MAU・WAU・DAUの使い分けを解説!アクティブ率が示すことは?MAU・WAU・DAU・アクティブ率の活用事例もご紹介

Webマーケティングで重要なMAU・WAU・DAUについて正しく理解できていますか?

この記事ではその使い分けや計算方法について詳しく解説します。

アクティブ率がKPIとして重要である理由を知ることは、より良いサービス・アプリを提供するヒントになるでしょう。

さらに、MAU・WAU・DAU・アクティブ率の具体的な活用事例についてもあわせて紹介します。

ユーザーの動向をマーケティングに活かしたい時はぜひ参考にしてください。

MAU・WAU・DAUって何?

SNS・アプリの開発やマーケティングを行う際、「MAU・WAU・DAU」という指標が非常に重要になります。

これらを活用するためには、それぞれの言葉の意味をしっかりと理解することが必要です。

ここでは「MAU・WAU・DAU」の言葉の意味を以下に説明していきます。

「アクティブユーザーという概念」

「MAU・WAU・DAU」にはいずれにもアクティブユーザー(Active User)を指す「AU」という言葉が入っています。

この「アクティブユーザーという概念」を知ることが最初に重要なポイントでしょう。

アクティブユーザーとは、一定期間内に1回以上アプリやサービスを利用したユーザーを意味する言葉です。

これはただサイトを訪問しただけではカウントされず、ダウンロードやログインなど何かアクションを起こしたユーザー数を計上します。

このためアクティブユーザーを観察することで、会員登録しているだけではなく利用状況の実態を知ることができるのです。

提供しているサービス・アプリの問題点を素早く発見し、最新のものに改善することができるようにもなります。

MAU・WAU・DAUの意味

MAU・WAU・DAUはすべてアクティブユーザー数を示す指標であり、これらは計測する期間によって区分されています。

MAUはMonthly Active Userの略で月間アクティブユーザーという意味です。

次にWAUはWeekly Active Userの略で週間アクティブユーザーを指します。

そしてDAUはDaily Active Userの略で1日あたりのアクティブユーザーを表わす指標です。

これらの指標は提供するサービス・アプリの種類・提供形態によってどれを見るべきかが異なってきます。

 

ワンポイント
 MAU・WAU・DAUを知るうえでAUの概念が重要であり、これらの区分は計測期間によって分かれています。

MAU・WAU・DAUの使い分け

アクティブユーザー(AU)を観察することはサービス改善・顧客満足度向上につながる重要な作業です。

どの指標を観察すればよいかはケースバイケースであり、提供するサービス・アプリのどの性質に着目するかによって変わります。

ここからはMAU・WAU・DAUという3つの指標の使い分けについて着目ポイントに分けて説明しましょう。

MAUは長時間利用されているかに着目

ある程度の長期間にわたる利用を見越したサービス・アプリの場合はMAUを重視すべきでしょう。

月に数回の利用が想定されるECサイトなど小売り系や、宿泊施設・飲食店などの予約サービスにはMAUが適しています。

また、月々の利用料金が定額のサービスや長期間ユーザーに楽しんでもらうことを目的とするアプリの場合にもMAUを用いるのが最適です。

ユーザーが該当サービス・アプリに定着しているかを測る指標として使えます。

MAU率の計算式は「月間利用ユーザー数÷登録者数」です。

WAUは利用が習慣づいているかに着目

該当サービス・アプリの利用がユーザーに習慣づいているかを知りたい時はWAUを使います。

音楽・動画配信などのメディア系サービス・アプリは1週間単位で計測されることが多いためWAUを採用することが多いようです。

ユーザーのニーズに合わせて短期間でサービス改善を図れるというメリットもあります。

WAU率の計算式は「週間利用ユーザー数÷登録者数」です。

DAUは毎日の利用に着目

毎日の使用頻度が高いサービス・アプリの場合はDAUを重視するべきだといえます。

具体的には、SNS・ニュースなど、1日のうちあらゆる場所で何度も利用することになるアプリが例として挙げられます。

音楽配信アプリでも、ユーザーに毎日聞いてもらうことを意図してDAUを重要な指標としているものもあるようです。

DAU率の計算式は「1日の利用ユーザー数÷登録者数」になります。

 

