インターネットを活用したWebマーケティングで海外に進出したいと考えている企業は多いでしょう。
さまざまな国の中でも、IT先進国というイメージが強いアメリカでのWebマーケティングは市場としても非常に魅力的です。
この記事では、アメリカで話題のWebマーケティングやWebマーケティング成功のために取り入れたい手法について解説しています。
アメリカでのWebマーケティングに興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
目次
アメリカのWebマーケティングの概要
アメリカのWebマーケティングは、市場規模が日本よりも格段に大きいです。
IT企業で有名なGAFAの4社がいずれもアメリカの企業であり、業績が好調であることからも魅力的な市場であることがうかがえます。
国土が広く、国民の人種もさまざまなアメリカのWebマーケティングには、日本と異なる点がいくつもあります。
アメリカのWebマーケティング事情に関して、詳しく解説していきましょう。
日本と手法が異なる
アメリカのWebマーケティングは、日本と手法が異なります。
なぜなら、市場規模が日本よりもはるかに大きく競争も激しいからです。
また、マーケティング手法のほとんどはアメリカで生まれているといわれています。
マーケティング手法についても最先端を行く存在なのです。
さらに、アメリカはさまざまな人種が暮らす多民族国家です。
年齢や興味・関心でターゲットを絞る従来の日本のマーケティング手法は、アメリカでまず通用しないと考えていいでしょう。
アメリカ人と一口に言っても、価値観や文化・ライフスタイルがそれぞれまったく違うのです。
それでは、Webマーケティングで重要なアメリカの若者のスマホ所有率・SNS利用人口・検索エンジンについてみていきましょう。
若者のスマホ所有率
アメリカの若者のスマホ所有率は9割以上と非常に高いです。
スマホの機種に関してはiPhoneの所有率が8割以上となっています。
Apple Watchの所有率も2割程度となっており、デジタル機器に関してはApple Inc.の製品が人気であることがわかります。
日本も若者のスマホ所有率はアメリカとほぼ同水準です。
しかし、国民全体のスマホ所有率には差があります。
アメリカは国民の8割以上がスマホを所有しているのに対して、日本の所有率は65%程度です。
国民全体のスマホ普及率は、アメリカが圧倒的に高いといえるでしょう。
SNS利用人口
アメリカのSNS利用人口は世界の中でもトップクラスです。
アメリカ全人口の7割以上、およそ2億4000万人がSNSを利用しているといわれています。
つまり、日本国民の倍の数の人口がSNSを利用しているのです。
月間アクティブユーザー数(月に1回以上SNSを利用しているユーザー)も100%に近く、頻繁に利用している人が多いといえます。
ユーザー1人あたりのアカウント所持数は7個以上というデータもあり、複数のSNSを利用している人が多いことも特徴です。
アメリカでのSNSの人気は非常に高いといえるでしょう。
検索エンジン
検索エンジンに関しては、Googleの利用率が抜きん出ています。
Googleの利用率が9割近くあり、他の検索エンジンの利用率はごくわずかです。
Googleは世界的にもシェア率が高い検索エンジンですが、アメリカにおいての人気はやはり高いといえます。
SNSを利用しないユーザーは検索エンジンを活用することが多いです。
アメリカでのWebマーケティングを展開するなら、Googleへの対策も必要となるでしょう。
Webマーケティングの事例はこちら
アメリカのWebマーケティングで話題になっていること
アメリカのWebマーケティングで話題になっていることは次の3つです。
- スマホファースト
- 動画コンテンツ
- SNS
アメリカのスマホ所有率からもわかるとおり、スマホのユーザーを第一に考えたWebマーケティング戦略は必須です。
事実、スマホで見やすい・操作しやすいサービスやアプリは年々増加しています。
YouTubeをはじめとした動画コンテンツの市場もスマホの普及に伴って年々拡大傾向にあります。
FacebookのFacebook WatchやInstagramのIGTVなど、動画配信サービスを提供しているSNSも少なくありません。
また、SNSには商品を購入する・お店を予約するなど、新しい機能がどんどん追加されています。
購入や問い合わせにつながるスムーズな導線が設計され、SNSの利便性は向上しているのです。
スマホファースト・動画コンテンツ・SNSという3つの要素に焦点を当てたWebマーケティングがアメリカでは人気となっています。
アメリカで人気のWebマーケティング手法について、次の章で詳しくご紹介しましょう。
