「デジタルマーケティングを最近始めたけれど、どういう課題があるか気になる」という方もいるのではないでしょうか。
デジタルマーケティングとは、インターネットが発展してきた時に出てきたマーケティング手法になります。
そのためWebマーケティングと比較して対応すべき範囲が広く、その分課題も出てきやすいです。
そこで今回は、実際にデジタルマーケティングで直面する課題について徹底的に解説していきます。
特にデジタルマーケティングを最近始められた方は必見です。
目次
デジタルマーケティングの目的
デジタルマーケティングの目的は主に2つです。
- 業務の効率化を図る
- 業務の効果分析のスピードを上げる
2021年現在、特にデジタル化の重要性が随所で叫ばれています。
その理由としてデジタル化に伴う業務の効率化が1つあげられているのです。
これは残業や無駄をできるだけなくし、生産性を高めるという点で重要になります。
加えて、ニーズが多様化していることから、特定のターゲットにピンポイントでPRしていくために必要でしょう。
また、スピード感を持って業務の効果分析を行うことも目的の1つとなります。
デジタルマーケティングの場合、効果がすぐに反映されますので、より早く改善を重ねていくことが可能です。
スピード感を持って改善に取り組めるので、売り上げ・利益を伸ばすことにもつながります。
以上の2つがデジタルマーケティングの目的です。
メールマーケティングの事例はこちら
デジタルマーケティングの主な手法
デジタルマーケティングには大きく分けて次の3つの手法があります。
- 広告
- SEO
- メルマガ
広告といっても種類が多く存在します。
例えばリスティング広告やディスプレイ広告などです。
リスティング広告とは、検索結果のトップに表示されるタイプの広告を指します。
他方ディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠(主に右側)に表示されるタイプの広告です。
また、SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、簡単にいえばGoogleで上位表示させる施策のことと認識しておきましょう。
例えば、キーワードに沿って構成を作成し、コンテンツを作成するなどのコンテンツSEOなどがあげられます。
最後にメルマガは、既存顧客や見込み顧客などにメールを配信して購買行動につなげる役割を持つものです。
ECサイトや旅行会社など、様々なビジネスにおいて利用されています。
デジタルマーケティングのメリット
ここではデジタルマーケティングのメリットについて解説していきます。
主に次の2つです。
- コスト削減につながる
- 安定したマーケティング活動ができる
特に今までかかっていたコストを削減できる可能性が高いのがポイントです。
コスト削減につながる
デジタルマーケティングは、コスト削減に繋がる可能性が高いです。
広告で考えてみましょう。
例えば、普通の広告であれば電車の中や駅のホームなどに掲載されることが多いです。
人の目に付きやすい一方、2週間から1ヶ月などの期間で掲載されるため、すぐに掲載をやめるということはできません。
その分広告費も高くなってしまうのです。
他方デジタル広告の場合、1日単位で掲載することができます。
加えて、1クリックごとや広告を見られた回数によって値段が決まるので、安価に済みやすいです。
安定したマーケティング活動ができる
継続した活動が前提にはなってきますが、安定したマーケティング活動を行うことができます。
こちらはコンテンツSEOを例に考えてみましょう。
例えば1日1個コンテンツを作成すると、月30個コンテンツができる試算になります。
コンテンツが増えれば増えるほど、見込み客を獲得するチャンスが広がるのです。
加えて、1度公開されたサイトは自分から削除しない限り消されることはありません。
そのため、検索結果で上位表示をすることができれば、毎月安定した活動を行うことができます。
以上のように、安定したマーケティング活動を行うことができるのも1つのメリットです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
デジタルマーケティングの重要性
デジタルマーケティングは、IT化が進んでいる現在において非常に重要な役割を担っているのです。
その他にも、例えば次のような理由があげられます。
- スマホの普及
- デジタル化に伴うユーザーニーズの多様化
- 最新情報の取得
スマホが普及したことはもちろんのこと、特にデジタル化が進み、ユーザーニーズが多様になってきています。