ワンポイント
 MAUは長期的視点、WAUは定期的な習慣としての視点、DAUは日常的な視点で使い分けましょう。

 
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DAU/MAU比率(アクティブ率)の使い方

アクティブユーザーの動向を数値として計測するための指標が「DAU/MAU比率」です。

これは「DAU率」とも呼ばれており、DAU/MAU比率=アクティブ率と捉えていいでしょう。

ここではその計算方法やその目安・基準について解説します。

計算方法

DAU/MAU比率はDAUをMAUで割ったものであり「DAU/MAU比率(%)=DAU/MAU」となります。

具体的な数字を当てはめると、月間登録者数が10万人で1日に利用したユーザー数が1万人のアプリの場合は以下のとおりです。

「DAU/MAU比率(アクティブ率):1万人÷10万人×100=10%」

DAU/MAU比率はユーザーエンゲージメントやスティッキネス(粘着性)を知るために重要な指標になります。

運営しているWebサイト・アプリ共通の指標であり、提供サービス全体の動きを見たい時に有用でしょう。

目安・基準は?

一般的にユーザーの日常的な利用を目指すアプリのDAU/MAU比率(アクティブ率)は10~20%が標準だといわれています。

アプリによって異なるとはいえこれが20%超だと優秀な状態であり、40~50%を超えるのは極めて稀でしょう。

DAU/MAU比率(アクティブ率)は日常的に頻回利用されることを目的にしたアプリなどに適した指標です。

これが10%未満の場合は標準範囲に入るように対策を考えていくことになります。

 

ワンポイント
 DAUをMAUで割ることで算出されるMAU/DAU比率は、20%以上がユーザー人気度の基準だといえます。

アクティブ率のKPIとしての役割

アクティブ率はサービス・アプリのKPIとして重要な役割を担っています。

ここからはその2つの具体的な理由を説明していきましょう。

アプリでは「ダウンロードしただけ」の層も多い

ダウンロード自体に課金されるアプリ以外は、ダウンロード数が増加するだけでは利益アップに直結しません。

ユーザーがダウンロードしただけで次のアクションを起こさないことには意味が無いのです。

ダウンロードしたユーザー数を増やし、コンテンツを定期的に活用してもらうことが売り上げ増加に大切なポイントになります。

アクティブユーザーの状態を把握できるのがアクティブ率であり、要チェックのKPIです。

Webサイトでは特定のチャネルからの流入が把握できる

アクティブ率はLINEやInstagramなど特定のチャネルを経由してWebサイトへ流入したユーザー数を知ることができる指標です。

この流入のほとんどは単一端末またはブラウザからのものであると考えられます。

チャネルごとに流入状況を比較し、そのアクティブユーザー数のデータをサービスに活用できるようになるのです。

 

