IT技術が進歩し私たちの生活は便利になりました。

スマホの普及も私たちにとって、便利な生活になる「モノ」の1つです。

調べたい・知りたいと思ったときには、スマホを手にする人は多いのではないでしょうか?

マーケティングの中で「マイクロモーメント」という考え方が注目されています。

ここでは、Googleが提唱するマイクロモーメントについて解説していきます。

またマーケティングでの重要性や、活用事例もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

Googleが提唱する「マイクロモーメント」

google

マイクロモーメントという考え方は、Googleが提唱しました。

スマホのようなデバイスを利用して、調べる行動を起こす瞬間をマイクロモーメントとGoogleは提唱したのです。

インターネットで何か検索する場合、以前はパソコンを使うことが当たり前でした。

現在では何か調べたい・知りたいなど思ったときに、スマホを利用する人が多いと思います。

このマイクロモーメントという考え方を正しく理解することで、マーケティングに活かしていける部分が多くあるのです。

マイクロモーメントのマーケティングでの重要性

ビジネス、利用

マイクロモーメントはマーケティングの考え方で注目されています。

スマホが普及してから、モバイルを活用したWEBマーケティングは多くの企業が常に試行錯誤しているでしょう。

WEBマーケティングを上手く運用し、利益へ繋げていくためにも日々の情報収集が必要です。

マイクロモーメントの考え方を活用するためにも、マーケティングでの重要性について理解しておきましょう。

それぞれのポイントについて解説していきます。

モバイル利用普及と購買プロセスの変化

ユーザー、動向

マイクロモーメントが注目され始めた大きな理由でもあるのが、モバイル利用の普及が増えたことと、購買プロセスの変化です。

まず1番大きい理由ともいえるモバイル利用の普及率の増加です。

2008年にiPhoneが日本でも発売され、その後国内でもAndroidが登場しスマホ普及率が増加しました。

最近では格安スマホの登場もあり低額から利用できるメリットも大きく、今後もスマホの普及率は増えていくと予想されます。

そしてスマホ普及率の増加とともに購買プロセスも変化しているのです。

消費者が何か商品を購入する場合は、お店に直接訪れ、購入する流れが一般的でした。

しかしスマホの登場により購買プロセスが変化しました。

消費者が何か「欲しい」と思ったときには、スマホで調べ、オンラインショップで購入する流れが多くなってきているのです。

オンラインショップやECサイトが増え、消費者が気軽に購入できるメリットもあり、以前とくらべ購買プロセスが大きく変化したのです。

モバイル検索によって日常場面の潜在的なニーズが明らかに

モバイル検索によって日常場面の潜在的ニーズが明らかになったことも関係しています。

スマホを所有している場合、多くの人々が外に出る際は持ち歩いています。

日常生活において、スマホは欠かすことが出来ない必需品になっている人も多くいるでしょう。

何か調べ物をする際もスマホで、検索し調べることが出来ます。

また家の中でも、パソコンを開かずスマホで気軽に検索することが出来ます。

スマホがあれば場所を問わず気軽に調べることが出来るようになったことが、このマイクロモーメントが注目された1つの理由でもあるのです。

例えば、旅行先を探す場面があるとしましょう。

その旅行先で観光名所やおすすめの食事などを知るために、スマホで検索し調べます。

これはユーザーが「知りたい」という欲求からスマホを利用しているのです。

このように、日常場面でモバイル検索は行われているのです。

マイクロモーメントを捉えて生まれるビジネスチャンス

マイクロモーメントを捉えて生まれるビジネスチャンスが増えてきています。

服を購入したり、レストランを見つけたり、美容室を予約したりなど多くの場面でスマホが活用されています。

これは、ユーザーが買いたい・行きたい・したいと思い、行動しているからです。

そこに企業が着目し、モバイルを活用したビジネスが広がっています。

例えば、アパレルショップは服をオンラインショップで購入出来るようにしたりしています。

ほかには、希望のレストランを調べられるようなサイトを作成したりなど様々なビジネスがあるのです。

このマイクロモーメントを上手く捉えていくことで、様々なビジネスチャンスがあるといえるでしょう。

 

ワンポイント
スマホの普及が進んでいる現在、マイクロモーメントを重要視することは、マーケティングを行ううえで効果的といえるでしょう。

 
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マイクロモーメントの4つの瞬間

デジタル、ユーザー

Googleが提唱するマイクロモーメントでは、スマホのようなデバイスにユーザーが向かう瞬間を4つに分けています。

  • 知りたい
  • 行きたい
  • したい
  • 買いたい

この4つの瞬間について詳しくみていきましょう。

知りたい (Want-to-know moments)

まず1つ目が「知りたい」というモーメントです。

例えば、知らない言葉を耳にしたときスマホを利用しその言葉を検索し調べたりすることがありませんか?

