※現在、最新情報を確認しており、定期的に価格・プラン内容が変更されておりますのでご注意ください。
国内はもちろん、世界中のマーケターが愛用しているといわれる「SimilarWeb」。
無料版と有料版が公開されており、これ1つでWebマーケティングの基盤を作ることができるといっても過言ではありません。
今回はそんな「SimilarWeb」の料金を始め、無料版・有料版で異なる機能や使い方などをご紹介します。
目次
SimilarWebの概要
SimilarWebはイスラエルの技術者が開発したものであり、世界中で利用者を増やし続けているツールの1つです。
まずはSimilarWebの基本的な概要をご紹介します。
企業・個人のどちらでも利用可能
SimilarWebの精度に及ぶツールは多くなく、データ解析の速度と使い方の単純さが広く利用されている理由ともいえます。
さまざまな機能に溢れた有料版が公開されていながら、無料版でも十分に情報が得られるのもポイントです。
また、多くの企業で採用されているSimilarWebですが、代表的なものの1つに「eBay」があります。
eBayは世界各国に向けて商品を販売・購入できる「世界最大のネットマーケット」といわれている越境ECサイトです。
eBayのように、企業のSEO対策はもちろん、個人でも気軽に利用できるようになっています。
クローラーがデータを収集
SimilarWebが使いやすいといわれているのは、URLを検索ボックスに入れるだけで瞬時にアクセス状況を分析してくれる点にあります。
SimilarWebのデータソースは、SimilarWebが独自に開発したクローラーはもちろんのこと、さまざまな種類のデータがあり、迅速に収集・解析されてきました。
SimilarWebが利用するデジタルシグナルは、大きく4つの種類で構成されていて、それぞれのデータを必要に応じてブレンドし、高品質のトラフィックデータとして提供されています。
SimilarWebが直接計測するファーストパーティ分析データは、何百万ものウェブサイトやアプリから提供され、独自の機械学習アルゴリズムによって分析されます。
匿名のデバイスにおける行動データも利用するデータの1種類です。SimilarWebで収集したこれらのデータは、さまざまな一般消費者の持つデバイスからのトラフィックデータとして使われます。
また、SimilarWebはインターネット上のデジタルシグナルを取得する世界中の組織と提携して、グローバルなネットワークを構築してきました。彼らのもつデータは、SimilarWebで有効に利用されます。
さらに公開データのソースも使われてきました。WimilarWebは、毎月数十億のウェブサイトやアプリから公開データを、独自の高度なアルゴリズムエンジンによって収集しインデックス化しています。
SimilarWebのデータ収集元は自社のクローラーだけではありません。
他社のクローラーによるデータを買い上げ、自社のデータと合算しているのです。
その結果、SimilarWebが1ヵ月の間にクローリングするWebページは10億件を超えるといわれているのです。
競合サイトのデータがわかる
SimilarWebでは競合サイトのデータを知ることもでき、URL検索をすると、当該サイトのデータがずらりと表示されます。
月間のアクセス数・流入キーワードやSNS・広告からの流入度合いなど、知りたい情報がほとんど得られるといっても過言ではないでしょう。
これまでにリストアップしてきた競合サイトの他にも、これまでノータッチだったサイトを発見できるかもしれません。
アクセス解析の事例はこちらSimilarWebの料金
先ほどもご紹介したように、SimilarWebは無料版と有料版の2種類が公開されています。
無料版でも十分に機能を発揮してくれますが、有料版でのみ利用できる機能も魅力的です。
ワンランク上のSEO対策に踏み切る場合は、有料版へのグレードアップを検討してみるのも良いでしょう。
有料版は、個人向けプランと法人向けプランの2つに分かれています。さらに個人向けプランは「個人向けベーシック」と「個人向けスタンダード」の2種類があり、個人向けベーシックは月額$167、個人向けスタンダードは月額$349〜です。
