テレビ・雑誌・Webなど広い分野で活躍しているメディアプランナーですが、一体どのような仕事をするのでしょうか。
この記事では、メディアプランナーの仕事内容やメディアプランナーが扱う広告の種類を解説します。
またメディアプランナーの年収や求められるスキルも合わせてご紹介しますので仕事選びの参考にしてください。
目次
メディアプランナーの仕事内容を解説
メディアプランナーとは、クライアントのメディア戦略を立てて提案する人です。
メディアの種類はテレビ・新聞・ラジオ・雑誌・Webと多岐に渡ります。
メディアプランナーが属する会社はさまざまです。
例えば、多種多様なメディアのプランニングを担当する広告代理店からWebに特化したIT企業まで存在します。
企業によっては企画立案・提案以外にも営業活動を行うことがあり、メディアプランナーの定義は曖昧です。
今回はメディアプランナーをメディアの戦略を立て企画を提案する人として解説します。
メディアプランナーの役割
メディアプランナーは組織の中でどのような役割を担っているのでしょうか。ここではメディアプランナーが担う役割を說明します。
具体的には、メディアプランナーの役割は主に以下の2つです。
- プランニング業務で課題解決
- 進行管理業務
プランニング業務で課題解決
メディアプランナーは、プランニング業務を行ってクライアント企業の課題を解決する役割を担います。
クライアントの課題といっても千差万別ですが、例えば新商品の認知度を上げるなどです。
プランニング業務とは、各メディアの広告枠を活用してクライアントの商品・サービスをPRする計画を立てることです。
テレビであれはCMで、Webであればリスティング広告などでクライアントの商材のターゲットに向けたPRを行います。
メディアプランナーはクライアントの課題や商材に合わせて各メディアの良い点を使い分ける手腕が求められる仕事です。
メディアにはそれぞれ広告における特徴があり、同じような運用方法では対応できません。
例えばターゲットが広く一般の認知を広めるのに有効であるメディアもあれば、商材の購入・申し込みに有効なメディアもあります。
進行管理業務
メディアプランナーはメディア戦略をプランニングするだけでなく、計画が順調に進むよう進行管理を行うことも仕事です。
具体的には動画・画像・テキストといった広告制作物の進捗状況を管理したり、クライアントから与えられた予算を管理したりします。
さらに、各メディアの広告枠を獲得することも業務の一つです。
進行管理業務を怠ると進捗が遅れてスケジュールが後ろ倒しになり、適切な広告のタイミングを逃すことにつながりかねません。
進行管理業務はクライアントの課題解決を担うメディアプランナーにとって重要な仕事です。
メディアプランナーが扱う広告の種類
メディアプランナーが扱う広告にはどのような種類があるのでしょうか。
以下では、メディアプランナーが扱う広告の中でも一般にあまり馴染みのないWeb広告の種類を說明します。
Web広告は、具体的には以下の5つが主です。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- バナー広告
- 動画広告
リスティング広告
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーがキーワード検索を行った際に検索結果の上に表示される広告を指します。
広告がクリックされた回数などに応じて広告費が発生する仕組みです。
メディアプランナーは、商材のターゲットを狙って広告を打つための手法としてリスティング広告を活用します。
リスティング広告はユーザーニーズを的確に捉えることが重要になるため、ユーザー視点での運用が求められる手法です。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、ユーザーに特定のURLをクリックしてもらい、商品・サービスの申し込みや購入をしてもらう広告手法になります。
クリックの回数などに応じて広告枠の提供者に報酬が発生する仕組みです。
アフィリエイトは成果報酬型の収益化方法で、認知を拡大することではなく直接的に売上に貢献することを目的としています。
