スマホの普及とともに活用の幅が広がったのがアプリです。
様々なアプリがあり、毎日アプリを活用しているという人も多くいるでしょう。
そのような中で注目されているのがアプリの広告収入です。
ここではアプリの広告収入の収益化方法について解説していきます。
アプリ内広告のメリットなどについても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
目次
アプリ内広告の需要
アプリ内広告とは、アプリ利用時に表示される広告のことです。
アプリ内広告の需要は年々高まっています。
この需要が高まっている背景には、スマホの普及が大きく関係しているのです。
格安なプランも登場してきており、今後もスマホの普及は広がっていくでしょう。
スマホの普及が広がる中で、多くのアプリが開発されリリースされています。
日々スマホを利用する中で、アプリを活用している人が多くいるのです。
アプリにはゲームアプリ・カメラアプリ・体調管理アプリ・SNSアプリなど様々な種類があります。
またインターネット上で利用できるサービスをアプリでリリースしている企業も増え、アプリの利用率は年々高まっているのです。
利用するユーザーが多いアプリほど、アプリ内の広告を活用することで収益の安定化を目指すことができます。
現在アプリは多くのユーザーが活用しているので、企業にとってはアプリ内広告はとても価値があるものとなっているのです。
アプリで収入を得るパターン
アプリで収入を得るにはどのような方法があるのでしょうか。
3つのパターンについてご紹介していきます。
有料アプリ
1つ目が有料アプリです。
有料アプリは、インストール時に料金がかかるアプリのことを指し、その料金が収入となります。
有料アプリには、大きく分けて2つの種類があります。
- 料金が発生するのは、インストール時の1度だけのアプリ
- 月額や年会費の形で費用が継続してかかってくるアプリ
それぞれのタイプでユーザーの利用数も変わってきます。
無料版のアプリと比べるとユーザー数を獲得しづらいというデメリットがあることが特徴です。
有料アプリを利用してもらうためにも企業は施策を設けています。
例えば、一定の期間無料で利用できその後料金が発生するようにしたり、アプリの料金を下げセール期間を設けたりする施策です。
このような施策を打ち出すことでユーザー数の獲得を増やしています。
アプリ内課金
2つ目がアプリ内課金です。
アプリインストール後に、ユーザーが課金した分が収入となります。
アプリのコンテンツやサービス、機能を追加する場合などにユーザーが課金する流れです。
iOSでのアプリ内の課金方法には下記のような種類があります。
- 消耗型
- 非消耗型
消耗型は、使い切りの課金システムになります。
課金し追加したサービスを使い切った場合は、また新たに課金が必要になるシステムです。
非消耗型は、一度課金後は永久的にサービスを利用できるシステムになります。
アプリ内広告
3つ目がアプリ内広告です。
アプリ内で表示される広告から収入を得るシステムになります。
広告には下記のようなタイプがあるので覚えておきましょう。
- クリック型広告
- インプレッション型広告
- 成功報酬型広告
上記の広告の仕組みについては後ほど解説していきます。
無料アプリはこのアプリ内広告が収入の源です。
アプリ内広告で収入を得る仕組み
アプリ内広告で収入を得る仕組みについて理解しておきましょう。
アプリ内広告で利用されている3つの仕組みについて解説していきます。
クリック型広告
クリック型広告は、アプリ内に表示された広告をユーザーがクリックした際に報酬が発生するシステムとなっています。
クリック型広告の相場は、5〜30円ほどです。
インプレッション型広告よりも相場が高めとなっています。
クリック型広告はユーザーにクリックしてもらわなければ収入へと繋がりません。
広告を表示する位置など調整が必要です。
アプリの操作を妨げるような広告の表示の仕方はNGとなり広告を表示できなくなる可能性もあるので注意しましょう。
インプレッション型広告
インプレッション型広告は、広告が1,000回表示されるごとに報酬が発生するシステムとなっています。
インプレッション型広告の相場は、10〜500円ほどです。
クリック型広告の1回分と比べると相場は低めとなります。
広告が表示されることで収入へと繋がるので、ユーザーのアクションが必要ないためハードルが低めの広告といえるでしょう。
しかし相場が低いため、アプリ内広告はクリック型広告が多い傾向です。
収入に繋げるため広告を過度に表示してしまうとユーザーに不快な思いを与えるかもしれません。
過度な表示になっていないか注意するようにしましょう。
成功報酬型広告
