KGIの設定方法について悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
設定する理由や目的が分かればどうすれば良いのか見えてくるでしょう。この記事ではKGIの設定方法を解説しています。
確実な成果を目指すためにKGIを正しく設定することは大切です。
KGIとKPIの効果的な設定方法やKGI設定時の注意点も紹介しますので参考にしてください。
目次
KGIの設定方法を解説
KGIを正しく設定すると誰が見ても何をすべきなのかが明確になるでしょう。
KGIは曖昧に設定することなく、誰が見ても明確な数字にしてください。
KGIを正しく設定すると企業内での明確な目標になることに加えて、外部にも目標を持って経営をしていると示すことができるでしょう。
KGIの設定方法にはSMARTモデルを使用する方法があります。
- Specific(具体的な)
- Measurable(計測可能な)
- Achievable(達成可能な)
- Relevant(関連した)
- Time-bounded(期限を定めた)
以上のような要素を意識することで正しいKGIを設定することが可能になるでしょう。
KGIについて
KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指数」です。
具体的に数値を示し、目標が達成されているかどうかを計測する指標となります。
KGIを正しく設定できると確実な成果を目指すことができるため、KGIの設定は重要といえるでしょう。
この章ではKGIについて解説していきますので参考にしてください。
KGIは目標
KGIは企業が達成するべき目標です。KGIを設定することにより、誰にでも目標を明確に示すことができます。
明確な目標があれば企業内で社員に自社の戦略を伝えることができるでしょう。
また正しくKGIを設定することができればKPI設定で具体的な目標を設定することも可能になります。
KPIを設定することができれば目標を達成させていくことができるでしょう。
KGI設定の例
KGI設定には以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 年間売上50%増
- 年度末利益額5億円達成
KGIではどのくらいの期間でどのような目標を達成するかを設定します。
内外にすぐに理解してもらえるような具体的で分かりやすい数字を示すと良いでしょう。
一般的には営業利益や利益率を設定します。
KGIは最終的なゴールになりますので、企業が将来どのようになっていたいかを考えてみください。
基本的な設定方法
KGIの設定をする際は目標を明確にして、具体的な数値を目標にしてください。
「顧客の満足度を高める」「ユーザーに寄り添うサービスを提供する」といった曖昧なものはKGIの設定としては正しくありません。
「年間売上2倍」「ユーザー単価1.5倍アップ」といった具体的な数値であれば、目標が達成できたかどうかすぐに分かるでしょう。
またKGIは達成すべき目標です。実現不可能な目標を掲げても意味がありません。
どう頑張っても達成できない目標を掲げてしまうと社員のモチベーションを保つことはできないでしょう。
KGI設定は実現可能な目標を設定しましょう。
KGIを定める理由
KGIを定める理由が明確であれば設定の方針も見えてきます。なぜKGI設定が必要なのかを確認しておきましょう。
KPIの設定に必要
KPIはKGIを達成するために設定する指標であり最終的な目標に向けて各プロセスで取り組むべき目標になります。
KPIを設定することにより、各プロセスで何をすればよいのかが明確になるでしょう。
KGIを定めることにより、KPIが設定可能になるのです。
KGIを設定したらKGIをツリーの頂点としてKPIを設定していきます。
KPIを設定することにより具体的に何をすればよいのかが明確になるでしょう。
しかし正しいKPIが設定されていなければ業務は混乱します。
KPIを正しく設定するためには、ゴールであるKGIの設定が必要になるのです。
成功の判断基準
KGIを定める理由のひとつに成功の判断基準ができるということがあります。
誰にでも分かる数値で設定することから、目標が達成できたかどうかがすぐに分かるようになるでしょう。
