KDI・KPIの設定方法を解説!Webマーケティングでの役割は?KDI・KPIなど目標を管理する際のポイントもご紹介!

KDIKPIという言葉は知っているものの、それぞれの特徴などはよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

これらはWebマーケティングにおいて効果的な目標を設定するための指標となるものです。

しっかり目標設定ができれば実行すべきマーケティング施策や施策の成果の把握がしやすくなります。

この記事では、KDIやKPIの設定方法について目標管理時のポイントとあわせて分かりやすく解説します。

Webマーケティングでの目標設定の重要性もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

KDIの特徴

KDIは「Key Do Indicator」の頭文字をとったもので、実業家である冨田和成氏が2016年に出版した著書で使用した造語です。

達成したい目標のための「行動を計測可能な数値で定めた指標」といえます。

この指標は、具体的な行動を変える事でより目標達成に近づくという発想から生まれました。

KDIの役割

KDIは「行動目標」といいかえる事ができます。

その役割は具体的な行動を数値化した目標として、KPIをより達成しやすくする事です。

ビジネスやマーケティングにおいて掲げる目標というものは数値化が難しいケースもよくあります。

漠然とした目標のみでは目標自体の評価・改善や進捗度合いの把握も容易ではありません。

KDIに基づき具体的な行動目標を設定すれば、上記の事柄を把握できるため、より効率的に目標達成を目指す事が可能です。

どんなことをKDIに設定するか

ではKDIではどのような項目を設定すればよいのでしょうか。

前述のとおりKDIは行動目標です。

そのためどのような行動を積み上げれば目標達成できるかを考慮し、具体的なアクション定量的に設定します。

WebサイトのPV数アップを目標とするケースでいうと、以下のような項目が設定するKDIの一例です。

  • 記事を1日◯件投稿する
  • コンテンツのリライトを1週間に◯件行う
  • コンテンツのタイトルの変更を1週間に◯件行う

具体的な行動と数値がセットになっている事がポイントになります。

 

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KPIの特徴

KPIは「Key Performance Indicator」の頭文字をとったもので主要評価指標と訳される指標です。

最終目標の手前の中間目標の位置付けにある指標と捉えられます。

KPIの役割

KPIが持つ役割は最終的な目標(ゴール)に到達するための指針となる事です。

たとえば売り上げを100万円アップさせる事を最終目標とする場合を考えてみましょう。

いきなり100万円を目指すよりも1日◯万円や1週間◯万円アップさせると目標を立てる方が達成までのイメージが具体的になります。

Webマーケティングでも必要な過程を考えてKPIを活用する事が大切なのです。

どんなことをKPIに設定するか

ではKPIではどのような項目を設定すればよいのでしょうか。

KPIは最終的な目標(ゴール)までの通過地点となるものです。

そのためどのような道筋を通り何を達成すればゴールにたどり着けるかを意識する必要があります。

Webマーケティングでよく設定されるKPIは以下のような項目です。

  • Webサイトからの資料請求数アップ
  • Web広告経由の問い合わせ数アップ

上記を見ると具体的な行動の結果、実現したい目標が設定されている事が分かるのではないでしょうか。

 

ワンポイント
KDIは具体的な行動の数値目標です。
KPIはゴール達成のための中間的な数値目標です。

Webマーケティングの目的と目標

目的目標は非常に似ている言葉ですが、それぞれが指している内容には違いがあります。

ここではマーケティングの目的と目標の違いについて解説していきます。

マーケティングにおける目的とは「企業が将来実現させたい姿や事柄」です。

たとえば売り上げを増やしたいや市場シェアを拡大させたい、商品の認知度を上げたいというようなものをいいます。

比較的抽象的なケースが多く、企業が持つビジョンと捉える事もできるかもしれません。

一方でマーケティングにおける目標とは「目的達成のために必要とされる明確な数値」です。

たとえば売り上げを増やすならいつまでにいくら売り上げを獲得するのか等、具体的に決めていきます。

目的は遠くにある目的地であり、目標はその地に到達するまでのマイルストーンのようなイメージです。

Webマーケティングにおける目標設定の役割と重要性

Webマーケティングにおいて目標設定は企業が一体感を持ってゴールに進む指針の役割を担います。

Web上で行うマーケティング施策は刻々と変化する状況を加味してタイミング良く行う事が重要です。

自社の各部門が目指す場所を共有するためにも目標が役立ちます。

またマーケティング施策の効果を定量的に把握し、改善をしていくためにも目標は不可欠です。

客観的な目標が安定的にマーケティングの成果を得る事につながります。

特にWebマーケティングでコンバージョン数等の指標のほとんどがデータとして収集可能です。

そのため具体的な数値目標を設定し、管理していく事の効果が得やすいといえるでしょう。

 

