動画広告のKPIの選び方を目的別に解説!KPI設定すべき理由や設定の手順は?KPIの設定をする際に意識すべきことをご紹介

Web技術の発達によって広告の種類は多様化し、その中でも多くの情報を伝えることができる動画広告が注目されています。

広告の効果を正しく把握するためには、KPIと呼ばれる目標数値を適切に設定することが重要です。

今回は動画広告のKPIの選び方について解説していきます。

KPIを設定する際に意識すべきポイントや設定手順などについて詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

KPIとKGIの役割

KPIとは「Key Performance Indicator」の略称であり重要業績評価指標とも呼ばれ、事業の目標設定の指標として使われます。

対して、KGIは「Key Goal Indicator」の略称で重要目標達成指標と呼ばれ、事業の最終目標の指標です。

2つの指標は共に事業の目標設定を行うために使われる指標となります。

違いとしては、KGIは最終的な目標設定の指標でありKPIは最終目標を達成するまでの過程で使われる指標です。

例えば、KGIを「新規顧客数10%アップ」と設定した場合、KPIは「動画広告閲覧数を1,000件増やす」というように設定します。

大きな目標を漠然と設定するだけでは、どのように進めるかが不明確でスムーズに事業を進めるのが難しくなる場合があるのです。

KPIを効果的に設定することで、段階的に目標を達成させていくことで最終的な目標であるKGIを実現させやすくします。

 

ワンポイント
・KGIは重要目標達成指標、KPIは重要業績評価指標を示すもの
・最終的な目標となるKGIをスムーズに達成させるため段階的な目標であるKPIを設定する

KPIを設定すべき理由

KPIを設定すべき理由について解説していきます。

業務の課題を発見するため

KPIを設定することにより業務の課題が明確になる場合があります。

最終的な目標であるKGIを設定しただけでは、スムーズに事業が進まなかった場合にどこが問題点なのか発見しづらいのです。

KPIを設定しやるべきことを段階的に設定すると、事業が進まなかった場合はどの部分でつまづいているのか明確に分かります。

どの分野の業務内容が課題であるか分かれば、その業務に対して重点的に人員を充てるなど対策も立てやすくなるでしょう。

KGI達成に必要なステップの把握ができる

KPIをしっかりと設定することができれば、KGI達成に必要なステップを明確に把握することができます。

ただやみくもに業務を行っていては、たとえ成果が上がったとしてもKGIの達成に近づいているか分かりません。

KGIの達成に向けて効率良く業務を進めるには、必要なステップを洗い出しKPIに設定することが効果的です。

KPIに設定し必要なステップを可視化できる状態にしておくと、事業の進捗も把握しやすくなります。

事業を行う上で組織や社員が同じ方向を向いて一体感を持って取り組むことは非常に重要なことです。

目標を可視化共有するのにKPIは効果的に機能します。

 

