Ubersuggestの使い方を解説!Ubersuggestでできることは?活用シーンや使用する際の注意点もご紹介!

SEOを実施している方は、GoogleアナリティクスやサーチコンソールといったGoogleツールを使用していると思います。

自社サイトの情報を正確に確認できる一方、競合他社サイトに流入しているキーワードなどを確認することはできないでしょう。

そこで、今回はキーワード調査において多くの利用者がいるツールである「Ubersuggest」についてご説明します。

Ubersuggestの概要

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、アメリカのデジタルマーケターであるニール・パテル氏が開発・提供しているツールです。

SEOの目的は対象となるキーワードで上位表示を実現し、多くのユーザーにアクセスしてもらうことが挙げられます。

アクセス数やトラフィック数が多くなるとお問い合わせや購入といったコンバージョンに至るユーザーが増加することでしょう。

そのためには、SEOにおいては自社だけではなく上位表示されている競合サイトの情報が必要です。

しかし、Googleアナリティクスやサーチコンソールでは自社の情報しか取得できません。

そこで、さまざまなマーケティング会社が提供しているツールを使用して競合サイトの情報を調べるようになりました。

本記事でご紹介するUbersuggestはアメリカから提供が始まったツールですが、現在では日本やドイツなど多くの国で利用されています。

Ubersuggestでできること

こちらでは、Ubersuggestでできることをご紹介します。

キーワードの分析

SEOにおいて、注力するキーワードを選定することは集客やコンバージョンにも関わる重要な要素です。

Ubersuggestでは、キーワードに関して下記の情報を取得できます。

特定のキーワードのデータ

Ubersuggestでは検索ボリュームや自然検索・リスティング広告で上位表示を獲得する難易度、平均クリック単価などを取得す。

検索ボリュームが大きいキーワードは興味があるユーザーが多いことから、上位表示が難しいワードです。

特定のキーワードで上位表示を獲得するには、内部施策やコンテンツ作成など多くの作業工数をかけなければなりません。

そのため、「ボリュームが小さいキーワードで施策を行う」や「難易度が低いキーワードから狙う」といった戦略も検討できます。

関連キーワードの候補を調べる

軸キーワードは「Web集客」のように、SEOを行う際のメインとなるキーワードを指します。

関連キーワードは「Web集客 方法」や「Web集客 費用」のような軸キーワードをメインに、ほかのワードが付属して構成される言葉です。

コンテンツ作成にも使われるキーワードを競合サイトの情報と併せて調べられるのは、Ubersuggestの特徴だといえます。

また、検索窓にキーワードを入力した際に自動で表示される「サジェストキーワード」も調べることも可能です。

下記、Ubersuggestによる「Web集客」の関連ワードの一例です。

  • web集客コンサルタント
  • web集客 コンサル
  • web集客 方法
  • web集客のシンプル戦略
  • web集客ラボ
  • web集客方法
  • web集客 戦略
  • web集客を考えたら必ず読む本

競合サイトに流入しているキーワードを知る

Ubersuggestでは気になる競合サイトのドメインやURLを入力することで、流入しているキーワードを調べられます。

SEOを始めるにあたり、競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているのかを知ることは重要な要素です。

自社で注力したいキーワードのなかには、競合サイトが上位表示を獲得しているものも含まれます。

競合他社の情報を知ることで、「このキーワードは避けよう」や「頑張れば他社よりも上にいけそう」といったことを考えられるでしょう。

競合サイトの分析

自社がベンチマークとする競合他社には、「商売上の競合他社」と「SEO上の競合他社」の2種類があります。

商売上の競合他社は同じようなサービスや商材を提供している企業を指すものです。

一方、SEO上の競合とは検索結果で上位表示されているサイトを指すもので、関節競合も上位表示されてることがあるでしょう。

また、検索エンジンにはさまざまなページを表示する「QDD(Query Deserves Diversity)」が実装されています。

QDDとは、コーポレートサイトやサービスサイト・比較サイトなどのページが表示されるような仕組みです。

そのため、特定のキーワードで施策を行うと、実際に上位表示されているのは比較サイトだったということもあるでしょう。

Ubersuggestでは、下記の情報を取得できるため、競合サイトを分析できます。

  • キーワード…キーワード候補・流入キーワード・類似するWebサイト・コンテンツ候補・競合サイトへの流入数など。
  • トラフィック…オーガニックキーワードやドメインスコア
  • 被リンク…被リンク調査しているサイトに付けられているリンクなど

