近年ではネット上で情報収集したり、買い物をしたりする方が増えています。
これに伴い、売上を増やしていくためにはネット上で集客・成約につなげていくスキルを身に付けておかなければなりません。
そのスキルの中でも特に重要であり、必須となるのがLPです。
LPをマーケティングに上手く生かせれば、売上を改善する鍵となることは間違いありません。
そこで本記事では、LPについての正しい知識や効果的な利用方法を解説します。
LPを生かすコツを理解し、売上につなげていきましょう。
目次
LPはマーケティングに効果的なツール
LPとは、リンク・広告・検索エンジンから流入してきたユーザーが最初に着地するWebページのことを指します。
LPが目的としていることは、ユーザーに伝えたい情報を分かりやすく明示するだけではありません。
お問い合わせ・資料請求などのアクションを起こすようユーザーを誘導することが最終的な目的です。
そのため、ユーザーに広く情報を提供することを大きな目的としているホームページとは、似ているようで違うことを最初に押さえておいてください。
LPはユーザーに対してより明確なゴールを設定して制作するため、コンバージョン率をアップさせやすくなるという大きなメリットがあります。
それが直接的に売上のアップへとつながるため、マーケティングに非常に効果的なツールといえます。
業種業態にかかわらず、LPの導入は検討したほうが良いでしょう。
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そもそもLPとは?
LPはLanding Pageの略語で、ユーザーが最初に着地(Land)するという意味合いからその名前がつけられました。
先述で、LPとはリンク・広告・検索エンジンから流入してきたユーザーが最初に着地するWebページのことを指すと申し上げました。
しかし、これはいわゆる「広義のLP」としての定義です。
LPには「広義のLP」と「狭義のLP」の2つの定義が存在しており、それぞれに意味が異なります。
LPの意味をしっかりと理解しておくために、まずは両者の違いを明確にしておきましょう。
広義のLP
広義のLPは、ユーザーが最初に着地するWebページのことです。
ユーザーが最初に着地するページといえば、イメージ的にはトップページが最初に頭に浮かびますよね。
しかし、広義のLPに当てはまるのはトップページだけではありません。
検索エンジンから直接的にスタッフブログへとアクセスしたのであれば、ユーザーが最初に着地したそのスタッフブログのページがLPです。
実はほとんどのサイトでは、トップページからの流入は全体の20%程度しかありません。
広義のLPの定義でコンバージョン率アップを狙うのであれば、トップページだけにこだわらない対策が必要です。
スタッフブログのような個別ページへの直接の流入があるということも忘れずに把握しておきましょう。
狭義のLP
LPが指す意味合いとしてよく用いられるのは、こちらの狭義のLPにおける定義です。
狭義のLPとは、訪問してきたユーザーが任意のアクションを起こすように誘導することを目的とした、縦長の1枚のページのことを指します。
広義のLPのように、Webページ全体をLPの範囲としているわけではありません。
訪問してきたユーザーに対して誘導を狙うアクションの内容は様々ですが、注文・お問い合わせ・イベントへの予約などを設定するのが一般的です。
狭義のLPでマーケティングに生かしたいとお考えなのであれば、事前にゴールを明確にしておくようにしましょう。
・狭義のLP:訪問してきたユーザーが任意のアクションを起こすように誘導することを目的とした、縦長の1枚のページのこと
LP利用のメリットはここ
LPは、ゴールを明確に設定して制作・運用するものです。
これに伴い、LPを利用すれば様々なメリットを享受できます。
先述では、効果的なLP運用はコンバージョン率アップにつながると申し上げましたが、LPで享受できるメリットは何もそれだけではありません。
本記事では、以下の4点について確認していきましょう。
- コンバージョン率の向上
- サイトからの離脱者を減らせる
- 情報を効果的な順番で盛り込める
- サイトの評価・修正がしやすい
コンバージョン率の向上
LPは、訪問してきたユーザーにアクションを起こさせるよう誘導することを目的として制作されます。
そのためにLPでは、必要な情報を1ページに集約し、ユーザーの商品やサービスへの理解度を効果的に高めているのです。
これにより注文・お問い合わせといったアクション、つまりコンバージョン率のアップへとつながりやすくなります。
コンバージョン率が上がればそれだけ売り上げにつながるチャンスが増えるということですから、やはりLPは積極的に取り入れたいツールです。
サイトからの離脱者を減らせる
ホームページでは、1つ1つの情報ごとにリンクが設定されているのが一般的です。
そのため、他の情報を集めたい場合には、ユーザー自らが回遊しなければならない構造になっています。