KGIを細分化してKPIツリーにすることにより目標までの進捗がすぐに分かるようになるのもポイントです。
ゴールが見えるようになると社員のモチベーションも維持できることに加え、目標まで集中して取り組めます。
そして目標を達成できたかどうかを明確に判断できるためKGIを設定することには大きな意味があるといえるでしょう。
・正しいKPIの設定に必要
・成功の判断基準を得ることができる
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
KPI設定の目的
KGIを細分化してツリーにし、各プロセスの目標を設定するKPI設定の目的について解説します。
KPIを設定することで「KGIを達成するために具体的に何を頑張るか」が明確になるでしょう。
課題の発見
KPIを設定することにより、最終的な目標に対してどのような課題があるのかを見つけることができるでしょう。
最終的な目標を達成するためには現状の課題を解決していくことが大切です。
正しくKPIを設定することができれば、今のプロセスで何が足りないか・どうすれば良いかが見えてきます。
また今現在の強みを知ることもできるかもしれません。
課題をひとつずつ解決することで、最終的な目標へ到達するのです。
目的の明確化
KPIを設定することにより、やるべきことが明確になります。
目的の明確化がされれば「何を優先するべきか」「今解決すべきことは何か」も分かるでしょう。
ひとりひとりが明確になった目的や課題を解決することで企業全体の目標達成へと繋がっていくのです。
また、ひとつの目的を達成後に次の目標を設定しやすくなるといったメリットもあります。
目標値水準の把握
目的や課題が明確になったとしても、それを達成しているかどうかがあやふやでは意味がありません。
達成基準がなければ、どれくらい頑張ればよいのか誰もはっきりと理解できないまま業務を行うことになります。
KPIを正しく設定することにより、目的の達成水準を把握することができるようになるでしょう。
明確な数値として設定された水準があれば、戦略や施策に活かすこともできます。
KFSの抽出
KPIを正しく設定するとKFSを的確に抽出できるようになるでしょう。
KFSは「重要成功要因」です。
目標を達成するための要因となるKFSを抽出することにより、現状の強みや目標とのギャップなどが見えてきます。
最終的に達成する目標に向かうための解決方法ともいえるでしょう。
KFSを知ることにより、効率の良い施策を実施できます。
最終的なゴールに辿り着くための重要な要素であるKFSを抽出するためにもKPIは正しく設定する必要があるでしょう。
戦略の決定
明確なKPIを設定すると現状の強みやするべきことが明確になります。それに加えて改善するポイントも見えてくるでしょう。
数値でしっかりと示すことで戦略の決定も可能になります。
戦略は経験や勘で決めて良いものではありません。
「経験や勘」「何となくこうすればいい」というような曖昧な戦略は、目的や目標が曖昧になり良いビジネスとはいい難いです。
明確に数値で示された戦略を考えることで的確なビジネス活動が可能になるでしょう。
・今解決すべきことを明確化する
・目的の達成水準を把握する
・重要成功要因を知る
・明確に設定して戦略を決定する
KPI設定の例
営業のKPI・システム開発のKPI・WebマーケティングのKPIについて例を挙げます。
営業のKPIでは以下のような項目が考えられるでしょう。
- アポイント件数
- 成約率
- リピート率
営業部門では新規顧客の獲得や既存顧客の売上増が指針となる場合が多いようです。
具体的な数値を設定することで、今何を目標にすべきかが分かります。
システム開発のKPIでは以下のような項目が考えられるでしょう。
- テスト件数
- エラー件数
営業とは違い、品質を管理するための目標を設定する事が多いようです。
具体的なテスト件数やエラー件数を知ることにより、開発チーム全体の目的が明確化されます。
WebマーケティングのKPIでは以下のような項目が考えられるでしょう。
- ページビュー数
- リピーター数
- 登録数
どのページがよく見られているか・どれくらいリピーターがあるかを知ることでマーケティングの指針にすることができます。
いずれのKPIも、具体的で明確な数値を出すことにより効果を期待できるでしょう。
