タイアップ広告の活用事例!タイアップ広告の種類を紹介やタイアップ広告の利点は?タイアップ広告の効果を上げる方法をご紹介

タイアップ広告とは自社以外が運営するメディアに掲載するPR記事です。

ユーザーの認知を広め興味・関心をくすぐる内容を効果的に訴求できれば大きな広告効果が期待できます。

タイアップ広告の効果を高めるために基本となる方法は適切なメディアで適切なコンテンツを発信すること。

適切なメディアを選ぶためのヒントや実際の活用事例にはどのようなものがあるか確認してみましょう。

タイアップ広告の意味

タイアップ広告とは自社以外の企業との共同・協力関係のもと広告を出稿することを指します。

<タイアップ広告出稿の流れ>

  1. 広告を出したい企業がパートナー企業に情報を提供
  2. パートナー企業がユーザーに有益な情報を訴求できるコンテンツを制作
  3. WebメディアやSNSなどの媒体でコンテンツを発信

具体的にはパートナー企業が運営するメディアなどにテキスト・動画の形式で広告を出稿するエディトリアル広告の手法が用いられます。

そもそもタイアップ(tie up)とは和製英語で近い意味を持っているのがcollaboration:協力・協調・共同制作・合作です。

つまり、パートナー企業の協力を得ながら自社や自社商材についてアピールできるコンテンツを発信するのがタイアップ広告です。

タイアップ広告の種類を紹介

タイアップ広告はメディアの中で一般的なコンテンツに紛れて発信されるネイティブ広告の1種です。

必ず「広告」「プロモーション」「PR」などの記載があり、他コンテンツと区別できるようになっています。

<インフィード型広告>

メディアに掲載されるコンテンツ間に紛れ込んでいるオーソドックスなネイティブ広告です。

例えばキュレーションサイトのコンテンツ一覧やX(旧Twitter)のタイムラインなど、一般的な投稿の中にさりげなく紛れこんでいます。

<レコメンド型広告>

コンテンツ最下部におすすめとして表示される広告です。

例えば、記事を読み終わった後に「この記事に興味がある人はこちらもおすすめ!」などの文言と共に表示されています。

コンテンツ最下部にあえて表示する理由は興味・関心が強いユーザーへ訴求するためです。

最下部の広告を見ているということは、一般的なユーザーよりも内容に高い関心を持っていると考えられます。

そのため、クリック率・コンバージョン率など高い確率が期待できる広告です。

また、記事コンテンツにフォーカスしてみると内容や目的による分け方もできます。

<一般的な記事広告>

メディアに記載されているお役立ち情報と同様、コンテンツにたどり着いたユーザーが何らかのヒントを得られる広告です。

<インタビュー記事>

社員や経営者のインタビュー記事です。

例えば、新商材のタイアップ広告で商材の企画・開発に携わった社員による裏話を公開し興味喚起や愛着を促します。

またリクルートサイトに「先輩の声」として掲載することで、求職者が採用後を具体的にイメージしやすくなる手法もよく用いられます。

<レビュー記事>

商材を使用・利用してみた感想を訴求する記事です。

商材購入後の具体的なイメージや感覚を掴めるため、競合他社との比較・検討でも需要が高い内容です。

また、インフルエンサーやYouTuberなど著名人にレビューしてもらうことで拡散力がより高まります。

<口コミ記事>

一般ユーザーの口コミを集めた記事コンテンツです。

ページの仕様や作成時の情報量にもよりますが、1人50~100文字程度の短いものからレビュー記事に近い長さになることもあります。

例えば、学習塾でよくある「合格体験記」なども広義の口コミコンテンツといえるでしょう。

広告の目的やアピールしたいターゲット、掲載するメディアによってコンテンツ内容や表示形式も検討してみてください。
 
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タイアップ広告の利点

タイアップ広告の利点は、自社商材や関連トピックに興味がある人へダイレクトに情報発信できることです。

情報を受け取るユーザーは元々そのトピックに対して強い興味を持っています。

そのため商材を認知した後、興味・関心の段階へのステップアップやユーザーからの信頼獲得がスムーズなのが利点です。

信頼が得られる

タイアップ広告を掲載するメディアはすでに多数のファンがついていて強いブランド力を持っています。