ワンポイント
 アクティブ率は、サービス・アプリの実状やユーザーの流入状況を把握できる重要なKPIです。

アクティブ率のよくある誤解と注意点

アクティブユーザーの動きを掴む指標として使えるアクティブ率は、Webマーケティングにおいて重要な指標です。

しかし、これは必ずしも全てのケースに有効ではないことに注意しなくてはいけません。

アクティブ率のよくある誤解と利用する際の2つの注意点について以下に示します。

アクティブ率が低く出るサービス形態もある

アクティブ率は日常的に利用されるアプリのアクティブユーザー数を把握するのに適した指標です。

しかし、アクティブ率はユーザーのスティッキネス(粘着性)を常時正しく計測できるわけではありません。

定期的な利用を目標としているサービスではアクティブ率が低く算出されてしまうことが起こり得ます。

ECサイトや店舗予約など、毎日ではなくとも継続して利用するためのサービス・アプリなどがその具体例です。

本来の目的からすればアクティブユーザーと見なせるにもかかわらず、アクティブ率上ではそうならないことがあります。

別の指標を用いたほうがいい場合も

Webマーケティングにはユーザーのアクティブ率を正しく把握することが不可欠です。

サービスの種類・形態によっては別の指標が最適である場合もあります。

これにはMAU・WAU・DAUの違いを理解し、どの指標を用いるといいかしっかりと見極めましょう。
 
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MAU・WAU・DAUの確認方法

WebサイトのMAU・WAU・DAUは「Googleアナリティクス(GA)」を利用して確認することができます。

調べる手順は以下のとおりです。

  1. Googleアナリティクスに登録しログインする
  2. 左側にあるメニューにある「ユーザー」内の「アクティブユーザー」を選択
  3. 「アクティブユーザー数」タブ内にある見たい項目のチェックボックスにチェックを入れる

ここでは複数項目を選択し同時に表示することもでき、比較する際にも使いやすくなっています。

また、Googleアナリティクスにおけるアクティブユーザー数(AU)はユニークユーザー数(UU)と同義となることに注意しましょう。

この他、「Yahoo!Japanアクセス解析」や有料のアクセス解析ツールを利用して分析する方法もあります。

MAU・WAU・DAU・アクティブ率の活用事例

ここではMAU・WAU・DAU・アクティブ率が活用されている3つの事例を紹介します。

これらを見れば、MAU・WAU・DAU・アクティブ率の具体的な利用方法の参考になるでしょう。

パズル&ドラゴンズ

MAUを重視したマーケティングを行っている事例として挙げられるのが『パズル&ドラゴンズ』です。

これはガンホー・オンライン・エンターテイメント社が提供しており、『パズドラ』の愛称で親しまれています。

これらのソーシャルゲームにおいてはユーザーに毎日プレイしてもらうことは非常に重要です。

このためDAUを観察するケースが多くなるところ、『パズル&ドラゴンズ』はMAUを重要な指標とし大ヒット作となりました。

これは国内ダウンロード回数4,500万を突破し、ユーザー同士がオフラインでも交流できる大規模イベントなども開催されています。

DAUは、ユーザーを飽きさせず長い期間親しまれるコンテンツの提供に有用な指標であることを示す一例です。

AbemaTV

株式会社AbemaTVのインターネットテレビコンテンツがWAUの具体的活用例の1つです。

AbemaTVは音楽・ニュース・バラエティ・アニメなどさまざまなジャンルの動画を配信しています。

このアプリはWAUを優先した戦略で開局からわずか7ヶ月で1,000万回ダウンロード超を記録しました。

WAUは週ごとに異なるコンテンツの視聴をユーザーに習慣づけることに寄与する指標であるといえるでしょう。

X(旧Twitter)

いつでもどこでも利用できるSNSであるX(旧Twitter)ではDAUが最も重要な指標の1つとしています。

X(旧Twitter)は2019年第1四半期のDAUは前年同期比11%増の1億3,400万人と発表し、これはその後も好調に推移しているようです。

また、X(旧Twitter)と連動した広告運用を行いDAUを大幅に増加させることに成功した例もあります。

情報発信・収集など毎日の変動幅が大きく速いスピードを求められるジャンルにおいて、DAUは重視すべき指標なのです。

アクティブ率をUPするには?

多くのユーザーに活用されるサービスにするためには、ユーザーの利用状況を分析し改善することが大切です。

これに活用できる指標として、MAU・WAU・DAUのアクティブ率は見逃せないポイントになります。

それぞれの特徴をふまえ、サービスのジャンルによってそれを使い分けることでアクティブ率UPを狙いましょう。

アクティブ率をUPするために最も重要なポイントは、定期的にコンテンツを配信し続けることです。

一方的な情報ばかりを配信するのではなく、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを配信することが欠かせません。

これらの指標を見てカスタマーサクセス(CS)改善や顧客満足度を向上させることも重要です。

このためには、ユーザビリティへの配慮や毎日更新されるコンテンツの提供などが有効でしょう。

イベントや季節ごとにサービスを配信する方法も効果的です。

また、登録のみで実際に利用していないユーザーを把握し、その層へ向け適切な頻度でプッシュ通知などを行うという対策も挙げられます。

これらのアクティブ率をUPさせるさまざまな施策を講じ、多くのユーザーに愛されるサービス・アプリの提供に努めましょう。

MAU・WAU・DAUを有効活用してマーケティングの成果を出すなら

ただ単に登録者やダウンロード数を調べるだけでは分からないユーザーの実態を把握するツールとしてMAU・WAU・DAUは有効です。

これを計測することで、ユーザーのニーズを基にしたサービス・アプリへ改善していくことが可能になります。

しかしこれを正確に理解し使いどころを見極めるには専門的な知識・ノウハウが必要です。

ユーザーの動向を把握し適切に対応する方法が分からない時はプロへ相談するのも1つの手だといえます。

MAU・WAU・DAUの活用にお悩みの際はデジマクラスのコンサルタントにご相談ください。

マーケティングを行ううえでこれらの指標を有効的に使い、確実な成果を出すサポートをいたします。
 
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まとめ

MAU・WAU・DAUとはアクティブユーザー(AU)を表わす指標であり、それぞれ対象期間が異なります。

サービス・アプリの効果を測るKPIとして重要なのがこれらのアクティブ率です。

それぞれの特徴を理解しサービス・アプリに合わせて使い分けることで、ユーザーの動向を適切に分析する指標として使用できます。

MAU・WAU・DAUを計測し有効活用するなら、プロであるデジマクラスへの相談をぜひご検討ください。

これらの指標を活かし、企業を成功へ導くマーケティング戦略を考えていきましょう。

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