サイトリンクの仕組みを解説!サイトリンクの設置方法は?Google広告のサイトリンク表示オプションの活用方法もご紹介!

 

Google広告サイトリンクはウェブの検索結果で1つにまとめられた広告表示用の追加リンクです。

Google検索結果のウェブページやGoogleパートナーのサイトなどのさまざまな場所で表示されます。

広告主提供サイトの特定ウェブページにユーザーを誘導し広告効果の向上が可能です。

ここでは、Google広告サイトリンクの役割・仕組み・設置するメリット・設置方法などを解説します。

Google広告サイトリンク表示オプションの活用方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

サイトリンクの役割

Google広告サイトリンクは検索した際に公式サイトのタイトルの下に表示されるサブページのリンクです。

Google広告サイトリンクを使用すると広告のCV(クリック率)が向上し、ユーザーにより多くの情報や選択肢を提供できます。

しかも更新が簡単で広告を新規に作成したり編集したりする必要はありません。

詳しいデータを取得でき、LP(ランディングウェブページ)経由でCVに至ったユーザーの行動測定が可能です。

Google広告サイトリンクを編集しても、パフォーマンスのデータがリセットされることはありません。

 

ワンポイント
Google広告のサイトリンクとは、広告に追加できる拡張機能の一種で、広告に関連するサイト内のページへのリンクを表示するものです。 サイトリンクを利用すると、広告のクリック率やコンバージョン率を向上させることができます。

サイトリンクの仕組み

最初にやることは、キャンペーン管理画面での拡張機能の選択とサイトリンクの設定です。

設定画面では、表示する広告のリンクテキストの指定と誘導するウェブページのURLの選定を行います。

Google広告サイトリンクはアカウント・キャンペーン・広告グループ単位での追加が可能です。

誘導先のウェブページに関する説明の追加があれば、広告サイトリンクと一緒に表示されることがあります。

掲載結果の向上が見込まれると、上位の広告サイトリンクが下位の広告サイトリンクと同時に表示されることがあります。

アルゴリズムが自動生成する

Google広告サイトリンクの設定には、Googleアルゴリズムによる自動生成と広告主による手動設定があります。

自動生成する場合はLPや関連ウェブページから、有用な情報を提供するリンクを選択します。

自動生成は、

  • 広告が上位に表示されること
  • LPに有用なコンテンツやナビゲーションがあること
  • キーワードやテキストがLPの内容と関連性が高いこと

が必要です。これらの条件を満たすと、アルゴリズムはLPからGoogle広告サイトリンクを抽出し広告に追加します。

ユーザーに役立つ検索結果のみが表示される

Google広告サイトリンクは、検索結果のスニペット(ウェブページの要約)の下にWebサイトの代表的なページへのリンクが表示されるように設計されています。

ユーザーの検索クエリや閲覧履歴などの情報をもとに、最も関連性の高いGoogle広告サイトリンクを選択して表示するからです。

セール中の商品のリンクは、ユーザーがお得な情報を求めている場合に有効です。広告が上位に表示され、アルゴリズムがユーザーにとって有用な場合だけ商品リンクが表示されます。

これらのリンクは、ユーザーが見たいウェブページへ直接誘導します。

 

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サイトリンクを設置するメリット

Google広告サイトリンクの活用でユーザーが興味を持ちそうなウェブページに直接誘導でき、広告のCVやコンバージョン率の向上が可能です。

広告主が自由に設定できるため、キャンペーンの目的やターゲットに合わせて最適なウェブページを選択できます。

表示されている広告の印象度に応じてGoogleが自動的に最適化して、ユーザーの検索意図などに合わせて最適な広告サイトリンクの表示が可能です。

これらにより、広告のパフォーマンスを最大化できます。

検索画面の占有率を高められる

検索画面の占有率は、ユーザーが検索結果の画面を見ている割合です。占有率が高くなるとユーザーの注意を引きやすく広告関連性が高まります。

ユーザーから見ると、広告の選択肢が増えて自分に合ったウェブページにアクセスしやすくなるのが利点です。占有率はGoogle広告サイトリンクの数や長さによっても変わってきます。

