インターネットを利用して消費者が情報を発信していくCGMに注目している企業は多いです。
消費者の意見や情報を取り入れることでSEOの効果も期待できるでしょう。
CGMを利用するメリットを知っていればSEOの効果を上げることもできます。
SEO効果を得るためにはどうすれば良いのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事ではCGMの特徴を解説しますので参考にしてください。
CGMを利用する際のメリットやデメリットも紹介します。
目次
CGMの有用性
CGMは「Consumer Generated Media」の略であり、消費者が情報を発信していくメディアです。
インターネット掲示板やブログ・口コミサイトなどが該当します。CGMは消費者が自由に情報を発信することができるメディアです。
消費者はマスコミを介さずに自分の意見を発信できることもあり、リアルな情報を得ることができるでしょう。
消費者の意見をサイトに取り込むことができれば、検索エンジンに「有益な情報を取り扱っている」と評価される可能性があります。
検索エンジンから高い評価を得ることができれば検索結果の上位に表示されることになりSEO効果が期待できるでしょう。
CGMはうまく利用できればSEO効果を得る可能性があるのです。
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CGMでSEO効果を得るには
CGMを活用すると消費者から多くの情報が寄せられるようになります。
この情報をWebサイトに取り入れることで検索エンジンからの評価を高めるのです。
検索エンジンが高く評価するのは、ユーザーに有益な情報やコンテンツを提供するサイトになります。
ただ消費者から情報やコメントを集めただけのWebサイトは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているとはいえません。
SEO効果を得るためには集めた情報が有益なものである必要があるのです。
ユーザーファーストを心がける
CGMはユーザーが情報を発信するサイトです。
そのためユーザーにとって使いやすいサイト・わかりやすいサイトであることは重要になります。
ユーザーが簡単に情報を発信できる仕組みも大切になるでしょう。
せっかく書いた文章を送信するために何度も確認や選択肢が出てくるサイトでは、煩わしさが不満に変わることもあります。
ユーザーが情報を発信してみたいと思えるようなWebサイトの構成を心がけましょう。
中立的な立場で運営する
CGMは長く続けることにより情報が蓄積されていきます。
ユーザーが楽しんで情報発信をするようになった後は、Webサイトを長く維持していく必要があるでしょう。
Webサイトを長く続けるためには中立的な立場での運営が必要です。
特定のユーザーを贔屓したり気に入らないユーザーを排除したりという運営の仕方ではユーザーの心を傷つける可能性があります。
ユーザーの心が離れてしまえばWebサイトが盛り上がることはありません。
中立的な立場を意識してWebサイトを運営しましょう。
・ユーザーが使いやすいサイトを心がける
・特定のユーザーを贔屓せず中立的な立場で運営する
CGMとCVRの関係
CVRはWebサイトで成果を達成した割合を表すものです。
500人のユーザーがWebサイトに訪れ、そのうちの10人が商品を購入したとします。
この場合のCVRは「2%」になるのです。
Webサイトで商品を購入しようかどうか迷った場合、商品説明だけでは決めかねる時があります。
そんな時にユーザーからの生の声があれば購入の決め手となることがあるでしょう。
実際の体験談を読むことにより心が動くのです。
ユーザーのレビューがサイト上でいくつも表示されることで、購買意欲を高めます。
このようにCGMをうまく活用することで、CVRを上げることができるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
CGMのメリット
CGMのメリットはどのようなものがあるのか見ていきます。
実際にCGMを活用することで得られるメリットを知ることにより、導入の判断にもなるでしょう。
消費者のメリット
消費者側のメリットは以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 実際の体験談をリアルに感じられる
- 自由に自分で情報を発信できる
- 匿名で情報発信できるサイトもある
