ASO対策のやり方を解説!マーケティングにおいてASO対策が重要なのはなぜなのか?ASO対策のポイントを紹介します!

近年スマートフォンの普及が急速に進み、それに伴いスマートフォンで利用されるアプリ市場も大きく広がっています。

その競合が多い中で自社アプリをユーザーに利用してもらうのは容易なことではありません。

今回は、ユーザーに自社アプリの利用を促す際に効果的となるASO対策について解説していきます。

ASO対策の概要や実際に行う際のポイントなどについて説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ASOの概要

ASOとは「App Store Optimization」の略であり、日本語に訳すとアプリストア最適化です。

アプリストアで公開する説明文や画像の訴求力を上げることで、ユーザーのインストールを促していきます。

ユーザーが新しくアプリを利用しようとした際にアプリを探す方法はさまざまです。

その中でも一番多い方法とされているのが、アプリストア内の検索で全体の6割を占めます。

ASO対策を効果的に行うことでアプリのインストール率を上げることができるでしょう。

 

ワンポイント
ASO対策とはアプリストアでの検索順位を上げユーザーにインストールを促す施策のこと。

 
SEO対策の事例はこちら  

ASO対策の役割

ASO対策の役割としては、アプリの検索エンジンからの流入数向上に役立てることが挙げられます。

アプリストアでユーザーに訴求できる内容は主にアプリの説明文と画像です。

その中にユーザーの興味を惹くようなキーワードや、アプリの特徴を表す画像でアピールしていきます。

しかし、自社アプリのページにユーザーを流入させても大半はインストールせずに離脱してしまうのです。

アプリの内容が魅力的なものであっても、その内容がユーザーにしっかりと訴求できなければインストールされません。

ASO対策では効果的なキーワードの設定やスクリーンショットなどを精査することで訪問者をユーザーへと変えていきます。

 

ワンポイント
ASO対策ではキーワードやスクリーンショットなどの精査を行い訪問者をユーザーへと変えていく。

ASO対策の目的

ASO対策は言い換えるとアプリ版のSEO対策というような意味合いになるでしょう。

SEO対策というと、検索エンジンでの上位表示でありASO対策でもコンテンツ精査を行いアプリの検索エンジンでの上位表示を目指します。

しかし、ASO対策では露出量を上げてページへの流入数を増やすだけでなくアプリのインストール率向上も目的の1つです。

ASO対策を効果的に行えると、検索エンジンからの流入でのアプリのインストール率を上げられます。

そうすることで、CPIの削減にもつなげることができるでしょう。

CPIはアプリのインストールにかかるコストを表す指標であり、主に外部媒体に掲載するアプリのバナー広告などにかかる費用のことです。

アプリの露出量を上げるために多くの企業はバナー広告などを出稿し宣伝を行いますが、これには当然ながらコストがかかります。

アプリページからのインストールが増えれば、CPIを減らし広告費の削減につながっていくでしょう。

 

ワンポイント
・ASO対策では検索上位を目指すだけでなく、ダウンロード率の向上も目指す
・検索からのダウンロード数が伸びれば、他の広告媒体にかけている費用を削減できる

