世界的に有名なSFA/CRMパッケージソリューションであるSalesfprceの認定資格は、様々な種類があります。
製品・職種ごとに分かれているため、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。
Salesforceはある程度理解していても、認定資格取得にどんなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はSalesfocre認定資格のメリットや主な種類をはじめ、難易度や勉強法についてご紹介します。
認定資格について検討中の方は、ぜひご覧になってみてください。
目次
Salesforce認定資格の概要
Salesforce認定資格は、Salesfoceの製品を扱うのに必要とされるスキルを持っているか世界基準で証明できる資格です。
製品・職種ごとに全28種類の資格がありますが、大きく分けると3つに分類されます。
分類されたなかでもさらに基本資格と上位資格があり、上位資格は基本資格に合格することで挑戦できるシステムです。
試験は申込時に選んだ会場で、オンライン受験のCBT方式によって行われます。
基本的には自分の都合に合わせた日程で受験可能です。
スキル保持を証明するグローバル共通資格
Salesforce認定資格は世界各地で行われているグローバル共通資格です。
つまり世界最大シェアのSalesfoceに関するスキルを保持していると、海外に向けても明確にアピールできます。
日本ではまだ認定資格についての浸透率は低いものの、Salesforceを導入する企業が多いことから注目度は高いです。
企業によっては資格保持者の数を公表しているケースも見られます。
ちなみに試験は日本語での受験が可能です。
大きく分けて3つの分類
全28種類の資格を3つに分類すると、下記の通りになります。
- 管理者・CRMコンサルタント
- 開発者・アーキテクト
- マーケター・コンサルタント
分類の基準は、大まかにいえばSalesforce製品の扱い方です。
必要としているのがプログラミングスキル・管理スキル・マーケティング活用スキルのいずれかによって決まります。
最も種類が多いのは開発者・アーキテクト関連です。
マーケター・コンサルタント向けの資格は、MARKETING CLOUDをメインにラインナップを揃えています。
基本資格と上位資格がある
3つの分類とは別に、Salesforce認定資格は基本資格と上位資格に分けられます。
上位資格は基本資格を取得していなければ受験することができません。
また経験者を対象としているため、基本資格に比べてより高度な知識が必要です。
Salesforceの取り扱い経験が浅い方は、基本資格を勉強しながらある程度の実務経験を積んでおきましょう。
実務経験があれば、すでに基礎知識があるので試験対策の勉強もスムーズに進められます。
Salesforce認定資格の種類と内容
Salesforceの認定資格は、受験する種類によって内容が大きく異なります。
3つの分類から、どのスキルを取得したいのか選んだうえで試験に臨みましょう。
それぞれ外部の評価する見方が変わるので、大まかな内容を理解することは重要なポイントです。
また、資格試験名には基本・上位といった表示はありません。
代わりに上位資格の項目は前提資格が表記されているので、申し込み前に必ずチェックしましょう。
管理者・CRMコンサルタント
管理者・CRMコンサルタント関連の資格には、以下の資格があります。
- Salesforce認定アドミニストレーター
- Salesforce認定CPQスペシャリスト
- Salesforce認定上級アドミニストレーター
- Salesforce認定Field Serviceコンサルタント
- Salesforce認定Service Cloudコンサルタント
- Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント
- Salesforce認定Experience Cloudコンサルタント
3つ目以降は、全てSalesforce認定アドミニストレーター取得が前提とされている上位資格です。
そのため管理者・CRM関連の資格を取得する場合、まずはアドミニストレーター資格に挑戦しましょう。
試験の内容は、Salesforce組織を管理するためのメンテナンス業務について基礎的な部分から出題されます。
上級アドミニストレーターはより高度な知識で、その他は各製品に特化した設計・実装できることを証明できる資格です。
開発者・アーキテクト
開発者・アーキテクト関連の資格は下記のとおりです。
- Salesforce認定Platformデベロッパー
- Salesforce認定Platformアプリケーションビルダー
- Salesforce認定B2C Commerceデベロッパー
- Salesforce認定B2C Commerceアーキテクト
- Salesforce認定Development lifecycle and Dvelopmentデザイナー
- Salesforce認定Sharing and Visibilityデザイナー
- Salesforce認定Identity and Access managementデザイナー
- Salesforce認定Date Architecture and Managementデザイナー
- Salesforce認定Heroku Architectureデザイナー
上記が基本資格です。
種類は多いですが、主に各製品の開発・設計についての知識が求められます。
