D2Cの成功事例を解説!D2Cを行うメリットやD2Cを成功させるポイントは?D2Cで成功しているブランドの共通点を紹介

D2Cを耳にしたことがありますか?

2007年頃から増えてきているビジネスモデルで、海外にはD2Cのブランドが多くあります。

日本では近年ECサイトが増えてきており、このD2Cのビジネスモデルは注目されているのです。

ここでは、D2Cを行うメリットや成功させるポイントについてご紹介していきます。

成功事例についても解説していくので、参考にしてみてください。

D2Cの特徴

D2Cとは「Direct to Consumer」の略です。

自社で製造した商品を直接消費者に販売するビジネスモデルのことを指します。

他の企業を通さず、全て自社で製造からマーケティング、販売まで行うことが大きな特徴です。

BtoCは耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか?

BtoCの場合、小売業などは仲介業者を通して消費者に販売されます。

D2Cとの大きな違いは、この仲介業者を通さず直接消費者に販売を行うことです。

仲介業者を通さないので、その分コストを抑えることが出来ます。

コストが抑えられる分、高いクオリティの商品を、低価格で消費者に販売することが出来るのです。

またD2Cの特徴として、消費者と直接繋がることが挙げられます。

消費者と直接繋がることで、直接ニーズを確認することができ商品開発、販売戦略に活かすことが出来るのです。

直接繋がる方法として、SNSなどが活用されています。

 

ワンポイント
D2Cは製造から販売まで自社で完結するビジネスモデルのことを指します。

 
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EC市場の規模

D2Cが注目されるようになったのはEC市場の規模が拡大していることが大きく関係しているのです。

ECサイトとは、Webサイトを通して、サービスや商品を消費者に販売するサイトのことを指します。

このEC市場は、スマホの普及から年々伸びており、ECサイトは日々増えているのが大きな特徴です。

EC市場の規模は年々増え、2020年には、約19.4兆円まで達しています。

スマホがあれば気軽に購入出来るメリットは大きく利用する消費者が増えているのです。

コロナの影響もあり、Webを通して買い物をする人が増えました。

今後もこのEC市場は拡大していくことが予想されます。

 

ワンポイント
ECの市場は拡大していくとともに、D2C企業も増えていくでしょう。

D2Cを行うメリット

日本でも注目され始めているD2Cですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今後、D2Cのビジネスモデルを考えている方は、ぜひ知っておきたい内容です。

D2Cのメリットについて解説していきます。

売り手の想いを直接消費者に伝えられる

売り手の想いを直接消費者に伝えることが出来ることがメリットです。

企業が商品を製造し販売するにあたり、商品の良さや魅力を消費者へ伝えたいという気持ちがあります。

しかしBtoCのように仲介業者が入る場合、その想いが伝わらない可能性があるのです。

仲介業者を通しての販売方法では、企業の商品への想いを伝えきることは難しいでしょう。

D2Cのビジネスモデルの場合、仲介業者を通さず消費者に直接販売するので、売り手の想いを伝えることが出来るのです。

消費者の生の意見が聞ける

D2Cの特徴として、消費者に直接販売することが挙げられます。

消費者と直接コミュニケーションを取るので、消費者の生の意見を聞くことが出来るのです。

企業にとって消費者の意見は、とても貴重なデータです。

消費者の意見から、商品開発に活かすことが出来ます。

消費者データを管理できる

消費者から直接意見を聞くことが出来るので、そのデータを管理することが出来ます。

顧客のデータを、商品開発販売戦略に活かすことが出来るでしょう。

データを活かしていくためにも、PDCAを回していくことが重要です。

PDCAとは、計画・実行・評価・改善のことを指します。

このPDCAを回していくことで、より良いビジネスモデルを確立出来るでしょう。

ブランドロイヤルティの向上

D2Cはブランドロイヤルティを向上させることも出来ます。

企業にとってブランドロイヤリティが向上すれば、顧客の獲得へと繋がります。

新規顧客を獲得することも重要ですが、既存顧客を維持し増やしていくことも重要です。

既存顧客が維持できれば、企業の利益の安定化へも繋がります。

D2Cのビジネスモデルで、消費者の意見を取り入れ活かしていくことで、ブランドロイヤリティを高めていくことが出来るのです。

 

ワンポイント
D2Cの大きなメリットは直接消費者の意見を聞けることです。

D2Cの成功事例

D2Cの成功事例についてご紹介していきます。

BULKHOMME(バルクオム)