つまり同じニーズを持つユーザーに向けて、対策をしていかなければなりません。
そういったユーザーニーズを把握するという面でも、最新の情報や顧客の動向を追っていく必要があります。
そこで重要な役割を果たすのが、デジタルマーケティングなのです。
今後もITがどんどん発展していくことを考慮すると、デジタルマーケティングは必須だといえます。
デジタルマーケティングで直面しやすい課題
ここでは、デジタルマーケティングで直面しやすい課題について解説していきます。
主に次の5つです。
- どの事業からデジタル化すべきかが分からない
- 社内意識の低さ
- 部門間の連携不足
- 知識やリソース不足
- ツールありきになり、戦略が不十分
では1つずつ解説していきます。
どの事業からデジタル化すべきかが分からない
そもそも、どの事業からデジタル化を進めていけばいいかわからないということがあります。
これはいろんな製品を取り扱っているところに多い傾向です。
例えば広告などに関しても同じようなことがいえます。
製品を広告を使って宣伝しようとした際、どの媒体を使って広告を出していけばいいかなどです。
以上のように、そもそも何から始めたらいいかわからないという問題はよく起こります。
社内意識の低さ
2つ目は社内意識の低さです。
例えば次のようなことが原因としてあげられます。
- デジタルマーケティングについてあまり理解できていない
- 簡単に作業ができると誤認されている
これはそもそもデジタルマーケティングの重要性に関して理解していないということです。
また、理解していないゆえに、タスクの見積もりなどが甘い状態で、仕事を振られたりすることがあります。
結果細かいタスクを多く抱えてしまい、デジタルマーケティングにリソースが割けないということにもつながりかねません。
部門間の連携不足
部門間の連携不足ということもあげられます。
特に、次のような部門と連携することが多いです。
- 営業部門
- エンジニア部門
例えば、営業部門だと業務フローが変わります。
デジタルマーケティングの場合だと、インサイドセールスがメインです。
ですので、届いたメールや通知を基に営業を対応しなければなりません。
また、エンジニア部門とは、例えばCSSの修正やサイトの設計などをすり合わせて対応していく必要があります。
ちなみにCSSとは、Webサイトを装飾する際に必要なプログラミング言語のことです。
ここで連携がうまく取れず、トラブルになってしまうことがあります。
知識やリソース不足
デジタルマーケティング自体が近年になって出てきた手法ですので、使いこなせる人があまりいません。
ですので、そもそも知識不足で対応ができないということになってしまうのです。
その他にもリソース不足になってしまうということもあります。
これはデジタルマーケティング部が独立していなければ、他の業務と兼任することになるからです。
他の仕事と重なってしまった結果、Web広告の作成やメルマガ配信ができないということにもつながります。
以上のように、知識やリソースが不足していることが課題となることが現場では多いです。
ツールありきになり、戦略が不十分
ツールだけが揃っていて、戦略が不十分になってしまうということもあります。
この場合、結局戦略が不十分であるので、ツールを揃えたこと自体が無駄になってしまうのです。
ですので、先に戦略を立ててから、ツールを揃えることの方が重要となります。
デジタルマーケティングの課題解決方法
ここではデジタルマーケティングの課題解決方法について紹介していきます。
主に次の3つです。
- 客観的なエビデンスによって事業の可能性を判断する
- デジタルマーケティングの業務の効率化
- KGI・KPIの適切な設定
ではそれぞれ紹介していきます。
客観的なエビデンスによって事業の可能性を判断する
そもそも測る指標がなければ、その事業をデジタル化すべきかといったことを判断できません。
ですので、まずはデータに基づいてどの事業をデジタル化するかを決める必要があります。
例えば次の2つの観点から決めてみるといいでしょう。
- キーワードの検索回数
- Webサイト・ECサイトへの訪問者数
エビデンスを見た上で、どの事業を着手していくか判断していきましょう。
デジタルマーケティングの業務の効率化
デジタルマーケティングの業務を効率化させることも課題解決方法になります。
これは例えば次のようなことを意識するといいでしょう。
- タスク1個あたりのかかる時間を縮める
- 着手しにくいタスクは外注する
1つは仕事のスピードを上げるということです。
1個1個のタスクをこなすスピードを上げることで、デジタルマーケティング業務もしっかりこなすことができます。
