仕事ができる人とはどのような人か、一言で表すと「成長できる人」です。
仕事ができる人は自らのレベルアップが止まらないように日常業務の中からでも成長のチャンスを見出すことができます。
また心身の健康や周囲への気づかい、時間の使い方も成長のチャンスを引き寄せる要因の1つです。
仕事ができる人ならではの業務への取り組み方や共通する性格、できない人との差を確認しながら成長のヒントをつかんでみましょう。
目次
仕事ができる人の定義
「仕事ができる人になりたい」と願う人は多いのではないでしょうか。
もし本気で仕事ができる人を目指すなら、まずは「仕事ができる人」とはどのような人なのかを明確にしましょう。
特に注目したいのが次の2つです。
- 成果を出せる
- 自分で仕事を作れる
例えば、物理学の世界ではある物体にどれだけ強い力でアプローチしたとしても物体が動いた距離がゼロであれば仕事量もゼロです。
実際のビジネスも同じことがいえます。
素晴らしい販促活動・営業活動を行ったとしても、利益や顧客数がゼロなのであれば企業に対する貢献度もゼロです。
対して、仕事量が少なく見えたとしても利益や顧客数の獲得に貢献していれば「仕事ができる人」ということになります。
また「自分で仕事を作れる」という条件もぜひ、仕事ができる人の定義に加えてみてください。
自分で仕事を作れる能力は0から1を生み出すクリエイティブなスキルです。
そのようなスキルがある人は新しい課題を自分で作ることができるため、成長スピードが止まりません。
仕事ができる人の性格的特徴
仕事ができる人の多くに共通する性格的な特徴が素直・ポジティブ・気配り上手の3点です。
素直
仕事ができる人は自分のやり方がベストではないという指摘を素直に受け入れることができます。
できる人のやり方を柔軟に取り入れたり謙虚な姿勢で教えを乞うことができるので、改善点・弱点を伸びしろにできるのです。
また仕事ができる人から素直に教えを乞われた場合、ほとんどの人は悪い気がしないのではないでしょうか。
特に面倒見のいい人であれば積極的な姿勢を評価し、成長につながる色々な情報を提供してくれます。
自分の改善点を認められる勇気や謙虚さこそ、仕事ができる人をさらにスキルアップさせることにつながるのです。
ポジティブ
仕事ができる多くの人に共通する性格として前向きという点も挙げられます。
特にその差が出るのが失敗してしまった時です。
仕事ができる人はなぜ失敗したのかという問いに対して冷静に分析し成長の糧につなげる強さがあります。
失敗を引きずらず失敗した原因・過程に対してポジティブに向き合うことができるのです。
また、仕事ができる人のポジティブさは周囲によいシナジー効果をもたらすことも少なくありません。
例えば、繁忙期など誰しもが忙しい時はチームや部署全体の空気がどうしても重くなってしまうものです。
そのような場面における有能でポジティブな人はチーム全体のモチベーションが高まるカンフル剤となり、1人いるだけで場が華やぎます。
気配り上手
仕事ができる多くの人は個人ではなくチームプレーの意識が強い点も共通しています。
業務をチームプレーで行うメリットはお互いの長所・短所を補い合える点です。
そのため、仕事ができる人ほどチーム・部署・関係各所への気配り・目配りを忘れません。
チーム内や部署間のインターフェースがいれば、自分だけでなくチームの仕事も円滑に進むことを知っているのです。
つまり、仕事ができる人はチーム間のシナジー効果によって成果を上げる能力にも長けています。
仕事の取り組み方の特徴
仕事ができる人は取り組み方にも特徴があります。特に注目したい特徴が次の4つです。
- 徹底したスケジュール管理
- 積極的な姿勢
- 論理的思考
- 周囲への感謝を忘れない
できる人とできない人の差が明らかに現れるところでもあります。自分に当てはまっているかどうか、という視点で考えてみましょう。
徹底したスケジュール管理
仕事ができる人を観察しているとスケジュールを遵守する意識が高いことに気がつきます。
可能な限り締め切り日よりも前倒しで仕事を終わらせ、締切日当日にはすでに次の仕事に取り掛かっていることも少なくありません。
仕事を早く終わらせる大きなメリットはイレギュラーに余裕を持って対応できることです。
例えば締め切りの2日前に仕事を終わらせておけば、締め切り前日に急な仕様変更や重大な不備・漏れがあっても余裕をもって対応できます。
見方を変えると徹底したスケジュール管理で余裕を捻出しているからこそ、イレギュラーな事態にも柔軟にミスなく対応できるのです。
積極的な姿勢
仕事ができる人は自分から能動的に動きます。
例えば、仕事ができる人は業務上の不明点を決して放置しません。
