クラウド型プラットフォーム「Salesforce」ではダッシュボード機能が活用できます。

ダッシュボードとはもともと乗り物の運転席についている速度計などの計器盤を指すものでした。

今ではビジネスの場において、データや情報をまとめたものをダッシュボードと呼んでいます。

Salesforceにもダッシュボードの機能がありますが、こちらが営業活動やビジネス全般で非常に便利です。

この記事ではSalesforceのダッシュボードについて、メリットや活用事例などを解説します。

Salesforceをより効果的に利用したいと考える人にぜひ読んでいただければ幸いです。

Salesforceのダッシュボードの概要

まずはSalesforceのダッシュボードの概要を紹介します。

Salesforceのダッシュボードは、Salesforceのレポートに記録されたデータが基になっています。

Salesforceで作成される複数のレポートがひとつのボードに集約・可視化されるため全体の把握に便利です。

またビジネスの状況は刻一刻と変化しますが、その変化を可視化して表示することも可能です。

可視化された各データを選択すれば、詳細なレポートデータを確認することもできます。

効果測定や情報共有をおこなうのに便利な機能です。

Salesforceのダッシュボードを活用する目的

Salesforceのダッシュボードを活用する目的を紹介します。

活用目的の主な例は以下のとおりです。

• さまざまなデータを可視化し手軽に把握・理解するため
• 数値的な変化や効果測定をおこなうため
• 社内や関係者でわかりやすく情報共有をするため

Salesforceのダッシュボードでは多くのデータが見やすい形でまとめられます。

そのため見ただけで大まかな状態を理解することが可能です。

また適切なグラフが使用されており、変化の把握や効果測定にも役立ちます。

ダッシュボードを活用すれば情報共有も手軽に進められます。

まとめると、ビジネスをより効率化することが大きな目的といえるでしょう。

Salesforceのダッシュボードを活用するメリット

Salesforceのダッシュボードを活用するメリットを紹介します。

活用することで得られるメリットを知ることで、より使ったときのイメージがしやすくなるでしょう。

売上予測・営業数字の可視化

Salesforceのダッシュボードを活用すれば売上予測・営業数字の可視化が可能です。

Salesforceのダッシュボードではレポートに使用される数値を基にデータが可視化されます。

その際に売上予測や営業数値も可視化され、わかりやすい形で表示されるようになります。

売上予測や営業数値はビジネスを進める上で非常に重要ですが、数値のみではイメージしにくいです。

Salesforceのダッシュボードで可視化させることができれば、より把握しやすく使いやすい状態になります。

リアルタイムの営業情報

Salesforceのダッシュボードを使えばリアルタイムの営業情報が把握可能です。

ツールによっては情報が入力されてから反映まで時間がかかることがあります。

またそもそもオフィス以外で入力できない仕様であれば、反映速度に関係なくリアルタイムでの更新が不可能です。

Salesforceはクラウド型で、オフィスでなくとも利用や更新ができます。

入力された情報やデータはすぐに反映されるため、リアルタイムの営業情報が把握できます。

スピード感を保ったままで業務を進めることが可能です。

KPIの管理

SalesforceのダッシュボードはKPIの管理にも活用できます。

KPIとは売上高などの達成目標に対して、どれほど目標達成ができているかを評価する指標です。

Salesforceのダッシュボードをより効果的に使うためには、まずKPIを設定して入力しておく必要があります。

すると入力されたデータやレポート情報を基に、KPIがどれほどであるかを自動で算出してくれます。

KPIも可視化されるため、手軽に把握が可能です。

重要な指標であるKPIの管理において、Salesforceのダッシュボードは非常に便利です。

ダッシュボードとレポートの特徴

Salesforceのダッシュボードとレポートの特徴を紹介します。

それぞれの特徴について把握しておくことが、より上手く活用するために重要です。

使用する目的

まずはダッシュボードとレポートを使用する目的から紹介します。

それぞれ特徴と目的を簡単にまとめると以下のようになります。

• ダッシュボード　データの可視化・集約
• レポート　各データの抽出・集計・分析

