Webサービスを利用する中で最近、ソーシャルログインが増えてきました。
これはスマホの普及が関係しています。
企業や利用しているユーザーにとっても、ソーシャルログインにはメリットがあるのです。
ここではソーシャルログインの仕組みについて解説していきます。
導入するメリットや活用時の注意点についても解説していくので参考にしてください。
目次
ソーシャルログインの特徴
ソーシャルログインとは、SNSなどで登録しているアカウント情報をWebサービスに連携させてログインさせるということを指します。
下記のようなSNSから活用が可能です。
- LINE
- X(旧Twitter)
上記のプラットフォームはよく活用されているSNSで利用している人も多いのではないでしょうか?
有名なSNS以外のプラットフォームからもログインが可能で下記のものがあります。
- Yahoo!JAPAN
- Apple
上記のプラットフォームでもアカウントを作成しているという人は多くいるでしょう。
新しくWebサービスを利用する際は、アカウントの登録を求められます。
登録する際の項目数は企業によって変わり、項目数が多いほどユーザーにとっては入力が面倒だと感じてしまうこともあるのです。
その入力作業を一気に省くことを可能にしたのがソーシャルログインになります。
ボタン1つでアカウント情報を連携させることができるので、1から入力しなくて済むのです。
企業側にとっては導入することで、新規顧客数の獲得を増やすことができるでしょう。
ユーザーにとっては、入力の手間がなくなりスムーズに利用開始できるというメリットがあります。
双方で大きなメリットがあるため導入する企業が増えているのです。
ソーシャルログインが普及している理由
ソーシャルログインを導入している企業が増えています。
普及しているのにはどのようなことが関係しているのでしょうか。
普及している理由についてみていきましょう。
スマートフォンの普及
ソーシャルログインの普及に一番大きく関係しているのがスマートフォンの普及です。
2021年の現在、スマホの普及率は9割を超えています。
インターネットで調べものをするときも、スマホを活用する人が増えました。
そしてWebサービスを利用する際もスマホを活用する人が多くいます。
スマホはパソコンと比べると画面の大きさが小さいです。
スマホの小さい画面で会員登録を行う際は、操作のしづらさなど面倒だと思う人もいるでしょう。
そんなスマホならではの会員登録時の作業の悩みを解決できたのがソーシャルログインです。
利用率の高いSNS
スマホの普及とともに拡大したのがSNSです。
さまざまなSNSの種類があり、SNSを活用したビジネスも増えています。
SNSの使い道はそれぞれ個々で変わってくるでしょう。
情報発信のためや情報収集のため、情報を交換するためなどさまざまです。
スマホからネット環境さえあれば活用ができ、全世界の人とコミュニケーションを取れるツールでもあります。
SNSの利用率は年々増えてきており、新しいSNSのサービスも増えてきているのです。
私たちの周りではSNSの活用が当たり前となっており、ソーシャルログインの導入はとても相性が良いものといえるでしょう。
ソーシャルログインの仕組み
SNSアカウントがあれば簡単にログインできるソーシャルログインですが、どのような仕組みになっているのでしょうか。
簡単にログインが成り立つ仕組みには「OAuth(オーオース)」というシステムが大きく関係しています。
OAuthはユーザーの同意を得てから、Webサービスにユーザーの情報を連携させるという流れの仕組みを作り出しているシステムです。
ユーザーの同意を得る際に「トークン」と呼ばれる一時的なキーが活用されます。
このトークンで本人であるという認証を行っているのです。
トークンで本人であるという認証が取れた場合、外部のWebサイトやアプリにログインできるようになっています。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ソーシャルログインに活用できるSNSの種類
利用できるSNSには下記のようなものがあります。
- X(旧Twitter)
- LINE
- Yahoo!JAPAN
- Apple
Twiiterは利用者層の幅も広く、気軽に情報を投稿できるSNSです。
Facebookは、実名登録でプライベートから仕事で活用している人も多いSNSになります。