SEOの課題特定

メニュー内にある「サイト監査」を選択することで、サイト内のSEOに関する問題を調べられます。

100点満点から減点方式で評価がされ、「重大な問題」「警告」「推奨」の順に優先度が低くなります。

問題の部分をクリックすると、どの部分に問題があるのかを詳しく見らえて、SEOでの成果改善がしやすくなります。

 

ワンポイント
Ubersuggestを使用することで、自社だけではなく他社に流入しているキーワードを取得できます。

Ubersuggestを活用するメリット

Ubersuggestのメリットは、キーワードの抽出や検索ボリューム、クリック単価といったさまざまな情報を簡単に調べられる点です。

キーワードプランナーなどGoogleツールを使って調べられますが、ひとつのツールでは十分に競合サイトの情報を得られないことがあります。

そのため、複数のツールを使って情報を収集するといった手間が発生していることでしょう。

Ubersuggestを使用すれば競合サイトの情報をひとつのツールで調べられるため、効率良く情報収集が可能になります。

 

マーケティングツール導入・活用の事例はこちら

 

Ubersuggestのプラン内容

こちらでは、Ubersuggestのプラン内容をご紹介します。

無料版

Ubersuggestの無料版では、先述した機能を使えます。

しかし、有料版と比べて1日の使用回数が3回に制限されていたり、抽出するデータの数が少なかったりします。

また、無料版では登録できるサイトの数がひとつだけなので、自社と競合サイトを同じツールで比較することはできない点にも注意が必要です。

有料版

Ubersuggestには、下記のように「パーソナル」「ビジネス」「エンタープライズ」の4種類の有料プランが用意されています。

パーソナルプラン

  • 月額費用(円/月):2,999
  • 推奨ユーザー:個人や小規模ビジネス
  • 7日間無料トライアル:あり
  • ゼロから分かるSEO講座:あり
  • テンプレート・ワークシート:あり
  • 隔週開催 Q&A セッション:あり
  • メールサポート:あり
  • 1日のレポート数:150
  • プロジェクト:1
  • Chrome拡張機能の検索上限:150
  • 1プロジェクトあたりの追跡キーワード:125
  • 更新頻度:毎日
  • モバイルランク追跡:毎日
  • 地域数:20
  • データレポート:あり
  • クロールページ数:1,000
  • クロール頻度:毎週
  • キーワード提案:20,000
  • コンテンツ候補:2,000
  • レポート出力データ:2,000
  • 類似するWebサイト数:20
  • 追跡する競合数:5
  • 表示する人気ページ数:2,000
  • トラフィックが多いキーワード数:20,000
  • 被リンク履歴:3年
  • 被リンク数:2,000
  • 獲得消滅被リンク:30日

ビジネスプラン

  • 月額費用(円/月):4,999
  • 推奨ユーザー:1サイトを管理、中小企業
  • 7日間無料トライアル:あり
  • ゼロから分かるSEO講座:あり
  • テンプレート・ワークシート:あり
  • 隔週開催 Q&A セッション:あり
  • メールサポート:あり
  • 1日のレポート数:300
  • プロジェクト:7
  • Chrome拡張機能の検索上限:300
  • 1プロジェクトあたりの追跡キーワード:150
  • 更新頻度:毎日
  • モバイルランク追跡:毎日
  • 地域数:上限なし
  • データレポート:あり
  • クロールページ数:5,000
  • クロール頻度:毎週
  • キーワード提案:50,000
  • コンテンツ候補:5000
  • レポート出力データ:5,000
  • 類似するWebサイト数:20
  • 追跡する競合数:10
  • 表示する人気ページ数:5,000
  • トラフィックが多いキーワード数:50,000
  • 被リンク履歴:3年
  • 被リンク数:5,000
  • 獲得消滅被リンク:30日