株式会社バルクオムは、メンズスキンケアを中心に販売している企業です。

バルクオムは、「BULKHOMME」というサイトで、定期購入を中心に販売を行っています。

商品の見た目はシンプルです。中身は賞を受賞しているなど高い品質の商品を取り扱っています。

消費者から「容器が使いづらい」という意見をもらった際には、SNSで容器が変わると値段が上がってしまうことを伝えています。

しっかり消費者の意見を取り入れ、企業としての意見を公表していることは、消費者にとって好印象に繋がるでしょう。

またバルクオムはSNSを活用し、マーケティングを行っています。

ターゲットが20代から30代男性としており、SNSを利用する確率が高いと考え活用しています。

SNSから商品を知り購入する人が増え、また継続しやすい価格で高品質なことがターゲットの心を捉え、売上を伸ばすことが出来たのです。

初めはECサイトだけで販売していたものの、現在では取り扱いが1,000店舗以上あり、海外展開も視野に入れ事業を拡大しています。

FABRIC TOKYO(ファブリックトーキョー)

株式会社FABRIC TOKYOはオーダーメイドのスーツを販売している企業です。

FABRIC TOKYOは、実店舗とサイトを組み合わせ購入モデルを展開しています。

実店舗では採寸を行い、購入の際はECサイトを通して行います。

この購入モデルは、消費者の意見から考案されたモデルなのです。

最初はECサイトのみの販売から始まりました。

しかしオーダーメイドスーツとなると、採寸箇所も多く、自分で測ることが難しいから測ってほしいという意見が多くあったのです。

そこで店舗を作り、現在の購入モデルを確立させました。

消費者の意見を取り入れたことで、売上向上へと繋げることが出来たのです。

また採寸したデータは保存され、次回購入時にはスムーズに行えるようなメリットがあるのが特徴になります。

販売店で仲介業者を通していないので、高品質なものを価格を抑えて購入出来ると評判です。

FABRIC TOKYOは自社のブランドを知ってもらうため、SNSを活用しました。

SNSで知名度を上げていき、利益へと繋げています。

BOTANIST(ボタニスト)

BOTANISTは、株式会社I-neが販売しているヘアケア商品です。

BOTANISTは2014年頃に開発され、ECサイトのみの販売でした。

店舗に商品を置きたかったものの、知名度の少ないBOTANISTがドラッグストアでの販売は難しかったのです。

販売実績を上げるためにも、楽天市場に出店し、ECサイトの改善を繰り返し販売実績を伸ばしていきました。

またSNSのInstagramを活用し、プロモーションを行いました。

シンプルなデザインでおしゃれなパッケージとなっており、話題となっていったのです。

販売実績や知名度が上がったことで、現在では多くの店舗で販売されています。

Mr.CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)

Mr.CHEESECAKEは、株式会社Mr.CHEESECAKEが販売しているチーズケーキです。

Mr.CHEESECAKEは、ECサイトでは日曜と月曜しか発売されていませんが、すぐ完売になってしまうほどの人気商品です。

食品を扱うのであれば、店舗で提供することが一般的なイメージですが、人件費がかかるためECサイトのみの販売で事業がスタートしました。

Mr.CHEESECAKEは、消費者とのコミュニケーションを大事にしており、通販の方が消費者の生の意見を聞きやすいと判断し現在でも通販のみとなっています。

また事業を始めるきっかけとなったのは、Instagramでチーズケーキが話題になったことが関係しておりSNSを活用したのです。

現在でも様々なSNSを活用し、知名度を広げています。

FUJIMI(フジミ)

FUJIMIはトリコ株式会社が運営している美容系のブランドです。

サプリやフェイシャルマスクなどを販売しています。

FUJIMIの特徴は、自分自身に合ったサプリを注文できることです。

FUJIMIサイトから、質問を答えていくことで、自分に必要なサプリをカスタマイズすることが出来ます。

ドラッグストアなどでサプリは売っているものの、自分自身にはどのサプリを飲むべきかということを教えてくれるようなサービスはありません。

このFUJIMIビジネスモデルは、消費者の心を掴むようなものとなったのです。

またYouTubeなどを活用し、FUJIMIの購入のシステムや商品を紹介しました。

この動画を見た消費者は、購入のシステムの珍しさや商品がおしゃれなことから注目され、売上を伸ばしていったのです。

BASE FOOD(ベースフード)

