バーチャル展示会という言葉を耳にする機会が増えてきました。
バーチャル展示会とはオンライン上で開催される展示会のことで、新型コロナウイルスの流行にともない注目を集めています。
今回はバーチャル展示会の事例を紹介すると共に、バーチャル展示会のメリットや費用についても解説しています。参考にしてください。
目次
バーチャル展示会の概要
バーチャル展示会とは、インターネット環境があればどこからでも参加できるオンライン上で開催される展示会のことです。
イベントを開催していた企業も新型コロナの蔓延以降、移動時間がかからず自由に参加できる非接触型展示会の導入を検討しています。
ビジネスマッチング創出の機会
バーチャル展示会は国内だけでなく国外からの参加も期待できます。ビジネスマッチングの機会も広がるのです。
参加者との接点であるオンライン名刺交換なども行え、オンラインビジネスを加速させる大きなチャンスにもなり得るでしょう。
新型コロナウイルスの流行により注目が集まった
以前からバーチャル展示会を開催する企業はありましたが、2020年の新型コロナウイルスの流行により注目が集まっています。
低コストで幅広い集客が見込まれるバーチャル展示会は、新型コロナウイルスの終息後も幅広く取り入れられることでしょう。
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バーチャル展示会の事例
今まで人員を集めて開催されていた展示会をバーチャル展示会に切り替える企業が多くなっています。
それではバーチャル展示会で成果を上げている事例をいくつか見ていきましょう。
東京ゲームショウ 2020
「東京ゲームショウ2020」はそれまで幕張メッセで一堂に会して行われていた展示会を、バーチャル展示会に切り替えて開催されました。
東京ゲームショウは公式番組や出展社の番組・動画などによって新作のタイトルやサービスが発表されるイベントです。
大手メーカのみでなくインディーズにいたるまで、さまざまな企業や団体が参加して行われ、40か国の企業や団体が利用しました。
オンライン商談も有意義に行われ、オンラインならでは世界的規模の展示会となっています。
Sansan Evolution Week2020
「Sansan Evolution Week2020」は大規模ビジネスカンファレンスで、初めてフルオンラインでのバーチャル展示会を導入しました。
働き方転換期を迎えている今だからこそ、オンライン上での新たな出会いが求められているのです。
イベントでは業界の最前線で活躍するプレイヤーによる最先端テクノロジー・画期的なソリューションなどが配信されます。
オンライン名刺機能や名刺アプリを使ったオンライン名刺交換も、来場者同士だけでなくスピーカーやスポンサーとも交せるのです。
Smart Sensing ONLINE
「Smart Sensing ONLINE」はオンライン上で情報発信を行い、出展企業と来場者の出会いの場を作る事を目的としたコミュニケーションイベントツールです。
例年オフライン展示会を開催していましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け2020年はバーチャル展示会に切り替えています。
商談の機会を多く作るため、オンラインセミナーやビジネスマッチングによりビジネス機会を作り出す目的を果たしています。
「アフターコロナ」「テレワーク」などのテーマが用意され、今後の展望・イノベーションについても考える機会が与えられました。
BOXIL EXPO 2020
「BOXIL EXPO 2020」は人事・組織のソフトウェアSaaSを中心としたサービスとの出会いを実現させるバーチャル展示会です。
各部門に分けてサービスが展示され、業界著名人のトークセッションも配信されるなど充実したイベントとなっています。
Mobility Transformation 2020
「Mobility Transformation 2020」は「移動の進化に挑戦する」をコンセプトに業界の枠を超えてスマートシティなどへの取組みを共有する場です。