  • 「この話題について調べたいけどこのサイトに情報がありそう」
  • 「これについて調べる時にはまずここを確認する」

そのようなメディアが誰でも1つか2つは思い当たるのではないでしょうか。

また、タイアップ広告を掲載するメディアはすでに高い信頼を獲得しています。

そのためタイアップ広告も「ここで紹介しているなら少なくとも怪しいものではない」とユーザーは判断してくれるでしょう。

商材のメインターゲット層に宣伝できる

タイアップするメディアはメインターゲットペルソナがある程度固まっていることがほとんどです。

例えば、同じ情報系メディアでもゼクシィ WEB MAGAZINEと終活ねっとのメインユーザーはまったく異なります。

つまり、自社のターゲット層と一致しているメディア運営会社をパートナーにできれば大きな広告効果が期待できます。

各媒体の特徴やメインターゲット層、自社商材との親和性についてまずは理解を深め検討してみましょう。

消費行動に基づく戦略が立てられる

ユーザーが商材の購入・利用に至るまでの行動は大きく分けて4つのステップがあります。

  1. 認知
  2. 興味・関心
  3. 比較・検討
  4. 購入・利用

タイアップ広告がその効果を発揮できるのは1)認知から2)興味・関心へ移行する段階です。

具体的には下記のような課題を解決する場合にタイアップ広告が活用されます。

  • 類似商材が多くオリジナルの強みをアピールしづらい
  • 商材が世の中にまだ出ていない
  • 一般ユーザーの商材認知度が低い、ほぼない
  • 口コミ・レビューサイトの評価が少ない、ネガティブなものが多い
  • 競合他社商材との比較検討にじっくり時間をかけてほしい など

ユーザーの消費行動に沿った広告を運用する場合、最もハードルが高いのがポジティブな認知です。

タイアップ広告はユーザーの消費行動の段階に沿って、市場からポジティブな認知を獲得するのに役立ちます。

検索で上位を狙える

タイアップ広告はSEO対策をしやすく検索エンジンで上位表示を狙えるのも利点の1つです。

パートナーメディアのドメインがそもそも強い場合など、タイアップ広告を公開するだけで大きな反響があることも珍しくありません。

検索結果で上位表示されるか、されないかでクリック率やコンバージョンはかなり異なります。

1度上位表示されれば長期間の情報拡散効果が期待できるでしょう。

 

ワンポイント
タイアップ広告のメリットは商材に興味や関心がありそうなユーザーに情報を届けやすい点です。

タイアップ広告の欠点

タイアップ広告には2つ弱点があります。

1つは時間・費用面でのコスト、もう1つが情報を届けられるユーザーが限られてしまうことです。

スムーズな広告運用を行うためにあらかじめ弱点を把握しておきましょう。

広告掲載に時間を要する

タイアップ広告はコンテンツの制作に時間がかかる点に注意が必要です。

例えば、自社でコンテンツ制作ノウハウがない場合はパートナー企業に制作を依頼することになります。

どの情報をどの程度提供していいのか、提供した情報の中でどこまで書いていいのかの調整は時間的リソースが必要です。

さらに、タイアップ広告の場合いつ掲載するかという締め切りが設けられています。

  • いつまでに
  • どのような目的で
  • どのようなトピックにするか

時間の制約がある中でそれなりの時間をかけなければならないジレンマが発生する可能性は認識しておくことが必要です。

コスト面

時間的なコストとあわせて費用面のコストも見逃せません。

掲載までの時間がかかるということは自社もメディア側もそれなりのリソースを要するということです。

そのため、あまり時間をかけすぎても広告効果と費用面のコストパフォーマンスが見合わなくなってしまうことがあります。

コストをかけてでもタイアップ広告でないといけない理由をしっかりと考える必要があるでしょう。

メディア来訪者しか対象にできない

タイアップ広告をアピールできるのはそのメディアを閲覧しているユーザーのみ、という点も検討する必要があります。

例えば、大学受験専門メディアに掲載しているタイアップ広告は大学受験と無縁の生活を送っているユーザーには届きにくいです。

もちろん、何らかの要因により社会現象レベルでバズればそれ以外のユーザーに届く可能性もあります。

しかし、可能性としては宝くじに当たるようなものです。

だからこそ商材とメディアのメインターゲットや想定しているペルソナを比較し、しっかりと検討する必要があります。

 