わかる人・解決できるスキルを持っている人と積極的にコミュニケーションを取りながら、不明点を解決していきます。
次に似たようなことが起こった時に自分で解決する力を得るチャンスを逃さないのです。
スキルアップに必要な知見は失敗しなければ手に入らないことも多々あるため、仕事ができる人は仕事上の失敗を恐れません。
積極的なトライ&エラーで間違いからどこをどのように改善すればいいのか情報・ノウハウを吸収できることを知っているのです。
論理的思考
仕事ができる人は最小のリソースで最大効率を得るためにはどうすればよいか、常に考えています。
- 現状の業務フローに改善点はないか
- 工数がかかってしまうポイントを解決するための方法やツールはないか など
課題とそれを解決する改善策を論理的に検証する習慣が身に着いています。
周囲への感謝を忘れない
周囲にいる仕事ができる人を思い返してみると、感謝や気づかいの言葉をよく口にする傾向があるのではないでしょうか。
感謝の言葉や気づかいの言葉には投げかけられた人を労わりポジティブな気持ちにしてくれる効果があります。
周囲の上司・同僚・後輩も好感を持てる人に対しては助けてあげたいという気持ちから積極的に協力してくれます。
だからこそ、仕事ができる人は周囲に感謝や気づかいの気持ちがこもった言葉を躊躇しません。
仕事は周囲の人との協力関係や連携によるシナジー効果で成り立っているため、周囲への感謝や気づかいが欠かせないのです。
仕事ができる人はデスク周りもすっきり
もし身の回りに仕事ができる人とそうでない人がいるのなら、それぞれのデスク周辺も観察してみてください。
仕事ができる人ほどデスク周りがきれいに片付いているのではないでしょうか。
仕事ができる多くの人は業務効率を最大限高めて仕事に集中するためにデスク周りの環境にも気を使っています。
余計なものが目に入らず目の前の仕事に集中できる環境で仕事をしたいからです。
また、デスク周りが整理整とんされていて余計なものがないと業務効率もよくなります。
例えば、色々な書類を出しっぱなしにしてしまったデスクで「あの資料どこだっけ?」と探したことはありませんか?
この時間は「どんなに忙しくても使ったら都度片付ける」を徹底するだけでショートカット可能な時間です。
世界的企業のトヨタでも、ものを探す時間=ムダな時間と考えトヨタ式5S:整理・整頓・清掃・清潔・躾を徹底しています。
日常的にデスク周りを片付け仕事に必要なもののみを周囲に置くようにするだけで仕事の効率アップにつながるのです。
仕事ができない人の共通点は?
仕事ができない人の致命的な欠点が日常的な成長のチャンスに気づけないことです。
どのような見逃し方のパターンが多いのか確認してみましょう。
同じミスを連発
同じ失敗を何度も繰り返してしまうのは前回の失敗から何も学べていない、学びが少ないということです。
つまり成長のチャンスを逃しているということでもあります。
周囲からも失敗を次に活かす気があるのだろうか?という目を向けられ仕事がやりづらくなるかもしれません。
さらに、業務上のミスは企業活動に必要なリソースの無駄づかいにつながるリスクもあります。
失敗の都度周囲からのフォローを必要として、上司や先輩、同僚の時間や工数を奪っているかもしれません。
オンとオフの切り替えが下手
仕事ができない人のライフサイクルを垣間見てみると、仕事一辺倒になってしまっていることがよくあります。
帰宅後や休日に持ち帰りの仕事をしているなど、公私のオンオフをつけるのが苦手な人が少なくありません。
アウトプットばかりでインプットがないので、成長やスキルアップにつながるイノベーションが生まれにくくなってしまうのです。
また仕事ができる人は仕事モードの時は最低限の身だしなみを必ず整えます。
仕事モードをオンにするスイッチを入れるだけでなく、清潔感や身だしなみへの気配りをアピールしているのです。
清潔感や身だしなみは相手に不快感を与えず「仕事ができそう」と思わせるセルフプロデュースにもなります。
現状に満足している
仕事ができない人は現状に満足している傾向も強いです。
向上心や自分がどうなりたいかという目標がないので成長へのモチベーションアップが難しくなります。
例えば、積極的に自分から動いて情報収集するなどの行動がないため、成長の糧につながる情報のインプットができません。
現状は仕事ができる人だとしてもいわれたことしかしないので、いずれ仕事ができない人になってしまう危険があります。
仕事ができる人になるコツ
仕事ができる人になるためにはベストコンディションで仕事に臨むための事前準備が重要です。
特に注目したい点として業務外の時間の過ごし方と基本の報連相が挙げられます。
規則正しい生活