訪問してきたユーザーにとっては、自由に閲覧するページを選べる点がメリットです。
しかし裏を返せば、目的の情報が上手に探せなかったり、リンクに飛ぶのが煩わしかったりする可能性も否定できません。
実際、ホームページにはこのような理由でページから離脱する方が増えやすいというデメリットがあります。
一方でLPは、ユーザーが知りたい情報を1つのページにまとめているのが特徴的です。
そのため、ユーザーは画面を縦にスクロールしていくだけで商品に関する理解を深めていくことが可能となります。
LPを制作する段階でリンクの選択肢を意図的に制限することも可能なため、LPへアクセスしたユーザーが離脱しにくい仕組みが整えられています。
情報を効果的な順番で盛り込める
LPの構成は、縦長1枚のページです。
これに伴い、ユーザーは必然的に上から下へと順番に読み進めていくことになるでしょう。
ユーザーが読み進めていく順番がある程度予想できるということは、それに備えた施策を行いやすいということです。
上から下に、情報を効果的な順番で盛り込むことで、ホームページよりも効果的に訴求しやすくなります。
例えば、以下のような順番が効果的です。
- ユーザーのお悩みを並べて共感を引き出す
- サービスを訴求する
- メリットを掲示する
- 任意のアクションへの誘導
- 口コミや実績の掲示
- 任意のアクションへの誘導
ユーザーの心に刺さりやすいLP訴求の順番というのは、ある程度決まっています。
始めに注意を引き付け、後は商品を購入することで得られるメリットをストーリー仕立てのように紹介していくのです。
上記のようなユーザーの興味を高めるフレームワークを効果的に活用できることは、LPならではのメリットといえます。
サイトの評価・修正がしやすい
1ページのみで構成されるLPは、一般的なホームページのように膨大な内容量があるわけではありません。
そのため、LPに対する問題点や改善点の洗い出しがしやすいというメリットがあります。
コンテンツを使ったマーケティングというのは、どうしても結果を出すのに時間がかかるものです。
1ページ分のみを評価・修正していけば良いLPは、よりPDCAを早く回していけます。結果的に成果も得られやすくなるでしょう。
LPを利用する場合にはデメリットもある
ここまでLPには様々なメリットがあることを紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。
LPを運用する上でのリスクについては、しっかり確認しておくと安心です。
本記事では、以下の3点について確認していきましょう。
- 魅力的なLP制作にはコストがかかる
- SEO対策の効果は見込めない
- 興味のないユーザーの離脱は避けられない
魅力的なLP制作にはコストがかかる
ここまで何度もLPは縦長の1ページのみで構成されると申し上げてきましたが、だからといって簡単に作成できるというわけではありません。
LP作成の目的はユーザーに任意のアクションを起こしてもらうことであり、それを実現するには一定のノウハウが必要となります。
構成・デザイン・アクション誘導のためのボタンの設置箇所など、様々な要素で工夫しなければなりません。
LP制作の経験がなければ、効果的なLPを制作するのはかなりハードルが高くなります。
魅力的なLPを制作するには、それなりのコストがかかってしまうことは覚悟しておかなければなりません。
LPを取り入れることを決めたのであれば、まずはしっかりと予算を確保できるような環境を整えておくことをおすすめします。
SEO対策の効果は見込めない
LPは、SEO対策の一環にはなりません。
なぜなら、LPはユーザーのアクションを誘導するコンバージョン率アップを目的としたデザインで制作されるからです。
SEO対策では、ホームページのインデックスを増やしたり、流入数を増やしたりすることで検索エンジンに評価されることを重視します。
1ページしかないLPはその特性上、このような検索エンジンからの評価があまり得られません。
そのため、LPでは検索エンジンからの流入ではなく、広告からの流入を増やすことを意識しましょう。
興味のないユーザーの離脱は避けられない
LPは、1つの商品やサービスのコンバージョン率をアップさせるためのものです。
そのために意図的に外部リンクを制限したり、縦長1枚のページのみで構成したりしています。
通常のホームページのように様々な情報が載せられているわけではなく、限定的になってしまうのはどうしても避けられません。
これにより興味のないユーザーは離脱してしまったり、途中で読むのをやめてしまったりすることが多くあります。
LPを制作・運用する上では、この点について割り切っておく必要があります。
LPはあくまで、ターゲットとなるユーザーを誘導することであることを忘れないようにしましょう。
マーケティングに効果のあるLPの作り方
ここまでLPについて様々な事柄をご紹介してきましたが、制作・運用していくイメージはついてきたでしょうか?
