Webサイトを運用していると、ある時から突然アクセス数が一気に減少してしまう現象がおこることがあります。

その原因の1つとして考えられるのがGoogleの自動ペナルティです。

今回はなぜGoogleからのペナルティを受けてしまうのか、その原因と解除方法などを解説します。

自動ペナルティの概要

Googleには上位表示するサイトの品質を保つためのガイドラインがあり、定期的に違反サイトがないかチェックしています。

Googleのペナルティが発動する主な項目としては以下のようなものがあげられます。

• コンテンツの自動生成
• オリジナルのコンテンツがほとんど存在しないサイト
• 誘導ページ

これらのガイドライン違反をしていればペナルティを受けてしまうのです。

ペナルティは大きく自動ペナルティと手動ペナルティの2種類に分かれています。

手動ペナルティは監視員であるエディターがチェックしていますが、自動ペナルティはクローリングによって機械的にチェックしています。

そのため、予期せぬタイミングでペナルティを受けてしまうこともあるでしょう。

そうなればWebサイトの順位引き下げやインデックスからの削除といった、検索圏外へと追いやられるリスクが発生してしまうのです。

 

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自動ペナルティを受ける主な原因

Googleが定める基準となるガイドラインに違反したときにペナルティを受けることになります。

特にその多くの原因としてあげられるのが「質の低いコンテンツ」「不自然なリンク」の2つです。

まずは主な原因を3つほど紹介します。

質の低いリンク

この質の低いリンクとは、主に検索順位を上げるためだけに貼られた不正なリンクのことをさしています。

具体的な例としては以下のようなものがあげられます。

• 購買などの商取引で得たリンク
• リンク目的の低品質なサイトからのリンク
• 過度な相互リンク
• 内容の薄いアフェリエイトサイトからのリンク
• 国内向けのサイトから貼られた海外向けのリンク
• 低品質なブックマークサイトへ登録した代わりに得たリンク
• ユーザーからは見えない隠しリンク
• アンカーテキストにキーワードが不自然に盛り込まれたリンク

Googleでは多くのリンクが貼ってあるサイトを高く評価する傾向にありますが、このような低品質なリンクは逆効果となるのです。

コンテンツの質が低い

Googleはユーザーに有益な情報を提供することを重視しているため、オリジナル性がなく中身が薄いサイトは低評価を受ける傾向にあります。

その中でも特にペナルティの対象となる質の低いコンテンツとしては以下のようなものがあります。

• 重複コンテンツ
• 自動生成されたコンテンツ
• 独自性のないコピーコンテンツ
• 内容の薄いアフェリエイトページ
• 無断複製されたコンテンツなどの他のソースからのコンテンツ
• 誘導ページ

そのため、コンテンツを作成するときもオリジナル性を重視し、コピー判定ツールなどを活用するのが無難です。

キーワードが不必要に多用されている

Googleの検索結果上位を目指すためのSEO対策として、キーワード対策は非常に重要です。

ユーザーが検索に使用するキーワードをコンテンツ内に盛り込むことを意識しているサイトは多いでしょう。

しかし、このキーワードの選定にも注意が必要です。

キーワードを乱用してしまうと質の低いコンテンツとみなされてしまい、その結果Googleのペナルティを受けてしまうことがあります。

これを回避するために、Webコンテンツ作成の担当者はキーワードを適切な量の使用を気を付けなければならないのです。

 

自動ペナルティによる影響

サイトの運営者は通常SEO対策を行いながら上位表示されるのを目指しています。

大低の場合はGoogleのガイドラインに則ってサイトを作成していくことでしょう。

しかし、このガイドラインに違反してしまうとペナルティを受けることになります。

それによって検索結果の上位に表示されなくなってしまうのです。

そうするとサイトへのアクセス数が減少してしまうため、サイトの運営に多大な影響を受けてしまいます。

そのため、Webサイトをマーケティングに活用している場合、ペナルティは絶対に避けなければならない事案なのです。

自動ペナルティを受けた時は、迅速な対応が迫られます。

 