ワンポイント
目的は企業のビジョンであり目標は目的達成の指針です。

目標の設定方法

ここでは、目標の設定方法について4つのステップに分けて解説していきます。

自社に最適な目標設定を行うためにまずは基本的な手順をチェックし、参考にしてください。

目的の明確化

当然かもしれませんが、まずは最終的に目指したいゴールである目的を明確にしていきます。

目的は達成期限とともに明確にし期限までに実現可能かどうかという視点で考える事がポイントです。

このステップでは「目的」ですので、抽象的で達成したい数値を具体化しなくてもかまいません。

次以降のステップの基礎となるため、現実的な目的(ゴール)とする事を必ず意識してください。

KGIの設定

目的が明確となった後は、目標について具体的な行動に落とし込んでいくステップになります。

KGI:Key Goal Indicator とは重要目標達成指標とも訳される「最終的なゴール」となる指標です。

明確化した目的を計測可能な数値で捉えるために、まず最初に設定するのがKGIとなります。

抽象的な目的を数値に置き換えて、実現可能なKGIをに設定してください。

このステップで実現可能な数値や期限を定めておけば、次以降のステップで定める指標も現実的なものとする事ができます。

KPIの設定

前ステップで定めたKGIに基づいてKPIを設定していくステップです。

KPIは最終的なゴールを達成するための中間目標となる指標だとお伝えしました。

簡単にいうとKPIはマーケティング施策がどの程度成果につながったかという結果をみる指標です。

ちなみに特にWebマーケティングにおいて以下のような理由からKPI設定が最も難しいステップといわれています。

  • 設定すべきKPIの数が多い
  • 設定漏れがあっても発見が困難

そのため設定すべき項目の全体像をしっかりと把握したうえで漏れなく目標を挙げてください。

KDIの設定

最後のステップです。

目標達成のための具体的な行動を数値で把握する指標であるKDIを設定していきます。

前ステップで設定したKPIを基にアクションを挙げていきますので、項目数は多くなる傾向です。

効果が高いと思われるアクションから取り組めるよう優先順位をつける事も大切なポイントになります。

この4ステップを経る事でマーケティングの目標を適切に設定する事が可能です。

大きな目的から目標を設定し、さらに具体的な行動まで細分化する事で実現可能な目標が設定できます。

目標管理のポイント

目標設定が適切であっても目標管理がうまくできていなければ最終的なゴールは実現が難しくなります。

仮に最終的なゴールが実現しても金銭的にも時間的にも無駄なコストがかかるかもしれません。

ここでは目標設定後にそれらを管理するためのポイント2つお伝えしていきます。

KGI・KPI・KDIが連動しているか確認

目標管理においては指標がしっかり連動しているかをチェックする事がポイントになります。

ここまで効果的に目標を設定するための様々な指標についてお伝えしてきました。

KGI・KPI・KDIといった指標は独立したものではなく、相互に関連するものです。

具体的な行動指標(KDI)の達成が中間目標(KPI)の達成、そして最終目的(KGI)の実現へつながります。

指標が連動していなければKGIの達成は困難になったり、非常に時間がかかったりするのです。

そのためKDIがKPIに、KPIがKGIに連動できているのかは常にチェックするよう意識してください。

また連動ができていない箇所があれば改善に速やかに取り組む事も大切です。

特にKDIとKPIの連動ができていないケースはよく発生しますので、重点的なチェックをおすすめします。

各目標を定期的にチェックする

指標に基づいて設定した目標は一度設定して終わりではありません。

状況の変化によっては新たに必要な目標や不要となる目標が発生する可能性があります。

そのため目標管理のプロセスにおいては、設定した目標に漏れなどがないか定期的なチェックが重要です。

とりわけKDIは具体的な行動を数値化しているため、状況の変化の影響を受けやすい指標となります。

他の指標と比較して設定する目標の数がたくさんあるケースも少なくありません。

設定した目標に漏れなどがあると目指す最終目標への達成が遅れる事もありますので、欠かさずにチェックを行ってください。

 