ワンポイント
時間・費用面のコストと情報を届けられるユーザーが限定的になるのがタイアップ広告の弱点です。

 
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タイアップ広告の活用事例

タイアップ広告の活用事例には様々なものがあります。

商材について認知・興味・関心を刺激するコンテンツブランドに対する愛着心をくすぐるものなど。

どのようなメディアでどのようなコンテンツがあるのか、大手メディアの具体例を見てみましょう。

LIG

Web制作やコンテンツ制作をはじめ、マーケティングに役立つ情報を幅広く発信しているメディアです。

スタッフ制作のブログコンテンツの中にインフィード型でPR記事が掲載されています。

<LIGのタイアップ広告例>

  • WebクリエイターによるITツール開発者へのインタビュー記事
  • 情報システム部による話題のハードウェアレビュー
  • Webクリエイターのスキルアップ研修体験レビュー など

ITツールの認知度を高めたいベンダーやWebクリエイター向けスキルアップサービスを提案する企業のタイアップ広告として有効です。

マイナビウーマン

マイナビウーマンは20~30代の女性をメインターゲットに据えているメディアです。

キャリアやライフプラン、ライフハックなどターゲット層の女性が関心を寄せる幅広い話題を提供しています。

強みは大手メディアにしかないネームバリューとサポートの幅広さです。

<マイナビウーマンのタイアップ広告例>

  • プロのメイクアップアーティストによる化粧品活用術
  • 恋愛映画のレビュー記事
  • コンビニスイーツの食べ比べレビュー など

SNS広告・アンケート・イベントインタビューなど幅広いコンテンツを発信しています。

オウンドメディアのドメインも強いため、SEO対策も十分施されたタイアップ広告を展開しています。

LISKUL

LISKULはSMB領域やベンチャー企業などに勤務するWebマーケターをターゲットにしたオウンドメディアです。

Webマーケティング部門の管理職を目指す人に役立つ情報を発信しています。

<LISKULのタイアップ広告例>

  • Webマーケティングツールの紹介記事、特徴・魅力・導入事例
  • ビジネス文書の作成・申請をスムーズにするサポートツールの紹介
  • ビジネス上必要な契約書の法的な取り扱い方法解説と電子契約サービス紹介 など

プロのWebマーケターにとって基本中の基本となるトピックもかなり詳細に解説されています。

関連性の高いツールやサービス紹介への誘導などタイアップ広告のベーシックな構成を押さえている記事が多いです。

withnews

朝日新聞社運営のスマホユーザー向けニュースサイトで月間PV数8500超の巨大メディアです。

SNSなどで話題のトピックをプロの新聞社だからこそのノウハウで深掘りするコンセプトが多くのユーザーに受け入れられています。

<withnewsのタイアップ広告例>

  • ヒット商品がヒットした理由を科学者が専門領域の視点から解説
  • Webクリエイターによるお試し移住のレビュー
  • 情報セキュリティを専門に研究する大学教授へのインタビューとセキュリティソフトウェアの紹介 など

withnewsのタイアップ広告で有効活用されているリソースとして人脈は見逃せません。

特に社会的影響力の強い著名人を絡めたタイアップ広告は大手新聞社だからこそできる企画といえるでしょう。

また、YouTube・TikTok・X(旧Twitter)なども連携して活用しているため発信力の強さも魅力的なメディアです。

 