ダッシュボードの基になるのはレポートのデータです。

自動でグラフなどを作り可視化することで把握や活用がしやすい状態にします。

一方でレポートはより詳細の確認や分析などに役立ちます。

目的に応じてダッシュボードとレポートを使い分けることが効率的な業務のコツです。

データを表示する速度

続いてはダッシュボードとレポートのデータを表示する速度です。

それぞれ以下のようになります。

• ダッシュボード　更新ボタンで都度更新をおこなう必要
• レポート　データが更新され次第リアルタイムで反映

ダッシュボードはリアルタイムでの情報把握が可能と紹介しましたが、自動で更新されるわけではありません。

手動で更新ボタンを選択して都度最新の状態にする必要があります。

一方でレポートはデータが入力されると自動で反映され、常に最新の状態が表示されます。

リアルタイムでの情報把握が可能です。

ダッシュボードには手動で更新が必要とはいえ、どちらもデータを表示する速度は非常に速いです。

Salesforceのダッシュボード活用事例

Salesforceのダッシュボード活用事例を紹介します。

どのような使い方ができるか、例を知っておくことで効果的な活用のイメージが可能です。

個人の成績管理・業務負荷のチェック

まずは個人の成績管理・業務負荷のチェックができます。

個人ごとの成績や業務量について可視化することで、全体と比較してどのような状態かの把握が可能です。

営業結果や売上金額などが可視化できれば、個人の評価がより容易になるでしょう。

また各自どれほどの業務を抱えているかの把握にも役立ちます。

負荷の大きさは数値だけではなかなかイメージしにくいものです。

しかしグラフなど可視化されれば手軽に把握できるため、バランスを見ながらの業務調整が可能になります。

ポジション別ダッシュボードの作成

Salesforceではポジション別ダッシュボードの作成が可能です。

より効率的な業務や情報把握のためには、ポジション別でデータを確認するべき場面もあります。

Salesforceのダッシュボードはカスタマイズの自由度が高く、ポジション別で作成することもできます。

いくらデータを自動で可視化できるとはいえ、求めている内容でなければ意味がありません。

ポジション別など自社のニーズに合わせてカスタマイズすることで効率化につながります。

異常値の管理・フォローすべき顧客の確認

異常値の管理・フォローすべき顧客の確認にもダッシュボードが便利です。

データにはそれぞれ正常値や異常値などがあるでしょう。

都度数値で確認するのは負担になってしまいますが、可視化されたデータであれば異常をすぐに確認できます。

また顧客に対するフォローの必要性把握のためにも、可視化されたデータが役立ちます。

ダッシュボードのデータを基に対処するタイミングや基準を定めた例です。

見る人の思考ステップにあわせたデータ配置

Salesforceのダッシュボードは見る人の思考ステップにあわせたデータ配置が可能です。

多くのスタッフを抱える会社において、すべての人が同じ思考ステップを持っているなんてありえません。

そのため人によって使いやすいダッシュボードのレイアウトは異なるでしょう。

しかし前述したように、Salesforceのダッシュボードは幅広いカスタマイズができます。

そのため見る人の思考ステップに合わせたデータ配置ができるのです。

カスタマイズが可能ということで、そのメリットを存分に活かした事例です。

おすすめのダッシュボード

Salesforceのダッシュボードは種類が豊富です。

おすすめのダッシュボードをいくつか紹介します。

リードファネル

リードファネルは営業とマーケティングのデータを連携させ可視化するのに便利です。

営業とマーケティングは部門が分かれていることが少なくありません。

しかし両者は連携する部分が非常に多いため、一緒にデータを把握できるダッシュボードが有用です。

リードファネルはその需要を満たすことが可能で、それぞれの状態をまとめて把握できます。

営業とマーケティングの連携について確認したうえで業務を進めることが大切です。

営業リーダーボード

営業リーダーボードとは営業成績の確認に便利なダッシュボードです。

営業成績を可視化することで各々の状態を簡単に把握できるようになります。

営業成績の可視化には多くのメリットがあります。

たとえばモチベーションアップや競争心の刺激などに効果があるといえるでしょう。

また成績が伸びている理由、逆に伸び悩んでいる理由の分析や対処が進めやすくなります。