エンタープライズ

  • 月額費用(円/月):9,999
  • 推奨ユーザー:4-7 サイトを管理・大企業や専門業者・8サイト以上を管理
  • 7日間無料トライアル:あり
  • ゼロから分かるSEO講座:あり
  • テンプレート・ワークシート:あり
  • 隔週開催 Q&A セッション:あり
  • メールサポート:あり
  • 1日のレポート数:900
  • プロジェクト:15
  • Chrome拡張機能の検索上限:900
  • 1プロジェクトあたりの追跡キーワード:300
  • 更新頻度:毎日
  • モバイルランク追跡:毎日
  • 地域数:上限なし
  • データレポート:あり
  • クロールページ数:10,000
  • クロール頻度:毎週
  • キーワード提案:100,000
  • コンテンツ候補:10,000
  • レポート出力データ:10,000
  • 類似するWebサイト数:20
  • 追跡する競合数:15
  • 表示する人気ページ数:10,000
  • トラフィックが多いキーワード数:100,000
  • 被リンク履歴:3年
  • 被リンク数:10,000
  • 獲得消滅被リンク:30日

このように、Ubersuggestでは無料版から有料版まで、さまざまなサービスを提供しています。

そのため、無料版で使い勝手や調べられるものを理解してから、有料版に切り替えるといったプランの変更が可能です。

 

ワンポイント
はじめてUbersuggestを使う方は、まずは無料版がおすすめ!

UbersuggestのChrome拡張機能版の設定方法

Competitive advantage concept image with business icons.

Ubersuggestには、ブラウザ版だけではなくChromeの拡張機能も用意されています。

下記、拡張機能の設定方法です。

1. インストール

Google Chromeで「Chrome Webストア」を開き、Ubersuggestをインストールします。

2. 拡張機能の追加

Ubersuggestをインストールしたあとは、「Chromeに追加」をクリックすることで使用が可能です。

Chrome拡張機能を使うことで、Ubersuggestを開かなくてもキーワードをブラウザで検索するだけで、さまざまな情報を取得できます。

Ubersuggestの使い方

Ubersuggestでは、下記の方法でさまざまな情報を取得できます。

キーワード分析

キーワードを分析する際、「キーワードリサーチ」を開いてから調べたいキーワードを入力することで、さまざまな情報を取得が可能です。

  • 結果キーワード…検索ボリューム・SEO難易度・有料難易度・クリック単価
  • キーワード候補…関連キーワードで上位表示している競合サイト・月間検索ボリューム・クリック単価・SEO難易度・有料難易度
  • キーワードの可視化・キーワード流入…検索ボリューム・トレンド・難易度
  • 類似するWebサイト…共通キーワード・キーワードギャップ・トラフィックの経時変化
  • コンテンツ候補…トピックアイデア・キーワード・ビジター

競合レポート

競合情報を知る際、「サイト監査」や「トラフィック予測」で競合サイトのURLを入力することにより、下記のような情報を取得できます。

  • サイト監査…SEOの状況・サイトのトラフィックに影響を与えている要因・サイトの速度など
  • キーワードリサーチ…検索ボリューム・トレンド・共通キーワード・キーワードギャップ・トラフィックの経時変化
  • トラフィック…トラフィック変動・トップキーワード・トップページ・トピックアイデア・キーワード・ビジター

これらを調べることにより、競合サイトがどのようなキーワードでどの程度流入しているのかといった情報を取得できます。

また、SEOの観点で問題がある場合、その箇所を自社サイトの修正に活用することで上位表示を獲得できる可能性を高められるでしょう。

SEO探索

SEO探索では、対象となる際との内部施策状況を確認できます。

内部施策にはTitleやh1といった主要タグだけではなく、canonicalやnoindexといった検索エンジンに伝える情報などが記載されています。

検索エンジンはソースコードに書かれた情報をもとにキーワードとの関連性を判断し、検索結果に表示しているのです。

内部施策を正しく実施し、検索エンジンに正しい情報を認知してもらうことを目的としてUbersuggestのSEO探索は使われます。

 

