Facebookのショップ機能をご存知でしょうか。Facebook・Instagramで商品の販売を行うショップ作成機能です。
ソーシャルコマースの市場が注目される昨今、Facebookショップ機能への期待も高まりつつあります。
こちらではFacebookショップ機能導入のメリットや活用方法について解説しています。
ショップ開設手順や確認ポイントも紹介しているので、ショップ開設の参考にしてください。
目次
Facebookのショップ機能の特徴
Facebookショップ機能とはFacebookで商品を出品し販売することのできる機能ですが、どのような特徴があるのか解説しましょう。
- 無料で商品の販売がFacebook上で行える
- カタログ不要で商品の追加も自由
- 顧客とのやり取りはFacebook上で完結
- 商品販売・問い合わせはすべてFacebook上で行える
上記のような特徴があり、商品の展示・販売から商品についての問い合せや顧客とのやり取りもFacebook上で確認できるのです。
このような特徴からFacebookショップ機能ができることも見えてきます。特徴をふまえてできることを挙げてみましょう。
- 商品の追加が自由にできる
- 顧客の問い合せに対応できる
- インサイト分析ができる
Facebookショップ機能では、商品の追加が自由に行えます。ただし初めて追加される商品については審査があります。
Facebookのポリシーに準ずる商品であるかを審査し、審査完了後インベントリーに追加されるのです。
審査は24時間以内に完了するものがほとんどですが、中には時間を要する場合もあるので24時間を過ぎて追加されるものもあります。
インベントリーはカテゴリ別に整理して分類されるので、顧客はスムーズに商品へ到達できるのです。
顧客の問い合せにはページ内で対応できます。これは顧客の安心につながります。
Facebookショップ機能では商品ごとのインサイトが確認できます。表示からクリック数・購入数などが確認できるのです。
これはショップ運営には欠かせない機能でしょう。
Facebookショップは日本でも利用できるのか
Facebookショップ機能について解説していますが、ショップ機能は日本で利用できるの?と思った人もいるのではないでしょうか。
Facebookショップ機能は2020年から日本での提供を行っています。そして徐々に注目も集まっているのです。
Facebookページショップ・Instagramショップ機能を利用しているビジネスは自動移行されます。
使用するにあたっては、各種条件を満たした上でFacebook社の審査を通過し承認されれば無料でショップ作成できるのです。
日本のFacebookでは30代40代の利用者が大変多くネットショップ利用も大いに期待できます。
Facebookショップ機能はぜひ導入検討すべきツールといってよいでしょう。
Facebookショップ導入前に確認すべきポイント
Facebookショップ機能を導入するために必要なことや、確認しておかなくてはいけないことを解説していきます。
コマースマネージャの利用申請
Facebookショップ機能導入前にコマースマネージャの利用申請が必要になります。
コマースマネージャに申請するためには次の要件を満たす必要があるのです。
- Facebookのポリシーに準拠している
- ビジネスとドメインが紐付いていること
- コマースを利用できる国であること
- 信頼性を示せる
- 情報が正確であること
Facebookのポリシーに準ずるということは、信用を大切にするFacebookでは当然のことでしょう。
販売に使用されるドメインは短縮されていない単一のドメインでFacebookページアカウントと紐付けされている必要があります。
コマースを利用できる国であることも条件ですが、日本はもちろんその中に入っています。
Facebookページやアカウントは、実際のビジネス活動やフォロワー数などによって信頼できるということが示される必要があるのです。
Facebookコマースのショップで表示される価格や商品説明などの商品情報は、常に正確でなければいけません。
これら情報が満たされない場合には、ショップ機能が利用出来なくなる場合やアカウントが停止される場合があります。
ビジネスマネージャの管理者であること
またFacebookでショップを設定する場合には、ビジネスマネージャの管理者であることが必要です。
そして次のことが可能でなくてはいけないのです。
- Facebookで所有のビジネスマネージャの管理人であること
- Facebookページとカタログを所有しているビジネスマネージャであること
- ページ管理のアクセス許可・カタログ管理のアクセス許可を持っていること
ビジネスマネージャとはFacebookのページやアプリ・広告アカウントの一元管理ができるツールです。
