GDNとYDNはどちらもディスプレイ広告ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
こちらではディスプレイ広告の代表といわれるGDNとYDNの特徴について解説しています。
メリットやデメリットもお話しています。Web広告を検討されているならぜひ参考にしてください。
目次
GDNとYDNの特徴を解説
GDNとYDNにはそれぞれ特徴があるのですが、まず2つの違いについてお話していきましょう。
GDNは「Googleディスプレイネットワーク」の略でYDNは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」を略したものです。
これで分かるようにGDNはGoogleが、YDNはヤフー株式会社が提供しているディスプレイ広告になります。
GDNとYDNはどちらもディスプレイ広告の一種
GDNとYDNはそれぞれGoogleとヤフー株式会社が提供しているディスプレイ広告の一種だとお話しました。
2つのディスプレイ広告の特徴の違いは掲載される画像のサイズでしょう。GDNは20種類のサイズから選べますがYDNは6種類です。
次の項目でGDNとYDNについて解説していきますが、ここではディスプレイ広告について少し詳しく解説します。
ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリの広告枠に掲載される広告です。
Webサイトにあるサイドバーやコンテンツ内に表示された広告をクリックすると、広告主のWebサイトに遷移するというものです。
ディスプレイ広告の広告費には、クリック回数でのクリック課金制と表示された回数でのインプレッション課金があります。
Web広告には、ディスプレイ広告の他にリスティング広告があります。
リスティング広告とは検索エンジンの検索結果の上段か下段に表示される広告です。
広告の表示場所としてはディスプレイ広告の方が多く、広くユーザーの目に触れやすいでしょう。
またリスティング広告が文字のみなのに対して、ディスプレイ広告は画像や動画が活用されよりユーザーの関心を引くことが可能です。
GDN・YDNはこのようなディスプレイ広告の代表的なものになります。
それぞれの特徴についてお話していきましょう。
動画広告活用の事例はこちら
GDNの特徴は?
GDNはGoogleが提供しているディスプレイ広告です。Googleアドセンスを利用する個人のWebサイトも掲載対象となります。
Googleで出稿できる
Googleで出稿でき、Googleが運営するGmailやYouTubeに広告として表示できるのです。
ディスプレイ広告は主に画像を使ったもので、潜在顧客にも働きかけることができるのが特徴です。
GDNはバナーサイズも豊富です。フォーマットを挙げてみましょう。
- バナーサイズPC(300×250・336×280・728×90・160×600・486×60が推奨)
- バナーサイズSP(300×250・336×280・320×50・320×100が推奨)
- ファイル形式(.ipg・.png・.gif)
- ファイルサイズ(150キロバイト以内)
バナーサイズはPCが17サイズ・SPが7サイズと多いのですが、推奨は上記のサイズとなります。
入稿手順を順を追って解説しましょう。
- 新しいGoogle広告キャンペーンを作成
- Googleディスプレイネットワーク広告キャンペーンの目標選択
- キャンペーンタイプ選択
- ディスプレイサブタイプ選択
- キャンペーン名・地域・言語設定
- 入札戦略設定
- オーディエンスターゲティング設定
- 広告作成
まず広告管理面を立ち上げて「新しいGoogle広告キャンペーンを作成」をクリックして作成していきます。
この時コンバージョントラッキングを設定しておくとよいでしょう。
目標選択では「販売促進」か「見込み客の獲得」を選択します。キャンペーンタイプは「ディスプレイ」を選んでください。
サブタイプは「標準」と「スマート」から選びますが、通常は「標準キャンペーン」でよいでしょう。
キャンペーン名を入力し地域や言語をクリックします。入札戦略はコンバージョントラッキング設定済なら標準機能の入札戦力とします。
オーディエンスターゲティングはサブタイプでスマートを選んだ場合には自動で最適化、標準を選んだ場合は下部の中から選びます。
広告を作成し項目をすべて完了したら、審査が始まり入稿が完了します。
幅広い規模のサイト広告に配信できる
Googleが提供しているということで、200万以上のWebサイトと65万以上の種類のアプリに広告を掲載できるのが特徴です。
livedoor・BIGLOBE・Amebaブログなど有名なサイトでの掲載も可能なので、ユーザーの目に触れやすくなるのが特徴です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
YDNの特徴は?