法人向けプランについては、見積もり式です。サイトから見積もりを依頼すると、利用したいと考えている環境に合わせてプランと金額が提示されます。
SimilarWebは、日本ではSimilarwebJapan株式会社が販売・サポートをしています。また、定期的に価格・内容が変更になりますのでご注意ください。詳細は公式サイトをご覧ください。
有料版ではデータ取得期間が大幅に伸びたり、上限が解放されたりと嬉しい機能ばかりです。
公式サイトでは、有料版への移行はまずコンサルタントへの相談ページへ誘導され、正式な価格が決定するという段取りになっています。
SimilarWebの有料版
「SimilarWeb PRO」はワンクリックで移行することができず、まずはコンサルタントとの相談が必須となっています。
実際にどんな手順を踏む必要があるのか、注意点とあわせて確認していきましょう。
有料版の見積もりの取り方
公式サイトの価格についてのページを確認すると、左側に無料版のスタートボタンがあるのがわかります。
そして有料版への移行手続きは「TALK TO A CONSULTANT」のボタンからお問い合わせフォームにアクセスできます。
名前や社名などを入力して送信後、SimilarWebからの回答を待ちましょう。
単なる価格や機能の説明だけでなく、どのように活用したいのかや、必要な機能・不要な機能の選別まで細かく相談に乗ってくれます。
多くの機能を開放するだけに留まらず、SimilarWebの活用方法などのアドバイスがもらえるのは有料版の大きなメリットです。
有料版契約時の注意点
コンサルタントによるカウンセリングを受けた後、利用者はそれぞれ希望のグレードへと移行されます。
コンサルタントから様々な機能の説明を聞けば、たくさんの機能を導入したいと感じるかもしれません。
しかし、多数の機能を導入すればその分コストはかかってしまいます。
そのため、コンサルタントとの話し合いは「自社に必要な機能」だけを正確に選び取ることを心がけましょう。
不要な機能をつけすぎてしまった結果、多額の利用料を払うことになってしまっては元も子もありません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
無料版の特徴
初めてSimilarWebを利用する場合は、無料版から始めるのがおすすめです。
アクセス数はもちろん、アクセスがどこの国から集まっているのか、流入元などを探ることでSEO対策に役立てることができるでしょう。
続いては、無料版のSimilarWebで利用できる機能についてご紹介します。
無料版の特徴
有料版はもちろん、無料版でもSimilarWebは大いに役立ちます。
Chrome等の拡張機能として利用するほか、Firefoxでアドオンを追加して利用することも可能です。
そのため、自社のスタイルに合わせて組み込むことができます。
なお、無料版のSimilarWebで利用できるライセンスは1つのみです。
企業全体で利用したい場合などは、有料版への移行を検討すると良いでしょう。
利用できる機能
無料版のSimilarWebでは、Webマーケティングを行うためには欠かせない情報のほとんどを手に入れることができます。
アクセス数・訪問元・滞在時間などだけでなく、ソーシャルトラフィックやサーチトラフィックといった流入経路の分析も可能です。
これにより、競合サイトがどのようにアクセスを集めているのか、またその穴はどこかなどの戦略を立てることができます。
さらに利用者の性別や年齢層などを探ることにより、対象を限定した広告追加やコンテンツ制作も可能となるでしょう。
そして、特定のサイトがどんな競合サイトを持っているのかを確認することで、新たな競合サイトを発見することもできます。
その結果、他サイトよりも需要に基づいたサイトを制作でき、検索結果もより上位に表示されやすくなるでしょう。
ただし、Web分析で得られるデスクトップ版のみのデータであることに注意しましょう。
データ解析・活用の事例はこちら有料版SimilarWebPROだけの機能
続いて、有料版である「SimilarWeb PRO」のみが利用できる機能についてご紹介します。
より高度なマーケティングを行いたい場合や、複数人でのマーケティングを検討している場合などは有料版への移行がおすすめです。