ワンポイント
・段階的な目標であるKPIを設定することで業務の課題が見えやすくなる
・KGIを効率良く達成させるために必要なステップが可視化できる

目的別のKPIの選び方をチェック

目的別のKPIの選び方について解説します。

認知

商品やサービスの認知を広げたい場合に設定するKPIは、動画広告のインプレッション数視聴回数を設定するとよいでしょう。

まだ知名度が低く商品の存在が知られていない場合では、商品の認知を広げるために露出度を上げることが重要です。

動画広告が表示された回数であるインプレッション数を目標に設定することでどれだけの人に広告が認知されたかを把握します。

また、動画広告を認知した中でも重複した閲覧を数に含めないユニーク視聴者数も認知のKPIとして効果的に活用可能です。

これらのKPIが達成できれば商品の認知を広げられたことになるので、次の戦略へスムーズに進むことができます。

検討

認知を広げられたら次の段階として、ユーザーに商品を勧めて検討してもらう状態へと誘導します。

そこで活用できる指標としては、動画広告にユーザーがどれだけ興味を持ったかを示すものです。

例えば、動画広告の視聴時間完全視聴率などで広告に対しての関心度を図ることができます。

認知を図るKPIでは視聴数だけが対象となっているため、広告に対してユーザーが興味を持っているか調べることは難しいです。

ユーザーが商品に興味を持っている状態であれば、動画広告の視聴時間も長くなりやすく最後まで視聴する可能性も高いでしょう。

視聴時間の短い動画広告では商品の内容を十分伝えられません。

長く視聴してもらえる動画広告の作成を心がけることで、ユーザーが商品を検討する段階へと導きやすくなります。

購入

動画広告を使ってユーザーを誘導する最終的な段階としては商品の購入へと導くことでしょう。

商品の購入を示す一番の指標となるのは商品の販売実数です。

しかし、動画広告を完全視聴したユーザーがすべて商品に結びつくとは限りません。

その前段階として、動画広告を見て興味を持ったユーザーを商品が購入できるサイトへ遷移させた情報も重要な指標です。

動画広告の中に配置したサイトへのリンクのクリック率をKPIとして活用できます。

また、サイトへ流入したユーザーの内に実際に購入に至ったコンバージョン率もKPIに適した指標です。

動画広告からサイトへの遷移率が伸び悩めば動画広告の内容が課題となるでしょう。

コンバージョン率が伸び悩むのであれば商品サイトに課題があると考えられ、課題を明確にすることができます。

動画マーケティングに必要なKPIは?

動画マーケティングに必要となる主なKPIについてご紹介しましょう。

再生回数

再生回数は動画広告がどれだけ視聴されたかを図るための一番明確な指標です。

動画広告の認知を広げたい場合にはもっとも重要視すべきポイントになります。

ただし、再生回数だけに着目する際は最後まで視聴したユーザーも途中で離脱したユーザーも同等にカウントされるのです。

そのため、動画の内容をユーザーが把握してるかどうかについてはまた別の指標が必要となります。

動画広告の中でも見た目のインパクトが強く短い再生時間でも訴求しやすい内容であるものなどで相性が良い指標です。

また、新商品などでとにかく商品の名前を知ってもらいたい場合には多くの再生回数を稼ぐことが重要となります。

クリック再生率

クリック再生率は商品サイトで詳細な内容を説明する動画広告をユーザーがどれくらい再生したかを図る指標です。

これは、商品サイトを見てユーザーが興味を持ったことを示す指標としても考えることができます。

動画広告の再生回数が伸びることは、それだけ商品に関心を持ち購入への検討段階にあるユーザーが増えているとも判断できるのです。

また、クリック再生率によって商品サイト内の動画広告の訴求力の精度を図ることができます。

ユーザーが動画広告をクリックするのは、商品に興味を持ち動画広告を視聴することでさらに詳しい情報を得られると感じた時です。

動画広告に導くためのテキストや商品を紹介するページの内容が、ユーザーに関連性が低いと判断されては動画は再生されません。

ユーザーの商品への関心度を図るだけでなく、動画広告の紹介ページの整合性もクリック再生率によってチェックできるのです。

視聴維持率

視聴維持率は動画広告がどれくらいの時間再生されたかを示す指標となります。

再生回数などの目標数を達成し、ユーザーを動画広告へと十分に誘導できるようになったら次に意識すべき点は動画広告の内容です。

動画広告の内容が商品との関連性が低かったり分かりづらい内容であったりすると、ユーザーに途中で離脱されてしまいます。

動画の内容によって商品についての理解が深まるような、ユーザーにとって有益なものであれば視聴維持率も高くなりやすいのです。

動画広告で伝えられる情報量は商品サイトの文字だけの情報よりもはるかに多くの内容を伝えることができます。

視聴維持率のKPIを高い精度で保てれば、多くのユーザーへ商品の詳細な情報を伝えられ購買意欲を高めることができるのです。

CVR

CVRとは「Conversion Rate」の略称で、動画広告を視聴したユーザーがどれくらい商品購入などの成果につながったかを示す指標です。

商品の販売などを行うサイトでは特に重要であり、マーケティングにおける最終目標となります。

CVRはこれまでの指標とは異なり数値を伸ばすためにはさまざまな要因が関係するため、動画広告の精度だけでは判断できません。

動画広告でユーザーに商品の詳細な内容が訴求できていても、商品自体の魅力や価格設定によってはCVRに結び付かない場合があります。

CVRが伸び悩む場合には動画広告の内容だけでなく、商品サイトのデザインや商品そのものの内容なども見直す必要があるのです。

 

