スマートフォンのユーザーにとってアプリの機能はなくてはならないものでしょう。
一口にアプリといっても地図やお店を調べるような生活を便利にするものからゲームが遊べるものまでさまざまです。
今回はそのアプリをユーザーに広く宣伝するために使われるCPI広告について解説していきましょう。
CPI広告の特徴やメリットなどについて詳しくご紹介していきます。
目次
CPI広告の特徴
CPI広告の特徴について解説していきましょう。
アフィリエイトで広く使われる
CPI広告はユーザーが広告をクリックしアプリをインストールすることで広告費が発生する成果報酬型の広告のことになります。
CPIとは「Cost Per Install」の頭文字を取ったものです。
主にアフィリエイトなどで広く使われる広告形態として知られています。
Webサイトなどの媒体でバナー広告等でサービスの紹介が行われますが、ユーザーが広告をクリックするだけでは広告費は発生しません。
あくまで成果報酬型であるため、広告内容を確認したユーザーがインストールして初めて掲載主に報酬が支払われます。
ゲームアプリの販促に活用される
CPI広告は主にアプリの販促に使用され、中でもゲームアプリのプロモ―ションによく使われています。
スマートフォンのゲームアプリはいつでも遊べる手軽さから世界中で市場規模が年々拡大しているのです。
日本でも通勤や移動の合間の電車の中で、中高年の方がスマートフォンのゲームアプリに熱中しているのも珍しくありません。
従来のゲーム機を使った買い切りのゲームとは違い、スマートフォンのゲームアプリは無料でスタートできるものがほとんどです。
しかし、ゲーム内のアイテムなどの入手に課金が必要となり、ユーザーによっては毎月多額の課金するケースが少なくありません。
ユーザーと企業の双方にメリットが大きいことから、ゲームアプリ市場は急成長を続けているのです。
まずはユーザーがアプリをダウンロードしてゲームを体験してもらうことが重要となります。
そのきっかけ作りにCPI広告が活用されているのです。
・主にゲームアプリの販促で活用されている
CPI広告とリワード広告の関係性
リワード広告はCPI広告同様に成果報酬型広告の一種です。
CPI広告の場合ユーザーがアプリをダウンロードした段階で広告主から媒体へ報酬が発生します。
一方、リワード広告はダウンロードなどにより広告主から媒体へ報酬が支払われ、媒体がユーザーにポイントなどを付与する仕組みです。
リワード広告は媒体側もコストを支払う必要がありますが、ユーザーにもメリットがあるためCPI広告よりも効果が高い傾向があります。
CPI広告とリワード広告はどちらも成果報酬型の広告ではありますが、内容は大きく異なるので用途に合わせて選択するようにしましょう。
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CPI広告の活用方法
CPI広告の活用方法について解説していきます。
自社アプリの認知度向上を目指す
CPI広告の目的の1つとして自社アプリの認知度向上を目指すことが挙げられます。
アプリ市場は年々拡大の一途をたどっており、数多くあるアプリの中から自社アプリの存在を知ってもらうことは容易ではありません。
1ヶ月でリリースされるアプリの数は約20万本以上ともいわれており、競争率は非常に高いものになっています。
良いアプリを開発できたとしても認知度が低ければダウンロードされることはありません。
アプリ内の検索順位を上げて認知を広げる方法もありますが、検索アルゴリズムはコストをかければ上げられるものではないのです。
認知を広げていくには幅広いメディアに広告を出稿して、普段アプリを使わないようなユーザーにも訴求していくことが重要でしょう。
新規ユーザーを獲得する
アプリの存在をユーザーに知ってもらうことがゴールではありません。
当然ながらアプリを実際に使ってもらい、売上を生み出せなければならないのです。
そのため、アプリの認知を広げるだけでなくユーザーがダウンロードすることで初めて広告費が発生するCPI広告は有効でしょう。
特にリリースされてから時間が経っているアプリは新鮮味が少ないため、新規ユーザーの獲得が難しくなります。
そこで、外部媒体への広告を使い潜在的な顧客にアプローチしダウンロードを促せるCPI広告は有効なツールでしょう。
・外部媒体への広告により潜在的な顧客にアプローチしていく
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
CPI広告の効果を高めるためのコツ
CPI広告の効果を高めるためのコツについてご紹介します。