LPは縦長1ページだけというシンプルな構造ではありますが、成果を出すにはやはり試行錯誤していく必要があります。
コンバージョン率アップへとつながるLPを制作するには、いくつかポイントを押さえておきましょう。
本記事では、以下の4点について確認します。
- ユーザーの視点を意識する
- スマートフォンでの閲覧を意識する
- 入力フォームを使いやすくする
- 定期的にチェックする
ユーザーの視点を意識する
LPを制作する際は、まずはじめにターゲットとするユーザー像について細かく設定する必要があります。
なぜなら、いずれLPを訪れるであろうユーザーの内情について深く考えることで、道筋が明確になるからです。
しかし制作していくうちに、企業側の視点からメリットやポイントを設定してしまうことは少なくありません。
LPを実際に読み進めていくのはユーザーです。
そして、ユーザーにアクションを起こしてもらわなければLPは成り立ちません。
ユーザーの視点に立ち、ユーザーが欲しい情報についてズレなく伝えることを常に心がけておきましょう。
今現在抱えている悩みや好み、行動の特性など、ターゲットとなるユーザーのペルソナ分析は妥協しないようにしてください。
スマートフォンでの閲覧を意識する
今どき、ユーザーのほとんどはスマホを使って情報収集や買い物をします。
皆さんもプライベートではスマホのAmazonや楽天のアプリを使って買い物をしたり、Safariで調べ物をしたりしているのではないでしょうか。
これは、LPにおいても大切な視点です。
スマホやタブレットでも最適化状態で表示されるように、LPはレスポンシブ対応にしておきましょう。
スマホでもパソコンと変わらない配置や動線の誘導になっていることを確認し、画像や文字がズレてしまわないように意識してください。
入力フォームを使いやすくする
入力フォームは、ユーザーにとって非常に手間のかかる部分です。
せっかく入力フォームまで誘導できても、使いにくいフォームだとそこで離脱してしまうかもしれません。
また、そのLP上では初めて入力する情報でも、ユーザー側にとっては今まで何度も入力してきた情報であることも多くあります。
例えば、住所やメールアドレスなどが上記に当てはまります。
このような部分は、LP側で自動入力してもらえればユーザーとしては非常に楽ですよね。
このようにして、入力フォームではユーザーにあまり手間をかけさせない工夫が必要です。
入力ステップの進捗状況をわかりやすくしたり、エラーがあればその箇所に自動的に移動するようにしたりして工夫を施しましょう。
定期的にチェックする
LPの効果を改善・持続させていくためには、定期的にチェックする必要があります。
稀に一度制作して2・3年放置していても有用なコンテンツとして機能することがありますが、それに賭けて制作することは決しておすすめできません。
後でご紹介するツールを活用してLPを最適化し、PDCAを回して定期的に更新させましょう。
PDCAサイクルを繰り返していくことで、より訴求力の高いLPを作り上げられるようになることは間違いありません。
LPと通常のホームページはどう違う?