その調べる行為のことはマイクロモーメントの「知りたい」という1つのモーメントになるのです。

スマホ利用者は、「知りたい」という欲求からスマホで情報を調べているといえるでしょう。

行きたい (Want-to-go moments)

2つ目が「行きたい」というモーメントです。

例えば、近くのレストランを探したり、近くの本屋を探したりするためにスマホを利用したことがありませんか?

この行きたいと思いからスマホを利用した時が「行きたい」という1つのモーメントになります。

スマホがあれば、知らない土地でも簡単にレストランやカフェなどを探すことが出来ます。

この「行きたい」という欲求からスマホを利用している人が多くいるのです。

したい (Want-to-do moments)

3つ目が「したい」というモーメントです。

例えば、ケーキを作りたい、ダイエットをしたいと考えている場合、レシピやダイエット方法を知るためスマホを使って検索していませんか?

このやりたいという欲求からスマホを利用した時が「したい」という1つのモーメントになります。

買いたい (Want-to-buy moments)

4つ目が「買いたい」というモーメントです。

例えば、服を買うため、本を買うため、家電を買うためにスマホで検索したことがありませんか?

この買いたいという思いからスマホを利用した時が「買いたい」というモーメントになります。

スマホの普及で、ネットから簡単に商品が買えるようになりました。

今では多くのオンラインショップがあり、ユーザーにとって多くの選択肢があります。

この「買いたい」という欲求からスマホを利用している人は多くいるのではないでしょうか。

 

ワンポイント
マイクロモーメントを活用するためにも、「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」この4つの瞬間は理解しておきましょう。

Googleが推奨するマイクロモーメント活用の3ステップは?

グラフ、上昇

マイクロモーメントを活用するうえで、Googleは3つのステップを推奨しています。

それぞれのステップについて解説していきます。

①見極める

まずユーザーがどのような場面で、スマホを使い行動に移すのか見極めることが重要ということです。

ユーザーが「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」と思ったときに、スマホを使い調べるでしょう。

その調べるタイミングを見極めることが重要なのです。

ユーザーが何を求めているのか、どのような情報を求めているのか見極めてみましょう。

②届ける

見極めたあとには、届けることが重要になります。

ユーザーがスマホで検索した場合は、情報を必要としています。

その情報を企業がどのように伝えていくかが大きなポイントです。

例えば、商品を見つけやすいようにオンラインショップを改善したりします。

他には、サイトにすぐアクセス出来るようにSEO対策を行ったりすることも1つの方法です。

SEOとは検索エンジンの最適化のことを指し、SEO対策を行うことで検索結果に上位に表示させることが出来ます。

上位に表示されることで、ユーザーがスマホで検索した際にサイトを見つけやすくなるのです。

ユーザーがどのような情報を求めているのか見極め、その情報を的確に伝えることが企業にとって重要になります。

③測定する

データ分析

見極め、情報を届けたあとは測定を行いましょう。

その情報がユーザーにとって有益であったのか、適切な情報であったのか測定します。

測定することで改善点が見えてくるでしょう。

情報を伝えるためにサイトのコンテンツを増やす必要があるなど、それぞれ改善点がみえてきます。

マイクロモーメントを活用し、マーケティングに活かすためにもPDCAを回していくことが重要なのです。

PDCAとは、計画・実行・評価・改善の仕組みのことを指します。

このPDCAを回していくことで、行うべき施策も明確になり、目標達成への道も拓けてくるでしょう。

 