アクセス解析の事例はこちら

 

KPI設定の手順

KPI設定の手順について解説します。

KGI設定

事業を立ち上げた時に最初に行うことは、事業の目的であるKGIを設定することです。

KPIを設定するためにはKGIが明確になっている必要があります。

マーケティングの主な目的は認知度向上・利益拡大・新規顧客の開拓などが挙げられこれらの目的を達成するためKPIが設定されるのです。

認知を広げることをKGIに設定した場合には、商品やブランドを広く知ってもらうための広告のインプレッション数などをKPIに設定ます。

利益拡大がKGIの場合は、Webサイトなどを活用してクロスセルやアップセルの達成数などをKPIに設定することが効果的です。

新規顧客の獲得をKGIにする場合は、既存顧客からの商品情報のシェアや拡散の行動などをKPIとして活用します。

最終的な目的であるKGIを明確に決めることで、段階的な目標値であるKPIも設定しやすくなるのです。

KGI達成のためのKPI選び

KGIを達成させるために使われる主なKPIは以下の通りです。

  • 広告の視聴数やインプレッション数
  • 視聴維持率や完全視聴率
  • コンバージョン率やクリック率

動画広告の目的によって重視するKPIも変わります。

例えば商品の認知を目的とした場合は、重視する主な指標は広告の視聴者数やインプレッション数などです。

商品やサービスを販売する上で、ユーザーに認知されているかという点は実績に直結する重要なポイントになります。

認知度が低い状態ではいくら良い商品であっても売上が上がっていきません。

まずは、広告の内容よりも商品の知名度を上げるためのKPIを重要視します。

一定の知名度がある商品であれば、次にKPIに設定するものは動画広告を使ってユーザーが検討段階にあるかを図る指標です。

例えば、動画の視聴維持率や完全視聴率などを使いユーザーの興味の度合を調査します。

そして、ユーザーの購入などの行動を図る場合にはコンバージョン率や購入サイトのリンクへのクリック率などが効果的です。

ユーザーが動画広告から商品サイトにどれくらい遷移したかという情報は動画広告の効果を示すのに重要な情報となります。

また、商品サイトで実際に購入を行ったユーザーの割合もマーケティングの効果を直接的に表す指標の1つです。

KGIに合わせて的確なKPIを設定することで、マーケティングの成果が見極めやすくなります。

ツールや調査手法の選定

対象とするKPIを決定したら、次にKPIを管理するツール調査手法の選定を行います。

KPIの管理には日々のデータを集めエクセルなどを使って手動で行うことも可能です。

しかし、毎日多くの情報を手動でまとめるには負荷がかかる上に多くの時間を割かなければなりません。

求めるKPIの種類に合わせて正確に算出できるツールを選定することが効率的な手法です。

例えば、Googleアナリティクスは無料で利用できる上にサイトのページごとのアクセス数などのユーザーの動きを知ることができます。

他にも動画広告の効果測定ツールを使って視聴回数や視聴維持率などの詳細な情報を調べることが可能です。

KPIに設定した指標に合わせて、その効果を可視化できるツールを選定することが重要となります。

効果改善

KPIの数値が思うように伸びない場合には業務の改善を行う必要があります。

KPIの管理ツールを使って数値の推移を見ながら、数値が伸び悩む理由を検証することが重要です。

最初に設定した施策がうまくいき目標のKPIにすぐに届かせられることはまれでしょう。

大事なことはPDCAサイクルを回していき、常に改善を進めていかなければなりません。

施策を実行して評価を行い改善点を見つけます。

そして、課題を解消する仮説を立てて新たな施策を実行する、このサイクルを繰り返しKPIの達成を目指していくのです。

 

