多くの企業が作成しているコーポレートサイトですが、作成するならお客様の役に立つ効果のあるコンテンツでないと意味がありません。
コーポレートサイトを作成するにあたって、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
本記事では、コーポレートサイトの作成手順を解説していきます。
作成する前に準備することや、作り方のポイント、運用面の注意事項もご紹介していきますので参考にしてみてください。
目次
コーポレートサイトの役割
コーポレートサイトの役割は、「ユーザーからの信用を得ること」です。
例えば、他人に自社について紹介する場合にホームページのURLを伝えればきちんとした会社であることを証明できます。
「百聞は一見に如かず」で、コーポレートサイトの存在が名刺のような役割にもなるのです。
また、コミュニケーションを取るツールという役割も果たします。
お問合せフォームなど、コーポレートサイトから登録し質問を投げかけ企業が返信するようなコンテンツも同様です。
電話をかけるよりも気軽に利用でき、返信が返ってくるという安心感が顧客獲得にもつながるといえます。
このような信用を得ることや、安心感を与えられるツールであるといえるでしょう。
コーポレートサイトの作り方
では、いざコーポレートサイトを作りたいと思った時にどのような手順で作成していけばよいのでしょうか。詳しく説明していきます。
サイトの目的・役割を明確にする
まずは、サイトの目的・役割を明確にしましょう。
どのようなユーザーにホームページを見てもらうのか、見たことによってユーザーにはどんなメリットがあるのかを具体的にします。
企業が伝えたいテーマと、ユーザーがホームページを訪れる目的が一致しなければなりません。
企業の一方的な情報の押しつけはユーザーが離れてしまうことも考えられます。
きっちり目的と役割を絞ることが重要です。
ターゲットを決める
次に考えていただきたいのが、ターゲットです。
企業を相手にしたいのか、それとも個人なのかによって掲載する内容やホームページのデザインなども変わってきます。
ターゲットを上手く絞り切れていないと、何が伝えたいのか曖昧なホームページになりがちです。
どのようなターゲットに伝えたいのかを明確にしましょう。
ブランドイメージを伝えたいのか、業績をアピールしたいのか、イメージアップを狙いたいのかなども明確にしておくことが重要です。
掲載する情報を決める
目的や役割を決め、ターゲットを絞ることができたら次に掲載する情報です。
情報も多ければいいという訳ではありません。
きちんと目的やターゲットに合った内容でないとユーザーに逃げられてしまいます。
例えば、商品販売を強化したいのに会社の企業理念だけを載せていても意味がありません。
ユーザーをどういう方向に促したいのかをしっかり考えることが必要です。
サイトの企画構成
企画構成はしっかり行う必要があります。
貴重な費用と時間を使って取り組むわけですから、効率的な作成であることが求められるのです。
効果のないコーポレートサイトがただ存在するだけでは、意味がありません。
どのような流れで作成するのかを確認し、作成していくことが重要です。
コーポレートサイト作成前に準備すること
では、いざコーポレートサイトを作成する際に必要な準備とはどのようなものでしょうか。
確認していきます。
ドメイン・サーバの取得
コーポレートサイトは、Webサイトを利用することになりますが、その際に必要なのはドメインとサーバーの取得です。
ドメインはネット内での住所のようなものと仮定すると、サーバーは建物に値します。
この2つが一致したときに、初めてWebサイトが利用できる仕組みです。
Eメールを使用する際にも必要となります。
サーバーには契約が必要です。
自社で購入、またはレンタルサーバーを利用するという選択肢もあります。
自社の状況や環境をしっかり確認し、合った方法を選ぶようにしましょう。
CMSの導入
CMSは、Content Management Systemの略です。
Webサイトを管理し、さまざまなコンテンツを増やす作業を簡単にするシステムのことで『コンテンツ管理システム』といわれています。
よく使われているのはWordpressです。
Webサイトを管理する上で『HTML』もあり、パソコンに文章構成を伝えるための言葉のことを表します。
違いとしては、知識が必要であるかないかの違いです。
HTMLは、細かな知識が必要となります。