自動ペナルティの確認方法

自動ペナルティはGoogleのアルゴリズムがガイドライン違反サイトを検出したときに、自動的に順位を引き下げることをいいます。

自動ペナルティの場合は通知が来ないため、気付かないこともあるでしょう。

それでは、どのように確認すれば良いのかを解説します。

自動ペナルティは通知がない

先にも簡単に触れましたが、自動ペナルティはGoogleからのメッセージが届きません。

そのため大きく検索順位が下がっているのに、サーチコンソール上にも通知が来ていないときは自動ペナルティを疑う必要があります。

自動ペナルティを受けた場合、何に違反しているのか、その原因を自力で突き止める必要があります。

違反と見なされた可能性のある箇所を1つ1つ確認しなければならず、非常に手間がかかってしまうのです。

また、自動ペナルティの場合は再審査リクエストができず、Googleのアルゴリズムが再評価してくれるのを待つしかありません。

検索順位が以前と同じ状態に戻ることで解除の確認としなくてはならないのです。

Googleサーチコンソールで確認

サーチコンソールはWebサイトの状態や改善施策のヒントとなるデータが得られるweb運営において欠かすことのできないツールです。

Google検索エンジンでの表示結果・Googleへの情報提供・問題の把握といったことができます。

このツールを使用して検索順位が下落していないかを目視で確認しましょう。

また、Googleの検索結果に表示されるためにはインデックスされている必要があります。

自動ペナルティを受けるとインデックスが削除されている可能性もあるため、インデックスも確認しましょう。

インデックスの確認方法としては「site:ドメイン名」でのGoogle検索で確認することができます。

 

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自動ペナルティを解除する方法

自動ペナルティを解除するには、その原因となったものを取り除くか改善するしかありません。

規制を受けているのかは、Googleから通知が来ないことからも判断ができないことが多くあります。

そのため、以下のことを確認しながらその原因やその改善を行っていくことになります。

ペナルティの原因を確認

まずは、何が原因でペナルティを受けたのかを突き止めなくてはいけません。

そのためにできることは不適切なコンテンツはないかなどを1つ1つ確認するといった方法が挙げられます。

例えば不自然なリンクが紛れ込んでいないかなど、相互リンク等のサイトが適正なものなのかを、実際に確認していきましょう。

ペナルティの原因の改善

原因が分かれば、次はその原因を1つずつ改善していきます。

不自然なリンクなどが見つかった場合は、リンクの削除や整理を行いましょう。

自身で作ったサイトのコンテンツの質が問題であれば、その質を上げなければなりません。

コンテンツが適切なものか、第三者に確認してもらい、訂正するべき箇所は訂正するなどして、コンテンツの質をさらに高めていきましょう。

このように原因となるものをサイト全体の質の向上を目指し、再度検索上位に行けるように準備していきます。

自動ペナルティでは再審査リクエストはできない

手動ペナルティと異なり、自動ペナルティは再審査リスエストを送ることはできません。

原因と考えられるものを改善したとしても、再度アルゴリズムによってGoogleがサイトを再評価するのを待つしかないのです。

さらに自動ペナルティは解除されるまでの期間が明確には決まっていません。

検索順位が元に戻るまでは解除はされておらず、順位が戻ったことで解除されたとみなすことになります。

 