一見LPとホームページは似ているように感じますが、実は目的も構成も全く異なります。
それぞれの特徴を把握できれば、LPとホームページを上手に組み合わせることで、企業にとってよりプラスとすることができるはずです。
それでは、それぞれの特徴や違いについて確認していきましょう。
目的の違い
LPの目的は「訪問してきたユーザーにアクションを起こさせるよう誘導すること」です。
そのため、ターゲットとするユーザーを限定的に絞り、対象の1つの商品やサービスに関する情報を惜しみなく掲載します。
紙媒体で例えるならば、チラシやパンフレットのようなものです。
一方でホームページの目的は「訪問してきたユーザーに情報を提供すること」です。
あらゆる情報を1つのサイトに集約して、そこからユーザーが自由に情報を選択して回遊します。
紙媒体で例えるならば、会社パンフレットや総合カタログのようなものです。
チラシと総合カタログでは、ターゲットとしているユーザーや情報量が全く異なります。
これには上記のような目的の違いがあるということを覚えておいてください。
ページの構成の違い
LPは縦長1つのページで構成されていますが、ホームページは複数のページで構成されています。
そのため、LPはホームページのように自由に情報を選択できるわけではありません。
ユーザーにとって興味のないLPであれば、他のページに回遊もできないので、そのまま離脱することになります。
1つの情報に特化して訴求していくのか、広い情報を網羅して提供するのかという点で違いがあることを押さえておきましょう。
LPには共通の特徴がある
世の中に様々な商品やサービスがあるのに伴い、LPのデザインや構成も様々です。
動画を用いて迫力のあるLPになっていたり、始めに衝撃的な事実が掲載されていたりと様々な工夫が施されています。
しかし、全てのLPには共通の特徴があります。
本記事では、以下の4点について確認していきましょう。
- 縦長のページ
- ユーザーの目を引く派手なデザイン
- リンクを購入に限定している
- 過去情報は残さず更新
縦長のページ
LPは、ホームページとは異なりページが1枚しかありません。
その1枚上で、アイキャッチから購入やお問い合わせといったアクションへの誘導までを行っていく必要があります。
例えるならば、営業トークを順序立てて再現しているような構成です。
そうなると必然的に情報量が多くなるため、縦長1枚のページとなります。
ユーザーの目を引く派手なデザイン
効果的なLPを制作するためには、訪問してきたユーザーの目を引く必要があります。
ユーザーに対する訴求力を高めるために、デザインは派手でインパクトの大きいものが多いです。
先述した動画で動きをつけたLPも、そのための手法の1つです。
また、ページを読み込むというよりはサクサク読み進めてもらうことがLPの特徴のため、テキストよりも画像を活用します。
通常のホームページのようにデザインに制限があるわけでもないため、広告的な要素の強いデザイン性の高いページになるのが一般的です。
リンクを購入に限定している
LPは、リンクを意図的に限定します。
なぜならLPは、特定のアクションを起こすようユーザーを誘導するのが最大の目的だからです。
他のページへのリンクがあれば、回遊性は上がりますが直帰率は下がります。
LPから他リンクへと移動してしまうと、それだけコンバージョンへと至る確率も低くなってしまうでしょう。
よって、コンバージョンにつながるページ以外のリンクは潰してしまうのが最も手っ取り早い方法です。
そのため、LPでは購入やお問い合わせといったリンクのみに限定しています。
過去情報は残さず更新
通常のホームページでは、更新時には過去の情報を残したまま新しい内容を追加します。
一方でLPでは、過去の情報を残さずに内容を入れ替えます。
なぜならLPは、何度も訪問してくるようなリピーターをターゲットとして想定していないからです。
それよりも、訪問してきた初めてのユーザーの心をいかに掴めるかという部分がLPの課題となります。
ユーザーのLPへの流入経路
LPにアクセスしてくるユーザーは、もちろん自動的に集まってくるわけではありません。
リンクや広告・検索エンジンから流入して、LPへと辿り着きます。
記事前半でご紹介したように、LPには広義のLPと狭義のLPの2つの意味合いがあります。
広義のLPであればあらゆるページがLPとなるため、流入経路はそれだけ広くなりますが、狭義のLPであれば限られてくるのがポイントです。
とはいえ、どちらの意味合いのLPであっても流入経路について正しく理解し、トラフィックを増やしていくことが大切です。
本記事では、以下の4点の流入経路について確認していきましょう。
- 検索結果から
- リスティング広告
- SNS
- リンクや二次元バーコード
検索結果から
検索エンジンからのアクセスのことで、広義のLPの流入経路としては最も有力といえます。