ワンポイント
ベンチマークしている競合サイトを理解して、良いところを取り込もう!
Webマーケティングの事例はこちら

 

Ubersuggestの活用シーン

Ubersuggestは、後述するシーンで有効に活用できます。

Webサイトの問題点の確認

SEOを実施するにあたり、上位表示するためには何が問題なのかを洗い出さなければなりません。

たとえば、コンテンツの内容だったり、内部施策状況だったりといったものが含まれます。

しかし、インターネットではさまざまなページでそれぞれの情報が記載されているため、信憑性に疑問が残ることもありるでしょう。

Ubersuggestを使用することで、内部施策やページ速度といった、上位表示のために解決する必要がある問題点を確認できます。

競合サイトへの流入キーワードの確認

ツールを使用しなかった場合、どのようなキーワードで競合サイトに流入しているのかが分からないでしょう。

競合サイトにアクセスして、ソースコード内のメタキーワードをの情報を取得できます。

しかし、それでもごく一部のキーワードしか得られません。

Ubersuggestを使用することで、高精度かつ高速で競合サイトに流入しているキーワードを取得できます。

そこから、どのキーワードで上位表示を狙うべきなのか、競合とぶつかるべきなのかといった戦略を練れるようになります。

コンテンツの企画

Ubersuggestは、コンテンツマーケティングの際でも有効に活用できます。

ライターは対象キーワードを検索エンジンで調べ、検索上位のページを参考にタイトルや見出してから本文を作成していることでしょう。

しかし、キーワードによってはコンテンツが表示されなかったり、いわゆる「ネタ切れ」になってしまったりすることもあると思います。

Ubersuggestには「コンテンツ候補」が搭載されているため、キーワードに関するコンテンツのタイトル案を作成する際に利用が可能です。

 

ワンポイント
Ubersuggestを活用すると、コンテンツ案も作成できる!

Ubersuggestを使用する際の注意点

このように、Ubersuggestにはさまざまなメリットや利点があります。

しかし、Ubersuggestを使用する際、下記のポイントに注意点しましょう。

無料版には回数制限がある

先述の通り、無料版には1日3回といった回数制限があります。

そのため、検索結果の1ページ目に表示されているサイト全てを1日で調べるといったことはできず、最低でも4日に分けなければなりません。

また、同じページを複数回調べた際も1回とカウントされるため、無料版を取り扱う際は使用回数に注意しましょう。

類義語は表示されない

類義語とは、「ホテル」と「旅館」のように、言葉の形は異なっていても意味が似通っている言葉どうしを指すものです。

Webマーケティングでは類義語も含めて上位表示を検討するため、類義語を調べられるツールが存在します。

しかし、Ubersuggestには類義語に関する情報を取得する機能が搭載されていないため、類義語を調べることはできない点には注意が必要です。

Ubersuggestの活用方法で悩んだら

Ubersuggestの使い方に悩んだ場合、「検索エンジンで検索する」、もしくは「Ubersuggestに問い合わせる」ことで解決が可能です。

Ubersuggestは個人だけではなく法人でも使われているSEOツールであるため、高い需要があります。

多くのライターがUbersuggestに関するコンテンツを作成し、ホームページなどに掲載しているため悩みを解決しやすいツールです。

また、知恵袋やQ&Aなどに投稿された内容のなかには、同じような悩みを持つ方もいらっしゃいます。

そのような情報を参考にすることでも、課題をクリアにできるでしょう。

しかし、Ubersuggestからの返答が欲しい場合問い合わせフォームから質問をすることで最適な回答を得られます。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

まとめ

今回はUbersuggestについてご説明しました。

Ubersuggestは自社だけではなく、競合サイトのSEOに関する情報を取得できるツールで、世界中に多くのユーザーがいます。

プランには無料版と有料版があるため、まずは無料版を使ってみて、使い勝手が良ければ有料版にアップグレードしてみると良いでしょう。

これからSEOを実施する方は、ぜひUbersuggestも使ってみてください。

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