ワンポイント
マイクロモーメントのPDCAを回していくことで、効果あるマーケティングへと繋げることが出来るでしょう。

マイクロモーメントの主な活用先

指をさす男性

マイクロモーメントの活用先にはどのようなことがあるのでしょうか。それぞれ解説していきます。

アプリの手軽さで消費者のマイクロモーメントに即対応

マイクロモーメントの活用先の1つの施策として、アプリがあります。

スマホの普及とともに、数多くのアプリが開発されリリースされています。

レストランが検索できたり、洋服が購入できたり様々な用途に合わせて使える企業アプリが多く存在するのです。

WEBを開いて検索するよりも、アプリの方がスムーズにユーザーの意図に合わせて活用が出来るので、利用する確率が高いといわれています。

また、アプリで多くの企業が活用しているのがプッシュ通知です。

プッシュ通知を活用することで、ユーザーの購入意欲も上げることができ、購入する確率を上げることが出来るのです。

Webサイトの最適化

パソコン Ipad 端末

マイクロモーメントを上手く活用し、WEBサイトの最適化をすることも効果的です。

WEBサイトの最適化を図るために、SEO対策を行うことが1つの手法として挙げられます。

SEO対策を行えば、検索結果で上位にサイトを表示させることが出来ます。

検索結果で上位に表示されれば、ユーザーが検索し自社のサイトに辿り着く可能性が高くなるのです。

WEBサイトへのアクセス数も増やすことができれば、企業の利益へと繋がる可能性も高くなります。

またWEBサイトの最適化のポイントとしては、サイトの利便性が良いことが重要です。

例えばサイトを開いた時にページが重かったり、情報が見つかりづらかったりするとユーザーが離脱してしまう要因になります。

ページがすぐに表示されるように改善したり、情報が見つけやすいようにコンテンツを改善したりすることが重要といえるでしょう。

新たなターゲット層・リーチ獲得

新たなターゲット層・リーチ獲得にも活用することが出来ます。

ポイントとしては、マイクロモーメントの発生する瞬間を分析してみることです。

ユーザーがどのような場面で、「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」と思いスマホを利用したのか分析してみるのです。

分析することで、ユーザーの動向を明確にすることが出来るでしょう。

ユーザーの動向が明確になれば、新たな施策を考案することが出来ます。そして新たなターゲット層・リーチ獲得へと繋がるのです。

マイクロモーメントを上手く捉えることで、マーケティングの幅を増やすことが出来るでしょう。
 
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検索キーワードの分析から読み取るマイクロモーメント

検索キーワード

マイクロモーメントを活用するために、検索キーワードを分析してみましょう。

検索キーワードには、このマイクロモーメントを活用しマーケティングに活かすための沢山のヒントが隠れています。

ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか分析することで、ユーザーの動向を捉えることが出来るのです。

自社に関係してくるキーワードがどのようなものか、どのキーワードが多く検索されているのか分析してみましょう。

このキーワードは、マイクロモーメントのどの瞬間から生まれユーザーが検索しているのか分析してみることが1つのポイントです。

分析することで、現在行っているマーケティングが効果的なのか、または新たな施策を立てるべきなのか明確にすることが出来るでしょう。

 

ワンポイント
マイクロモーメントの発生の瞬間のヒントは、検索キーワードから読み解くことが重要です。

マイクロモーメントのマーケティング活用事例

コーヒー

マイクロモーメントの活用事例として、スターバックスがあります。

スターバックスでは、アプリからオーダーできるモバイルオーダーを取り入れました。

スターバックスの店舗に行き、レジで注文する流れが一般的です。

しかし、店舗に列が出来ている場合があります。列があると並ばなければいけません。

時間がない場合などは、購入することを諦めてしまう人もいるでしょう。

そこでスターバックスはマイクロモーメントから捉えマーケティングの施策として、モバイルオーダーを取り入れました。

モバイルオーダーは、アプリから注文と決済を行い、店舗に商品を取りに行く流れです。

このモバイルオーダーは、消費者がどこからでも注文ができ、列に並ぶことなく、好きな時間に商品を取りにいくことが出来ます。

これはマイクロモーメントの発生するタイミングを見極め、消費者のニーズを捉えることで生まれた施策なのです。

消費者のニーズを満たすコンテンツでマイクロモーメントを逃さない

男性、指差し

マイクロモーメントの発生のタイミングを見極めることが重要です。

見極めるためには、消費者にどのようなニーズがあるのか理解しておく必要があります。

そのニーズを捉えるために、検索キーワードを分析してみることがポイントです。

検索キーワードには、消費者のニーズの情報が沢山あります。

そのニーズを上手く捉えていくことで、消費者のニーズを満たすコンテンツ作りが出来るでしょう。

消費者のニーズを満たすコンテンツを提供することで、マイクロモーメントの瞬間を逃さず、効果あるマーケティングへと繋げることが出来ます。
 
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マイクロモーメントを捉えてマーケティングで成功するなら

ワンポイント

マイクロモーメントを上手く活用し、効果あるマーケティングを行うためにも、ポイントを押さえておくことが重要です。

しかし、どのようにマーケティングに取り入れていくか悩んでいる企業もあると思います。

マイクロモーメントを活用したマーケティングでお悩みの場合はデジマクラスへご相談ください。

マーケティングで成功出来るようにお手伝いいたします。

まとめ

Webコンテンツイメージ

マイクロモーメントについて解説いたしました。

Googleが提唱したマイクロモーメントですが、スマホが普及されこの考え方は注目されています。

マーケティングの考え方もIT技術の発展と伴い変化してきているのです。

マーケティングを成功させるためにも、マイクロモーメントの瞬間を上手く捉え活かしていくことが重要です。

悩みがある場合はデジマクラスへご相談ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。