個人向けグレードからハイグレードまで希望に応じたレベルを設定してもらえるため、まずはコンサルタントへ相談してみましょう。
ウェブサイト分析
有料版の「SimilarWeb PRO」の大きな特徴として挙げられるのは、ウェブサイト分析がより細かく行えるという点です。
ウェブサイト分析では、無料版では得られなかったモバイル版のデータも閲覧可能になります。
そのため、より精密なユーザーの動向を把握することができるのです。
また、全てのデータをダウンロードすることができるのも有料版の大きなポイントです。
そのデータを元にプレゼンテーションを行う際も役立つでしょう。
アクセスデータはそれぞれ期間ごとにグラフ表示されており、視覚化しやすいのも特徴です。
そして、競合サイトの中でどんなコンテンツが人気を集めているのか、といった点が確認できるのもメリットの1つといえます。
ユーザーの目線がより明確に確認でき、自社で競合サイトの穴を埋めたり、より優れたコンテンツを追加したりできるでしょう。
また、特定のサイトを訪れた後、続いてどのサイトへ移動したのかという軌跡も分かるようになっています。
サイト内にバナーを組み込んである場合は、その先のショッピングサイトなどに誘導されているケースも多いものです。
この分析により、どのような広告やバナーを組み込むのが有用かという判断の手助けをしてくれます。
業界分析
有料版でのみ利用できる業界分析機能は、既に自社でチェック済みの競合サイトの情報だけではありません。
同じ業界でどのようなサイトがトレンド入りしているのか、またその理由についてもチェックすることができます。
競合サイトや業界の分析をするには、まず自社サイトの立ち位置を確認することが大切です。
自社はどのカテゴリーに位置しているのか、ランキングではどのレベルにあるのかといった現状を把握しましょう。
その後、同じカテゴリーに位置しているサイトの検索需要や広告の内容などから、今後の方針を決定していくことができます。
ランキング上位のサイトの検索ワードが分かれば、自然と自社サイトに組み込むべきワードがわかるでしょう。
無駄を省き、より効率的なサイトにするためにも重要な機能なのです。
キーワード分析
キーワード分析とは、その名の通り特定のキーワードを調べたユーザーが、行き着く先のサイトを表したものです。
「リンゴ」と調べた時に表示されるサイトと、その結果ユーザーがどのサイトに多く流れたのかを確認できます。
これらは全てランキング形式で見ることができるため、上位をどのようなサイトが占めているのかがわかりやすいのもポイントです。
逆にいえば、上位に位置するサイトの穴を埋めることで、自社サイトのランキングを上げることができます。
アプリ分析
アプリ分析では「定着率」についても確認できます。
サイトだけでなく特定のアプリがどれだけ利用されているか、またユーザーがどの程度アプリを利用し続けているかが分析できるのです。
インストール後、時間を置かずにアンインストールしてしまうアプリは多くあります。
定着率をチェックすることでより有用なアプリの傾向がわかりやすくなるのです。
表示されるアプリは、iOS・Androidどちらにも対応しています。
常時上下するランキングや評価などから、アプリの総合評価までを導き出してくれるツールです。
SimilarWebの使い方
続いて、さまざまな使い方ができるSimilarWebの中から、主なものをピックアップしてご紹介します。
それぞれの示す数字の意味を理解し、Webマーケティングに役立てましょう。
データ取得の仕組み
先述の通り、自社独自のクローラーとChrome等の大手サイトが集めた情報を買い取ることでデータを得ているのがSimilarWebです。
当初データの収集については不明瞭な部分も多く、ユーザーから不安の声が上がっていたこともありました。
そこで2019年には、その収集方法について明かされることとなりました。
まず、データパネルとして登録した端末からは、閲覧したサイトはもちろん前後の流れや閲覧時間などがSimilarWebへと送られます。
データパネルとなるのは、特定の拡張機能やアプリを使った場合といわれていますが、その詳細については明らかとなっていません。
また、独自のクローラーによるWebサイトのクローリングについてはこれまでご説明した通りです。