また、全ての業務を自分たちでやる必要は必ずしもありません。
できないと思ったら、特定の部分だけ外部に発注して業務を円滑に進められるようにするといいでしょう。
KGI・KPIの適切な設定
最後に、KGI・KPIを適切に設定することです。
KGIは「重要目的達成指標」のことで、KPIは「重要業績評価指標」のことを指します。
つまりそれぞれの目標の数値を設定することで、例えば次のようなメリットがあるのです。
- 施策の優先順位
- タスクを細かく設定することができる
KGIは基本的に1つ、KPIは各要素に沿って設定するイメージです。
- 必ずデータを客観的に見た上で、どの事業をデジタル化するか決める
- 外注依頼など行い、業務の効率化を図って対応できる時間を増やすことが重要
デジタルマーケティングを成功させるポイント
ここではデジタルマーケティングを成功させるポイントについて紹介していきます。
- 関係部署間でのデータ共有
- ニーズの把握
- オートメーションツールの活用
では順番に解説していきます。
関係部署間でのデータ共有
関係部署間でデータの共有を行うようにしましょう。
これは例えば顧客データなどの共有を行うことで、業務が円滑に回りやすくなるからです。
逆にデータの共有が行われないと、営業利益の機会損失にもつながりかねません。
そのため、必ずデータの共有を行うようにしてください。
デジタルマーケティングを進めていく上で、他部署と連携するための仕組みを作っておくといいでしょう。
ニーズの把握
まずはニーズを把握するところをしっかり行うようにしましょう。
そもそもニーズがなければ、販売しても売り上げにつながりません。
デジタルマーケティングは、データを蓄積できるというところが大きなメリットなのです。
なので、蓄積したデータとトレンドなどを把握して、今どういうニーズが求められているか確認するようにしましょう。
オートメーションツールの活用
最後にオートメーションツールの活用を行いましょう。
オートメーションツールとは、獲得したデータを一元化して管理するためのツールのことです。
デジタルマーケティングを進めていく上では、データをいかに扱うかが重要になってきます。
そのため、管理しやすいオートメーションツールを利用すると、業務も円滑に進めやすいです。
例えば次のようなツールを導入すると非常に便利でしょう。
- Marketo Engage(マルケト エンゲージ)
- SATORI
- Synergy!
他にもツールはありますので、いくつか試しに使ってみてどれか1つを利用するといいでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
デジタルマーケティングの展望
IoTの導入も広がり、今後もますますデジタル化が進んでいきます。
IoTとは、「Internet of Things」の略で、モノがインターネットと接続されることです。
このことを踏まえると、できるだけ早くデジタルマーケティングにトライすることが必要になります。
また、できるだけ低予算でユーザーのニーズにあった製品を提供することが、売り上げを加速するためにも重要です。
業界のトレンドも把握し、ユーザーの動向もしっかり追っていくようにしましょう。
メールマーケティングの事例はこちら
デジタルマーケティングで困った時は?
デジタルマーケティングの課題については上記で紹介してきた通りです。
しかし、中には「他にもデジタルマーケティングの課題があれば知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
そんな時はデジマクラスまでご相談ください。
デジマクラスでは、デジタルマーケティングに精通しているコンサルタントが多数在籍しています。
加えて、デジタルマーケティングに関して、他にも想定する課題について言及することが可能です。
さらに、それを元にどのような対策をとるべきかまで提言することもできます。
より効果的なデジタルマーケティングを進めていくためにも、弊社と一緒に施策を考えていきましょう。
メールマーケティングの事例はこちら
まとめ
ここまでデジタルマーケティングの課題について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
簡単にここまでのことを振り返っておきましょう。
- デジタルマーケティングは業務効率化の観点でも重要
- 知識やリソース不足・社内の意識の低さなどが課題
- 今後もIT化は発展すると予測されるため、しっかり対策をしよう
デジタルマーケティングは発足してまもない分野ですので、地道にコツコツ進めていきましょう。
この記事があなたにとって参考になれば幸いです。