Facebookショップ機能の導入にはビジネスマネージャの設定が必要なので設定を済ませておきましょう。
ビジネスマネージャの設定は、ログインしてトップ画面の左上にあるビジネスマネージャをクリックしメニュービジネス設定から行います。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Facebookショップを導入するメリット
Facebookショップ機能を導入することで、どのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
自社サイト以外での集客が可能
Facebookショップ機能を導入することで自社サイト以外の集客が可能になります。
自サイトでは商品の購入を目当てで訪問しますが、Facebookショップでは日常的な情報収集時に立ち寄ることが多くなります。
ユーザー入口が広くなるのは、自社サイトにとっては大きなメリットとなるでしょう。
顧客と直接やりとりが可能
FacebookショップではFacebook内で顧客と直接やりとりすることができます。
いいなと思った時にすぐに商品について直接やりとりができるのは、顧客が安心して買い物するためにはよい機能です。
商品についてわからないことがあって、やっぱりやめておこうと購入まで至らないケースは多いのです。
ここはどうなっているの?と商品についての不明点を即解決できるやりとりは企業側にとっても顧客にとってもメリットとなります。
データ分析が可能
Facebookショップ機能では、インサイト機能がありデータ分析が可能です。
商品ごとのクリック数や購入数などのデータを分析して、仕入れに活かすなどショップ運営にとってインサイトはメリットです。
商品購入までの流れがスムーズ
Facebookショップでの商品購入はFacebook内ですべてが完結するのが特徴です。
フローがシンプルとなることで、せっかくカートに商品を入れた顧客が途中で放棄して離れてしまうことを防げます。
Facebookではさまざまなユーザーが毎日商品を見つけてくれる可能性があります。
見つけた商品をそのまま購入できるというスムーズな流れと、ユーザーのニーズに合わせた購入方法もメリットの1つといえるのです。
商品の掲載が簡単
ショップを作成していれば、商品を追加掲載することや変更することが簡単にできるのもメリットの1つです。
コマースマネージャにアクセスして左のカラムからカタログ・商品のタブ「商品を追加」を選び追加します。
このとき追加方法を次の3つの方法から選ぶことができます。
- 手動で追加
- 一括アップロードする
- ピクセルを利用
商品を1つずつフォーム入力して追加するのが手動で追加する方法です。商品数が少なくて変更もあまりない場合にはお奨めの方法です。
「データフィールドファイルをアップロード」「スケジュールをフィードに設定」「Googleスプレッドシート利用」でアップロードする。
上記方法を選んで複数の商品を一括アップロードできるので、商品数が多くて変更はあまりない場合は便利な追加方法です。
ピクセルを利用して自社サイトに入れておくと自動的に商品を更新してくれるので、商品が多く変更も多い場合はピクセル利用がお奨めです。
Facebookマーケティングの事例はこちら
Facebookショップ開設手順
Facebookショップ機能についてお分かりいただけましたか。
それでは次に開設の手順について解説していきましょう。
ショップ開設にはコマースマネージャを利用します。
- ショップ作成ページを開き「他のウェブサイトでチェックアウト」を選択
- Facebookビジネスページアカウントを選択
- ビジネスメールアドレス認証
- 商品カタログ選択またはカタログ作成
- 設定を完了
- 審査後ショップ開設
コマースマネージャでショップ作成ページを開いて手順通りに設定していきましょう。
Facebookビジネスページのアカウントを取得していない時は、「新しページを作成」からアカウント取得してください。
カタログ設定がされていない場合は「新しいカタログ作成」でカタログ名をいれて次のページに行ってください。
ショップの概要を確認した上でショップの審査を申請します。「審査を申請することで販売者契約に同意」をチェックし設定を終了します。
多くは設定終了ボタンをクリックした直後に承認連絡がきます。アイテムの追加も行えるので活用しましょう。
Facebookショップの活用方法
Facebookショップ機能はECサイトの商品をより多くの人に知ってもらうためには、ぜひ活用したい機能です。
より上手に活用して集客や売上を増やすためにはどのような活用方法があるのか、確認してみましょう。
ライブショッピング機能の活用
ライブショッピング機能とはライブ配信中に商品が購入できるというものです。