- 不特定多数とコミュニケーションをとることができる
不特定多数の意見を閲覧したりコミュニケーションをとったりすることで実体験をリアルに感じられます。
自分で情報を発信できることが楽しいと感じるユーザーもいるでしょう。
企業のメリット
企業側のメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 多くのユーザーから情報を収集できる
- 多くのユーザーに情報を拡散できる
- コンテンツ生成が迅速に行える
- ユーザーを増やすことができる
多くのユーザーから情報収集できるということは大きなメリットといえるでしょう。
開発費用をかけずにコンテンツを生成できることもポイントです。
Webサイトが盛り上がれば結果としてユーザーを増やせますので企業にとってメリットになります。
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CGMのデメリット
CGMのデメリットについても見ていきましょう。
デメリットがどのようなものか理解してCGMの運営に役立ててください。
内容の信頼性が薄い
CGMはユーザーが自由に発信できるメディアです。そのため中には信憑性に欠ける情報もあるでしょう。
それぞれのユーザーが発信した情報が、完全に正確な情報だという確証はないのです。
内容の信頼性が薄い情報を見たユーザーが不愉快な思いをしてトラブルに発展してしまう可能性もあるでしょう。
特に匿名可能にしているCGMでは、ユーザーが投稿したコンテンツの権利の所在が不明なこともあります。
内容の信頼性が薄くなればユーザーにとって有益な情報のサイトではなくなってしまうでしょう。
運営側がコントロールしづらい
CGMを新しく立ち上げてもユーザーが増えないこともあるでしょう。
運営がうまくいかなければスパムと呼ばれる無差別で迷惑な発信ばかりになってしまう可能性もあります。
ユーザーは自由な発想で情報を発信しますので、運営側の意図していない内容が増えることもあるでしょう。
そうなってしまった時に、運営側でうまくコントロールできない可能性もあります。
しかしユーザーの行動を制限してしまうと自由な発想を制限してしまうことにもなりかねません。
ユーザーのニーズを把握しながら運営側がコントロールできるような仕組みを考える必要があるでしょう。
CGM普及の背景
従来のメディアは企業側がコンテンツを制作し発信するという一方通行のようなものでした。
しかしITが発達するに伴い誰でも簡単にインターネットのサイトやSNSに情報を書き込むことができるようになったのです。
思いついた時にすぐ情報を発信できるSNSでは、消費者の真新しい生の声をすぐに読むことができます。
それを見て、自分も商品の評価をしてみようと考える消費者が増えたこともCGM普及の背景にあるでしょう。
誰でも手軽に情報を発信できる技術の発達に伴いCGMも普及してきたのです。
CGMを成功させる鍵
CGMを成功させるためのポイントも見ていきましょう。
CGMは、ただ情報を集めただけでは成功したとはいえません。
ユーザーからの情報を利用してユーザーに有益なサイトとなるようにしなければならないでしょう。
成功のポイントは商品やサービスの質を良くすることやWebサイトの投稿のしやすさ、そして投稿の仕方を提示することです。
ひとつずつ紹介しますので参考にしてください。
良質な商品・サービスを作る
企業の利益を左右するのは広告やWebサイト運営・マーケティングなど多くの要素があります。
CGMを活用するのも企業の利益を最大化するためでしょう。
しかしどんなに戦略を練ってWebサイトを運営したとしても、提供する商品やサービスが良いものでなければ意味がありません。
ユーザーの生の声を聞くことができるサイトでは、良質な商品やサービスには良いレビューが付くでしょう。
ユーザーからの良い評価が欲しければ良い商品やサービスを提供できるよう心がけてください。
投稿したくなる仕組みを作る
良い商品やサービスを提供できればユーザーは満足します。しかしそれだけではユーザーは満足して終わりです。
ユーザーから情報を発信してもらうためには投稿したくなるような仕組みを考えなければなりません。
例えば「コメント・高評価お願いします」という文言を入れるだけでもユーザーの反応は違ってきます。
ユーザーがアクションをしてみようかなと思えるきっかけがあれば、発信数は増えていくでしょう。
クーポンの発行やユーザーのレビューランクなどを導入しているサイトもあります。
投稿例を提示する