占有率が高くなれば広告の品質スコアも上昇し入札単価が下がり、ユーザーの検索結果への満足度や関心度も高いです。

クリック数の増加が期待できる

Google広告サイトリンクは検索結果画面の上下に表示されます。掲載するために最低限必要な設置個数は2個(上限20個)です。

広告サイトリンクで表示される個数は広告を閲覧する環境によって違ってきます。

パソコンは1つの広告につき最大6個のGoogle広告サイトリンク、モバイルの場合は1つにつき最大8個です。

これによりユーザーは興味のあるウェブページがあれば直接アクセスが可能です。

またGoogle広告サイトリンクは広告の品質スコアにも影響し、スコアが高いほど広告の掲載順位が上がります。

 

ワンポイント
サイトリンク拡張機能設定画面での入力項目
  • リンクテキスト:サイトリンクに表示されるテキストです
  • リンク先URL:サイトリンクをクリックしたときに開くページのURLです
  • 説明文(任意):サイトリンクに表示される説明文です

効果的なサイトリンクの設置方法

Google広告サイトリンクは広告のCVの向上だけでなくユーザーにとっても便利な機能です。

広告に設定している広告文やリンク先URLとは別に、ユーザーに遷移させたいページへのテキストリンクを表示します。

広告と関連性が高く、ユーザーに有益な情報を提供するウェブページへのリンクであることが必要です。不適切な設置は広告の品質の低下や広告の掲載の停止の原因となります。

広告と関係のないウェブページへのリンクの設置は関連がなく、広告と同じ内容のウェブページへのリンクの設置は重複し不適切です。

サイトの全体像をGoogleが理解しやすい状態にする

Googleがサイトの全体像を理解するために行っているのは、サイトのクロール・インデックスの登録・サイトの構造や関連性の分析・サイトの品質・信頼性の評価などです。

そのためGoogleがサイトの全体像を理解しやすい状態にする必要があります。サイトマップを作成しGoogle Search Consoleに登録しましょう。

サイトマップはサイト内のウェブページの構造や関係を示すファイルです。ウェブページごとに適切なタイトルタグやメタディスクリプションを設定し、ウェブページ内に適切な見出しや段落を設定しましょう。

サイトマップは常に最新の状態にする

サイトマップはサイトの構造や内容を表す地図のようなものです。

検索エンジンにとってはクロールやインデックス化を効率的に行え、ユーザーにとってはサイトの全体像や目的に合ったウェブページを探しやすくなります。

一般的に、サイトマップはサイトの変更に合わせて更新し、常に最新の状態にすることが望ましいです。

検索エンジンにサイトの更新を通知することで、インデックスやランキングに影響を与える可能性があります。ユーザーにもナビゲーションや利便性を向上させることが可能です。

 

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上位表示を確認するには「site:」検索を活用

検索の上位表示は検索結果の最初のウェブページに表示されることです。上位表示はサイトやブログなどのオンラインコンテンツの集客や認知度を高めます。

「site:」検索を使うと、自分が興味のあるサイトやトピックに絞って検索できます。

上位表示を確認するには、自分のサイトのドメイン名を「site:」と組み合わせて検索し、検索結果のウェブページ数や順位の確認が可能です。

ウェブページ数が多いほどサイトがインデックスされていることを示し、順位が高いほどサイトが重要と判断されていることを示します。

 

ワンポイント
サイトリンクを表示させるための対策
  •  サイトの構造を明確にする
  •  サイトの品質を高める
  •  サイトリンク候補ページを最適化する

