GCPの資格を取得するメリットを解説!GCP資格の種類は?GCPの学習法はやITエンジニアにおすすめのGCP資格をご紹介

GCPとは「Google Cloud Platform」の略で、Google社が提供するクラウドコンピューティングサービスを意味します。

Google検索をはじめ、Google社では多機能なクラウドサービスを多数提供しており、ビジネスにも大いに導入されているのが現実です。

クラウドサービスは日々進化しており、専門的な知識やスキルを要していないと十分に機能を使いこなすことができません。

GCP認定資格は10の分野に別れており、その範囲はセキュリティやネットワーク、機械学習、データ分析にも及んでいるのが現状です。

ここではGCPをビジネスシーンで活用したい人に向け、その種類やメリット・資格取得に向けた勉強方法を紹介します。

GCPの資格概要

GCP認定資格はGoogleのクラウドサービスに加え、セキュリティやネットワーク、データ分析など広範囲なスキルを認定するものです。

10種類の認定資格が「ユーザー認定資格」「アソシエイト認定資格」「プロフェッショナル認定資格」に大別されています。

実務経験が求められる資格もありますが、18歳以上であれば誰でも受験することが可能です。

ただし、英語でしか受験できないGCP認定資格もあるので、事前に必要とする言語を調べておきましょう。

GCP認定資格は実践的な資格であり、難易度の高い資格を取得しておくとキャリアアップや転職・起業にも非常に有利に働きます。

主なGCP資格の種類

GCPはGoogleのクラウドサービスだけでなく、セキュリティやネットワーク、機械学習、データ分析に関する資格試験を実施しています。

ビジネスシーンで活用するには自身の業種・職種・目指すべき姿によって選択するのが一般的です。

ここではGCP認定資格の中でも、特にビジネスシーンでの活用頻度が高い種類のものを厳選して紹介します。

Associate Cloud Engineer

Associate Cloud Engineerは6か月以上の実務経験が必要とされており、GCP資格では難易度が比較的高い資格試験です。

資格を取得することでGoogle Cloud Consoleを活用したプラットフォームベースにおけるタスクが実行できるようになります。

なお、出題される項目は次のとおりです。

  • クラウドソリューション環境の設定
  •  クラウドソリューションの計画と構成
  •  クラウドソリューションのデプロイと実装
  •  クラウドソリューションの安定稼働の実現
  •  アクセスとセキュリティの構成

また、Googleマネージドサービスでデプロイされたソリューションの管理もAssociate Cloud Engineerでマスターできます。

Professional Cloud Architect

前項で紹介した「Associate Cloud Engineer」よりも難易度が高い資格試験が「Professional Cloud Architect」です。

資格を取得することでビジネスで活用するに値する、安全で信頼性に高いソリューションの設計・開発・管理が行えるようになります。

なお、出題される項目は次のとおりです。

  • クラウドソリューション アーキテクチャの設計と計画
  •  クラウドソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
  •  セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
  • 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
  •  クラウドアーキテクチャの実装の管理
  •  ソリューションとオペレーションの信頼性の確保

非常に難易度の高い資格ですが、ビジネスシーンにおいて、Google Cloud Platformを活かすには必須の資格だといえます。

Professional Data Engineer

データ収集や分析などデータ処理に関する高度な知識を必要とするのが「Professional Data Engineer」です。

資格を取得することでデータの収集はもとより、高度なデータ処理システムの設計・構築・運用ができるようになります。

なお、出題される項目は次のとおりです。

  • データ処理システムの設計
  •  データ処理システムの構築と運用化
  •  機械学習モデルの運用化
  •  ソリューションの品質の確保

セキュリティやコンプライアンス、効率性などを視野に入れたシステム開発のスキルも必要となるためデータエンジニアに必須の資格です。

Professional Collaboration Engineer

Professional Collaboration Engineerはエンジニアリングだけでなく、ソリューションの視点が求められる資格です。

資格を取得することで、ビジネス目標に具体的な構成やポリシー・セキュリティ対策を落とし込むスキルが身に付きます。

なお、出題される項目は次のとおりです。

  • Google Workspaceの承認およびアクセスの計画と実装
  •  ユーザー、リソース、共有ドライブのライフサイクルの管理
  •  メールの管理
  •  Google Workspaceサービスの制御と構成
  •  エンドポイント アクセスの構成と管理
  •  組織運営のモニタリング
  •  Google Workspaceの採用とコラボレーションの促進

資格を取得すると、Googleのツールを活用した業務の効率化が実現できることから、管理者を目指す人の向けの資格だといえます。

 