良い商品やサービスを提供しユーザーからのコメントも発信されているのは良い状態です。
しかしそれだけではCVRがアップしない可能性があります。
- とても良いものです
- 商品を受け取りました
このようなレビューが並んでいても参考にはなりません。読んだ別のユーザーの購買意欲を刺激することもないでしょう。
CVRをアップさせるためにはユーザーに有益な情報を発信して貰う必要があります。
そのためには投稿例を提示しておく必要があるでしょう。
年齢や購入理由・おすすめの理由などあらかじめ項目が分かっていればユーザーも反応がしやすいです。
・良質な商品をユーザーに届ける
・投稿したくなる仕組みを作り情報を発信してもらう
・投稿例を提示して上質なコメントを投稿してもらう
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
CGMの活用事例
実際にCGMを活用しているのはどのようなサイトか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
この章ではCGMの活用事例を紹介していきます。
Yahoo!知恵袋
「Yahoo!知恵袋」は日常のあらゆる疑問を投稿して回答をもらえるサービスです。
質問に回答するのも登録しているユーザーになります。
質問したユーザーは疑問を解消できますし、回答したユーザーは人の役に立てたという満足感を得ることができるでしょう。
毎日多くの質問や回答が集まり、情報が蓄積されています。
トップページには最近解決した質問の一覧が出たりランキングが表示されたりしているのです。
ユーザーが役に立ったベストアンサーを選ぶ仕組みがあり、参加したいと思える仕組みが溢れています。
食べログ
食べログは月間約1億1,586万人以上が利用するグルメサイトです。
多くの店舗が登録されており、ユーザーからの評価を掲載しています。
ユーザーによるレストランの情報登録が可能になっているため、データベースが充実しているといえるでしょう。
ユーザーからの口コミは賛否両論どちらも掲載されており、ユーザーがお店を選ぶ基準になっています。
レストランを探す条件も様々で、自分と好みが合う人から探したりこだわりの条件で検索したりすることが可能です。
ウィメンズパーク
ウィメンズパークは女性のコミュニティの場です。
テーマごとに情報交換をする場所や体験談を見ることができる場所などが揃っています。
掲示板のカテゴリも豊富で、妊娠出産から育児・家計や雑談まで幅広い話題で盛り上がっているのです。
体験談の投稿やアンケートの回答でポイントが貯まる仕組みなどが導入されており、参加したいと思えるサイト作りになっています。
投稿のマナーも提示されており、安心して利用できる取り組みがあるといえるでしょう。
NewsPicks
NewsPicksはソーシャル経済メディアと呼ばれています。
国内外の経済ニュースを厳選して配信し、専門家のコメントなどをチェックできる仕組みになっているのです。
今必要なニュースを読むことができる他、ユーザーのコメントを読むことで多くの知見を得ることができるでしょう。
トップページにはニュースとともにユーザーのコメント状況なども表示されており、ついつい読んでしまう仕組みがあります。
CGMを活用したい時は
CGMを活用すればSEOでの効果が得られるでしょう。
ユーザーに自由な発信をしてもらうことにより、サイトの評価を上げることができるのです。
ユーザーは自由に情報を発信する楽しみを体験できます。
多くの人とコミュニケーションをとれることもユーザーのメリットといえるでしょう。
企業側にも低コストでサイトを生成できるメリットがあります。
CGMを活用したい時はデジマクラスにご相談ください。
注意点や気をつけるべきポイントを共有して、ユーザーが楽しく参加できるようなCGMを一緒に目指しましょう。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
まとめ
CGMを活用することができれば多くのユーザーから情報を収集することができるでしょう。
ユーザー自身が情報を迅速に拡散してくれることもあります。
コンテンツ生成が迅速に行えるのもメリットになるでしょう。
CGMをうまく運用できればユーザーが集まってきて顧客を増やすこともできます。
CGMを活用したいと思ったらデジマクラスにご相談ください。
どのような運営をすればよいのか・どのようにSEOに活かしていくのかを一緒に考えましょう。
CGMを活用して企業の利益に結びつけてください。