・スマホファースト
・動画コンテンツ
・SNS
アメリカで人気のWebマーケティング手法
アメリカで人気のWebマーケティング手法は4つあります。
- リスティング広告
- インフルエンサーマーケティング
- 動画マーケティング
- バイラルマーケティング
それぞれ1つずつみていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果の上部と下部に表示される広告です。
ユーザーが検索したキーワードに関連する広告が表示されるので、検索連動型広告とも呼ばれます。
広告フォーマットはテキストがメインで、ユーザーが広告をクリックすると課金される仕組みです。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、フォロワーやファンが多いインフルエンサーを活用したマーケティングです。
SNS上での影響力が強いインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうことで、PR効果を高めることができます。
シェアや口コミによる情報の拡散が見込めるだけでなく、年齢や性別などのターゲティングがしやすいというメリットがあります。
動画マーケティング
動画マーケティングは、名前のとおり動画を活用したマーケティングです。
動画コンテンツの需要拡大に伴って注目を集めているマーケティング手法になります。
TVよりもコストがかからないこと・YouTubeなどの動画配信プラットフォームを活用すれば手軽に始められることが魅力です。
バイラルマーケティング
バイラルマーケティングは、メールやSNSの口コミを通じてユーザー同士で情報が拡散するように誘導するマーケティングです。
バイラルとは「ウイルス性の」という意味で、ウイルスの感染拡大のように情報が急速に広がっていくことを指します。
バイラルマーケティングを成功させるためには、ユーザーの興味を惹きつけるコンテンツ作成が重要です。
アメリカでは4種類のWebマーケティング手法が人気であることがわかりました。
では、アメリカのWebマーケティングを成功させるためにはどのような手法が有効なのでしょうか。
次の章で詳しく解説していきます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
アメリカで成功するために取り入れたいWebマーケティング
アメリカで成功するために取り入れたいWebマーケティングの手法は次の2つです。
- Googleショッピング広告
- コンテンツマーケティング
それぞれ詳しく解説していきます。
Googleショッピング広告
Googleショッピング広告は、検索結果やショッピングタブの上部に表示される広告です。
商品名や写真だけでなくユーザーからの評価や価格・店舗名も記載されています。
無料で始めることができる上にクリックされる確率が高いことが特徴です。
クリックした商品はECサイトのショッピングカートに追加される仕組みになっているため、購入のタイミングを逃しません。
アメリカへの進出を考えているECサイトにおすすめのマーケティング手法です。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、ユーザーに役立つコンテンツを提供して顧客を獲得するマーケティング手法です。
前の章でご紹介した動画マーケティングもコンテンツマーケティングに含まれます。
コンテンツマーケティングでは、ユーザーのニーズを満たす質の高いコンテンツを継続して配信することが大切です。
日本で行うコンテンツマーケティングといえば、SEO対策を思い浮かべる人が多いかもしれません。
アメリカにおいてのコンテンツマーケティングは、ユーザーが多いSNSを活用したものが主流となっています。
その他、オフラインイベントや音声検索を活用したコンテンツマーケティングも注目されています。
日本の手法にとらわれず、アメリカのデジタル生活に対応したマーケティングを行う必要があるといえるでしょう。
Webマーケティングでアメリカを攻略するポイント
Webマーケティングでアメリカを攻略するポイントは3つあります。
- Webブランディングを積極的に行う
- 動画マーケティングでYouTubeを活用する
- アフィリエイターを活用したマーケティング戦略
それぞれ1つずつみていきましょう。
Webブランディングを積極的に行う
1つ目のポイントは、Webブランディングを積極的に行うことです。
Webブランディングは、WebサイトやSNSなどのメディアを活用したブランディングを指します。
IT先進国のアメリカと非常に相性が良いブランディング戦略です。