ワンポイント
活用頻度の高いGCP認定資格の出題範囲を把握しておきましょう。

GCPの資格取得のメリット

GCP認定資格は非常に難易度の高い資格試験ですが、どういったメリットがあるのでしょうか。

1つには資格取得のメリットを把握しておくことで、試験勉強に対するモチベーションを高めることが可能です。

ここでは、GCP認定資格を取得することで、どういったメリットが期待できるのかを考えてみましょう。

収入アップ

GCP認定資格は難易度が高くビジネスシーンで即戦力で使えることから、資格取得者は企業にとって貴重な人材です。

起業によっては資格取得者に対して資格給の支給、上位役職者への登用という形で高い評価をしています。

また、転職やフリーランスへの独立といったキャリアアップにもGCPは非常に有効です。

企業内においても、転職やフリーランスを目指すにしても収入アップが期待できることは大きなメリットだといえます。

スキルアップ

GCP認定資格を取得することで、ビジネスマン・エンジニアとして大きくスキルアップを図ることができます。

GCP認定資格の出題範囲はGoogle Cloud Platformに関する分野だけではありません。

Google Cloud Platformの実技経験はもちろん、クラウドに関する幅広い知識が求められます。

GCP認定資格の取得にチャレンジすることで、改めて網羅的・体系的にGoogle Cloud Platform・クラウドを理解できるでしょう。

 

ワンポイント
GCP認定資格で期待されるメリットを的確に把握して勉強に取りかかりましょう。

自分に合った資格を選ぶこと

GCP認定資格を賢く取得するコツは、自分に合った資格をスキルに合わせて段階的に取得することです。

GCP認定資格の出題範囲は非常に幅広く、その種類は10種類にもなります。

全ての資格を取得するに越したことはありませんが、難易度や優先度を誤ってしまうと途中で挫折することにもなりかねません。

まずは自身の業務・職種に必要なものを難易度に低いものから、順を追って計画的に取得することが賢明です。

GCP資格試験の勉強法

GCP認定資格を効率的に取得するには、事前に勉強法を把握・確立しておくことが必須です。

言い換えれば、勉強法を把握・確立せずにチャレンジすると無駄な労力を費やすことにもなりかねません。

ここでは、GCP認定資格を効率的に取得するための勉強法について解説します。

GCPの学習範囲を明確にする

GCP認定資格に関する勉強を始める際には、まず取得を目指す認定資格の学習範囲を明確にしましょう。

GCP認定資格には多くの種類があり、その出題範囲や必要とされる知識も様々です。

出題範囲や難易度を確認しないままに学習を始めると、学習スケジュールを立てることもままなりません。

出題範囲を明確にすることで、何を・どのように学習すべきかが具体的にイメージできるでしょう。

独学

Google Cloud Platformやクラウドに関する実務経験が豊富で一定以上のスキルがあれば独学も可能です。

一定以上のスキルを有する人であれば、実務経験を改めて網羅的・体系的に整理することが学習の中心となります。

したがって、数多く出版されている入門書・資格対策本などの参考書で十分に対策できるでしょう。

しかし、エンジニア経験が浅い人であれば、一定の知識を有することから始めなければなりません。

入門書・資格対策本などの参考書だけでは、資格取得に十分なスキルを身に付けるのは難しいといえます。

オンライン講座・Qwiklabs

オンライン学習プラットフォームであるQwiklabsもGCP認定資格の勉強には有効な方法です。

Qwiklabsではオンライン講座のことを「クエスト」と呼んでおり、それぞれ5~10ステップに分かれています。

もちろん日本語にも対応しており、自分のスキルに合わせて段階的に学べるのが特徴です。

GCPトレーニング

GCPトレーニングとはGoogle社から認定された企業が受講できる、GCP認定資格の取得対策トレーニングです。

GCPトレーニングは資格制度の実施元が行うトレーニングであることから、非常に中身が濃いのが特徴だといえます。

参考書や対策本の利用と比較すると、資格試験に直結する効率的な学習できる点がメリットです。

また、疑問点を質問することも可能であることから、自分の弱い部分をカバーできることもGCPトレーニングの強みです。

 