営業に力を入れるためには、営業リーダーボードの活用が便利です。

競合および成約率/不成約率

競合および成約率/不成約率は自社の立ち位置やマーケティング成功率の把握に便利です。

目標達成や社内環境の改善も大切ですが、競合と比較したときの立ち位置や成功率についても確認が求められます。

自社の競争率に課題が見られるようであれば、競合との差別化や強みの発揮などが必要です。

成約率についても高くするべきでしょう。

しかしこれらは可視化されていないと把握できず、そもそも課題の認識すらできません。

そのため競合および成約率/不成約率のダッシュボードで確認が必要です。

KPIおよび営業活動

KPIおよび営業活動ではKPIの状態や営業活動の記録などが確認できます。

KPIは非常に重要な指標ですが、数値を並べただけではイメージしにくいものです。

また営業活動も全体を把握するために一目で把握できる状態にすることが求められます。

その需要を満たすのが、KPIおよび営業活動のダッシュボードです。

営業担当の把握や管理・課題点の把握などに活用できます。

経営層向けデイリービュー（日報）

経営層向けデイリービュー（日報）はその名のとおり経営層が情報把握するのに便利です。

経営層は会社の状態をしっかり把握することが求められます。

しかし経営層に報告するためのレポートを人の手のみで作成するのは負担が大きいです。

経営層向けデイリービュー（日報）なら経営層に必要なデータが自動でまとめられます。

こうすることで個人の負担は減りつつも、経営層は必要な情報をしっかり把握できます。

Salesforceのダッシュボードを使いこなすコツ

Salesforceのダッシュボードを上手く使いこなすにはコツを押さえることが大切です。

ぜひチェックしたいコツは以下のとおりです。

• 使う目的を明確にする
• 目的に合わせてダッシュボードを使い分ける
• 情報の把握だけでなく、改善や調整にまで活かす

いくら便利な機能でも、特に目的なく使うのでは使いこなせているとはいえません。

ダッシュボードで実現したい目的を明確にすることが必要です。

またダッシュボードには複数の種類があると紹介してきました。

目的に合わせて適切なダッシュボードを利用するようにしましょう。

ただデータを把握し、そこで満足してはもったいないです。

大切なのはダッシュボードで把握した内容を基に、その先へ活かすことです。

ダッシュボードのコツを押さえて上手く使いこなしましょう。

Salesforceのダッシュボードを営業活動に活かそう

Salesforceのダッシュボードは営業活動に活かせる機能が多く搭載されています。

上手く活用すれば営業活動をより効率的・効果的に進めることができるでしょう。

現状の把握は課題発見や軌道修正において非常に便利です。

また担当者の業務量や成績を把握することは、快適な社内環境作りに役立ちます。

営業活動の改善は、データや情報の把握からスタートできるものが非常に多いです。

Salesforceのダッシュボードを活用して営業活動をより良いものにしましょう。

Salesforceのダッシュボード活用で悩んだら

Salesforceのダッシュボードは非常に便利な機能です。

上手く使いこなすことができれば、課題解決だけでなく売上拡大などの成果も実現できるでしょう。

しかしどのように活用するべきかわからなければ、せっかくの便利な機能が十分に活かせません。

独学で進めるのには限界を感じてしまう部分もあるでしょう。

もしSalesforceのダッシュボード活用で悩んでしまったら、ぜひデジマクラスへご相談ください。

デジマクラスはWebマーケティングや営業活動に関して豊富な知識とノウハウを所有しています。

Salesforceのダッシュボードについても、適切なサポートが可能です。

上手く活用するためには、知識をしっかりつける必要があります。

自分だけで抱え込まず、サポートを借りるのも有用な手段です。

まとめ

Salesforceのダッシュボードは営業活動などにおいて非常に便利です。

情報やデータの把握をすることで解決できる課題は少なくありません。

数値のみではイメージしにくいものも、ダッシュボードで可視化されればわかりやすくなるでしょう。

Salesforceのダッシュボードは多くのメリットを持つ便利な機能です。

もし活用方法で悩みがあれば、デジマクラスがサポートいたします。

営業活動をスムーズに進めるためにも、Salesforceのダッシュボードを取り入れてはいかがでしょうか。