成功報酬型広告は、アプリに表示された広告からコンバージョンに繋がった場合に報酬へと繋がるシステムです。
ここでのコンバージョンは、サービスや商品が購入されることなどを指します。
アプリの広告経由で商品が購入された場合に、報酬が発生するのです。
成功報酬型広告の相場は高めで、100〜数千円ほどとなります。
他の広告の種類と比べるとハードルは高めといえるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
アプリ内広告のメリット
アプリ内広告にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットについてみていきましょう。
ハードルが低い
メリットの1つ目は、ハードルが低いことです。
アプリをリリース後は、ユーザーがアプリを利用してくれることで収入へと繋がります。
アプリを利用する頻度が高くなれば、大きな収入へと繋がるでしょう。
そしてこの収益化は無料アプリでも十分に行える点がメリットです。
有料アプリやアプリ内課金など必ず課金しなくても収入へと繋げることができるので、ユーザー側への負担なく収益化を見込めることができます。
継続収入
2つ目は、継続収入を得られることです。
インストールするユーザーやアプリを継続して利用してくれるユーザーがいる限り、継続収入を見込めます。
アプリがインストールされれば、広告収入を得られる可能性が高まるのです。
また継続して利用してくれるユーザーも重要になります。
継続して利用してもらうためには、施策を考えなければいけません。
アプリを毎日起動することでポイントが貯まるようなシステムを作るなど、ユーザーが継続してくれるような環境を作りましょう。
維持費がかからない
3つ目は、維持費がかからないことです。
アプリリリース後、メンテンスなど必要ない場合は特に維持費がかかることなく広告収入を得ることができるでしょう。
有料アプリや、アプリ内課金などはメンテンスが必要になる場合があるので多少維持費はかかります。
無料アプリは、メンテンスが必要ない場合が多いので維持費がかからないことがメリットです。
デメリット
アプリ内広告のメリットについてお伝えしましたが、デメリットもあります。
今後、アプリ内広告を活用することを考えている場合はデメリットも理解しておきましょう。
アプリの見栄えが良くない
アプリを利用している画面上に広告が表示されるので、アプリの見栄えが良くないと感じる場合があります。
表示する場所や表示回数などによってユーザーの印象が変わってくるでしょう。
アプリでのボタンを押下する箇所に広告があると操作しづらいという印象を与えてしまいます。
また表示回数が多いほど、ユーザーは不快と感じてしまうかもしれません。
表示場所や表示回数などは注意することがポイントです。
広告に対するクレームがつく
アプリを利用しているときに何度も広告が表示された場合、鬱陶しいと感じたことはありませんか?
そのような不快な気持ちから、広告に対するクレームがつく場合があるので注意しましょう。
アプリ利用時に広告を表示することで、ユーザーの操作を妨げてしまうかもしれません。
そしてアプリを利用しなくなってしまう要因の1つとして、広告の表示についてのことがよくあります。
ユーザー目線でどのくらいの広告の表示回数や場所が適正か考えることが重要です。
広告収入を得るため過度に広告を表示することはおすすめできません。
クリック単価に収益が左右される
クリック型広告はクリック数が多いほど大きな収入へと繋がっていきます。
クリック型広告は数も重要なのですが、単価も大事なのです。
クリック単価とは、1クリックにあたる報酬のことを指します。
このクリック単価は自身で決めることはできません。
表示される広告などによって変わってきます。
クリック型広告の相場が、5〜30円ほどとお伝えしたように幅があり、収益が左右される可能性があるのです。
この収益が左右される面も、1つのデメリットといえるでしょう。
マーケティング戦略の事例はこちら
Androidアプリで収入を得る方法
Androidアプリで収入を得るためにも、審査や広告の特徴について理解しておきましょう。
それぞれ解説していきます。
審査がスムーズ
AndroidはiOSと比べると、アプリの審査をスムーズに行うことができます。
iOSは審査項目も多く一週間ほど時間がかかることが特徴です。
Androidは数時間〜48時間以内に審査が終わることが多くiOSと比べるとスムーズといえるでしょう。
Androidアプリを申請するには、 Googleのデベロッパーアカウントの作成と手数料として$25必要です。
登録完了後は、必要事項などの情報を登録していき審査を行う流れになります。
審査期間はスムーズですがガイドラインから外れてしまっているアプリは、リジェクト(却下)されてしまうので注意しましょう。