またMaaSやCASEといったキーワードをもとに取り組んだ事例も共有しています。
「カンファレンス」「セミナー」「コミュニティ」「MT Magazine」の4つのカテゴリで学びの場を提供しています。
バーチャル展示会のやり方
バーチャル展示会について事例を挙げて解説しました。お分かりいただけたでしょうか。
続いてバーチャル展示会を開催するにはどのようにすればよいのか、また注意点について解説します。
バーチャル展示会を開催するまでの手順は次の通りで、開催までは4ステップです。
- 配信環境を整える
- 配信コンテンツの作成
- 開催情報の案内
- 開催
1ステップごとの内容を確認しましょう。
配信環境を整備
まずツールを選定して配信環境を整備します。目的に合わせたツールを選ぶことが大切です。
また使いやすさや配信環境に適切かどうかもツール選びのポイントとなります。
バーチャル展示会では参加者同士の交流も成功のポイントの1つです。交流機能の充実したツールを選ぶなど効率良く準備をしましょう。
配信コンテンツを作成
運営の態勢を整えたら、講演やセッションのコンテンツを作成します。
参加者を飽きさせることのない、ターゲットやタイトルに合ったコンテンツを作成してください。
バーチャル展示会の場合自由に参加できる手軽さから、途中で離脱する参加者も多くなりがちです。
動画のクオリティを上げる・長さを適切なものにするなど、参加者を飽きさせないための工夫が大切になるのです。
開催情報の案内
コンテンツが作成できたなら次に開催情報の案内をして集客を始めます。
集客方法はさまざまですが、特に次のような方法が使われます。
- メールマガジンで案内する
- SNSに投稿する
- ホームページで案内する
- 出展企業サイト掲載する
目的に合わせたターゲットのみに案内するだけでなく、広く多くの人に知ってもらい集客する場合もあります。
リアル開催の場合よりも気軽に参加できるため、比較的早期に目標数を達成できるのもバーチャル展示会の特徴です。
開催
いよいよ開催となりますが、当日は参加者にストレスを与えないようスムーズな視聴が可能な環境をしっかりと整えましょう。
最後までリスクのない快適な視聴が行えるかどうかが、バーチャル展示会の成功を握るといっても過言ではありません。
しっかりと準備を整えてバーチャル展示会を成功させてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
バーチャル展示会のメリット
バーチャル展示会を開催することでのメリットはたくさんあります。主なメリットを挙げてみましょう。
コストを削減できる
バーチャル展示会のメリットは何といってもコストの削減が期待できることでしょう。
リアル展示会の場合は会場のレンタル料金が大きな課題となっていました。
また会場で必要な人件費や来場者への接客費・飲食提供費なども大きなコストとなります。
バーチャル展示会の場合にはそういった大きな経費がかからないため、大幅なコスト削減を望めます。
場所や天候に影響されない
移動する必要がないバーチャル展示会では天候なども気にする必要がありません。集客数を左右する天候には影響されないのです。
場所や天候に影響されないということは、参加者にとっても大きなメリットとなります。
幅広い集客ができる
場所や時間の制約がないことで、リアル展示会に比べてより多くお集客が期待できるとともに、幅広い集客が望めるのです。
展示会に出かけてもらうためには、展示会場の場所は大きな課題になります。遠い所からはなかなか参加できないのが実情でしょう。
バーチャル展示会はオンラインで参加が可能なので、幅広い集客が見込めるのです。
出展側も場所を理由に出展を見合わせるなどということも無くなります。
正確なデータが集まる
Web上で情報管理ができるため、参加者の詳しいデータを集めることが可能になります。
ツールによってより正確な参加者データが簡単に収集できます。
集めたデータはさまざまなマーケティング活動で活用できるでしょう。
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バーチャル展示会のデメリットはある?