サイトリンクを表示させるための対策

Google広告サイトリンクはユーザーが該当ウェブページに素早くアクセスできるためのものです。

検索エンジンが自動的に生成しますが、Google広告サイトリンクの表示には注意する点がいくつかあります。

  • サイトの構造を明確にしたサイト品質の向上
  • Google広告サイトリンク候補ページの最適化

サイトマップを作成しサイト内の各ウェブページがどのように関連しているかを示す必要があります。サイトのコンテンツはオリジナルで価値のあるものでなければなりません。

主要なLPではタイトルタグやメタディスクリプションなどを適切に設定することが必要です。

「構造化データマークアップ」を活用する

構造化データマークアップはGoogleのクローラーにテキストやコンテンツを適切に理解してもらう記述方法で、追加するとより興味をひく検索結果を表示できるようになります。

検索結果に通常よりも豊富な検索結果を含むリッチリザルトが表示されるのがメリットです。

リッチリザルトはユーザーにとって有益な情報ですので、Google Search Consoleやトラフィックを向上させる可能性があります。

検索エンジンにとってもコンテンツの理解やインデックス化を助けることが可能です。

alt属性を適切な文言で設置する

alt属性は画像の代わりとなるテキスト情報で、Webブラウザで画像が表示できないときに画像の代わりに表示されます。

HTMLのimg要素であり、画像を表示させるとき画像の代替テキストを指定するための属性です。

alt属性は高齢者や障害者を含む誰もが支障なく利用できるためのウェブアクセシビリティの観点から重要な役割を果たします。

画像の内容や意図を正確に伝えるように適切なalt属性を設定することが必要です。alt属性はコンテンツの内容や目的を正確に表現する必要があります。

冗長にならないように簡潔に記述することが必要です。文法や表記法に従って正しく記述する必要があります。

サイトリンクを削除する方法

Google広告サイトリンクに含まれるウェブページが更新・削除されたときは、広告サイトリンクを削除したいこともあるのではないでしょうか。

しかしGoogle広告サイトリンクは検索エンジンが自動的に生成しており、ウェブマスター側のコントロールはできません。

以前はGoogle Search Consoleから削除の指定ができましたが、現在はその機能が使えなくなっています。

Google広告サイトリンク自体の削除の目的は、ウェブページを削除するかno indexタグを付与することで実現可能です

なお、該当ウェブページにパスワードを設けてクローラーをブロックし、結果的にインデックスされないという方法もあります。

ウェブページを削除

Google Search Consoleでインデックスの削除を行うときは、[インデックス]から削除ツールを開いてください。

[一時的な削除] [新しいリクエスト]をクリックし[URLを一時的に削除する] または [キャッシュされたURLを消去する] [次へ]、という手順です。

Google Search Consoleでインデックスを削除しても、原則として6ヶ月間のみの一時的な削除となります。

完全にインデックスを削除するためには、インデックス削除期間中にno indexの設定や、ウェブページそのものの削除が必要です。

ウェブページが削除されたときは、ウェブサーバーが HTTP ステータス コード404(見つかりません)または 410(削除されました)を返します。

なお、削除ツールは使用法を誤るとWebサイト全体に思わぬ悪影響を及ぼすこともありますので、十分注意してください。

no indexメタタグを設置

インデックスさせたくないウェブページを設定する方法はいくつかありますが、最も一般的な方法は、robots.txtファイルmetaタグを利用する方法です。

no indexメタタグは検索エンジンに対してそのウェブページをインデックスしないように指示することができます。

インデックスされたウェブページは検索結果に表示される可能性がありますが、no indexメタタグを設定したウェブページは検索結果に表示されません。

  • プライバシーを保護したいページ
  • 重複した内容のページ
  • メンテナンス中や準備中のページ
  • アクセス制限があるページ

など、検索エンジンに公開したくないウェブページに有効な方法です。

 

ワンポイント
サイトリンク表示オプションの仕様(基本設定)
  • テキスト(必須) 半角25文字以内
  • 説明文1・2(任意) 半角35文字以内
  • 最終ページURL(必須)