自動ペナルティの原因解消のチェックポイント

自動ペナルティを受けないためには、Googleのガイドラインを守ることが大切です。

また、そのことが自動ペナルティの原因解消のチェックポイントとも関係が深いため、下記のポイントをみていきましょう。

キーワードを乱用していないか

まず初めに確認しておくことは、キーワードを盛り込み過ぎてはいないかという点です。

コンテンツを作成する際に、キーワードの使用頻度に注意しているかもしれません。

しかし、キーワードを意識するが故に無意識に乱用してしまっているケースが多くあります。

キーワードの乱用を避けるための方法として、第三者にチェックを依頼するという方法があります。

新しいコンテンツを作成したら作成者以外の人にも確認してもらうことで、キーワードの乱用を避けることができるでしょう。

重複コピーコンテンツがないか

重複コピーコンテンツもキーワードの乱用と同様に、意図せずにガイドラインを違反しているケースが多い項目です。

これは同じコンテンツのページのURLが複数生成されてしまうことが主な原因になります。

Googleがその複数ページすべてをインデックスすることで、コピーコンテンツとみなされてしまうのです。

これを回避するために「site:ドメイン名」でのGoogle検索が効果的です。

この検索でGoogleがインデックスしているページを見ることができます。

その検索結果で同じ内容のコピーがないかをチェックすることで、ガイドライン違反を避けることができるのです。

隠しテキストがないか

隠しテキストとは、ユーザーには見えない状態ではあるものの検索エンジンが読み取れるように工作されたテキストのことです。

例として、背景の色と文字の色を同じにすることで、テキストが見えない形にしている場合があります。

これは検索エンジンをだます行為としてペナルティの対象となるのです。

また、デザインの関係で意図せず文字が隠れてしまったという場合にも違反していると見なされる可能性があります。

コンテンツの確認はしっかりと行うように習慣づけることで、回避できます。

被リンクを否認するには？

ペナルティを受ける原因としてリンクは大きく関わっており、それは被リンクも同様です。

被リンクは外部サイトに自分のサイトのリンクが設置されている状態のことです。

ペナルティを受ける危険性のあるサイトから被リンクを受けていた場合、自分のサイトもその対象になる恐れがあります。

これを回避するために行うべき対応が、そのリンクを削除してもらうことです。

まずは対象サイトへ連絡し、リンクを削除してもらうように依頼してみましょう。

サイトによっては依頼後すぐに対応してくれることもありますが、場合によっては対応してくれない可能性もあり得ます。

相手が対応してくれない場合、サーチコンソールのリンク否認ツールを使うことで自分でリンクを否認することができます。

 

自動ペナルティの対策方法

自動ペナルティの対策方法として大切なのは、その対象になるときの条件をきちんと把握しておくことです。

それ以外にも、リンクサイトや隠しテキストなどの対策も行わなければなりません。

そこで下記の2つを元に対策方法を見ていきましょう。

Googleのアップデート情報を把握しておく

まず簡単に対策できるのは、Googleのアップデートの情報を逐一入手し、把握しておくことです。

アップデートが入った後は必ず検索順位に変化がないかを確認するようにしておきましょう。

そうすれば、アップデート直後に検索順位が下がったことから自動ペナルティへの対策を瞬時に判断できます。

その分対応も迅速に行えるので最小の被害で済ませることができるでしょう。

サイトのセキュリティを見直す

サイトのセキュリティを見直すことも対策として有効です。

サイトのセキュリティが簡易的なものであった場合、外部からのハッキングやウイルス感染といったリスクを抱えることになります。

セキュリティが甘いとハッキングされ、担当者の知らないところで自社サイトに嫌がらせなどをされてしまう可能性が高まるでしょう。

それによって自動ペナルティを受けてしまうことは十分に考えられます。

ハッキングは簡単に見つけることはできないため、なぜ自動ペナルティとなったのか、その原因究明に時間を要してしまうでしょう。

いつまでたっても検索順位が回復しないとなると、その損害は大きなものとなります。

そのため、セキュリティ対策は万全に整えておくことが大切です。

自動ペナルティの対策に困った時は？

自動ペナルティの解除方法はたいていがGoogleガイドラインに違反していることで起こります。

そのため、ガイドラインをしっかり確認し、それぞれ対処していけば解除ができるものです。

しかし中には、自力ではどうにもならないこともあります。

そういった場合頼りになるのが外部のSEO対策のプロに依頼するというものです。

特にSEO対策に優れているサービスなどが最近増えてきています。困った時は積極的に活用していきましょう。

 

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まとめ

自動ペナルティはGoogleのガイドラインをしっかりと確認したうえでサイトのコンテンツを作成していくと、基本的には避けることができます。

しかし、セキュリティなどの面が不十分なことが原因でペナルティ対象となってしまうこともあります。

そのため、コンテンツを作成したら第三者にガイドライン違反がないか確認してもらうといった対策が必要です。

自動ペナルティはGoogleからの連絡なく、自身で気付かない限りそのままになってしまうので特に注意してサイトを管理しましょう。