ASO対策のやり方

ASO対策は具体的にどのように行えばよいのでしょうか。

ASO対策のやり方について解説していきます。

キーワード選定

まず重要となるのは、アプリのタイトル名や説明文に使うキーワードを選定することです。

初めてアプリの存在を知るユーザーにも、一目でアプリの特徴が分かるようなキーワードを選びます。

ユーザーが検索しやすくするために、キーワードはなるべくタイトルに盛り込む必要があるでしょう。

そのため、あまり長い言葉は使えません。

できるだけ短い言葉で、なおかつアプリの特徴を捉えた言葉をキーワードに選ぶことが重要となります。

キーワードを配置

効果的なキーワードを選定できたら、次にキーワードの配置を考えます。

前述の通りキーワードはなるべくタイトルに含めておいたほうがユーザーから検索されやすくなるのです。

タイトルにキーワードを組み込む方法としては、アプリ名の後にダッシュ(-)やセミコロン(;)を使ってキーワードを並べます。

アプリの特徴を捉えたキーワードを並べることで、どのような内容のアプリであるか伝わりやすくなるでしょう。

タイトルにキーワードを入れる際の注意点として、URLで使用可能な文字を使わなければなりません。

App StoreではアプリのURLにタイトル名が使われます。

そのため、特殊文字を使用してしまうと正しく認識されずにApp IDがURLに使われ設定したキーワードが反映されません。

また、キーワードはタイトルだけでなく説明文にも取り入れることがポイントです。

重要なキーワードを複数回使用することで、検索アルゴリズムでそのアプリと関連性の高いワードだと認識されます。

認知度が低い状態ではアプリ名で検索されることは少ないので、検索されやすいキーワードを効果的に配置することが重要です。

訪問者をユーザーに変える

キーワードを設定し、アプリページへ誘導することができたら最後に訪問者をユーザーに変えていきます。

つまり、目的であるアプリのインストールを促すために説明文によってユーザーにアプリの価値を伝えるのです。

タイトルにキーワードを使って伝えられるのはアプリの概要だけでしかありません。

興味を持ったユーザーに詳細な内容を伝え価値を訴求するには効果的な説明文を作ることが重要です。

そのアプリを使ってユーザーがどういう体験ができるのか、どういった悩みを解決できるのかを的確に示した文章を作ります。

また、アプリのアイコンスクリーンショットの画像も視覚的にインパクトのある重要な情報でしょう。

アイコン画像は検索の際に目に入る部分であり、タイトル同様にアプリのイメージに沿ったアイコンを使用します。

そして、スクリーンショット画像は実際のアプリの内容をユーザーが体験できるものです。

アプリの内容によっては画像のほうが、説明文の言葉以上に説得力がありユーザーの興味を惹く場合があります。

キーワードをもとに検索で流入してきた訪問者の興味を満たせるような説明文やスクリーンショットの作成を心がけましょう。

ASO対策が重要な理由

ASO対策が重要な理由について具体的に解説していきましょう。

検索上位を確保できる

アプリの内容がどんなに素晴らしいものであっても、認知のない状態ではユーザーにその価値を伝えられません。

まずは検索上位に表示させてアプリページへの流入数を増やすことが重要です。

アプリの名前と簡単な内容を並べるだけでは検索アルゴリズムの中で上位表示はされません。

そこで、ASO対策を行い検索上位に表示させる工夫が必要となるのです。

アプリを説明するキーワードの中で同じような言葉であっても検索されやすいもの、されにくいものがあります。

検索上位を確保するために、効果的なキーワードや画像を選定するASO対策が必要となるのです。

広告予算を効率的に運用できるようになる

アプリの露出を上げる方法としては、Web広告などを出稿する方法もあります。

これは検索からの流入と違いアプリに興味を持って訪れた人以外にも認知を広げられる可能性があるのです。

そのため、新規顧客層を開拓できる効果的なツールですが、多くのユーザーが見る媒体への広告出稿はその分コストがかかります。

インストール数が増えても、広告費がかさんでしまうと釣り合いを保つことが難しくなってしまうでしょう。

その点、ASO対策はアプリ内の説明文やキーワードに対する工夫なので基本的に費用はかかりません。

そこで成果につながりインストール数を増やせれば、広告出稿を減らすことができるのでその費用を他の予算に回すことができます。

ストア内検索

新しいアプリをユーザーが知るきっかけとなるのは、一部の大きな宣伝費をかけたものを除けば基本的にはストア内検索です。

ストア内でユーザーが使いたいアプリのカテゴリーを検索する中で、新しいアプリの存在を知ることがほとんどでしょう。