YDNは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」の略でヤフー株式会社が提供しているディスプレイ広告です。
Yahoo!JAPANのサイトに行くと様々なディスプレイ広告を観ることができますが、これがYDNになります。
Yahoo!で出稿できる
YDNの出稿はYahoo!で行います。バナーサイズの数はGDNより少ないのですが、推奨されている数と種類は同じです。
- バナーサイズPC(300×250・336×280・728×90・160×600・486×60)
- バナーサイズSP(300×250・336×280・320×50・320×100)
- ファイル形式(.ipg・.png・.gif アニメ不可)
- ファイルサイズ(3メガバイト)
続いて出稿方法を確認していきましょう。
- キャンペーン作成
- 広告グループターゲティング
- 広告作成
まず始めにキャンペーンを作成します。広告管理面でディスプレイ広告をクリックし、キャンペーンからキャンペーン作成を選びます。
「キャンペーンタイプ」「広告掲載方式」「キャンペーン名」「入札方法」を入力します。
「キャンペーンタイプ」「広告掲載方式」は後から変更できないので注意してください。
広告グループターゲティングでは「広告グループ名」「入札方式」「入札価格」を入力してください。
いよいよ広告作成です。各広告グループごとに作成が可能で、次の3種類のフォーマットがあります。
- テキスト
- ディスプレイ
- テンプレート
ターゲットに合わせた広告を作成してください。
Yahoo!の提携サイトにも配信できる
YDNはYahoo!サイトのみでなく、Yahoo!の提携サイトへの配信も可能です。
配信ターゲティングは多様で確実にユーザーにアプローチできるディスプレイ広告といえるでしょう。
その他出稿には規定がありますが、次の項目ではGDNとの比較で規定について解説していきます。
GDNとYDNの関係性
GDNとYDNについてそれぞれの特徴を解説しましたが、お分かりいただけたでしょうか。
続いて2つのディスプレイ広告の相違点など関係性についてお話していきます。
ターゲティング
ターゲティングについてはGDNとYDNでは少しずつ違いがあります。1つずつ確認していきましょう。
ターゲティングの方法は次の項目になります。
- 年齢
- 性別
- 子どもの有無
- 地域
- デバイス
- キーワード
- カテゴリ
- 広告掲載面
- 興味など
- リターゲティング
- 類似ユーザー
上記のようにターゲティングの項目は多岐に渡ります。GDNとYDNで差がでた項目を取り上げます。
「年齢」の項目では圧倒的にYDNの方が細かくターゲティングできます。
GDNでは6段階に分かれていますが、YDNでは10段階に分けてターゲティングできるのです。
その他「子どもの有無」はYDNではターゲティングに挙げられていません。
子どもに関する商品を扱う企業の場合、ターゲティングするのならGDNを利用すべきでしょう。
「デバイス」ではGDNはテレビ画面を指定できますが、YDNでは指定できません。
「興味や関心」では同じ購買意欲に関してのターゲティングが可能なのですが、GDNの方がより細やかなターゲティング設定です。
広告画像サイズ
広告画像サイズに関してはGDNの20種類に対して、YDNは6種類と数ではGDNが大きく上回っています。
ただ、最適なサイズはGDN・YDNともに利用可能なので、種類の数だけでは優劣はつけられないでしょう。
配信先デバイス
GDNはGoogleが提供元で、YDNはYahoo!が提供しているディスプレイ広告です。
当然配信先はGDNはGoogle、YDNはYahoo!が提携しているサイトや媒体に広告配信されます。
またGDNはYouTube・BIGLOBE・Googleアドセンスなどのサイトにも配信されます。
YDNは朝日新聞やニコニコ動画と提携しているので、朝日新聞・ニコニコ動画サイトにも広告配信可能です。
Yahoo!ニュースなど毎日チェックするサイトに広告配信されるので、ユーザーの目に触れやすいのが特徴です。
予算管理方法
GDNとYDNの相違点は予算管理方法にもあります。