クライアントの課題解決にも直結しやすい広告手法と言えます。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、Webサイト・SNS・オウンドメディアなどを一括で管理して広告を出す手法です。
リスティング広告やアフィリエイト広告ではメディア媒体ごとに広告を設定しなければなりません。
アドネットワークではその手間がかからないため、効率的に広告を運用することができます。
ただし、リスティング広告のようなターゲットを絞り込んだPRはできません。
バナー広告
バナー広告とは、Webページの決まった広告枠に動画や画像を差し込んでPRする手法です。
ユーザーに画像や動画をクリックしてもらい特定のWebページへ遷移させることがバナー広告の目的になります。
広告費の形態には複数の種類があり、バナー広告といっても各種類の使い分けが必要です。
例えばクリックされたときに料金が発生するクリック型やユーザーの目に触れたときに料金が発生するインプレッション型などがあります。
動画広告
動画広告とは、画像やテキストではなく動画を使用した広告を総称したものです。
動画広告には複数の種類があります。
例えば、動画コンテンツに差し込まれるインストリーム広告やWebサイトの途中に挿入されるインフィード広告などです。
またバナー枠に動画が掲載されるインバナー広告も存在します。
メディアプランナーの年収
企画立案から進行管理まで幅広い業務を担うメディアプランナーですが、年収はどれくらいになるか気になる人もいるかもしれません。
メディアプランナーの平均年収は、20代の場合で400～600万円、30～40代の場合で500～600万円ほどです。
ただし、企業や業務範囲などによって具体的な年収には差があります。
場合によっては月額ではなく年俸制を採用している組織もあり、この場合年収が平均よりも高くなるかどうかは個人の実力次第です。
メディアプランナーに求められるスキルは？
メディアを使ってクライアントの課題解決を行うメディアプランナーですが、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。
以下では、メディアプランナーに求められるスキルを紹介します。具体的には以下の4つです。
- メディアに関する幅広い知識
- コミュニケーションスキル
- 発案力
- 計画力
メディアに関する幅広い知識
メディアプランナーにはまずメディアに関する幅広い知識が求められます。
各メディアのユーザー層や特徴の違いにより、クライアントの商材と特定のメディアとの相性があまり良くないこともあります。
その場合は相性の良いメディアや広告手法を洗い出すことが必要です。
クライアントの商品・サービスや課題などに合わせて適切なメディアを選択するために、幅広い知識が求められるのです。
例えば、メディア別のユーザーの年齢層や性別などを把握しておくことが求められます。
コミュニケーションスキル
メディアプランナーにはコミュニケーションスキルも求められます。
プランナーの仕事は広告を通じてクライアントの課題を解決することです。
そのため、まずクライアントが何を課題と感じているのかヒアリングする必要があります。
ヒアリングでは自分が意図したことを相手に答えてもらえるような質問をしなければなりません。
またメディア戦略をクライアントに提案する際に、相手に分かりやすく伝わるプレゼンテーションが求められます。
効果的な質問やプレゼンテーションを行うためには、相手の立場になって考えられるコミュニケーションスキルが重要です。
発案力
メディアプランナーには発案力も求められます。
プランニングを行う際は、まずどのようなメディアで広告すべきなのかアイデアを出さなければなりません。
もし発案力がなければ「こういう広告が良いだろう」と思いつくことができないため計画の前段階でつまずきます。
企画を立てる段階でプランを考えようとしても、良いアイデアは生まれません。
そのためメディアプランナーになったら、日頃からメディアや広告に触れてアイデアの引き出しを多く持っておくことが必要です。
計画力
メディアプランナーにとっては計画力も重要なスキルになります。
プランナーという名前の通り、広告アイデアを計画にまで落とし込めなければ意味がありません。
また計画は立てるだけでなく、不測の事態に合わせて柔軟に変更することも必要です。
例えば広告制作物の納品が予定よりも遅れたり、予算が変更されたりなどトラブルが起こることも考えられます。