そのため、ユーザーがどのようなキーワードを使って検索を行うのか、その方向性を探ることが重要となります。

また、世の中のトレンドが日々変化するように検索キーワードも常に変わっていくので、そういった情報にも敏感であることが必要です。

ダウンロード率が重要

アプリの露出度を上げ、検索上位になることでアプリページに十分な流入数を確保できたら、次にダウンロード率の向上を目指します。

検索からアプリページに流入している段階では、まだユーザーはアプリの内容をよく理解していません。

興味があるのは特定のアプリというよりも、検索したキーワードのカテゴリーであり他のアプリと比較している状態でしょう。

その中でユーザーがダウンロードする決め手となるのは、アプリの説明文やスクリーンショットの情報です。

アプリページに流入するユーザーがどのようなものを求めているかリサーチした上で、ページ構成を決定していく必要があります。

そのページ構成の選定を行う上でASO対策をしっかりと行う必要があるでしょう。

関連アプリからの流入にも注目

アプリページの流入には、設定したキーワードの検索からとは限りません。

同じカテゴリーの関連アプリからの流入も少なくないのです。

ユーザーがアプリを探す方法の多くは特定のアプリの名前で検索するよりも、カテゴリーやジャンルなどのキーワードで検索します。

そして、アプリページ内には同じジャンルの関連アプリも掲載されておりユーザーが同ジャンルのアプリを検索しやすくなっているのです。

大手企業の人気アプリと同ジャンルであれば、自社アプリが検索上位に表示されていなくとも関連アプリで表示される可能性が高まります。

競合が多いジャンルは避けられることもありますが、敢えて認知の高い人気アプリがあるジャンルを戦略的に選ぶのも効果的な手法です。
 
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ASO対策のポイント

次に、ASO対策のポイントについて解説していきましょう。

キーワードの使い方

アプリページへの流入の主軸となる検索で重要な要素がキーワードの使い方です。

キーワードはアプリのタイトルに組み込んでおくのが基本の手法となります。

アプリを特徴づける言葉の中でも、ユーザーが検索する可能性の高いワードを選ぶことが重要です。

また、タイトルだけでなく説明文でも複数回使用すると検索アルゴリズムでそのキーワードと関連するアプリだと認識されやすくなります。

そうすることで、設定したキーワードでユーザーが検索した際に上位表示されやすくなるのです。

関連ワード

キーワードはアプリのジャンルや内容を表すメインのキーワードだけではありません。

メインのキーワードに加えて、さらにサジェストキーワードを入れるとさらに効果的です。

サジェストキーワードは、メインのキーワードに関連するキーワードでありユーザーが絞り込んで検索した際上位表示されやすくなります。

例えば、料理レシピを紹介するアプリの場合、メインのキーワードが料理でサジェストキーワードがレシピです。

そうすることでユーザーが「料理 レシピ」と検索した際に優先して表示されやすくなります。

関連ワードを設定するだけでも検索順位は大きく変わるので、十分精査した上で設定する必要があるのです。

アイコン画像

アイコン画像もユーザーが検索している際にアプリを視覚的に印象付けるポイントになります。

大手企業のアプリであれば、関連キャラクターやマスコットの画像を使用すればアプリを効果的に印象づけることができるでしょう。

アイコン画像は視覚的にインパクトがあるので、タイトルの言葉よりも目にとまりやすいのです。

また、スマートフォンの画面はパソコンほど大きくないので表示形式によってはタイトルがすべて表示されないこともあります。

そういった場合でもアプリの内容をユーザーに伝えるためにも、一目で内容が分かるアイコン画像を設定することが重要でしょう。

スクリーンショット

検索したユーザーが興味を持ちアプリページまで流入させた後には、ユーザーがダウンロードするように促します。

それにはアプリの内容を紹介する説明文と共に、視覚的にインパクトのあるスクリーンショットの選定も重要でしょう。

これはアイコン画像同様に、人は文章の情報よりもまず画像に目がいきます。

そこで実際のアプリの画面が伝わるスクリーンショットが設定されていると、インストール後の状態をイメージしやすくなるでしょう。

また、スクリーンショットで設定できるのは画像の情報だけではありません。

アプリの画像と一緒に、その特徴を捉えた説明文も画像の中に添えることができます。

画像にちょっとした工夫を加えることで、ユーザーへの伝わり方も大きく変わるでしょう。

レビュー