ベースフード株式会社は、BASE FOODというサイトで完全栄養食を中心に販売している企業です。

主食を完全栄養食に置き換えることで、1日の栄養のバランスを取ることが出来る食品を販売しています。

BASE FOODは、健康志向が高まっていることから現在のビジネスを立ち上げました。

購入者と直接コミュニケーションを取り、改良を積み重ね、現在の商品が販売されています。

また「BASE FOOD Labo」というサイトがあり、そのサイトでは購入者が商品を活用したアレンジレシピなどを公開しています。

顧客同士で情報を共有することで、BASE FOODでの購入促進に繋げているのです。

このコミュニティーサイトは、顧客の満足度を上げ、ブランドロイヤリティを向上させている1つの施策といえるでしょう。

D2Cを成功させるポイント

D2Cを成功させるためには、下記のようなことがポイントになります。

  • ブランドクオリティを意識する
  • 消費者とのコミュニケーションの機会をつくる

まずはブランドのクオリティを意識しましょう。

他の企業で発売されているような商品と同じモノを作ってもすぐ利益へと繋げることは難しく悩んでいる企業もあると思います。

D2Cを成功させるには、自分自身が良いと思うモノ、こだわりがあるモノを作ることが重要です。

商品やサービスで他の企業と差別化を図れる部分があるとD2C成功への大きなポイントになります。

また消費者側から、ブランドのイメージがどう見えているか確認してみることも重要です。

消費者にとってブランドのイメージが良ければ、購入促進へと繋げることが出来ます。

次に、消費者とのコミュニケーションの機会を作ることです。

SNSを活用したり、専用のコミュニティサイトを作成したりなどの方法があります。

このコミュニケーションの取れる場で、消費者からの意見を聞き、商品開発や販売方法の改善に活かしていくのです。

このようなコミュニケーションの場は、良い意見も届きますが、悪い意見も届きます。

悪い意見には、改善すべきポイントのヒントが沢山隠れています。

意見を集め分析し、取り入れていくことで、顧客満足度を上げることも出来るでしょう。

 

ワンポイント
消費者とコミュニケーションを取る場合、SNSを活用している企業が多くあります。

ECサイトとSNSの活用

D2Cは、ECサイトとSNSを上手く活用していくことが重要になります。

D2Cでは、1980年〜1990年代の層をターゲットにしている企業が多くあるのが特徴です。

この年代は現在、ネットショッピングやSNSを活用している人が多いため、ECサイトとSNSを活用していくことはとても重要になります。

成功実例でもご紹介したように、SNSを活用している企業は多くあります。

SNSでブランドの認知度を高め、ECサイトへ誘導し、購入してもらうというフローが多いです。

D2Cのビジネスモデルで進めていくのであれば、ECサイトとSNSを活用していくことは必須といえるのではないでしょうか。
 
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ECサイトでは物流重視

ECサイトでは、物流をしっかり管理していくことが重要です。

もちろんですが、ECサイトを運営していくのであれば、物流の知識が必要になります。

扱う商品が増えたり、顧客が増えたりすれば、物流の管理も複雑となるので改善が必要になるのです。

また商品の梱包も考えることが必要になります。

茶色いダンボールで届けるより、自社のロゴが入ったダンボールにするなどの工夫があると良いです。

消費者は商品購入後、どのように届くのか楽しみにしています。

消費者目線でどのようなパッケージが嬉しいのか考えてみることがポイントです。

D2Cで成功しているブランドの共通点

成功事例についてご紹介しましたが、D2Cで成功しているブランドの共通点は何があるのでしょうか。

ポイントごとにご紹介します。

独自の世界観

まず、独自の世界観があることが1つです。

自社の商品にこだわりをもっている企業が多く、企業それぞれで世界観が変わってきます。

世界観の違いがよく分かるのがECサイトです。

サイトのテイストが、ポップ・おしゃれ・シンプル・シックなどそれぞれで大きく印象が変わってきます。

またよくあるレイアウトではなく、消費者が使いやすいようにサイトの改善なども行っていくことが重要です。

独自の世界観があるほど、成功している企業が多くあるのです。

コンテンツの充実

2つ目にコンテンツが充実していることが挙げられます。

コンテンツが充実しているほど、消費者の購入促進や、顧客満足度の向上に繋がっているのです。

コンテンツの例としては、SNSや動画、メルマガなどがあります。

コンテンツが充実しているほど、コンバージョン(成果)へと繋げることが出来るでしょう。

SNSをうまく活用している

3つ目にSNSを上手く活用していることが挙げられます。

スマホが普及し、SNSを活用する人が増えました。

D2Cの企業の多くは、知名度が無い状態からスタートしている企業が多いです。

成功している企業は、SNSを活用し、ブランドの認知度を高める活動をしています。

消費者に知ってもらうためにも、投稿内容に工夫をすることが重要です。

ターゲット層に合わせ、自社の商品の良さが端的に伝わるような投稿にすることがポイントになります。

D2Cを成功させるためには

D2Cのビジネスモデルを活用する企業が増えてきています。

ビジネスを成功させるためにも、D2Cの特徴や市場の動向などを把握しておかなければいけません。

中には専門的知識を必要とする場もあり、どのようにビジネスを進めていくのか悩んでいる人もいるでしょう。

D2Cで成功させるためにも、プロのコンサルタントの力を借りることが効果的です。

D2Cで悩みがある場合は、デジマクラスへご相談ください。

D2Cを成功させるために、お手伝いさせていただきます。
 
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まとめ

D2Cの概要や成功事例についてご紹介しました。

D2Cのビジネスモデルで起業を考えている場合、成功事例を参考にすることもポイントです。

成功している起業の多くは、SNSを活用しています。

まずは、ブランドを多くの人に知ってもらうことから始めましょう。

そして他の起業と差別化を図れるような、面白いビジネスモデルを確立させていくと成功への道も拓けていきます。

D2Cで成功させるためにも、ぜひデジマクラスへ悩みがあればご相談ください。

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