ワンポイント
チャレンジするGCP認定資格のレベルに応じた勉強法を実践しましょう。

GCP資格試験の受験料や資格の期限

GCP資格試験の受験料は種類によって異なりますが、1種類当たり75ドル~200ドルとなり決して安価ではありません。

18歳以上であれば誰でも主権可能ですが、英語でしか行われない資格試験もあるので注意が必要です。

また、GCP資格試験は全ての種類において2年の期限が設けられており、その都度再試験が必要となります。

ITエンジニアにおすすめのGCP資格

ITエンジニアへの転職やキャリアアップを目指すなら、GCP認定資格の取得は必須です。

GCP認定資格は10種類に細分化されており、難易度にも差があることから受験する資格の選び方も大切になります。

しかし、経験の浅いITエンジニアだと、「どのGCP認定資格を受験すべきかわからない」といった人も少なくありません。

ここでは、ITエンジニアにおすすめのGCP認定資格を難易度別に紹介します。

ユーザーレベル

一般ユーザーレベルにおすすめのGCP認定資格が「Google Workspace(旧G Suite)」です。

Google Workspaceの利用経験がある人に適した認定試験であり、具体的には以下の関連ツールの使い方が出題されます。

  • Gmail
  • Googleドライブ
  • ドキュメント
  • スプレッドシート
  • スライド
  • フォーム
  • Hangouts Meet

試験は選択式試験と実技試験で構成されていますが、全て英語で出題されるので注意が必要です。

Google Workspaceはユーザーレベルの認定資格であり、ITエンジニアへの転職やスキルアップを目指すなら必須だといえます。

入門レベル

入門レベルとは、GCPを活用した開発経験が半年~1年程度のITエンジニアのことを指します。

GCP認定試験で入門レベルに該当するのが「Associate Cloud Engineer」です。

主な出題範囲はGCP内にある各アプリケーションの配置・環境設定に加え稼働状況の監視・管理となります。

環境設定の基礎知識を問われる問題が大半であり、システム開発など実務レベルの問題はほとんど出題されません。

ITエンジニアがGPC認定試験を受験する際、最初に選ばれる傾向が強いのが「Associate Cloud Engineer」です。

実務者レベル

実務者レベルの目安は「GCPを活用した開発経験1年以上、システム開発経験3年以上」です。

実務者レベルともなると出題範囲も広くなり、以下のとおりGPC認定資格も細分化されます。

  • Professional Cloud Architect
  • Professional Cloud Developer
  • Professional Data Engineer
  • Professional Cloud DevOps Engineer
  • Professional Cloud Security Engineer
  • Professional Cloud Network Engineer
  • Professional Collaboration Engineer
  • Professional Machine Learning Engineer

出題内容も単に知識を求めるのではなく、クライアントの要件を充たす実務ベースの視点が必要となります。

テクニカルリーダー、アーキテクトレベル

テクニカルリーダーやアーキテクトレベルのGCP認定資格が「Google Cloud Certified Fellow 」です。

いわゆる管理部門に向けた資格となるので、試験範囲は次のとおり広範囲で難易度も非常に高くなります。

  • 技術プロセス、ビジネスプロセスの最適化
  • セキュリティとコンプライアンスを考慮した設計
  • ソリューションとオペレーションの信頼性確
  • ソリューションインフラのプロビジョニング

また、受験するには有資格者からの照会が必要となり、パネル面接にパスすることが必要です。

非常に難易度は高くなりますが、その分有資格者は好待遇が期待され、転職・企業にも有利になります。

 

ワンポイント
GCP認定資格の内容・レベルを把握して目指すべき資格を選択しましょう。

その他のGCP資格

Googleに関するその他の認定資格にはGoogle教育者認定資格があります。

Google社は自社ツールの教育にも力を入れており、Workspace for EducationはまさにGoogle社が提供する教育ツールです。

Google教育者認定資格は、Googleが提供する「Workspace for Education」を使いこなせるスキルがあることを証明する認定資格です。

Google教育者認定資格は教師に受験資格があり、合格するとGoogleから証明書とバッジが贈られます。

GCPの資格を活用した転職なら

GCP認定資格はITエンジニアとして大きくスキルアップが期待でき、これから転職を目指す人にも有効な資格だといえます。

GCPの資格を活用した転職をしたいなら、転職エージェントの活用がおすすめです。

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まとめ

GCP認定資格はGoogleのクラウドサービスに加え、セキュリティやネットワーク、データ分析など広範囲なスキルを認定しています。

GCP認定資格はスキルの内容や難易度によって、ユーザーレベルやプロフェッショナルなど10種類に細分化されているのが特徴です。

したがって、自身のスキルレベルや業務によって必要な資格から順を追ってレベルアップすると良いでしょう。

難易度の高いGCP認定資格を取得すると、ITエンジニアとしてのキャリアアップは当然として転職や企業にも有利です。

GCP認定資格のメリットを十二分に活用した転職活動を行うなら、デジマクラスを活用しましょう。

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