Facebookコレクション広告とは顧客が商品画像を見つけてスムーズに購入するまでの広告フォーマットを指します。
メインの画像の下に関連する複数の商品画像を掲載する広告で、画像をクリックすればフルスクリーンになり商品が紹介される仕組みです。
ページ内で各商品をクリックすればWebサイトに遷移できます。
今回はFacebookコレクション広告のメリットや成功事例さらには成功のコツを解説します。
目次
Facebookコレクション広告って?
ECサイトを運営する方にとって広告用の画像を全て配信するのはかなりの負荷がかかります。
数多くの商品販売を手掛けるECサイトでは、Googleショッピング広告を利用する方も多いでしょう。
Facebookにも似たようなコレクション広告があります。
ここではFacebookコレクション広告について解説していきます。
コレクション広告とは
コレクション広告とはメインになる商品画像(静止画・動画)とその他の関連商品の画像を一緒に表示させる広告をいいます。
画像はクリックすることでフルスクリーンになり、こうして表示されるページのことをインスタントエクスペリエンスといいます。
インスタントエクスペリエンスでは商品の詳細を見ることができ、ユーザーに訴求効果をもたらすのです。
Facebookコレクション広告の特徴
Facebookコレクション広告とは主に4つの掲載先に配信される広告をいいます。
- Messenger
- Audience Network
Audience NetworkだけはFacebookの審査を通過しなければなりません。
サードパーティやアプリにも見られる広告であり、例でいえばニュースアプリの「Gunosy」や飲食店情報の「食べログ」があります。
これらのプラットフォームを利用すれば非常に多くの商品が掲載可能になります。
一般のWeb広告で配信される広告は認知が目的であっても、あるレベルにあるユーザーにしか実際はアプローチできません。
しかし、Facebookコレクション広告は認知から商品購入に至るまであらゆるユーザー層にアプローチが可能です。
Facebookコレクション広告はFacebookやInstagramを利用している時にさりげなく表示させられる広告になります。
ユーザーにとって違和感がないのが大きな特徴です。
しかも多種多様な商品情報を掲載できるため、他のWeb広告にはない特徴といえるでしょう。
ユーザーもお気に入り商品を見つけやすいメリットがあります。
Facebookマーケティングの事例はこちら
Facebookコレクション広告のメリット
それではFacebookコレクション広告のメリットについて解説します。
認知からコンバージョンまでの導線がスムーズ
Facebookコレクション広告はFacebookやInstagramを見ている最中に表示されるので認知しやすい点があります。
視覚的訴求効果が他の広告よりも高いのが特徴で、フルスクリーンショットで商品の全体像を見て想像しやすいのです。
さらに音声がなくても理解しやすく、周りに人がいても気にせず商品選びができます。
また関連性の高い商品が掲載されるためユーザーも選べる楽しみがあるといえるでしょう。
Facebookコレクション広告は認知からコンバージョンまでがスムーズなのです。
別画面を開かずに閲覧できる
Facebookコレクション広告の魅力は初めて見た商品の詳細を確認し、購入するまでを1つの画面で完結できることです。
最終的に商品を購入する時はWebサイトに遷移しますが、それでも幾ページを開いて閲覧するのとは全く仕様が異なります。
そのためユーザーはストレスなく購入まで進めるのです。
たとえ購入に至らなくても商品を認知させるだけの役割は十分果たせるといえるでしょう。
最適な商品カタログを簡単に作れる
Facebookカタログには価格や画像などインベントリーに関する情報が保持されます。
そして商品などのカタログを作成しインベントリーを追加すれば、広告ができ上がります。
FacebookやInstagramにリンクさせればカタログをユーザーに紹介もできるのです。
入稿する場合は簡単に作れるテンプレートが用意されていますので、デザイン経験がなくても安心して作成できます。
広告の宣伝効果が確認できる
Facebookコレクション広告では「アウトバンドクリック」と呼ばれる機能があります。
これはユーザーがコレクション広告を閲覧後、自社のWebサイトにどれくらいアクセスしたかを示す指標です。
この数値から改善点を洗い出すことも、次回商品の紹介をする際の参考にもなります。
「アウトバンドクリック」は配信後の広告のパフォーマンスを確認する「広告マネージャ」で確認します。