ワンポイント
様々な活用事例に共通しているのが各メディアのメインターゲットが興味を持ちそうな商材・トピックが取り上げられている点です。

タイアップ広告の効果を上げる方法

タイアップ広告はちょっとした工夫で広告効果をさらに高めることができます。

鍵となるのはメインターゲットを軸にしたメディア選びと様々なアプローチの組み合わせによるシナジー効果です。

特化型メディアを利用

特化型メディアとはある特定ジャンルの話題に特化したメディアです。

そのジャンルに興味がある人に限定して情報を届けられるのが強みで、関連商材の広告は高確率でコンバージョンを期待できます。

例えば、デジマクラスでタイアップ広告を掲載する場合を考えてみましょう。

デジマクラスは下記のような人に向けたメディアです。

  • 「Webマーケティングのノウハウを知りたい」
  • 「自社のデジタルマーケティングに役立ちそうなヒントを得たい」

そのため、タイアップ広告も上記のような人をターゲットとする商材であれば有効と考えられます。

具体的な例としてはWebマーケティングの人材開発サービスやITツールといった商材を挙げることができるでしょう。

多面的にアプローチする

タイアップ広告の効果をより高めるため、その他のオンライン広告とのメディアミックスもよく取り入れられる手法です。

例えば、タイアップ広告の記事中にコーポレートサイト内のコンテンツページへ遷移するリンクを貼る手法が考えられます。

また、タイアップ記事の読者限定でサンプルをプレゼントしたりインフルエンサーによるオンラインPRイベントなども珍しくありません。

メインターゲットとなる層の中で繰り返し情報が行き渡るように拡散することで、各広告のシナジー効果を期待できます。

 

ワンポイント
メインターゲットを明確にして複数メディア・チャネルからアプローチするのがタイアップ広告の効果を高めるコツです。

タイアップ広告でベネフィット訴求

タイアップ広告を企画する場合、広告主である企業や担当者が意識しておくべきことはベネフィットです。

実はメディアと広告主で打ち合わせを重ねる中で、商材の特徴・魅力とベネフィットが混在してしまうことがよくあります。

しかし、媒体を問わずユーザーは広告を好みません。

広告嫌いのユーザーに広告を見てもらうためには「この商材がどのように役立つか(ベネフィット)」を伝える必要があります。

タイアップ広告でも「どのように快適になれるか」「どのように楽になるか」という視点からの訴求が重要です。

他のWeb広告との相違点

オンライン広告は大まかにいくつかの種類に分類でき、タイアップ広告はその内の1つという位置づけです。

それぞれに特徴がありますが最も違うのはマーケティングのどの段階で活用すれば有効か、という点です。

<消費行動の段階と主なオンライン広告の種類>

  1. 認知:動画広告・純広告・タイアップ広告以外のネイティブ広告
  2. 興味・関心:ディスプレイ広告・SNS広告
  3. 比較・検討:リターゲティング広告・リスティング広告
  4. 購入

※リスティング広告は比較・検討から購入に進むステップアップの役割を果たすことも多いです。

例えば、動画広告は幅広いユーザーに自社商材を知ってもらうための認知の段階で活用されています。

また、商材のことをもっと知りたいという欲求を持っている見込み顧客向けであればディスプレイ広告やSNS広告が有効です。

1)認知の段階から2)興味・関心へ移行する段階で有効なタイアップ広告との明確な違いといえるでしょう。

最も有効なマーケティング手法を知りたいときは

タイアップ広告は商材の認知度向上や見込み顧客の育成に役立つ有効なマーケティング手法です。

しかし、いざ取り組もうと思った時に悩んでしまうポイントもあります。

  • 商材にマッチしたメディアはどうやって選べばいいのか?
  • 自社の情報をどこまで開示していいのか?
  • タイアップ広告の弱点を補う広告運用はどうすればいいか?
  • コンテンツの方向性はどうやって決めればいいのか?
  • 具体的にどの程度の費用がかかるのか? など

もしこのようなお悩みがハードルとなっているならWebマーケティングコンサルタントに相談してみてください。

Webマーケティングコンサルタントはオンライン広告に関する高いレベルのノウハウを持っています。

クライアント企業の悩みにあわせて課題解決につながる提案が可能なパートナーです。

そもそも自社にタイアップ広告がマッチするのかを知りたい、というスタートアップの相談などゼロから対応できます。
 
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まとめ

タイアップ広告はユーザーの目線に自然に入ってくるネイティブ広告の1つです。

自社に合ったメディア選定やコンテンツの発信により、メインターゲットへのダイレクトなアプローチが可能になります。

メディアミックス戦略も活用しながら広告効果を高め、ユーザーの認知拡大や興味・関心を自社商材に向けていきましょう。

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