HTMLを使ってWebサイトを運営する場合には、知識を持っている人が必要でしょう。
その点CMSであれば、初心者でも簡単に作業できます。
多くの企業でWordpressなどのCMSが使用されているのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
コーポレートサイトに最低限掲載する項目
コーポレートサイトに掲載する情報について、多すぎるのはよくないと述べてきました。
では、最低限何を掲載する必要があるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
会社概要
まず、必要なのは会社概要です。
会社の基本的な情報であり、信頼できるかどうかの判断材料となります。
- 正式な会社名
- 代表取締役
- 本社所在地(事業所や支店があればそちらも記載)
- 資本金
- 役員一覧
- 設立日
少しでも間違いがあると、信頼感は失われます。
正確であるかどうかを最後まできちんと確かめるようにしましょう。
また、情報が少しでも変わったらその都度変更することが重要です。
事業紹介
ユーザーが貴重な時間を使って、ホームページを訪問するのは興味関心を持っているということです。
自社の最大の強み・他社との違い・成功事例などをしっかりアピールすることが必要になります。
競合他社のホームページをチェックして、意識しながら作成するのもおすすめです。
ただ単に商品やサービスなどを掲載するだけでは、もったいないのでしっかりと工夫するように意識してみてください。
実績の紹介
実績の紹介もユーザーの信頼を得るために必要なものとなります。
ただ実績だけを挙げていくのではなく実績を残した背景には、どのような過程があったのかなどを詳しく説明するとよいでしょう。
人間はストーリー性を本能的に求める生き物です。
ストーリー性があることで、惹きつけられる可能性も高くなります。
想像がしやすくなり「この会社は力になってくれるかもしれない」といった信頼が生まれることにも繋がるのです。
簡潔に説明し、ユーザーの心に残るような文章を心がけることが大切になります。
連絡先
続いて、連絡先です。
ユーザーは何かしらの情報が知りたくてホームページを訪れています。
ホームページ内で解決することがベストですが、そうでない場合はお問合せできるように連絡先を記載するのが重要です。
わかりやすい場所に記載しておくことで、信頼度も高まります。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシーは、ホームページ内で収集した個人情報をどのように扱うかを公開したものを指します。
個人情報を使用する際には、利用の意図を本人に知らせる義務があるのです。
個人情報に関わる重要なものになりますので、きちんと確認して掲載することが必要になります。
コーポレートサイトの制作方法
次は、コーポレートサイトの制作方法について、詳しく解説していきます。
自社で製作するか外部託するかを決める
まずは、コーポレートサイトを自社で制作するのか外部に委託するのかを決めましょう。
初心者でも割と容易に使用できるWordpressを使用して自社で製作するのか、外注するのがよいのか判断が必要になります。
それぞれにメリットとデメリットを紹介していますので、参考にしてみてください。
自社で製作する場合
自社にWebマーケティングやWebサイトに詳しい社員がいる場合は、自社で制作することをおすすめします。
融通が利き、使用するデザインを自社で自由に決められる、更新も自由にできるためです。
逆にデメリットとしては、特定の社員への負担が大きくなることだといえます。
社員がやむを得なく会社を休む際には支障が出てくる可能性が高いです。
退職のリスクがないともいい切れません。
また、製作に付きっきりになると本業にも影響が出てくる場合があります。
そうなると、本末転倒になってしまいますので環境によってしっかり考えることが重要です。
外部に委託する場合
自社にWebマーケティングやサイトの運営などの知識がある社員がいないのであれば、外部に委託も視野に入れる必要があります。
メリットとしては、質の良い企業サイトが期待できる点です。
また、自社で製作する場合はどうしても本業と並行します。
計画的に進まないことも多いですが、外部に委託すればそのような心配はありません。
デメリットとしては、コミュニケーションを上手く取れない場合は、伝えたい意図と違ったものが出来上がることもあります。