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KPIの設定をする際に意識すべきこと

KPIの設定をする上で目標となる数値だけでなく、期間を決めることも重要なポイントの1つです。

KPIの達成には改善を繰り返しさまざまな施策を実行しなければ成果につなげられません。

そのため、期間を定めなければ試行回数だけが増えていってしまい目標数値を達成できない可能性もあります。

限られた期間の中で行うことで改善のを上げていくことも重要です。

また、目標となる数値や期間の設定は現実的に可能であるものを設定する必要があります。

たとえ施策が成功していても、目標値が高すぎると効果を正当に評価することができません。

事前にどれくらいの数値が適切であるか調べた上で目標値や期間を設定することが重要となります。

 

ワンポイント
・期間を設定することで施策の改善の質を向上させる
・目標となるKPIを現実的に可能な数値にすること

KPIの設定のし過ぎには注意

目標となるKPIを設定する際に使う指標を多くし過ぎることには注意が必要です。

事業の成功にはさまざな要素が達成されなければなりません。

しかし、そのすべてをカバーしようとして多くのKPIに設定してしまうと進捗を追うことが難しくなってしまいます。

多くのKPIの効果を調べることに追われてしまい、本来重要である改善策を考えることが疎かになってしまっては本末転倒です。

事業の成功に特に関係する重要な指標を絞ってKPIに設定することが重要になります。

 

ワンポイント
KPIの指標を多くし過ぎると管理するだけで時間を取られ、本来重要である改善策を立てることが疎かになる可能性がある。

KPI測定に便利なツールをご紹介

KPI測定を行う代表的なツールについていくつかご紹介します。

Webサイト全般の効果測定を行うのにもっとも定番となるのがGoogleアナリティクスです。

これはGoogleが提供する無料で使えるアクセス解析に活用できるツールで広告の効果を測定できます。

また、ページごとの訪問者数や新規訪問者とリピーターの判別なども行うことができるのです。

無料で使える機能でありながらKPI分析に十分に活用することができます。

他にも、YouTubeを使った動画広告であればYouTube Studioアナリティクスが効果的な分析ツールです。

これもGoogleアナリティクス同様に無料で使うことができます。

動画広告で重要となる再生回数や視聴維持率、視聴したユーザー層などを測定可能です。

しかし、YouTube Studioアナリティクスで測定できるのは動画内のユーザーの行動のみで広告クリック後のユーザーの行動は分かりません。

広告クリック後のWebサイトでのユーザーの動きを測定するには他の測定ツールを組み合わせる必要があります。

他にも動画広告の効果測定に特化したクラウドサービスや、動画広告と連携したWebアプリの効果を計測できるものなどもあるのです。

どのような指標を測定するかによって適切なツールを選択することが重要となります。

KPI設定に関して悩んだ時の対処法

一口に動画広告の効果といってもさまざまな指標があります。

自社の商品の売り出すポイントに合わせて効果的な指標を選択してKPIに設定することが重要です。

しかし、設定するKPIが多すぎると事業の進捗を追う工数が増えすぎてしまい本来重要な改善策を立てることが疎かになってしまいます。

効果的なKPIを設定することに悩みがあれば、デジマクラスにご相談ください。

デジマクラスでは豊富な業界知識ノウハウを持ち合わせているため、悩みに合わせたアドバイスを行うことができます。

KPIの数値が伸び悩んでいる場合では効果的な対策を提案することもできますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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まとめ

動画広告の市場は年々広がりをみせており、多くの企業が参入しさまざまな広告を打ち出しています。

その中で効果を上げていくためには、適切な目標設定を行うことが重要です。

事業の目標を設定する際には最終的な目標であるKGIと段階的な目標のKPIをうまく設定すると効率良く事業を進められます。

KPIの設定方法に不安があれば、プロのコンサルティングであるデジマクラスに相談することがおすすめです。

専門家のアドバイスを受けポイントを理解した上で、KPIを効果的に活用していきましょう。

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