EC事業を新たに立ち上げる場合やすでにECサイトを運営している場合に於いても、一番考えなくてはいけないのは集客方法です。
こちらではEC事業の集客のためのSNS活用方法を解説しています。
SNS活用事例や活用のコツも紹介しているので、ぜひ集客に役立ててください。
目次
EC事業成功のカギを握るSNS
EC事業成功のカギを握るのはSNSだといわれています。これはどういうことなのでしょうか。
拡大を続けるEC市場では、ブログやSNSで発信される言葉がユーザーの購買行動の基になることが多いのです。
かつてテレビやラジオなどのマスメディアを通して商品のことを知っていた消費者は、現在ではSNSで情報を得ることが多くなりました。
SNSの利用目的で見てもSNSをコミュニケーションの場とするのみでなく、情報を探すという人の割合は年々増えているのです。
SNSがマスメディアに代わって情報発信のメディアとして重要な位置を占めつつあります。
EC事業成功のカギがSNSにあるといわれることの背景には、このような現状があるといえるでしょう。
EC事業でSNSを活用すべき理由
SNSが情報発信メディアとして活用されているとお話ししましたが、これこそがEC事業にSNSを活用すべき理由なのです。
商品購入時にSNSを活用する消費者は多い
商品を購入しようとする時にその商品が人気のあるものかどうか口コミ情報で確認した経験はありませんか。
インターネットは商品の情報を確認するために活用されているのです。同時にSNSでも商品の情報はユーザーに共有されています。
SNSで商品の情報を確認し、お目当ての商品を販売するショップへとすぐに移動して購入することもできるのです。
低コストで集客できる
自社SNSアカウントの運用で自在に発信が可能なので、低コストで商品の情報を拡散することができるようになりました。
SNSを通じてユーザーをECサイトに誘導し集客数を上げることが、売上アップにも繋がっていくのです。
SNSを活用するメリット
ECサイト運営にSNSを活用することで、どのようなメリットがあるのか詳しく解説していきましょう。
情報発信の自由度が高い
SNSアカウントで運営し、比較的自由に発信ができるのがSNSの利点です。さまざまな人が自由に発信しています。
自社SNSのアカウントで自社製品やサービスを発信して、ユーザーと共有できればECサイトへの集客が見込めます。
消費者と直接コミュニケーションがとれる
SNSでは直接ユーザー・消費者とのコミュニケーションが取れるのも、SNSを活用する上で大きなメリットとなるでしょう。
SNSに寄せられる質問やコメントに対して個別に回答や返信をすることで、ユーザーの信頼感を増すことができるのです。
その結果、SNSユーザーがECサイトの新規顧客となり、リピート客となって顧客ロイヤルティも高められるという相乗効果も狙えます。
認知度やイメージアップが期待できる
顧客ロイヤルティが高まることでより一層認知度も上がり、口コミ拡散されればイメージアップも充分に期待できるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
SNSを活用するデメリット
活用方法次第で集客数を増やし売上アップが望めるSNSですが、デメリットがまったく無いわけではありません。
考えられるデメリットにはどのようなことがあるのかお話ししていきます。
効果が得られるまでに時間と労力がかかる
SNSは自由に発信する場であるとともに、ユーザー同士の繋がりも大切にしなくてはいけない場です。
ユーザーとの交流を深めながら自社ECサイトへの誘導を行う必要があります。
ユーザーが新規顧客となってくれるまでには丁寧な対応や時間をかけることも必要なのです。
効果が得られたと実感するまでに、どうしても時間がかかることも否めません。
スピード重視の現在では、それはデメリットといえるでしょう。
ただ、ファンを獲得する為には地道な運用をして根気強く発信し続けることも大切であることに違いはないのです。
炎上の可能性がある
また自由な発信が特権のSNSでは、コメントをきっかけに炎上してしまう危険性もあると知っておく必要があります。
炎上はSNS担当者の配慮の無い発信から起こることが多いです。書いている本人は気付かないうちに炎上の元を作っているのです。
できればSNSの担当者にはSNSの本質を熟知したリテラシー(読み書きの能力・知識)のある人を選ぶようにしましょう。