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Facebookコレクション広告はECサイトの商材に最適
Facebookコレクション広告は一度に多数の商材を掲載できるので、複数商品を取り扱うECサイトには最適といえるでしょう。
動画と複数の画像を組み合わせることで訴求効果も期待できます。
特にカルーセル広告は、1つの広告で複数の画像・動画・URL などが設定できる形式です。
最小2枚から最大10枚までの動画や画像設定が可能になります。
なお、Facebookでは商品カタログを50点以上掲載することを推奨しています。
カルーセル広告の特徴はこちらです。
- 複数の動画・画像が設定可能
- 画像ごとにCTAボタンが設定可能
- 画像ごとにURLが設定可能
CTAボタンとはユーザーに対して具体的な行動を促す文章が記載されたものです。
例えば、「予約する」・「詳細はこちら」などです。
画像ごとに同じCTAボタンが設定可能なので、どの画像からでもユーザーをコンバージョンに導くのに最適でしょう。
URLも同じ働きができるのがFacebookコレクション広告の魅力といえます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Facebookコレクション広告の成功事例
Facebookコレクション広告の成功事例を取り上げましょう。
まずはアメリカのアパレルブランド「TOMMY HILFIGER」です。
ランウェイでモデルが着用したアイテムをユーザーが購入できるサービスをFacebookコレクション広告で紹介しています。
ショーの動画をメインページに掲載して、さながらショーを実際に見ている感覚で商品を注文できるのです。
モバイル対応の「See Now, Buy Now (いま見て、いま買う)」キャンペーンで広告の費用対効果が2.2倍になりました。
次は生活雑貨を扱う「Pura Vida」を紹介します。
ホリデーシーズンにFacebookコレクション広告を利用しジュエリーを販売しました。
その結果1日当たりの購入数を4日間で6.3倍に増やしました。
他にも、キャンペーン全体の1日あたりの平均購入数が2.6倍に増加したのです。
広告費用対効果が12%向上、キャンペーン全体の広告費用対効果が20%向上など成果を出しています。
Facebookコレクション広告の3つのテンプレート
Facebookコレクション広告では初めての人でも簡単に広告が作れる3つのテンプレート機能があります。
インスタントストアフロント
インスタントストアフロントは商品とその詳細を一覧で表示できる機能です。
インスタントエクスペリエンスへ遷移する前に表示される広告は、ここで使用するカタログの商品画像になります。
たくさんの商品を宣伝したい時や、色違いの商品を比較させたい時に利用するのがおすすめです。
インスタントライフスタイルカタログ
インスタントライフスタイルカタログとは、カタログとそのカタログに登録された商品を使用した画像を表示させるフォーマットです。
画像上の商品部分にタグを設定して、商品とリンクさせることができます。
使用した時の商品のイメージを見たい時に便利な機能です。
ユーザーは商品の使用画像をタップすれば詳細が見られます。
インスタント顧客獲得
インスタント顧客獲得とは、ユーザーに購入などのアクションを促すことをメインにデザインされたフォーマットを指します。
たくさんの画像というより1つの画像の詳細が知りたい時におすすめの機能です。
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Facebookコレクション広告の設定方法
コレクション広告を配信する2つのパターンと設定方法を解説します。
カタログを使用する場合
カタログを使用する場合、先ずカタログをコマースマネージャで作成しなければなりません。
広告マネージャの左側にあるツールメニューからアクセスします。
コマースマネージャ画面の「スタート」から「カタログ作成」をクリックしてください。
商品がたくさんある場合は一括登録を使うと手軽で便利です。
コマースマネージャの「カタログ」->「データソース」->「一括アップロード」を選択します。
カタログが作成できたらコレクション広告の作成になります。
「インスタントエクスペリエンスをカスタマイズ」で設定しましょう。
広告設定-> コレクション広告-> インスタントエクスペリエンスがカスタマイズの順です。
続いて「クリエイティブ」のセクションでテキスト・見出し・URLを設定します。