KGIとKPIの効果的な設定方法
効果的なKGIやKPIは「誰が見ても明確」であり「達成可能かどうかが分かる」ように設定されています。
KGIを設定したらKGIをツリーの頂点としたKPIも設定しましょう。
最終的なKGIだけを設定しても目標までの道のりが見えずに困ることもあります。
何をどうすれば良いのか明確化するためには、KGI設定を元にしたKPI設定が必要です。
やるべきことを明確化することにより、KGI達成までの道のりが分かります。
また達成可能な目標を設定することにより、チーム内の共通の認識が生まれるでしょう。
マーケティング戦略の事例はこちら
KGI設定時の注意点
最終的な目標であるKGIを設定する際にはいくつか注意も必要です。
企業内の社員が一丸となって目指すための目標になりますので、注意点を理解して正しく設定しましょう。
明確化すること
KGIを設定する際には成功要因を明確にしましょう。
最終目的に対してどうすれば良いのかを明確にすることにより、社員一人一人が何をすればよいのかはっきりと分かるのです。
例えば「年間売上20%アップ」という最終目標に対して「契約件数+2件」という成功要因があればそれぞれの励みにもなるでしょう。
非現実的にならないようにする
KGIを設定する際に気をつけるべき点として、非現実的な目標を設定しないことがあります。
高い目標を掲げすぎると社員のモチベーションは維持できません。
「どうせ無理だ」「無茶振りをしている」といった感情が社員に芽生えてしまえば、目標設定が裏目に出てしまうでしょう。
社員のモチベーションが下がってしまえばパフォーマンスが落ちてしまい企業に良い影響を与えません。
社員のモチベーションを保つためにも、KGI設定はあくまでも実現可能な目標にしましょう。
関連性を加味する
KGIを設定した後はKPIも設定しましょう。
最終的な目標だけを掲げていても、社員は何をすればよいのか分からなくなります。
必ずKPIを意識しておいてください。
KGIと一緒にKPIを設定することで目標達成に近づくことができるでしょう。
明確化した目標とその道すじは、社員の向かう先を明確に示してくれます。
・誰が見ても分かるように明確化する
・社員のモチベーションを保つため非現実的にならないようにする
・KPIと一緒に設定する
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
KPIの設定に役立つツリー方式
KGIを達成するためのKPI設定はツリー方式が役立つでしょう。
最終的な目標の達成のために、ツリーの形状を使って可視化するという方法です。
営業のツリー例は以下のようなものがあります。
- ① KGI設定(売上)─(受注数)─②KPI設定(受注率)─レテアポ獲得率
- ①KGI設定(売上)─(顧客数)─②KPI設定(リピート率)
実際には、②KPI設定に多くの要因が並ぶことになるでしょう。
目的と要因を明確化することで、今何をするべきかがはっきりと見えます。
また目標を達成したかどうかもひと目で分かるようになるでしょう。
KGIの設定方法に悩んだ時は
正しくKGIを設定すると、目標を達成するための課題や道のりを明確にすることができます。
しかしKGIの設定方法には注意点もあり、いきなり明確なものを設定することは難しい場合もあるでしょう。
KGIの設定方法に悩んだ時はデジマクラスにご相談ください。
悩みを抱えたままKGIを設定してもあいまいなものになってしまい逆の効果になってしまうこともあります。
曖昧な目標は社員を混乱させることになるかもしれません。
正しくKGIを設定するためには、悩みを解決して目標を明確にするのが良いでしょう。
一緒に悩みを解決して、正しいKGIを設定してください。
マーケティング戦略の事例はこちら
まとめ
正しくKGIを設定することにより、目標が明確になります。
大きな目標に向かって社員が一丸となれば、良い効果が得られるでしょう。
KGIを設定する際にはKPIも一緒に設定してください。
KPIを設定することにより、今何をするべきかが共有できるようになります。
明確な目標や達成可能な課題は、社員のモチベーションを保つことにもつながるでしょう。
もしKPIの設定方法に疑問や不安がある場合にはデジマクラスにご相談ください。
不安や悩みを解決して明確な目標を定めましょう。