パブリシティの事例をご紹介!パブリシティの種類は?メリットや注意点・手法・Webを活用する方法も詳しく解説します

自社の新商品をPRしたい場合、その方法に悩んでいる企業はありませんか?そのような時、パブリシティは非常に重要な要素です。

パブリシティの知識があると、自社の商品・サービス・情報などがユーザーに伝わりやすくなり、利用者数が莫大に上がります。

要するに、パブリシティは自社のメッセージを大衆に届けるための強力なツールなのです。

今回はパブリシティの具体的な内容について、実践例も踏まえながらご紹介していきます。

ぜひ、企業の参考になれば幸いです。

パブリシティとは?

パブリシティとは、組織や企業がPR活動の一環として自社の情報を積極的にメディアに提供し、それを通じて広報する戦略のことをいいます。

これにより、企業はメディアの情報発信力と広告の効果を同時に利用することが可能で、その情報をより客観的で信頼性の高いものとして受け取ってもらうことが可能です。

この活動には、PR・広報・メディア・プレスリリース・報道・Webマーケティングなど、さまざまな要素が組み合わさっています。

 

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広報や広告との違い

パブリシティと広報・PRは、情報の伝え方や目的に違いがあります。

広報は情報発信に焦点を当て、一方的にコミュニケーションをとることが可能です。

そしてPRは双方向のコミュニケーションを通じて公衆との信頼関係を築き、企業や団体の目標達成に寄与します。

それに変わってパブリシティは、メディアによる企業情報の報道を指し、広報やPRの成果を社会に広める重要な手段となります。

このように、広報・PR・パブリシティは異なるアプローチで情報伝達と関係構築を行うのです。

パブリシティの事例

現在パブリシティを利用している代表格は、以下の4つです。

チョコビール

サンクトガーレン有限会社が提供する「チョコビール」は、バレンタインの季節に向けてPRキャンペーンを展開しました。

このキャンペーンにより、プレスリリースを通じて多くのWebメディアが注目したことで、成功に導かれました。

その結果、チョコビールはバレンタインデーの定番商品として確立され、広告戦略に大きなメリットをもたらしたのです。

また効果はチョコビールだけに留まらず、その後に導入された商品も朝日新聞を含む多くの新聞やメディアで紹介され、企業のプレゼンスが大幅に増加しました。

この事例は、パブリシティとWebマーケティングを組み合わせた効果的な広告戦略の一例であり、企業にとって価値ある情報発信の手法を展開しました。

飲むグラ

「飲むグラ」は飲むことができる画期的なグラノーラ製品で、最新の味を発表した際に、毎日放送の番組「ちちんぷいぷい」でPRされました。

この特集前、商品の販売数はわずか2ヶ月で2万個程度でしたが、テレビ放送からの2ヶ月間で約10倍にも上る売上個数の伸びを記録したのです。

通常の販促戦略だけでは、2ヶ月で売上を10倍にするのはかなり難しい課題です。

しかし、テレビ媒体を通じて多くの人々に広告が届けば、この事例のように売上が急増することは珍しくありません。

このようにパブリシティを利用して、メディア露出を増やす戦略を検討することが、企業や商品の成長に貢献する重要なステップです。

地方自治体の観光PR活動

現在地方自治体では、観光PR活動が非常に盛んに行われています

このブームの火付け役は、2017年9月に公開された佐賀市のPR動画でした。

このYouTube動画は2019年時点で全世界で2,060万回視聴され、Like率は驚異的な98.5%を記録し、その後「佐賀モデル」として広く認知されたのです。

佐賀市は外国人観光客を増やすために、2008年頃から動画制作と配信を計画しYouTube配信に多額の資金を投じました。

特に閲覧履歴から関心が高い6か国を中心にPR動画を配信した結果、公開後6日間で再生回数が200万回に達しました。

ターゲットの反応と効果は顕著で、外国人宿泊数はなんと約40倍に成長したのです。

このように、現在自身の地方自治体をPRするために、パブリシティを利用している地域が増えているのです。

今年の漢字

日本漢字能力検定協会は、漢字検定試験のPR戦略として「今年の漢字」キャンペーンを展開しました。

漢字への関心を高め、メディアや広報活動を通じて試験の重要性を伝えることを目的に、広告に使用したのです。

この結果、企業や大学のターゲット層に広く紹介され、自社のメリットを向上させることに成功しました。

こうしてPR効果を最大化したことにより、漢検試験は受験者数を増加させ、重要な資格として確立したのです。

漢検試験はマーケティング戦略の一環として位置づけられ、情報提供と報道活動に貢献しました。

 