アプリそのものの魅力を高める
数多くあるアプリの中から選んでもらうためには、アプリそのものの魅力が高くなければなりません。
どんなに効果の高い媒体でCPI広告を出稿したとしても、アプリに魅力がなければユーザーは興味を持たないでしょう。
他社のアプリよりも使いやすいことや新しい要素が組み込まれていることなどで、ユーザーに価値を感じてもらうことが重要です。
魅力的な広告の発信
CPI広告の効果を高めるには、アプリ自体の性能だけでなく広告内容が魅力的であることも重要なポイントです。
他社のアプリと差別化できるものを開発しても、その差別化できる内容がユーザーに伝わらなければ価値を感じられません。
広告のタイトルにアプリの特徴を分かりやすく組み込むことが必要となります。
また、文字の情報だけでなく視覚的に効果を与える画像や配色なども重要な要素です。
ユーザーにはタイトルやテキストよりも、画像や写真などのほうが記憶に残りやすい傾向があります。
アプリの特徴を説明するタイトルやテキストと共に、イメージに合った画像や配色などの視覚的要素も魅力的な広告を作るポイントです。
CPI広告を活用するメリット
CPI広告を活用するメリットについて解説していきます。
費用対効果が明確
CPI広告は広告のクリックだけでなく、ユーザーがアプリをインストールしなければ広告費が発生しません。
広告の掲載やクリックだけで広告費が発生するタイプでは、認知を広げることはできてもアプリの利用に至るまでハードルがあります。
CPI広告の場合では必ずインストールが行われており、ユーザーはすぐにアプリが利用できる状態です。
インストールしたユーザーが実際にアプリを利用して、どれだけアプリ内の売上につながっているかの効果だけに焦点を当て分析できます。
クリック率やコンバージョン率などの要素を考慮することなく、アプリ利用者からの費用対効果が判断できるのは大きなメリットでしょう。
低コストで運用可能
CPI広告は前述の通り、アプリのダウンロードによって初めて広告費が発生するシステムです。
そのため、広告を掲載するだけやクリックによって費用が発生してしまうタイプに比べて相対的に広告費を低減できます。
広告の一定数表示で課金されるインプレッション型や、広告のクリックで課金されるクリック型は広告単価が比較的低めの設定です。
しかし、広告の閲覧やクリックから実際のアプリ利用につながるのは一部のユーザーのみでしょう。
したがって、極端にいってしまえばアプリの売上につながらないユーザーに対しても広告費をかけていることになってしまうのです。
そのため、インストールに対して広告費を支払うCPI広告のほうがトータル的にみると低コストで運用できるでしょう。
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CPI広告を活用するデメリット
次に、CPI広告を利用するデメリットについても解説していきます。
掲載される保障がない
CPI広告はユーザーがアプリをインストールしなければ広告費が発生しません。
広告を掲載するだけでは報酬が発生しないので、広告枠を持っている媒体主がCPI広告を掲載しない可能性もあるのです。
大手企業がリリースしている話題性の高いアプリであれば掲載の可能性も高いでしょう。
しかし、認知度の低いアプリであればインストールの可能性が低く、掲載主に報酬が発生しづらいので敬遠されてしまいがちです。
費用対効果の高いCPI広告ですが、掲載されなければ広告としての意味をなしません。
まずは、広告を見ることでユーザーのインストールを促せるような魅力の高いアプリ開発が重要となります。
ユーザーが不快感を抱く可能性がある
アプリの魅力が高いCPI広告であっても注意が必要でしょう。
CPI広告はさまざまな媒体で掲載され、アプリに興味がないユーザーにも広く認知を広げられることがメリットです。
しかし、それが逆効果となる場合もあり関心のないユーザーにとっては何度も同じ広告が表示されると嫌悪感を抱く可能性があります。
そうなってしまうとアプリに対してだけでなく、提供元企業にも悪いイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。
認知を広げることも重要ですが、ターゲット層が多く見込まれるメディアを選んで出稿する必要があります。
また、効果を見ながら広告の表示回数や表示期間についても精査することも重要でしょう。
CPI広告の注意点
CPI広告の注意点について解説していきます。
インストール後の利用状況は反映されない
CPI広告はアプリのインストールまでは担保されます。
