. メニューにある「検索時の見え方」を選択

Googleサーチコンソールは自動的に登録されたAMPページのレポートを作成します。

そのレポートを確認すればAMPページの問題点が見つかるという仕組みです。

 

ワンポイント
 AMPのデメリットを理解し、実装の際は適切なテストを実施するべきだといえるでしょう。

AMPとSEO対策

AMP導入を検討する際、SEO対策に有用かということは非常に気になるポイントでしょう。

結論からいうと、AMPはSEO効果が見込めるといえます。

その直接的な効果としては、ランキングシグナルとして高評価が得られるようになることです。

AMPが実装されたWebページはローディングが格段に速くなります。

ページの読み込み速度は検索順位のランキング要素の1つであり、速いほど順位が上昇するのです。

また間接的な効果として、AMP導入によるユーザビリティの向上が挙げられます。

ユーザーがストレスを感じることなく快適に閲覧できるWebサイトには多くのユーザーが集まる可能性が高いでしょう。

ページの参照数が上がれば検索結果上位に表示されやすくなります。

ユーザーの利便性を重視したWebコンテンツを作成できるAMPは有効なSEO対策になり得るといえるのです。

AMPの導入に困った時は?

モバイルの端末が広く普及した現代において、モバイルユーザーに快適なインターネット環境整備の重要性はますます高まるでしょう。

今後ユーザビリティを重視したWebサイトが増加していくことが予想されます。

どんなに素晴らしい内容のWebページだとしても、表示速度が遅いとユーザーは離脱してしまいます。

ローディング時間を短縮することは、簡単に取り組めるSEO対策になり得るのです。

表示速度を高速化できるAMPは、導入すれば多くのメリットがある手法であるといえます。

その反面AMPにはさまざまな制限や独自の複雑なルールが存在します。

またAMPにはサイトの性質によって向き不向きが存在し、それを見極めるのは困難です。

AMPを実装するには、深い専門知識と豊富な経験のあるプロへの相談をおすすめします。

AMPの導入にお困りの際はデジマクラスへご相談ください。

専門のコンサルタントがAMPについての悩みを解決するサポートをしていきます。

 

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まとめ

今回の記事ではAMPについて解説しました。

AMPはWebページ・コンテンツの表示速度を高速化できる手法であり、ユーザビリティを高めることができます。

これらのメリットはSEO対策に有効であると考えられ、Webサイトを運営する上で見逃せないポイントです。

しかしAMPは高速化を実現するためさまざまな制約や独自のルールが存在します。

これらのデメリットをしっかりと理解し、適切に導入するためにはプロのサポートが必要でしょう。

AMP導入を検討する際はデジマクラスのコンサルタントにぜひお任せください。

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