カタログを使用しない場合
広告設定 -> コレクション広告 -> インスタントエクスペリエンスでカスタマイズでコレクション広告を作成します。
カタログを使用しないため広告で使用される画像が自動設定しないようにマニュアルで対応します。
カタログを使用しない場合は、商品画像を自分で選択する仕組みになっているためです。
インスタントエクスペリエンスで設定した画像や動画が、広告に表示される仕組みとなります。
この時設定する画像や動画は4件以上である必要があります。
そして、「クリエイティブ」のセクションでメインテキストと見出しを設定しましょう。
また、インスタントエクスペリエンスで4件以上の画像または動画を設定した場合は画像か動画を選択することが可能です。
Facebookコレクション広告の入稿規定
Facebookコレクション広告には入稿規定があります。
- メインビジュアル
- 関連画像
- テキスト入稿規定
メインビジュアルでは画像・動画・スライドショーのどれか1つを選択してください。
画像サイズは1,200×628ピクセルを推奨(スライドショーも同じ)されています。
動画サイズはアスペクト比が1:1、もしくは16:9のものを推奨(4GBまで)しています。
関連画像はメインビジュアル下に設定される4つの画像です。
予め作成した製品カタログ内にある商品が自動的に表示されます。
デフォルトでは製品カタログに登録されている商品のうち、コンバージョン率が高そうな商品が自動でランク付けされます。
その上位4商品がメインビジュアルの下に表示される仕組みです。
また、こちらは表示したい商品をマニュアルで指定して表示させることも可能です。
テキスト入稿では見出しが25文字以内、広告文が90文字以内を推奨しています。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Facebookコレクション広告で成功する3つのコツ
最後にFacebookコレクション広告で成功するためのコツについて3つご紹介しておきます。
メイン広告は動画を使う
Facebookコレクション広告では広告画像のフォーマットが用意されているようにクリエイティブが重要とされています。
ユーザーの目を引く画像選択はFacebookコレクション広告の成功のカギを握っているといっても過言ではありません。
そのためメイン画像は動画がおすすめです。
スマホで動画を見る機会も増え、動画は訴求効果が高くユーザーの目に留まりやすいといえます。
認知させるためにも動画を率先して活用しましょう。
テーマ性を持たせる
Facebookコレクション広告は単に画像やテキストを入れるだけでなく、テーマ性を持たせましょう。
漠然とした広告を見せられるより、テーマを絞った広告はユーザーの欲求に応える可能性が高くなります。
例えば、ファッションは「この時期おすすめの○○」といった広告を前面に打ち出してPRすることが重要です。
サムネイルの商材を厳選する
メイン画像の下に設定する商品のサムネイルでは商材を厳選することが重要になります。
サムネイルはユーザーが商品を目にする際に真っ先にチェックするからです。
商品のサムネイルに表示される4つの画像はFacebookで人気がある商品やユーザーが購入しそうなアイテムを自動で選びます。
もちろん、マニュアルで商品選択することも可能です。
おすすめの商品や売り出したい商品の魅力をユーザーに知ってもらいたいのなら是非サムネイルを活用しましょう。
そうすればブランドの認知度を上げることが可能になります。
Facebookコレクション広告で悩んだら
Facebookコレクション広告のメリットや成功のコツを解説しました。
Facebookコレクション広告は誰でも簡単にカタログやコレクション広告を作れます。
目的に合わせたテンプレートは活用の場が広がりそうです。
しかし、初めて広告を作成する場合成果が出るかどうか不安で悩むこともあるでしょう。
そうした際にはデジマクラスにご相談ください。
デジマクラスは豊富な経験から、Facebookコレクション広告で顧客獲得にフォーカスした運用を得意としています。
広告の改善提案など結果を出すための施策を提供いたします。
まとめ
Facebookコレクション広告は、認知からコンバージョンまで一連のアクションがスムーズに行えるメリットがあります。
モバイルショッピングが拡大する中でFacebookコレクション広告は今後も成長し続けます。
Facebookコレクション広告に馴染みがなかった方も今からでも遅くありません。
新しいビジネス戦略としてFacebookコレクション広告を始めてみてはいかがでしょうか。