しかし、その後のユーザーの行動までは保証されておらずインストールしただけでまったく利用されない可能性もあるのです。
ほとんどのアプリはインストールに関しては無料であり、その時点では売上が発生しません。
アプリ内でユーザーが課金などの行動を起こさなければ売上にはつながらないのです。
そのため、CPI広告でインストール率が向上してもそれだけでは過度の期待はできないでしょう。
アクティブユーザーの育成が必要
アプリのインストール後のユーザーをアクティブユーザーとして育成することも広告の効果を上げるために重要です。
毎月数千本もの新規アプリが公開されており、新規リリースされたアプリのほうがユーザーの興味を惹きやすいでしょう。
そのため、価値を感じて使用したアプリでも継続して利用されるものはほんの一握りになってしまいます。
ユーザーが常にアプリを利用し売上を生み続けるアクティブユーザーにしていくにはいろいろと工夫が必要です。
アプリ内で新しい機能やサービスを公開することや、定期的にイベントを行うことなどでコンテンツに新鮮味を与えることが重要でしょう。
・継続利用してもらい売上に貢献し続けてもらえるようなアクティブユーザーの育成が重要
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
CPI広告の主要サービス
CPI広告の主要サービスについてご紹介します。
GMO SmaADリワード
GMO SmaADはインターネットインフラ事業などを展開するGMOインターネット株式会社のリワード広告配信サービスです。
Webページの広告からアプリ内のコンテンツまでユーザーを誘導するディープリンク広告において独自の機能を実装しています。
広告のアプリ未保持者にはアプリダウンロードページへ誘導し、保持者であれば特定のコンテンツへ誘導と、自動で振り分けが可能です。
広告主向けには流入元別のプロモーション効果を図る機能を実装しています。
また、広告枠の媒体主向けには広告の掲載拒否機能を強化しており、双方にとって使いやすい機能が搭載されているのです。
AppDriver
Appdriverは株式会社アドウェイズが提供するスマートフォンアプリ向けリワード広告サービスです。
ユーザーがアプリ内で他媒体の広告の閲覧や商品購入などを行うことでポイントやアイテムなどの恩恵を受けられます。
ユーザーにアプリ内での有償の恩恵を実際に体験してもらうことで、有償サービスの価値を感じさせやすくなっているサービスです。
有償サービスへの心理的ハードルを下げながら、さらに他媒体広告の掲載による広告収入も得られるようになっています。
また、アプリ内のユーザーの動きを分析する機能もあり、運用や広告デザインの作成などトータル的なサポート依頼も可能です。
CPI広告の活用で困った時は?
CPI広告はアプリのインストールによって広告費が発生する成果報酬型の広告です。
そのため、インプレッションやクリックによって広告費が発生する広告に比べてユーザーが実際にアプリを利用する可能性が高いでしょう。
しかし、その分広告の掲載主にとっては報酬のハードルが高く認知度の低いアプリでは掲載の可能性が低くなってしまいます。
また、インストール後のユーザーの行動は担保されていないため、ダウンロードされても実際の売上につながらない可能性もあるのです。
CPI広告の活用で悩みがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。
デジマクラスはプロのコンサルティングの立場から、豊富な業界知識とノウハウを活用して悩みに合わせたアドバイスが可能です。
CPI広告のサービス媒体の紹介だけでなく、導入後の効果を見ながら改善策の提案などもサポートすることができます。
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まとめ
近年スマートフォンの普及が急激に進んだことにより、アプリの市場規模も世界全体で大きく広がり今後もその傾向は加速するでしょう。
毎月数千本もの新規アプリがリリースされる中、自社アプリの存在をユーザーに伝え利用してもらうことは容易ではありません。
そこで少しでも多くのユーザーへ認知を広げ、さらにダウンロードまで担保されるCPI広告はアプリ運用において非常に有効なツールです。
しかし、アプリの利用ユーザーや広告の掲載主にもメリットを感じてもらうにはアプリの質や広告の掲載方法などで工夫が必要となります。
CPI広告の運用で悩みがあれば、デジマクラスに相談し適切なアドバイスを受けることがおすすめです。
プロの専門家の意見を参考にして、広告効果の最大化を目指していきましょう。