ブランディングによって企業や店舗のイメージアップを図り、ファンを増やすことはビジネスの足掛かりとなります。
TVCMと比べるとコストもそれほどかからないので、小売店や中小企業でも取り組むことが可能です。
クリック数やアクセス数などから効果測定も簡単にできます。
さまざまなメディアを活用してWebブランディングを行いましょう。
動画マーケティングでYouTubeを活用する
2つ目のポイントは、動画マーケティングでYouTubeを活用することです。
YouTubeはアメリカで最もユーザー数の多い動画配信プラットフォームになります。
YouTubeで動画マーケティングを行えば、アメリカの多くのユーザーにアプローチすることができるのです。
また、YouTubeでは無料のアクセス解析ツール・YouTubeアナリティクスが利用できるというメリットがあります。
配信・運用費がかからないので費用対効果が高いことも魅力です。
アフィリエイターを活用したマーケティング戦略
3つ目のポイントはアフィリエイターを活用したマーケティング戦略になります。
簡単にいうと、他社の商品やサービスを宣伝して売り上げに応じた手数料を受け取るというシステムです。
アメリカでは、アフィリエイトサイトやポイントサイトに限らずさまざまなWebサイトにアフィリエイト広告が出稿されています。
それだけアフィリエイターの存在価値が認められているのです。
さまざまな企業の製品を取り扱えるので、手広くマーケティング戦略を展開できるという強みがあります。
アメリカのWebマーケティングで成功したいなら、アフィリエイターを活用したマーケティングも検討しましょう。
コンテンツマーケティングの事例はこちら
アメリカで人気のSNS
Webマーケティングに役立つ、アメリカで人気のSNSを5つご紹介しましょう。
- YouTube
- Facebook Messenger
- X(旧Twitter)
上記5つのSNSは日本でも人気ですが、ユーザーの年齢層に違いがあります。
例えば、Instagramの日本のユーザーは10代・20代の若者が中心です。
しかし、アメリカでは若者にとどまらず50代・60代のユーザーも多く利用しています。
アメリカのSNS事情を理解した上でWebマーケティングを行うようにしましょう。
アメリカでWebマーケティングを成功させるには
アメリカでWebマーケティングを成功させるには、アメリカの文化やライフスタイルについてよく知ることが大切です。
さまざまな人種が1つの国家を構成しているアメリカは、ユーザーによって価値観がまったく違います。
ですから、リスティング広告やコンテンツマーケティングなど、個々のユーザーのニーズを満たす手法が有効なのです。
もう1つ大切なことは、日本語のテキストを英語に翻訳する際に自動翻訳を使用しないことです。
自動翻訳は便利な機能ですが、現地の人が読むと不自然な内容となることも往々にしてあります。
コンテンツの質を高めるためにも、ネイティブに完璧な翻訳を依頼しましょう。
・アメリカの文化やライフスタイルについてよく知る
・ネイティブに完璧な翻訳を依頼する
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
質の高いリードを得る方法
アメリカのWebマーケティングで質の高いリード(見込み顧客)を得る方法は、詳細なターゲティングを行うことです。
年齢や性別に加えて、ライフスタイルや文化・興味・関心など、さまざまな項目からターゲットを絞りましょう。
ターゲットに応じたマーケティングを行うことでユーザーの満足度が高くなり、リード獲得へとつながります。
リードナーチャリングの事例はこちら
アメリカにおけるWebマーケティングで悩んだら
アメリカのWebマーケティング事情は、日本と異なる点がたくさんあります。
マーケティングの専門知識だけでアメリカでのWebマーケティングを成功させるのは難しいでしょう。
アメリカにおけるWebマーケティングで悩んだら、専門コンサルタントのデジマクラスに相談することをおすすめします。
海外のマーケティングに精通したスタッフが、悩みを解決して御社のマーケティング戦略を成功へと導きます。
まとめ
アメリカはスマホ所有率が高く、幅広い世代がSNSに親しんでいます。
Googleショッピング広告やコンテンツマーケティングが、アメリカでおすすめのWebマーケティング手法です。
ただし、日本と同じ感覚でマーケティングを行うのはおすすめしません。
アメリカは多民族国家であり、文化や価値観もユーザーによって大きく違うからです。
アメリカのWebマーケティングにおいてわからないことがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。