AdMob広告の特徴
Androidアプリで収入を得ることを考えている場合は、AdMob広告について知っておくことが重要です。
AdMob広告とは、Googleが提供している広告のサービスになります。
広告といえばGoogle AdSenseが有名です。
Google AdSenseとの大きな違いは、AdMob広告はモバイルアプリ用にサービス内容が特化していることが挙げられます。
AdMob広告の、広告のフォーマットや種類を自社のアプリに合ったものを選ぶことで、うまく収益へと繋げることができるでしょう。
AdMob広告の種類
AdMob広告を利用する場合は、広告のフォーマットと種類を選ぶ必要があります。
広告のフォーマットについては下記の4種類です。
- インタースティシャル広告
- バナー広告
- リワード広告
- ネイティブ広告
インタースティシャル広告は、アプリの全画面に表示される広告になります。
バナー広告は、画面の上や下の部分の一部に表示される広告です。
リワード広告は、広告を見たユーザーに特典などの報酬を与えることができます。
ネイティブ広告は、広告のデザインをカスタマイズできる広告です。
広告のフォーマットを選んだらどのような形で表示するか、広告の種類を決めていきます。
広告の種類は下記の4種類です。
- イメージ
- 動画
- テキスト
- HTML5
イメージは画像で、動画は映像、テキストは広告文などの文字となります。
HTML5はアニメーションのような動きがあるデザインのことです。
自社のアプリにどのような訴求方法が向いているか考えて選ぶようにしましょう。
マーケティングツール導入・活用の事例はこちら
無料アプリで稼げる相場
世の中には沢山の無料アプリがあります。
そしてアプリ開発者は無料アプリで収入を得るために、アプリ内広告を活用していくことがほとんどです。
開発した無料アプリが多くのユーザーにダウンロードされ広まれば、大きな収益となるでしょう。
しかし無料アプリで稼げる現実的な相場は、半数以上が数百円から1万円以内などです。
作成した無料アプリがヒットしない限りは、無料アプリの収入だけでは厳しいといえるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
副業開発者が稼ぐには
副業としてアプリを開発し収入へと繋げたいと考えている人もいるのではないでしょうか?
アプリ開発者が副業として稼ぐには2つのパターンがあります。
- 自分自身で開発しリリースする
- 業務委託で仕事を受ける
1つ目は自分自身で開発しリリースする方法です。
アプリ考案から制作、リリース後の対応まで全て自分で行います。
メリットとしては、自分自身が考えたアプリを自由に制作できることです。
デメリットは、開発したアプリが必ずしもヒットするわけではないので、必ず収入へと繋がるかは保証できないことになります。
アプリを広めるためにもSNSを活用したりするなど、マーケティングも必要になってくるでしょう。
2つ目は業務委託を受けることです。
企業からアプリの案件を引き受け、制作していく方法になります。
メリットとしては、アプリ自体の収益に関わらず安定した収入へと繋がることです。
デメリットとしては、企業からの案件となるのでアプリの内容の自由度が減ることになります。
それぞれ自分自身に合った稼ぎ方を選びましょう。
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アプリの広告収入で悩んだら
日々多くのアプリが開発されリリースされています。
スマホの普及が急速に進んだのと平行してアプリの利用ユーザーも増えているのです。
開発したアプリがヒットすれば大きな収益となるかもしれません。
また継続して利用してくれるユーザーがいる限り、継続的な安定した収入にもなります。
アプリの広告収入で稼ぐためにも、多くのユーザーにアプリを利用してもらうことが重要です。
そのためにもマーケティングの知識などが必要になってくる場面もあるでしょう。
アプリの広告収入で悩んでいる場合は、デジマクラスへご相談ください。
お悩みを解決できるよう、デジマクラスのコンサルタントがサポートさせていただきます。
まとめ
アプリの広告収入についてご紹介しました。
広告収入を得るためにも、それぞれの広告の特徴をしっかりと理解しておきましょう。
そして自社のアプリに合った広告を活用していくことが重要です。
広告が多すぎると、アプリからユーザーが離れてしまう要因になるかもしれません。
ユーザーの満足度を下げてしまわないように気をつけましょう。
アプリ内の広告をどうすれば良いか悩んでいる場合はデジマクラスへご相談ください。
アプリの運用を一緒に成功させましょう。