LINEは、現代のコミュニケーションツールとして欠かせないものとなっているサービスの1つです。
Googleはメールやマップ、Youtubeなどの活用の幅が増えアカウントを複数もっているユーザーが多いサービスになります。
Yahoo!JAPANは、ショッピングやオークションなどの利用が多いサービスです。
Appleは、iOSを活用しているユーザーが必ずもっているアカウントになります。
ご紹介したSNSはアカウントを作成しているユーザーが多くいるので、ソーシャルログインの際に連携するSNSとして活用されているのです。
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ソーシャルログインを導入するメリット
ソーシャルログインを導入するメリットについてみていきましょう。
セキュリティを強化できる
1つ目はセキュリティを強化できることです。
スマホが普及し多くの情報をスマホやネットで管理するようになりました。
そこで心配されているのがセキュリティです。
システムには2段階認証が用いられているものがあります。
SNSのIDパスワードを確認し、本人であるということを認証してからログインするという方法です。
またログイン時に通知が送られてくることもあり、不正アクセスを把握できるようにもなっているものもあります。
セキュリティの強化は企業側、ユーザー側の双方にとって大きなメリットといえるでしょう。
ユーザー情報が得られる
導入することでユーザー情報を得ることができます。
SNSで登録している情報を取得することが可能になるのです。
ユーザーの情報は登録しているSNSによって情報量が変わってくるので、どのような情報が得られるのか確認しておくことがポイントになります。
新規顧客を獲得できる
3つ目は新規顧客を獲得できることです。
Webサイトを利用するために会員登録が必要な場合、会員登録が面倒で登録を諦めるというユーザーが一定数います。
会員登録をユーザーに行ってもらわなければ企業は新規顧客を獲得できません。
項目数が多く面倒くさいことや、入力している時間がないなどユーザーによって理由は変わってくるでしょう。
ソーシャルログインを導入することで、簡単に会員登録を済ませることができます。
入力の手間も省けることで、新規顧客の獲得へと繋がっていくでしょう。
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ソーシャルログインのユーザー側のメリット
ユーザー側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットについてみていきましょう。
ログインしやすくなる
ユーザー側にとっての大きなメリットといえるのが、ログインしやすくなることです。
Webサービスを利用するために会員登録をユーザー側は求められます。
会員登録の項目を入力するのが面倒だと感じたという経験がある人も多いのではないでしょうか?
入力する項目が多いほど、会員登録をやめてしまうという人もいるでしょう。
ソーシャルログインであれば、自動で項目に入力を行ってくれるので簡単にログインが可能になるのです。
またIDとパスワードの管理も楽になるでしょう。
サイトごとにIDとパスワードを設定しなくてよくなるので、管理の手間を省くことができます。
なりすましなどの予防
なりすましなどの不正アクセスを予防することができます。
インターネットを通して買い物ができたり、コミュニケーションが取れたりなど便利な面が増えました。
そんな中で不正アクセスなどのなりすましも増えているのです。
SNSのアカウントが乗っ取られてしまうと、自分だけでなくSNSで繋がっている友人などにも迷惑をかけてしまう場合もあります。
SNS側で2段階認証のシステムを取り入れている場合、認証した際に通知がメールで届く場合があり、なりすましを見つけることができるのです。
自分がログインを行っていないのに、ログインの通知が届いた場合はすぐに確認するようにしましょう。
ソーシャルログインのデメリット
ソーシャルログインによるデメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
デメリットについてみていきましょう。
導入・メンテナンスにコストがかかる
デメリットの1つ目は、導入・メンテナンスにコストがかかることです。