そのため、メディアプランナーにはトラブルが起きても最終的には計画どおりの進行になるよう調整する力が求められるのです。
メディアプランナーに必要な資格はある？
メディアプランナーに必要な資格は特にありません。
メディアに関する幅広い知識・コミュニケーションスキル・発案力・計画力があればメディアプランナーの役割は果たせます。
これらのスキルを高いレベルで身につけるためにも、日頃からトレンドや社会の流れに目を向けることが大切です。
また自分のアイデアを言葉などで周囲に分かりやすく伝える習慣を身につけると良いでしょう。
クライアントへのプレゼンテーション練習になるためです。
メディアプランナーに向いてる人の特徴
メディアプランナーに向いているのはどのような人なのでしょうか。
以下では、メディアプランナーに向いている人の特徴を說明します。具体的には以下の3つです。
- 様々なメディアを使いこなせる人
- 企画やプラン立てが好きな人
- プレゼンテーションを楽しめる人
様々なメディアを使いこなせる人
様々なメディアを使いこなせる人はメディアプランナーに向いています。
メディア戦略を立てるには、そのメディアを活用しているユーザー目線になることが必要です。
そのために日常的にメディアを活用しておくことが求められます。
また、メディア好きである点もプランナーとって重要でしょう。
もともと個人的にメディアを活用することが好きであれば自然と経験値やアイデアを得る機会が増えるためです。
企画やプラン立てが好きな人
企画やプランを立てることが好きな人もメディアプランナーに向いています。
メディアプランナーの役割はクライアントの課題・商材・予算などの条件に合わせて最適なメディア戦略を立てることです。
そのため、日頃から物事の計画を綿密に立てたり条件に合わせてプランニングしたりするのが好きな人はメディアプランナーに向いてます。
こういった人は仕事の過程を楽しむことができるので、仕事が苦にならないでしょう。
プレゼンテーションを楽しめる人
プレゼンテーションを楽しむことができる人もメディアプランナーに向いています。
メディアプランナーは、計画したメディア戦略をクライアントに提案することも業務の一環です。
プレゼンテーションが好きであれば、自分が考えたことをより魅力的に伝えるために最大限努力できるでしょう。
しかし、ときにはクライアントから賛成意見をもらえないこともあります。
そのためプレゼンテーションの結果ではなく場そのものを楽しめる人がメディアプランナーに向いています。
メディアプランナーの将来性
メディアが存在する限り、メディアプランナーの職がなくなることはないでしょう。
しかし、広告は景気の影響を受けやすいと言われています。
経済状況が悪くなれば企業が経費削減のために広告費を抑えることがあるためです。
また、時代の流れによって主流となるメディアの移り変わりは激しくなります。
メディアプランナーは、社会の動きに合わせて仕事内容を臨機応変に対応させることが必要です。
メディアプランナーに転職するなら？
これまで、メディアプランナーの仕事内容やメディアプランナーに向いている人の特徴などを說明してきました。
上記の内容を読んでメディアプランナーに転職したいと思ったら、まずデジマクラスなどの転職コンサルタントに相談してみましょう。
転職コンサルタントは、数々の求職者の相談に乗ってきた転職のプロです。
個人の特徴を見抜き、状況や心境に合わせた適切なアドバイスをくれます。
また転職コンサルタントしか知らない求人情報もあるため、サポートを活用しない手はありません。
プロの力を借りて希望の企業にメディアプランナーとして就職しましょう。
まとめ
メディアプランナーは、クライアントのメディア計画を考えて課題解決につなげたり、計画の進行管理業務を担当したりします。
扱う広告の種類は、Web広告だけでもリスティング広告・アフィリエイト広告・アドネットワーク広告などさまざまです。
メディアプランナーの年収は20代で400～600万円ほどで、30～40代であれば500～600万ほどになります。
メディアプランナーには、メディアに関する幅広い知識・コミュニケーションスキル・発案力・計画力が求められます。
メディアプランナーに転職したいと思ったら、まずデジマクラスなどの転職コンサルタントに相談してみましょう。