SNSマーケティングの事例はこちら
EC事業でSNSを活用する方法
EC事業でSNSを活用して集客を行い、商品の販売を行うにはどのような手法があるのか解説していきましょう。主な活用方法は3つです。
- SNSアカウント運用
- SNS広告を出す
- インフルエンサーの発信
それぞれ詳しく解説していきます。
アカウントの運用
SNSアカウントの運用はSNS活用の基本となるものです。使い方を説明しましょう。
- SNSアカウントのプロフィールにECサイトをリンク
- 商品などの情報発信
- ユーザーとコミュニケーションを取る
上記が主なSNSアカウントの運用方法です。
やり取りをする上で信頼関係の築けたユーザーは、リンクされたECサイトの顧客となる可能性が大きくなります。
SNS広告を出す
SNS広告は自社広告をSNSのさまざまな場所に配信できる広告です。
ユーザーのフィードに自然に挿入される場合が多いので違和感がありません。
自社ブランドと結びつきやすいユーザーを選んで広告を配信することも可能なので、誘導に繋げやすいのも利点です。
マス広告に比べ、比較的低コストでの掲載が可能なので利用しやすいのも魅力です。
インフルエンサーによるPR
人気インスタグラマ―などSNS上で大きな影響力を持っているインフルエンサーに、商品のPRを行ってもらう方法です。
インフルエンサーの強みは多くのフォロワーを抱えていることにあります。
フォロワーは大きな信頼を持ってインフルエンサーをフォローしているので、インフルエンサーの奨める商品に興味を持つのです。
インフルエンサーを活用するには次のような方法があります。
- インフルエンサーによる商品認知拡大とPR
- インフルエンサーとのコラボ商品・イベント企画
- インフルエンサーとの長期パートナー契約
上記のようにインフルエンサーを有効的に活用することによって、大きな成果が期待できるのです。
次にSNSごとの特徴や活用方法について解説していきましょう。
SNS別の特徴と活用方法
よく知られているSNSの内、代表的な次の4つについて取り上げます。
- X(旧Twitter)
- LINE
それぞれのSNSの特徴と主な活用方法をお話ししていきましょう。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は140文字と短文での発信とリツイートと呼ばれる機能で人気のSNSです。
トレンド性に優れているため、今話題の情報を収集できるSNSとして多く利用されています。
「バズる」と呼ばれる爆発的な拡散は、X(旧Twitter)のリツイートから生れています。
X(旧Twitter)を活用するなら、その拡散力の高さを利用してキャンペーンを打ち出し、商品の認知度を高めるとよいでしょう。
Instagramは動画や写真がメインのSNSです。SNS世代に向けての機能が豊富で、特に「ストーリーズ」「インスタライブ」などが人気です。
ECサイト「ショッピング機能」は投稿からサイトへ遷移させて購買まで繋げることが可能となっています。
Instagramを活用するなら、相性のよい「ショッピング機能」で自社サイトへユーザーを誘導し集客数を上げましょう。
Facebookは全世界での利用者数がもっとも多いSNSで、写真や動画などの機能はもちろんホームページとしても活用可能です。
「イベント集客ページ」の作成もでき、実名登録制のSNSのため精度の高い広告配信が期待できるのが強みです。
「ショップ機能」にECサイトの商品カタログを登録できるのでECサイトとして活用でき、ユーザーを誘導し集客数を上げられます。
LINE
LINEは日本でもっとも利用者の多いユーザー同士のコミュニケーション型のSNSです。
企業アカウントとして「LINE公式アカウント」があり、LINEユーザーと繋がることで情報を共有できるようになっています。
またLINEニュースやLINEアプリなどのサービス内に配信できる広告機能も充実しているのも強みです。
圧倒的な利用者数に年代的にも広きにわたっているLINEはさまざまな機能を取り入れることでユーザーと繋がり集客が望めます。
SNSマーケティングの事例はこちら
EC事業で効果的にSNSを活用するコツ
主なSNSの特徴などお分かりいただけたでしょうか。
続いてEC事業に於いてSNSをどのように活用すれば効果的なのか、活用するコツについてお話ししていきましょう。
活用する媒体を見極める