ワンポイント
それぞれの企業にあったパブリシティを利用しています。

パブリシティの種類

パブリシティの使用例は、主に以下の5つです。

テレビパブリシティ

テレビパブリシティとは、情報番組やバラエティ番組などのテレビメディアで取り上げられることをいいます。

話題の企業や商品は、メディアでのプロモーションが非常に重要です。

そこでテレビパブリシティで取り上げられることで、企業や商品が番組内で取り上げられたという第三者の紹介が行われるため、信頼性が高まります

テレビパブリシティは広報活動やPR戦略において大きなメリットをもたらすのです。

プリントパブリシティ

プリントパブリシティは、新聞・雑誌・フリーペーパーなどの紙媒体での広報活動を指します。

このPRはプレスリリースや広告掲載など、自社情報を新聞や雑誌に掲載させることが可能です。

そのため企業の取材や紹介を促進し、商品やサービスを広めるための戦略的な方法として利用されます。

さらに、Web上でのマーケティングと組み合わせることで、広告の効果を最大化することが可能です。

ラジオパブリシティ

ラジオパブリシティとは、ラジオメディアを活用して、企業・商品・サービスなどの情報を広報することを指します。

ラジオ広告のメリットは、聴衆に直接メッセージを届け、ターゲット層に訴えることが可能であることです。

またプレスリリースや取材に比べて費用対効果が高く、情報の迅速な掲載が可能です。ラジオのリスナーは、商品やサービスの特長や魅力を言葉だけで理解し、惹きつけられることも可能でしょう。

適切なアプローチを用いれば、成功を収めることができるWebマーケティングの一環として活用できます。

プレゼントパブリシティ

プレゼントパブリシティは、メディアのプレゼント欄に企業や商品を掲載し、広報や広告効果を高める効果を指します。

新聞や雑誌の読者向けのプレゼント企画は、PRとして拡散がしやすく企業や商品の名前が一緒に取り上げられることがよくあります。

特に当選者の満足度が高い場合、顧客のロイヤルティを構築し、リピーターを獲得することも可能です。

Webパブリシティ

Webパブリシティは、ネットニュース・ブログ・SNSなどのWeb媒体において拡散されるものを指します。

企業や商品のPR・広報・広告・プレスリリースなどが取り上げられ、最も情報が広く拡散されやすいです。

特に若い世代にとって、Webパブリシティは新聞や伝統的な報道手段よりもターゲットにリーチしやすいです。

メディアの掲載や商品の紹介を通じて企業のメリットをアピールする重要なサービスとなってくるでしょう。

 

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パブリシティのメリット

パブリシティのメリットは、主に以下の4つです。

費用対効果が高い

広告とパブリシティの大きな違いは、費用発生の有無にあります。

たとえば、テレビ広告の制作には数千万または億単位の金額が必要になってきます。しかしうまくいけば新聞・雑誌・テレビなどのマスメディアにおいて、無料で紹介してもらうことが実現するのです。