ユーザーはリアルタイムに実際に利用方法などを確認した上で購入に導かれるので、購買につながりやすいのが特徴です。
ポイントシステムの活用
Facebookのポイントシステムが活用されると、自社でポイントシステムを作る必要もなくなり顧客のお得感は増します。
ライブショッピング機能とポイントシステムは導入予定のシステムです。導入されることで、さらなる売上が期待できるでしょう。
ライブショッピング機能・ポイントシステムだけでなく、Facebookショップ機能は進化しつつあります。
今後の動向にも目が離せません。情報を発信しながらショップ機能を充実させていくことが大切です。
Facebookマーケティングの事例はこちら
Facebookショップ活用時の注意点
Facebookショップ機能は自社ECサイトの充実や売上向上のために活用したい便利なツールですが、活用には注意点もあります。
どのような点に注意が必要なのか解説しましょう。
決済機能がついていない
日本のFacebookショップでは決済機能が導入されていないので、決済には自社ECサイトに遷移して決済を行う必要があります。
もちろん購入した場合には自社ECサイトへ自動的に遷移する仕組みになっているので、購入者は特に不都合なく購入できます。
ただ決済はECサイトに移動してからになるということは、知っておく必要があるでしょう。
米国での利用のように決済までFacebookショップ内で行われるようになるのも、そう遠い未来ではないはずです。
特定のアイテムが追加できない場合がある
Facebookショップで出品する商品には規制があり、ポリシーに準拠する必要があります。
どのようなものがポリシーに違反するのか確認しましょう。
- 実態のないもの
- イベント等のチケット
- 動物
- 医療関係アイテム
上記のようなアイテムは出品できません。
商品の追加時も同様です。ポリシーに準拠した商品かどうかは審査され、承認されたもののみが出品できるのです。
また、説明書の文章や掲載画像にも規制があるので注意が必要です。主な規制事項を挙げてみましょう。
- HTML
- 電話番号・メールアドレス掲載
- 長いタイトル文
- 大文字ばかりや小文字ばかりの文
- 外部サイトへのリンク
商品説明文において、上記のような内容は規制違反となるので気を付けてください。
画像では満たさなければならない次のような要件があります。
- 製品全体が分かるような画像
- 1024×1024以上の解像度
- 背景は白
- 至近距離で撮影した画像
上記などが満たすべき要件です。鮮明でわかりやすい画像を用意しましょう。
説明文・画像と共に、商品を追加する時にはFacebookショップのポリシーに準拠していることを確認して追加するようにしてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
アイテムが表示されない事例と対処法
アイテムが表示されない場合どのように対処すべきなのか、解説していきましょう。
投稿・アイテムの承認待ち
投稿・アイテムが承認待ち・承認されない場合は、商品がFacebookのコマースポリシーに違反している可能性があります。
コマースマネージャで確認してポリシーに違反していない場合には、再審査をリクエストできます。
コレクションの承認待ち
コレクションの承認待ち・承認されない場合は、名前や説明文・申請者が選択したページも審査対象になるので不備がないか確認しましょう。
通常、Facebookのポリシーに準じたアイテムを出品した場合は、即審査承認となるはずです。
誰の目にも留まるネットショッピングの場合は、特にしっかりとした基準のもとで審査が行われるのは当然のことです。
承認されないなどということの無いように、十分注意してショップを作成してください。
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Facebookのショップで悩んだら
Facebookショップ機能は自社ECサイトへの集客も期待できる便利なツールです。
ユーザーに広く商品を知ってもらうためには機能を上手く活用する必要があります。
開設にあたっても事前の準備が必要なのです。
Facebookショップ機能を導入にあたって、悩むことや不安なことがあったらぜひデジマクラスに相談してください。
まとめ
Facebookショップ機能はSNSを利用するすべての人に自社商品を知ってもらうために活用したいツールです。
米国では機能も充実しており、日本でのFacebookショップ機能も徐々に進化しつつあります。
自社ECへの集客も期待でき、売上向上にもつながるFacebookショップ機能の導入を前向きに検討されるとよいでしょう。
Facebookショップ機能をより上手く活用する方法に悩んだら、デジマクラスなどコンサルタントへの相談をおすすめします。