たくさんあるSNSの中でどの媒体を選ぶかで、成功するかしないかも決まると考えられます。
自社ECサイトに合う媒体をしっかりと見極める必要があるのです。SNSはそれぞれ特徴も機能も違います。
また活用方法もさまざまです。SNS広告を打つのか口コミを充実させるのか、インフルエンサー活用かなど目的に合わせましょう。
SNS広告を活用するなら、ターゲティングを細かく指定できるSNSを選ぶことが大切です。
口コミ情報を活用する場合には、多くの口コミ情報を増やすためにSNS内検索の対策をしっかりと行うことも必要です。
インフルエンサーを活用するのなら、フォロワーの属性が自社のECサイトに合うことを確認しておく必要があります。
定期的に投稿する
SNSの媒体は新しい機能を次々と取り入れており、今後はECサイトへの活用方法も新しくなっていくでしょう。
自社のECサイトに取り入れて集客に役立つ機能もまた同様に進化しています。
定期的に投稿することで、ユーザーの動向をチェックし常に新しいSNSの機能を見つけることもSNSを活用するコツでもあるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
EC事業でSNSを活用している事例
EC事業でSNSを活用している企業の活用法を確認してみましょう。
- ニトリ:Instagramでの集客活用
- ユニクロ:X(旧Twitter)での集客活用
- イトーヨーカドー:Facebookでの集客活用
- 楽天市場:LINEでの集客活用
ニトリはECサイトと相性の良い「ショッピング機能」を活用して自社ECサイトへのユーザー誘導を行っています。
Instagramプロフィールには「ショップタグ」が追加され販売されている商品のカタログが表示できるようになっているのです。
インテリアコーディネートの写真を投稿し、ショッピングタグからECサイトへリンクするよう誘導しています。
ユニクロはX(旧Twitter)で季節ごとのファッションコーディネートを発信してECサイトへの誘導を行っているのです。
自社の折込チラシをX(旧Twitter)内でも配信するなど、140文字という文字数の少なさを上手くカバーしてECサイトへの集客を狙います。
人気キャラクターとのコラボ商品を開発し、ユーザーの興味を引く発信で成功しているのです。
Facebookでの集客に成功したのはイトーヨーカドーで、季節ごとのキャンペーン情報や限定商品など発信して集客数を上げています。
ネット通販限定と特別感を前面に出し、タイムリーな発信でユーザーの心を掴むことに成功したのです。
楽天市場ではLINE独自のキャラクターをメインとしたポイントプレゼント企画で多くのフォロワーを掴んでいます。
フォロワーにはより特別なお得情報でお得感を感じてもらえるように工夫しています。
それぞれの企業がユーザーの心を掴む活用方法で、SNSを上手に活用していることがおわかりいただけたでしょう。
SNSを自社EC事業に活用することは、多くのユーザーを誘導して自社のECサイトの集客数を上げることに繋がります。
どの媒体を選ぶかをしっかりと検討した上で、SNSを上手に活用して売上アップを狙ってください。
SNSマーケティングの事例はこちら
EC事業でのSNS活用で困った時は?
EC事業にSNSを活用する方法についてお話ししました。SNSを活用したECサイトへの集客は思いのほか手間と労力がかかります。
一方でSNSを上手く活用できれば集客のみでなく、商品の認知度を上げ売上の大幅な向上も期待できるのです。
SNSを活用しての集客などECサイトへのSNS活用方法に迷ったなら、デジマクラスなどのコンサルタントに相談してください。
自社ECサイトに合うSNS媒体を見極めるためのアドバイスが期待できるでしょう。
まとめ
EC事業にSNSを活用する理由は、消費者が商品を購入する時の情報元が今までのマス広告からSNSでの情報に代わってきたことにあります。
SNS活用にはアカウント運用やSNS広告を配信するなどの方法があり、その中で自社のECサイトにマッチする方法を選ぶことが大切です。
SNSにはそれぞれに特徴や強みにしている機能もさまざまです。自社ECサイトにはどのSNSが良いのかを見極めましょう。
そしてまずアカウントを取得し、ECサイトへのSNSを上手に活用して集客数を増やしてください。
SNS活用に悩んだら、デジマクラスに相談することをおすすめします。