導入する際には、OAuthや各種SNSの専門的な知識が必要になるので、詳しい人材がいない場合は外部に頼むしかありません。
外注した場合には、導入のコストが大きくかかる場合もあり、外注する企業を選別することがポイントです。
また導入後もSNS側で仕様に変更があった場合は、企業側でも仕様を変更しなければいけません。
仕様変更に伴うメンテナンスコストもかかるので予算に組み込んでおく必要があります。
SNSの仕様変更による影響を受ける
2つ目はSNSの仕様変更による影響を受けることです。
SNS側で仕様変更があった場合には、企業側でも仕様を変更しなければいけません。
SNS側の最新の仕様で活用できるようにしないと、上手く連携できずログインできなくなってしまうのです。
上手く活用されないと、ユーザーの新規顧客登録数に大きく関わってくるでしょう。
SNSに仕様について最新の情報を常にチェックしておく必要があります。
取得できる情報はSNSに登録されたものに限られる
3つ目は取得できる情報はSNSに登録されたものに限ることです。
SNSによって登録する情報の内容が変わってきます。
名前と生年月日だけのものもあれば、住所や電話番号などを入力するものもありSNSによって変わってくるのです。
ログインを連携するSNSの種類から、連携できるデータの量が変わってきます。
SNSに登録されているデータ以外は、ユーザーの情報は取得できないのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ソーシャルログインを活用する際の注意点
ソーシャルログインはメリットも大きいため導入を考えている企業もあるでしょう。
活用する際にはいくつか注意点があります。
それぞれポイントごとにみていきましょう。
個人情報の扱いに注意する
個人情報の扱いには注意しましょう。
万が一、個人情報が漏れてしまった場合には大きな問題となってしまいます。
便利な反面、セキュリティを固めておかないと個人情報漏洩に繋がってしまうかもしれないのです。
個人情報が漏れてしまうと、企業の印象も悪くなり信用がなくなってしまうかもしれません。
万が一に備えて、必要以上の情報を取得しすぎないようにしておくことも1つの手段です。
連携するSNSの機能を理解する
連携するSNSの機能を理解しておきましょう。
SNSによって機能がそれぞれ変わってきます。
また特徴も大きく変わってくるので、導入前には連携するSNSについて理解しておくことが必要です。
デバイスによってソーシャルログインの利用状況は異なる
デバイスによってソーシャルログインの利用状況が異なってくるので注意しておきましょう。
スマホのモバイル端末から多く活用されているのはLINEです。
モバイル端末からは、LINEの利用率は高いといえるでしょう。
PCでは、GoogleやYahoo!JAPANが多く活用されています。
ユーザーがどのデバイスから利用するかは分かりません。
スマホやPCからなど多くのデバイスに対応できるように、利用状況を把握し準備しておくことが必要です。
新規顧客獲得の事例はこちら
ソーシャルログインの導入で困った時は?
ソーシャルログインを導入することで、ログインを簡単に行うことができ、新規顧客獲得へと繋がります。
企業、ユーザーともにメリットが多く、今後導入を考えている企業もあるでしょう。
しかし導入するにあたって、専門的な知識を必要とする場面もあります。
また個人情報の漏洩などのリスクもあり、なかなか導入に進めないと悩んでいる企業もあるのではないでしょうか?
導入で困ったときには、デジマクラスへご相談ください。
デジマクラスには、ソーシャルログインに関する知識を備えたコンサルタントが揃っています。
お悩みが解決できるようサポートさせていただきます。
まとめ
ソーシャルログインについてご紹介しました。
SNSの活用の幅は広がり続けています。
そしてスマホの普及も進んでいるので導入する企業が増えているのです。
スマホは便利ですが、会員登録の際には画面が小さく操作しづらい面もあります。
会員登録が面倒で諦めてしまうユーザーもいるでしょう。
スマホの普及率を考えるとソーシャルログインは導入すべきシステムといえるのではないでしょうか。
自社で導入を進める際には専門的知識が必要です。
専門的知識をもっている人材がいなければ外注が必要となります。
導入を進めるうえでお悩みがある場合はデジマクラスへご相談ください。
上手く活用して、ビジネスの成功へ繋げていきましょう。