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KDIを分析する手順

目標というものは数値化するのが原則なため、達成状況を客観的に把握する事が可能です。

特にKDIは具体的な行動(アクション)を数値に置き換えて設定しており、コントロールしやすい特徴を持っています。

またKPIやKGIの迅速な達成に直接的に関わる指標ですので、KDIの分析は非常に大切なポイントです。

ここではKDIの分析手順について4つのステップに分けて解説していきます。

手順1:計測

まずは当然ながら行うのが「現状把握」です。

つまり、設定したKDIに対して現時点ではどの程度達成しているかを計測するのです。

たとえばWebサイトのマーケティング施策の一環として「コラムを5日間で5記事書く」というKDIを設定したとします。

これについて5日目に4記事しか書けていなければ未達であり、到達度でいえば80パーセントです。

手順2:未達要因を考える

続いて手順1で計測できた結果を基に未達となった要因を追究していきます。

上記の例でいえば、目標数の5記事に対して4記事しか書けなかった要因を探るのです。

このステップで根本的な要因を突き止める事が、次の手順で有効な改善案の実行につながります。

必ず複数の側面から計測結果を見て、複数の要因を考えるようにしてください。

手順3:改善案の検討&実行

このステップでは突き止めた未達要因を改善するための対策を検討し実行します。

同じ例に沿って考えると記事を書けなかった要因として挙げられるのは以下のようなものです。

  • 時間が確保できなかった
  • 書く時間がかかりすぎた
  • 書く人手が不足していた 等

これらに対して業務を効率化したり、専門家にアウトソースして高い技術で早く執筆する人員を確保したりして改善を図ります。

手順4:KDI達成まで繰り返す

KDIが達成できるまで何度も繰り返すという作業が最後のステップです。

未達要因を突き止め改善策を講じてもうまくいかないケースもよくあります。

また未達要因の見落としや間違いであるケースも少なくありません。

設定した目標達成に向けて結果がともなうようになるまで試行錯誤を繰り返します。

担当者個人ベースではなくチーム単位で分析を進めるほうが的確な分析になりますのでおすすめです。

 

ワンポイント
計測・原因調査・改善のサイクルがKDIの分析では重要です。

KPIは1日単位で考えよう

ビジネスにおいて目標を設定しようとした場合、つい長期的な視点だけで考えていませんか。

もちろん長期的な目標も企業がビジネスを展開していくうえで必要となります。

しかしモチベーションを保ちながら目標を達成していくためにはKPIを1日単位で考えるのが有用です。

1か月や1年といった単位でKPIを考えると達成までが非常に長く感じられます。

また結果の把握が遅れ、状況の変化に合わせて改善策を打つタイミングを逃してしまうのです。

そのため1日単位という短期間でKPIを設定して結果の把握と改善に取り組んでください。

 

ワンポイント
KPIは1日単位で設定して達成を目指すのがおすすめです。

Webマーケティングの目標設定に関する悩みの対処法

Webマーケティングは状況変化が激しいため、目標設定や見直しをするのが難しいケースもあります。

「目標設定が適切にできているか不安」「設定した目標達成をしたが効果が薄い」など悩んでしまう方も少なくありません。

こうしたWebマーケティングの目標設定に関するお悩みはぜひデジマクラスへのご相談をおすすめします。

デジマクラスではWebマーケティングの豊富な成功実績に基づく現実的なアドバイスが可能です。

貴社の状況や目指す目的などをしっかりとヒアリングし、個別の目標設定や管理方法ご提案します。

情報収集や課題整理もサポートいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

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まとめ

Webマーケティングにおいて目標設定は非常に重要なプロセスであり不可欠なものです。

今回ご紹介したKDIやKPIは、的確にゴールを目指すために有効な指標となってくれます。

設定したゴール(KGI)の達成のためのKPI(中間目標)を具体的な行動目標(KDI)まで落とし込んでいく事で数値目標が設定可能です。

また設定した目標についても随時チェックして状況に合わせて改善していけば、さらに効果的な目標となります。

本記事が、Webマーケティング施策における目標設定の基礎知識や手順の理解に役立ちましたら幸いです。

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