メリットの多いバーチャル展示会ですが、いくつかのデメリットもあります。
デメリットの1つは直接アプローチをすることが難しいということです。
オンラインでは直接声をかけての営業ができないので、その分盛り上がりに欠ける場合があるのです。
商品やサービスに対しての説明をいかに魅力的に行えるかが、重要なポイントとなるでしょう。
デメリットの2つ目は一方的なコミュニケーションで終ってしまう場合があるということです。
バーチャル展示会の場合、顔が見えない分どうしてもコミュニケーションが取りにくくなります。
参加者にとって有利なコンテンツを多く用意した上で、コミュニケーションの手段を考える必要があるでしょう。
そして大きなデメリットの1つが体験を提供できないということです。
実際に手にしてもらい、商品の良さを実感してもらえないのは魅力を伝えにくいということに繋がります。
オンラインでその魅力を伝えるためにはどうすればよいのか、魅力を伝えるためのコンテンツを用意するなどの工夫が必要となります。
バーチャル展示会の費用相場
バーチャル展示会開催のメリット・デメリットをお話ししましたが、実際に展示会の費用はどのくらいかかるのでしょうか。
バーチャル展示会にかかる費用の相場について解説していきましょう。
費用の相場と書きましたが、バーチャル展示会の費用はその内容や規模の大きさによって費用にかなりの差が出てきます。
簡単なものであれば10万円以内で出展できるものから、大規模なものでは1,000万円を超えるものもあるのです。
シンプルなブースであれば20~30万円程度で出展できるのですが、例えばブース内でセミナーを行うなどで費用は違ってきます。
費用の相場には大きな差がありますが、それだけに自社の目的に合わせてある程度自由にカスタマイズできるという訳です。
そして必要なコンテンツは何なのか、しっかりと選択することでコストを抑えて有意義な出展が期待できます。
バーチャル展示会への主な参加方法
バーチャル展示会に参加するための方法は2つあります。
合同のバーチャル展示会に参加出展する方法と自社でバーチャル展示会を主催する方法です。
経験や予算に合わせて参加方法を決めるとよいでしょう。2つの方法について解説しましょう。
合同のバーチャル展示会に参加
初めて展示会に出展する場合、また費用を押さえたい場合には出展社として合同のバーチャル展示会への出展がよいでしょう。
自社の出展目的に合うバーチャル展示会を選び、期限内に申込を行ってください。
自社でバーチャル展示会を主催する
自社でバーチャル展示会を主催する場合は、準備期間がかかることや費用がかかるという課題はあります。
自由にカスタマイズでき、質の高いイベントが開催できるのが利点です。事例などを確認した上でバーチャル展示会を開催してください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
バーチャル展示会の主なプラットフォーム
バーチャル展示会の目的や立てた企画を実現させるためには、プラットフォームを厳選する必要があるのです。
プラットフォームはバーチャル展示会のための重要なツールです。おすすめのプラットフォームをいくつか挙げましょう。
- VーMESSE
- そのまま展示会
- EventHubオンライン
- Virtual Experience
「V-MESSE」は簡単・迅速・低コストのバーチャル展示会プラットフォームです。
ブース設計が多様なので目的に合わせてブース設定が可能です。チャット機能やアンケート機能が充実しています。
「そのまま展示会」はVRを利用したプラットフォームが特徴です。会場内の空間も再現しています。
アバターを通して会場内を見ることができるので、直接の呼び込みも可能になりました。
「EventHubオンライン」の特徴は開催前に来場者とメールでのコミュニケーションが取れることです。
またマッチング機能も充実しています。自動的にマッチする企業を提案してもらえるので良い出会いが期待できます。
「Virtual Experience」の魅力は、さまざまな企業のニーズにリアルタイムに応えるサポートにあります。
テンプレートにあてはめるだけで展示会が開催できるので、初心者でも比較的簡単に利用できるでしょう。
どのプラットフォームを選ぶかで、バーチャル展示会の内容も変わってきます。目的や企画に合わせて選択してください。
バーチャル展示会で悩んだら
バーチャル展示会はオンライン上で開催される展示会です。
自社製品を広く知ってもらうだけでなく国内外から集客が可能になるので、ビジネスマッチング創出の大きなチャンスにも繋がります。
バーチャル展示会にはメリットもたくさんあり、特に新型コロナウイルス流行の影響で多くの企業が注目しているのです。
ただ、アプローチの難しさや一方的なコミュニケーションになってしまうというデメリットもあります。
バーチャル展示会の開催を検討していて問題に躓いたら、デジマクラスに相談してください。
問題解決とバーチャル展示会の成功のためのアドバイスが期待できます。
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まとめ
バーチャル展示会は新型コロナウイルス感染拡大以降、さまざまな企業が取り組んでいるオンライン展示会です。
また多くの企業がバーチャル展示会で大きな結果を残しています。
場所や時間を選ぶ必要がないため、リアル展示会よりも多い集客数が望めるなどメリットもたくさんあります。
今後も進化を続けるバーチャル展示会は、新型コロナウイルス終息後も幅広く取り入れられることでしょう。
バーチャル展示会の開催はデジマクラスなどコンサルタントの力を借りると、よりスムーズに展開できます。
ぜひデジマクラスを活用してください。