GDNはディスプレイ広告とリスティング広告の予算枠が同じになっています。予算管理がしやすくなっているといえます。
あらかじめ入金しておいた予算分をディスプレイ広告とリスティング広告に自動で分けてくれるので便利です。
YDNはディスプレイ広告とリスティング広告の予算枠が別々なので、それぞれに入金して管理する必要があるのです。
インターネット広告の事例はこちら
GDNのメリット・デメリット
ディスプレイ広告のGDNについてYDNとの関係性についてお話しました。
次にそれぞれのメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
GDNのメリットは幅広いユーザーへの配信にあります。Googleが提携しているサイトへの広告掲載が可能なのはメリットといえます。
YouTubeへの動画広告も掲載できるので、よりユーザーの目に届きやすいこともメリットの1つでしょう。
livedoor・BIGLOBE・Amebaなど、よく知られたサイトのみでなく個人的なサイトにも掲載されるので商材を選びません。
デメリット
デメリットとしてはYahoo!の関連サイトに掲載できないことが挙げられます。
操作面ではYDNと比べると、GDNが少し操作し難い場合もありますが馴染みが有るか無いかの感覚の違いでしょう。
YDNのメリット・デメリット
YDN のメリットはやはり国内大手の運営サイトへの広告掲載が挙げられます。
メリット
大手の運営サイトならではの、膨大なアクセス数のあるYahoo!関連サイトへの広告掲載は大きなメリットです。
また、配信ユーザーを設定するターゲティングの方法が多いのはYDNのメリットでしょう。
デメリット
YDNのデメリットは審査基準が比較的高いことと、ビジネスアカウントが必要となる点でしょうか。
これはデメリットというよりも安全を考慮しているともいえるのです。
デメリットではありませんが、YDNは2021年5月からYDAとしてアップデートされています。
管理画面などが使いやすくなった他、廃止されたカテゴリもあるので確認が必要です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
GDNとYDNを併用するメリット
GDNとYDNはともにメリットの多いディスプレイ広告です。当然ながら併用することでメリットもより多くなるのです。
併用することでのメリットを解説していきましょう。
より広いターゲットにアプローチできる
GDNのターゲットとYDNのターゲットはそれぞれ幅広いのですが、併用することでより広いターゲットにアプローチできます。
それぞれの良い点を活用することで相乗効果を得られる、というのもメリットでしょう。
成果を見ながら予算を分けられる
ターゲティングを細かく調整して結果を見ながら予算を調節していくことも大切です。
それぞれの違いを理解した上で併用して活用するようにしてください。
改善点は改善しながら予算を上手く分けて活用できるのも併用することでのメリットとなるのです。
Webマーケティングの事例はこちら
GDNとYDNで迷った時は?
ディスプレイ広告を導入する時にはGDNとYDNのどちらで運用すべきかに迷うこともあるでしょう。
それぞれにメリットもありデメリットもあるので、なかなか決めにくいという場合が多いのです。
また併用する場合には、広告出稿を両方に共通できるようにする必要もあります。
導入に迷ったならデジマクラスに相談してください。ターゲティングから予算立てまでコンサルタントが力になります。
デジマクラスをぜひ活用してください。
まとめ
GDN「Googleディスプレイネットワーク」とYDN(現YDA)「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」はディスプレイ広告の種類です。
それぞれ「Google」「ヤフー株式会社」が提供するサービスで配信先のユーザーも多く、広告効果も期待できます。
どちらもメリットの多いディスプレイ広告のサービスですが、活用方法によってはより効果的な運用が可能です。
両方のサービスを併用することも踏まえて、サービスの内容を理解した上での導入を検討されることをおすすめします。
活用に迷ったなら、デジマクラスに相談してください。