広告では基本、プレスリリースの配信費用や広告担当者の人件費などの出費が欠かせませんが、パブリシティではメディアの露出にかかる費用がなんと0円です。

そのため圧倒的にコストを抑えることが可能でしょう。

多くの人に知ってもらえる

自社の情報を伝えるためにメディアを活用することで、広告よりもPRを強化できます。

多くのターゲット層に、情報を効果的に伝えることが可能です。

近年、テレビや新聞などの伝統的な報道メディアで取材・掲載された情報がWeb上でも広く公開され、広告やプレスリリースの公開による情報拡散の機会が増加しています。

これにより、企業や自社の商品・サービスに関するメリットを大きな規模で紹介し、効果的なパブリシティを実現できる可能性が高まるのです。

信頼性が高まる

信頼性が高まっている多くの企業は、PRとメディアへの積極的なアプローチにより、第三者からの認知を獲得しています。

報道機関による取材やメディアでの紹介が、その企業の情報を客観的に評価して信頼性を築いています。

そのため、取材やプレスリリースを通じている企業は、信頼性が高いとされているのです。

企業や自社の信頼性を高めるためには、パブリシティを用いた広報活動やメディアへの積極的なアプローチが不可欠です。

社員のロイヤリティ向上

パブリシティの活動の結果、自社と自社の製品・サービスの認知度と信頼度を高めることの成功は、社員のロイヤリティの向上に直結します。

ロイヤリティとは、企業・自社・商品に対する愛着のことを指します。

企業が自社主体で発信する経営理念や戦略などの内容と、マスメディア経由で伝わる内容は、受取手によって大きく異なるのです。

パブリシティを利用することで、より自社の考えに共感した適切な人材が集まりやすく、会社全体の団結力に繋がります。

 

ワンポイント
広告とは違った方向からアプローチができます。

パブリシティの注意点

パブリシティは自社をPRできる非常に便利な機能ですが、注意しなければそれらが悪循環に働く可能性もあります。

パブリシティを利用する場合は、注意点をきちんと押さえてから取り組むようにしましょう。

広告ではないことを理解する

パブリシティは広告と違ってお金を支払って作成するものではなく、メディアを介して報道されます。

そしてメディア側は、自社の宣伝よりも客観性とニュース価値を重要視しています。

そのため自社では、必要な情報はプレスリリースや関連情報として的確に対応するようにしましょう。

もし何か誤りがあった場合、メディア側で事実誤認やミスがある場合は文言の修正や画像の変更などの調整を協力して行うことが可能です。

しかし企業が要求する追加の調整は、通常は難しいのです。

パブリシティの主体は、自社では無くメディアであることを忘れずに、心に留めておきましょう。

掲載をコントロールできない

パブリシティは主にメディアに情報提供を行う手法です。

重要なポイントとして、編集する権限はメディア側にあり、自社は掲載内容を直接コントロールすることはできません。

時にはこちらが考えていない内容で紹介される可能性もあることを、考慮しておくべきです。

記事の中身はメディアに委ねられることを理解し、これを前提に活動を進めていくことが大切です。

意図しない内容となる可能性がある

パブリシティの主体は通常メディアであり、未公開情報はニュースとして取り上げようとします。

そのため自社の意図とは異なる情報がニュースとして取り上げられる可能性もあり、その内容は悪い面も含まれることもあります。

その点も理解して、パブリシティを利用するようにしましょう。

たとえば新製品の場合、製品自体が独自であるか、そのタイミングで話題になる理由など、他の側面をうまくアピールする戦略が必要かもしれません。

 