 この他にサイトリンクのスケジュール設定も可能です。

サイトリンク表示オプションの活用方法

Google広告サイトリンク表示オプションは、自社広告枠に特定ウェブページリンクをテキスト形式で表示できます。

Google広告サイトリンク設定でテキスト形式リンクが表示され、ユーザーをウェブページへ誘導する手段として利用可能です。

リンクするテキストの表示可能文字数は全角12文字で半角なら25文字まで、各リンクに説明文を追加するとユーザーの視界に入りやすくなります。

広告のキャンペーン単位・広告グループ単位・アカウント単位で設定が可能です。このオプションも審査の対象になり、ポリシー違反していると不承認になります。

利用はGoogle広告管理画面で[広告と広告表示オプション][広告表示オプション] 「+」て[Google広告サイトリンク表示オプション]という手順です。

設定すべきリンク先

Google広告サイトリンク表示オプションは最も有効な広告サイトリンク表示回数増加システムです。

最大限配信可能なのは8つですので、多くの広告サイトリンク設定でクリック増につながる可能性があります。

リンクは広告URLと同じドメインを割り当てるのが一般的です。限られた状況下では第三者のサイトにリンクを割り当てることもあります。

  • 特定のオンライン販売店
  • Facebookウェブページ
  • X(旧Twitter)アカウント
  • YouTube動画
  • LinkedInプロフィール
  • Instagramアカウント

などです。リンク先の内容がリンクテキストからわかるような設定をする必要があります。

設置のルール

Google広告サイトリンク表示オプションを利用することで、広告の視認性やCVを向上させることが可能です。広告サイトリンク表示オプションを設置するにはいくつかのルールがあります。

  • 同じリンクテキストを複数のGoogle広告サイトリンクに使用しないこと
  • 1つのキャンペーン・広告グループで複数のGoogle広告サイトリンクをリンク先として同じLPやコンテンツを割り当てしないこと
  • 広告の最終ウェブページURLのドメインと同一のGoogle広告サイトリンクURLの設定や第三者のURLを使用しないこと
  • ユーザーの目を引くことだけが目的の不必要な句読点・記号を使用しないこと

設置時の注意点

Google広告サイトリンク表示オプション設置のときにはいくつかの注意点があります。

このオプションはキャンペーンや広告グループの同レベルで複数のGoogle広告のオプションを設定できません。

このオプションにはテキストとURLの他に説明文を追加可能ですが、説明文が表示されるかどうかは広告の品質や競合状況などによって変わります。

このオプションのURLは広告の最終URLと同じドメインであることが必要です。このオプションは広告が上位に表示された場合にのみ表示されます。

Google広告サイトリンク表示オプションの数・形式は、デバイス・画面サイズなどによって変わります。

 

マーケティングツール導入・活用の事例はこちら

 

サイトリンクの対策で困ったら?

Google広告サイトリンクの順序や表示数はGoogleが自動的に決定しますが、Google Search Consoleで非表示に設定できます。

Google広告サイトリンクの対策で困ったときも、Google広告サイトリンクは検索エンジン独自のアルゴリズムで決定し完全にコントロールできません。

ただし、いくつかの方法でGoogle広告サイトリンクの品質を改善できます。サイトマップを作成・更新・送信し不要なGoogle広告サイトリンクも削除可能です。

広告サイトリンクのデモグラフィックス(年齢・性別・家族構成・所得・職業・学歴・居住地域などの人口統計学的属性データ)を分析してユーザーを把握できます。

これによって、Google広告サイトリンクの最適化に役立てることが可能です。

まとめ

Google広告サイトリンク広告サイトリンク表示オプションについて、役割・仕組み・設置方法などを解説しました。

Google広告サイトリンクを表示させるときの対策としてあげられるのは、「構造化データマークアップ」の活用やalt属性を適切な文言での設置などです。

広告サイトリンク表示オプションの活用方法には、設定すべきリンク先・設置のルール・設置時の注意点があります。

不要になったときのGoogle広告サイトリンクを削除する方法も解説しましたので、ぜひ参考にしてください。

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