自社で製作の場合は、すぐに変更も可能ですがスケジュールを調整しなければなりません。
また、プロに依頼するだけに費用もかかってきます。
どちらもメリット・デメリットをきちんと確認した上で環境に合った方法を選ぶことが大切です。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
コーポレートサイトの作り方のポイント
コーポレートサイトを作成する上で、テンプレートを活用するのもおすすめです。
テンプレートとは、Webサイトのデザインを容易に変えられる便利なもの。
時間を効率的に使いたい方は、使用を検討してみてください。
無料と有料の2種類があり、無料のものは簡単に設定できコストの面で安心です。
有料のものは、デザイン性に優れプラグインする手間も必要ありません。
このようなツールを活用することも、ポイントになってくるのです。
運用面の注意事項
コーポレートサイトを運用していくにあたり、注意した方がよいことをお伝えしていきます。
お問合せ対応
コーポレートサイトを運用していくと、増えてくるのがお問合せです。
その都度対応していく必要があります。
またお問合せにすぐに対応することも重要です。
すぐに対応できる環境を作っていくことが必要不可欠になります。
お問合せが増えてきて、対応に苦戦することもあるかもしれません。
このような負担を減らすためにも、FAQでよくありそうな質問に対しての回答を用意しておくのも方法です。
トラブル発生時の対応
コーポレートサイト運用においてトラブルはつきものといえます。
サーバーのダウン、アクセスのエラーなどさまざまなトラブルが起こることも想定しておくことが必要です。
ドメインやサーバーの定期的なチェックはもちろんのこと、エンジニアとも共有するようにしておくのをおすすめします。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
SEO面での注意事項
SEO面で注意しなければならないことについて、詳しく解説していきます。
デザインばかりにこだわらない
インパクトのあるコーポレートサイトを目指そうとして、デザインばかりにこだわる会社も多く存在します。
もちろん、デザインも重要ですが検索エンジンはデザインの判断はできません。
判断材料となるのは、文章やページ数となります。
いくらデザインにこだわったコーポレートサイトを作成できたとしても、検索上位にあがらずSEOでは苦戦してしまうでしょう。
結果的に集客や売り上げアップに繋がらなければ意味がありません。
情報量や文章量は少なすぎないか、充実しているかをしっかり考え対策することが必要といえます。
コピーコンテンツの利用
コピーしたコンテンツの使用にも注意が必要です。
Google検索は、オリジナル性のあるコンテンツが高評価、コピーコンテンツは低評価となります。
ペナルティの対象となると、検索圏外になってしまうことにもなりかねません。
オリジナル性のある内容であるかどうか注意しておくことが必要であるといえます。
自社で製作する場合も、外注の場合も常に意識しておくことが重要です。
コピーコンテンツであるかどうかのツールもありますので、利用してみてください。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
効果的なコーポレートサイトを制作するには
ここまで、コーポレートサイトを作成するポイントや注意点をお伝えしてきました。
自社の環境や状況によって、進めていくのが大切です。
しかし、いろいろと検討していても貴重な時間を奪われてしまい本業が疎かになる場合もあります。
コーポレートサイト制作でお悩みの場合は、コンサルタントが揃ったデジマクラスにぜひご相談ください。
どのようなお悩みにも、耳を傾け豊富な知識と経験を活かして全力で対応いたします。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
まとめ
コーポレートサイトの作り方や作成前に準備すること・作り方のポイント・注意事項をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
事前にしっかり戦略を立てて、準備して進めていくことが重要です。
常にユーザー目線で考え行動するようにすれば、結果も出てきます。
競合他社のコーポレートサイトを確認してみるのもおすすめです。
成功している企業はどのように作成しているのかも参考にしてみてください。