大手サイトからの買い上げについては、Google・Adobe・AppleStoreなどを例に挙げ、提供を受けていると明かしています。
これらのデータ収集方法については、たとえデータパネル端末に登録されようと、ユーザーに危害が加わることはありません。
収集されるのはネット上の動きだけであり、個人情報が閲覧されることはないため安心です。
Webサイトのパフォーマンス概要
Webサイト分析では特定のサイトがどのようなパフォーマンスで推移しているのかを表示させることができます。
国内で該当サイトがどの位置で推移しているのかはもちろん、世界と比較したりカテゴリー別で見たりとさまざまな使い方ができる機能です。
管理画面の検索部分にサイトのURLを入力するだけというお手軽さも魅力の1つといえるでしょう。
検索結果は、無料版では概要のみが、有料版では先ほどご紹介したような詳細がずらりと表示されます。
訪問者のエリア
各サイトに、世界のどの国から注目が集まっているのかも確認できます。
日本版のサイトであれば、通常は日本からの流入が多くなっているはずです。
しかし意外な国からの注目に気がつくことで、新たなユーザーの獲得につながる可能性があります。
検索トラフィック
ランキング形式で表示されたサイトの内、上位に位置するものについては検索トラフィックを詳しく見ることができます。
これは無料版でも確認することができる項目です。
さらに有料版では各サイトが広告を使っているかどうか、そしてその割合はどのくらいかなどの詳細についても明らかとなります。
また、検索トラフィックで確認できる項目の1つがよく検索されるキーワードです。
ユーザーの検索需要に一層寄り添うためにも、この機能は欠かせないものとなるでしょう。
リファラルサイト
リファラルサイトが示すのは、特定のサイトを閲覧しているユーザーが、いったいどこのサイトから移動してきたのかということです。
この機能では「流入サイト」と「流出サイト」の両方をチェックできます。
被リンクや引用が行われていた場合、思いがけないサイトからユーザーが流れてきている可能性もあるでしょう。
SimilarWebPROの活用方法
SimilarWebは無料版でも遥かに役立つツールです。
しかし、無料版では上位5位までのみの表示など分析するには情報が不足していると感じることもあるでしょう。
有料版であれば、より多くのデータの分析や、分析期間の細かい指定による精密なデータが得られるなどの利点が盛り沢山です。
また、分析データはExcel形式でダウンロードすることができます。それにより個人だけでなく社内でも情報を共有しやすくなるでしょう。
また、SimilarWebはアプリ解析にも活用できます。
サイトに留まらず、アプリにおけるマーケティングも検討している場合は、有料版への移行がおすすめです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
有料版と無料版、どちらを使う?
有料版と無料版でできることに違いがあるというのは理解できても、実際に利用するのはどちらがいいのか判断することは難しいものです。
段階的にグレードが設置されているとはいえ、有料版も決して安価なサービスではありません。
まずは無料版で使い心地を試し、より詳しいデータを得たいと思った場合には有料版への移行を検討してみてはいかがでしょうか。
SimilarWebの料金で悩んだら
無料版から有料版への移行はもちろん、有料版内でのグレード変更などについても悩むことがあるでしょう。
その場合はコンサルタントと話し合うことをおすすめします。
本当に有料版が必要なのか、またはどのグレードであれば現在の状態に有用なのかが明確になるでしょう。
価格はもちろん、「こんなことをしたいがどうすればいいかわからない」といった質問も可能です。
Webマーケティング初心者でも、目的に見合った機能や使い方を紹介してもらえるでしょう。
Webマーケティングの事例はこちらまとめ
今回はSimilarWebの内容について、料金や機能などの気になる点をピックアップしてご紹介しました。
SimilarWebはWebマーケティングに欠かせないツールとして、個人はもちろん大企業にも導入実績のあるツールです。
気になる方はまず無料版から試してみて、ぜひ効果的に活用してみましょう。