ASO対策では開発側が設定するタイトルやアイコン画像など以外にも、ユーザーのレビューも重要な要素です。

これは当然開発側が意図して設定できるものではなく、アプリを実際に利用したユーザーの意見が書き込まれます。

印象の良いレビューが多ければ、アプリページに訪れたユーザーに安心感を与えダウンロードするきっかけとなるでしょう。

すべてのユーザーが良いレビューとは限らず、どのようなアプリでも悪い評価は必ず書きこまれてしまいます。

そういった悪いレビューへの対応も重要で、改善を行う姿勢などを返信すると訪れたユーザーにも好印象を与えるのです。

また、アプリの悪い点を客観的視点で利用者が指摘することで、アプリの操作性を向上させることができます。

そうして、改善されていることを実感したユーザーが高評価のレビューを行えば、さらに訪問者に好印象を与えることができるでしょう。

アプリストア内の検索アルゴリズム

アプリストア内の検索アルゴリズムは、アプリの検索表示順位に大きく関わる要素です。

タイトルに入れたキーワードを説明文でも複数回使用することで、検索アルゴリズムの中でそのアプリと関連付けられるといわれています。

そうすることで設定したキーワードをユーザーが検索した際に、上位表示される可能性が高まるようです。

しかし、このアルゴリズムは明確な基準が公開されていません。

そして、ユーザーの検索キーワードも常に同じ用語が多用されているわけではなく、トレンドによって変化していきます。

そのトレンドに合わせてキーワードを変え続けていくというのは現実的ではないでしょう。

また、検索アルゴリズムを意識しすぎたキーワード選びをすると、本来伝えなければならないアプリの特徴が伝わらない可能性もあります。

まずはそのアプリの内容をユーザーに分かりやすく伝えることを前提にして、その上で検索アルゴリズムを考慮したほうがよいでしょう。

 

ワンポイント
検索アルゴリズムはアプリの検索順位に関わる重要な要素。しかし、明確な基準が公開されていないので意識しすぎないように注意したほうがよい。

アプリの質も大事

ASO対策を十分に行い検索順位で上位表示されダウンロード率が上がったとしても、それで終わりではありません。

もっとも重要となるのは当然ながらアプリの質です。

いくら魅力的な言葉を説明文で並べたとしても、実際のアプリの使い勝手が悪ければ極端にいってしまえば誇大広告となってしまいます。

ダウンロード率と共にアンインストール率も重要な指標となるのです。

ユーザーは常に新しい情報を求めていることが多いため、継続してユーザーをつなぎとめておくにはやはりアプリの質が重要でしょう。

アンインストール率が上昇傾向にある場合では、ユーザーのレビュー評価などを参考にし素早い改善が求められます。

改善を行った際には、その改善ポイントが分かる内容を説明文に組み込むことも有効な手段の1つです。

それによってユーザーの反応を見て、変わらなければまた新たな施策を打つというのがASO対策のサイクルとなります。

ASO対策のやり方で悩んだら

ASO対策はうまく行えればコストをかけずにアプリユーザーを獲得できる効率の良いマーケティング施策です。

しかし、効果的なキーワード、アイコン画像、スクリーンショットなどの選び方というのは簡単ではありません。

ASO対策で悩みがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。

デジマクラスでは幅広い業界知識ノウハウを持ち合わせているので、悩みに合わせた提案を行うことができます。

キーワードの選定方法や現状の問題点などアプリ運営全般について、プロの視点でアドバイスを行うことが可能です。

自社アプリの仕様に合わせたキーワード選定などで悩みがあれば、プロのコンサルティングであるデジマクラスにご相談ください。

プロの専門知識によって的確なアドバイスを受けた上でASO対策を進めていけば効率良くASO対策を行えます。
 
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まとめ

アプリをリリースして運営していく中で考えなければならないことは数多くあります。

アプリの存在を知ってもらうために検索順位を上げることやダウンロード率を上げること。

さらにはインストール後のユーザーの満足度を上げるためにレビュー対応アンインストール率にも注意が必要です。

数多くあるアプリの中で競争を勝ち抜くためにはASO対策は重要な要素といえるでしょう。

効果的にASO対策を行う方法で悩んだら、デジマクラスに相談することをおすすめします。

プロの専門家によるアドバイスを受け、効率良くASO対策を行っていきましょう。

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