任意のキーワードで上位表示を勝ち取れれば、コストをかけずに集客が可能です。
ただし、すぐに結果を出しにくい部分ではあるため、地道なSEO対策が必要となります。
縦長1枚のページを指す狭義のLPであれば、先述のようにSEO対策の一環にはなりません。
狭義のLPの場合は、他の流入経路からの流入を増やす施策を考えましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの上部に表示される広告のことです。
ユーザーに1クリックされるごとに費用が発生してしまいますが、確実に上位表示されるため即効性があります。
SEO対策がなかなか難しい狭義のLPには最適です。
ただ、コスト面から見ると長期的な視点では向かない場合があるため、慎重に検討しましょう。
SNS
Facebook・X(旧Twitter)・InstagramのようなSNSからのアクセスのことで、情報の伝達スピードや拡散力が高いのが特徴です。
狭義のLPであれば、このようなSNSや広告による流入が多い傾向にあります。
SNSには、他の流入経路よりもユーザーとの関係性を築きやすい部分が特徴的です。
そのため、ターゲットにリピーターを想定した広義のLPの場合は、働きかける際に最適でしょう。
リンクや二次元バーコード
メールマーケティングで送ったメールや、紙媒体に掲載した二次元バーコードからの流入を図るのも、1つの方法として有効です。
広義、狭義どちらのLPにも一定の効果が期待できます。
特にメールマーケティングの対象となるユーザーは、ある程度LP流入の見込みが高いターゲットとして想定できます。
積極的に活用していきましょう。
LPをマーケティングに生かすための運用方法
LPは一度制作して終わりではありません。
LPを継続的にマーケティングに生かしていくためには、運用時にPDCAサイクルを回して常にアップデートしていく必要があります。
これはLPO(LPの最適化)と呼ばれるものであり、LPをテストしたり分析したりして実現するものです。
ここでは、LPを運用する上で活用していきたいツールや注意事項をご紹介します。
A/Bテストの実施
A/Bテストとは、2つ以上の仕様の異なるLPを均等に表示させ、一定期間のコンバージョン率を競争させるテストのことです。
これはLPOの一環であり、より良い成果を出せたLPを採用することを目的として行います。
もちろん大前提として、流入経路や条件は同じ状態でなければなりません。
例えば、アイキャッチ画像の異なるLPを2つ用意したとしましょう。一定期間、これらを均等に表示させることでデータを収集していきます。
その後データを基により成果を出した方のLPを採用し、継続的にコンバージョン率アップへとつなげていくのです。
同じ時間軸において相対的に評価が可能となるため、あまり時期的な影響を受けにくいのがA/Bテストの最大のメリットといえます。
また、良いとこどりでLPの改善案を見つけ出せるため、LPOをしやすいのもメリットです。
A/Bテストにおける検証は、Googleオプティマイズで無料で実施することが可能です。
Googleアナリティクスとも簡単に連携できるので、導入してみてはいかがでしょうか。
分析ツールの活用
分析ツールは、LPOにおける手間を大幅に軽減してくれるため欠かせない存在です。
LPを眺めているだけではわからない情報を可視化する役割があり、客観的なデータを抽出するのに非常に役立ちます。
LPの分析ツールには様々なものがありますが、以下の3点は必ず確認できるツールを選ぶようにしましょう。
- ユーザーの属性
- ページ上の動き
- 流入経路
後は、提供する商品やサービスに合わせて、適切な情報収集ができるものを選ぶことを心がけてください。
例えば細かく年齢を設定してターゲティングしているのに、属性が性別でしか区別できないツールだと、LPOに最適だとはいえません。
より小さな属性のデータを抽出できるような分析ツールを選ぶことが大切です。
改良のタイミングを考慮する
市場環境というのは常に変化していくもののため、出来上がったLPを使い続けていくためには、その後定期的に改良していく必要があります。
ただ、闇雲に改良を重ねれば良いというわけではなく、タイミングは考慮しなければなりません。
例えば、あまりに短期間で改良してもデータが不十分で検証しきれていない場合があります。
改善のタイミングに正解はありませんが、少なくとも3,000以上の流入数は確保しておきたいところです。
実際の運用結果が当初の仮説に対してどのような動向をしているかは、一定期間データを見守ってから確認するようにしましょう。
短期間的にLPOを重ねていくのではなく、長い目で考えながら着実にステップアップしていくことが大切です。
LP運用におすすめのヒートマップ
LPを運用する際におすすめなのが、ヒートマップツールの活用です。