最大の業務効率をあげるなら心身ともに健康な状態でいることが必要です。
特に睡眠・食事・運動に注目してみてください。寝不足だとフットワークが重く集中力が続きません。
また、食事で十分な栄養を摂っていないと頭が働きませんし運動不足だと仕事中体力が持たないです。
さらに、規則正しい生活を心がけることは心の健康維持にもつながります。
仕事で溜まったストレスは上手に発散しないと精神的な負担が大きく正常な判断ができなくなってしまうリスクも見逃せません。
報連相を迅速に
職種・業種・企業を問わず、報告・連絡・相談は仕事の基本です。
どのような仕事であっても1つ1つの業務に多くのステークホルダーが関わっているからです。
例えば、デザイン系クリエイティブ職であるWebデザイナーは一見1人で進める業務が多いように見えます。
しかし実際の業務は上司・同僚・後輩と進捗や作業内容を共有しながら進めていく場面がほとんどです。
Webディレクターとも制作の方向性やレギュレーションの確認など細やかな連携が求められます。
また、時にはクライアントが求めるイメージを直接引き出さなければならないシーンも珍しくありません。
高度な話術とまではいかなくても基本的なあいさつや報連相を欠かさないコミュニケーション能力は絶対不可欠です。
報連相のポイントは相手からボールを投げられた場合、できるだけ早めにボールを返すことです。
相手は自分の業務上確認が必要だからこそボールを投げてきています。
早めにレスポンスを返さないと相手の業務が滞るだけでなく、チーム・部署・プロジェクトの業務が滞ることにもつながります。
ポジティブに考えると、スムーズな報連相は自分やチーム・ステークホルダーの業務をスムーズに効率的にするためでもあるのです。
積極的な情報収集
仕事ができる人は自分にとってプラスになる情報収集の手間を惜しみません。
すき間時間を活用しながら知見を広げるチャンスを確実につかみます。自分が成長するために必要なインプットに対して妥協しないのです。
また、様々な情報を積極的にインプット・蓄積するメリットは話題の引き出しを増やすことにもつながります。
そのため、仕事ができる人は業務外のちょっとした雑談が上手く取引先担当者と打ち解けるのも早いです。
業務に直接関係するところではありませんが、このような業務外の要素が仕事のできる・できないに影響することもあります。
仕事ができる人から学ぶ方法
仕事ができるようになる確実な方法は仕事ができる人のやり方を真似ることです。
- 実際に仕事を始める時に何から手を付けているのか
- どのような事前準備をしているのか
- どのようなスキルを活用しているのか
- 情報収集ツールや業務効率化ツールは何を使っているのか
- 周囲の人とのコミュニケーションの取り方 など
他の人と何が違うのか観察してみましょう。もし可能であれば、サポート役に立候補するのもおすすめです。
仕事ができる人は周囲との協力関係を重視するので、ほとんどの場合はサポートを喜んで受け入れてくれるでしょう。
仕事だけでなくプライベートも大切に
仕事ができる人は休暇・休日も充実しています。
しっかりと休む時間を確保し、体力の回復やストレスオフのための時間に充てているのです。
また、新しい情報の入手やスキルアップの時間として活用していることも多くあります。
積極的にセミナーに参加したり読書の時間に充てたりするなど、趣味やスキルアップにも積極的に全力で取り組んでいます。
仕事ができる人になりたいなら
仕事ができる人になるために変化に富んだ成長の種がたくさんある業界や職場で働くのも方法の1つです。
「毎日変化がある職場で働いてみたい」「その経験を糧にいずれ独立を」と考えているのであればデジマクラスで働いてみませんか?
デジマクラスはデジタルマーケティングを専門として様々な企業にマーケティングノウハウを提供しています。
Web業界は刻一刻と大きな変化があり、今日の常識が明日通用しないということも珍しくありません。
毎日飽きることなく熱中できる仕事です。
また幅広い職種の人とコミュニケーションをとる機会があり、目標にできる人と出会えるチャンスも多々あります。
成長の種がたくさんある企業・業界への就職・転職を目指すなら、デジマクラスも検討してみてください。
まとめ
仕事ができる人を目指す上でキーワードとなるのが成長です。
初めから仕事ができる人はいません。誰しも失敗を繰り返しながら少しずつ成長していきます。
中でも仕事ができる人は自分がレベルアップするチャンスを逃さない性格・取り組み方が共通項です。
成長のチャンスは日常業務の中にたくさん隠れています。
見逃してしまわないように、まずは万全のコンディションと高いモチベーションで仕事に臨めるようにしましょう。