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パブリシティの手法

パブリシティの手法は、主に以下の3つです。

プレスリリース

プレスリリースとは、新商品・新サービス・新規事業・企業情報などを記者が利用しやすいように素材を集め、資料にしたものをいいます。

プレスリリースはタイトル・見出し・リード文の内容が非常に重要です。

広告のような派手さは必要ありませんが、明確な伝えたいポイントを示し、記者の関心を引く独自のアプローチを追求しましょう。

そしてプレスリリースで成功するためには、自社情報に興味を持ってもらえる可能性の高いメディアを選ぶことが不可欠です。

記事が掲載されることで得られる成果を最大化するためにも、親和性の高いメディアを慎重に選びましょう。

PRイベント

PRイベントを開催することも手法の一つです。

報道陣には実際の商品やサービスを手に取って評価してもらう機会を提供し、その特徴やメリットを簡単に伝えることが可能です。

開発者や関係者が登壇し、製品の開発経緯やそして克服した困難について語ることで、より多くの報道が得られる可能性が高まります。

また新商品がなくても、メディアが興味を引くユニークな企画を考案し、提案することも効果的です。

これにより、プレスリリースに掲載されている情報以外にも、メディアを通じて伝えられる情報量が増加することで、売り上げ効果を向上させることが可能です。

メディアリレーション

メディアリレーションは、メディアとの効果的な信頼関係の構築のことを指します。

広報担当者は自社とメディアの架け橋として、記者・編集者・ディレクターなどのメディア関係者と適切なコミュニケーションをとり、パブリシティの獲得を目指します。

この際、重要なのは「リレーション」です。

単なる企業からの情報発信ではなく、相互の対話と信頼の構築が不可欠です。

またメディア側が忙しい期間を避け、最適なタイミングで情報を提供できるように、自社で工夫することも肝要でしょう。

Webをパブリシティに活用しよう

先ほど記載したように、Webパブリシティのメリットは多岐にわたります。

インターネットの普及により、さまざまなユーザーがアクセスできるため、莫大な知名度の向上が期待できます。

またコスト効率が高く、広告費用を大幅に削減することも可能です。

さらに、リアルタイムの情報発信が可能であることから迅速な対応ができ、検索エンジンにおいて高い効果を発揮できます。

今の時代、Webパブリシティは企業やブランドの成功に不可欠であり、効果的に拡散できる手段といえるでしょう。

Webパブリシティのメリット

Webパブリシティには、他の媒体にはできないさまざまな魅力があります。

Webパブリシティのメリットは、主に以下の3つです。

  • 情報量の制限がない
  • 散力がある
  • ターゲット層を狙える

それぞれ紹介していきます。

情報量の制限がない

Webパブリシティでは、紙媒体の広告やメディアと比べて、情報量に制限がありません

そのため企業や組織は詳細な情報を提供し、製品やサービスについて深く説明することが可能です。

拡散力がある

Webパブリシティはインターネットを介することで、広告よりも広く拡散できます。

これにより、世界中のオーディエンスに情報を瞬時に伝えることが可能です。

またソーシャルメディア・SNS・ウェブサイトを通じて情報を共有すること、ユーザーが自ら拡散するなど、他の媒体とは比べ物にならないくらいの拡散力を持っています。

ターゲット層を狙える

Webパブリシティは、さまざまなターゲット層に配信することが可能です。

広告やコンテンツを特定のデモグラフィックや興味に基づいて配信し、特定のターゲット層に焦点を当てたキャンペーンを実施できます。

 

ワンポイント
広告や他のパブリシティよりも、効率的にユーザーに拡散することが可能!

効果的なWebマーケティングを実施したいときは

ここまで読んできて、「本当に自社で実践できるのか?」「パブリシティに手を出したいけど自信がない…」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

もしパブリシティで自社を拡散したいと考えているのであれば、外注することをおすすめします

パブリシティを用いて集客するためには、SNSマーケティング・Webマーケティング・データ分析などのマーケティング業務が必須です。

そのため、自社のリソースを多く利用しなくてはなりません。

無知な状態で始めると変にメディアに取り上げられてしまい、自社のポリシーとはかけ離れた情報が拡散される可能性もあります。

最初の一歩が不安な方は、ぜひ外注を検討してみてはいかがでしょうか。

実績が多い外注先を探しているなら

実績が多い外注先を探すには、Web制作会社の公式Webサイトに掲載されているポートフォリオを確認すると良いでしょう。

そして自社のコンセプトにあったWeb制作会社を見つけることで、自社の企画通りのパブリシティを実践することが可能になります。

もし高品質なパブリシティを求めているなら、一度「デジマクラス」にご相談ください。

さまざまなマーケティング知識を利用し、ビジネスの成功に貢献します。

 

ワンポイント
初回はプロに任せるのが一番!

まとめ

パブリシティは、新商品やサービスの拡散において非常に重要なツールです。

メディアが自社の情報を報道することで、企業や製品に対する信頼度が高まり、広告よりも効果的に消費者に届けることが可能です。

また、報道されることで新たな顧客やパートナーを獲得するチャンスも広がるでしょう。

自社のストーリーを魅力的に伝え、メディアとの信頼関係を築くことで、成功する確率が高まります。

パブリシティを活用して、自社の知名度向上ビジネス成果の拡大に貢献しましょう。

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