ヒートマップツールとは、LPを訪問してきたユーザーの行動をわかりやすく可視化してくれるツールのことを指します。
他の分析ツールよりも直感的に判断しやすいという特徴があります。
LPの運用経験が少なくても簡単に課題が発見できるため、導入しておいて損はありません。
ヒートマップツールは多種多様ですが、基本的な機能は以下の3点です。
- 熟読エリア
- クリックエリア
- 終了エリア
熟読エリアは、ユーザーのマウスの動きや滞在時間をトラッキングする機能です。ユーザーがどの部分を熟読しているのかを確認できます。
クリックエリアは、ユーザーのクリック部分をトラッキングする機能です。LPの要素でクリックされている場所が確認できます。
クリックするということはそこに興味関心が集まっているということなので、要素やコンテンツの検証に役立ちます。
終了エリアは、ユーザーがLPをどこまで見たかをトラッキングする機能です。ユーザーに伝えたい情報が届けられているかを確認できます。
上記の3つの機能ごとに、分析できるデータは異なります。
ここでは機能ごとの改善方法について確認していきましょう。
【熟読エリア】
熟読エリアでは、ユーザーが興味関心を抱いている部分を確認できます。
そのような部分に該当するコンテンツは、ページの上部に移動させたり、目立ちやすいデザインにしたりする改善方法が効果的です。
ユーザーが興味関心を抱いている部分は、より強調することで読み進めていってもらえる確率が高まります。
【クリックエリア】
クリックエリアでも、ユーザーの興味関心が集まっているということが確認できます。
ユーザーがさらにそのコンテンツに対して情報を欲している可能性も指摘できるでしょう。
よって、クリックされている箇所に情報やコンテンツをより追加することで、コンバージョン率アップへとつなげましょう。
場合によっては、ボタンやバナーだと勘違いしてクリックしている可能性もあるため、他の要素と比較検証しながら分析することが大切です。
【終了エリア】
終了エリアは、ユーザーが離脱している場所を確認できます。
ここで離脱箇所がLPの上部に集まっているのであれば、アイキャッチを改善する必要があるということです。
また、広告のターゲットとLPのデザイン性でズレが生じている可能性も指摘できます。
では、離脱率を見るとLPの下部まで到達していることが確認できることにもかかわらず、コンバージョン率に伸び悩んでいる場合はどうでしょう。
その場合は、LPのコンテンツ自体に問題がある可能性が指摘できます。
LPのデザイン自体を見直したり、コンテンツの配置を変えてみたりする改善方法を検討しましょう。
コンテンツマーケティングの事例はこちら
LPのマーケティング目的での利用が難しい場合はこちら
LPは、マーケティングにおいて非常に有用なツールです。
ここまで様々なポイントやツールを使った改善方法などをご紹介してきたため、ある程度の知識は身につけていただけたのではないかと思います。
しかし、ある程度のノウハウや経験がないと、効果的に運用していくのは難しいものです。
効果的なLPを実現するにはかなり時間も手間もかかりますし、ノウハウがなければ確実性にも欠けてしまうでしょう。
実際「どのような方法で改善していけば良いのかよくわからない」「ニーズに沿ったLPになっているか判断できない」とお悩みではありませんか?
そのような時は、プロのコンサルタントに相談することをおすすめします。
ノウハウや経験を積んだプロのコンサルタントであれば、より早く・より確実に効果的なLPを制作できるからです。
デジマクラスでも、LPの運用や改善についてのコンサルタントを行っております。
より効率的にコンバージョン率をアップしたいとお考えの方は、ぜひご活用ください。
CVR改善の事例はこちら
まとめ
情報化社会が世間一般に広まった今、流れの早い変化への柔軟な対応が求められています。
私たち企業が生き残っていくためには、ネット上で集客・コンバージョンへとつなげていくための手段を確実に持っておかなければなりません。
今回のLPは、ユーザーに対してより明確なゴールを設定して制作するため、他の手段と比べてもコンバージョン率を向上させやすいツールです。
上手に活用できれば売上も大きく増加するため、業種業態を問わず検討しておいた方が良いツールだといえます。
しかしその反面、効果的なLPを制作・運用していくには時間も手間もかかりやすい傾向があるのも事実です。
ある程度のノウハウや経験がないと、LPO(LPの最適化)につなげるのも難しいでしょう。
何かお困りのことがある方や、これからLPの導入を考えているという方は、プロの手を借りることも選択肢の1つにしておきましょう。
より効率的にコンバージョン率をアップするためには、デジマクラスへのご相談をご検討することをおすすめします。
デジマクラスは自社メディアを運営した経験から、デジタルマーケティングに関する知識やノウハウに自信があります。
ぜひお気軽にご相談ください。