受験には数ヶ月~2年程度の経験を求められるケースも多いです。
続いて下記は上位資格となります。
- Salesforce認定Platformデベロッパー
- Salesforce認定システムアーキテクト
- Salesforce認定テクニカルアーキテクト
- Salesforce認定アプリケーションアーキテクト
マーケター・コンサルタント
マーケター・コンサルタント関連の資格は下記のとおりです。
- Salesforce認定Marketing Cloudアドミニストレーター
- Salesforce認定Marketing Cloudメールスペシャリスト
- Salesforce認定Pardotスペシャリスト
- Salesforce認定Einstein Analytics and Discoveryコンサルタント
上記が基本資格で、マーケティングに活用するツールの管理機能や基礎知識があることを証明できます。
続いて上位資格が下記のとおりです。
- Salesforce認定Pardotコンサルタント
- Salesforce認定Marketing Cloudコンサルタント
- Salesforce認定Marketing Cloudデベロッパー
こちらについては一定の実務経験を求められます。
勉強する知識だけでは難しいといえるでしょう。
マーケティングツール導入・活用の事例はこちら
Salesforce認定資格を取得するメリット
Salesforce認定資格を取得するメリットとしては、まず即戦力を証明できることがあげられます。
またSalesforceの認知度の高さから、顧客の信頼を得られることにも繋がりやすいでしょう。
もちろん外部へのアプローチだけではなく、実用的な知識が身に付くため製品を使用する際の業務効率が上がります。
製品を使いこなすことで、組織全体の流れも大きく変わっていくでしょう。
ここからは大きなメリットである2点をピックアップしてご紹介します。
即戦力の証明になる
メリットとしてまずあげられるのは、即戦力を証明できることです。
基本資格であっても、Salesforce製品に関する知識やスキルがしっかり身に付くため実務で役立ちます。
他との差別化を図るために取得する転職者も、少しずつ増えてきているのが現状です。
上位資格になればある程度の実務経験を持つ人材を対象としているので、より高度な知識があることをアピールできるでしょう。
顧客の信頼を得られる
Salesforceは海外・国内共にトップのシェアを誇っているため、多くの顧客から信頼を得ることができます。
特にSalesforceの導入を検討していた企業にとっては、非常に心強い印象を与えられるでしょう。
またSalesforceの公式サイトでは、資格保有者のいる企業名が公表されます。
そのためこちらから情報発信しなくても、企業名のアピールに繋がるのです。
企業名の横には人数の表示も出るので、他企業の動向も参考にできるでしょう。
キャリアアップを見込める
Salesforce認定資格は即戦力を証明できることから、社内で重宝される存在になります。
取引先でも信頼を得られやすいでしょう。
そのためキャリアアップの可能性は大いに高まります。
場合によっては、取引先の会社から声をかけられるケースも考えられるでしょう。
転職してキャリアアップする選択肢が増えるので、将来的に役立つメリットといえます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
資格取得による年収の変化は?
資格を取得することで、年収を変化させる企業が国内でも少しずつ増えてきています。
平均年収は開発者・セールスマネージャーなど全て合わせると約750万円以上の年収です。
マーケティングマネージャーでは約870万円程度といわれています。
また資格保有者に多いのは、キャリアアップのためという理由です。
実際資格保有者は社内で重宝される存在となり、キャリアアップして結果的に年収をアップさせています。
試験の難易度は?
Salesforce認定資格試験の難易度は、比較的高いといわれています。
特にSalesforce製品の実務経験がなければ、勉強を始めても用語の理解から苦戦する人が少なくありません。
目安としては、基本資格の場合製品の実務経験が1~2年以上あることが推奨されています。
上位資格であれば4年程度あるのが理想です。
経験が必須ではないものの、まずは製品を使ってみた方が理解は早まるでしょう。
マーケティングツール導入・活用の事例はこちら
Salesforce認定資格の更新は?
Salesforce認定資格を保有し続けるためには、定期的な更新が必要です。
更新するには、Salesforceのオンライン学習システム「Trailhead」の更新モジュールを完了しなくてはなりません。
更新するタイミングは1年に1度です。
公式サイトでは更新スケジュールの一覧を確認できます。
更新を失念した場合関連する上位資格もまとめて失効となってしまうので、定期的にチェックしておきましょう。
Salesforce認定資格の勉強方法
Salesforce認定資格の勉強は、集中して効率よく進めるのがおすすめです。
例えば1日のうち30分~1時間程度を確保し、出勤する際の移動時や就寝前などの時間を効率よく使いましょう。
並行してSalesforce製品の実務経験を積むのも有効な方法です。
実務経験がある方も、最低1ヶ月程度の勉強期間は見込んでおきましょう。
ここからは具体的な勉強方法についてご紹介します。
試験範囲と出題の割合を把握
効率的に勉強するためにも、試験範囲と出題の割合は事前にしっかり把握しておきましょう。
可能であれば実際に受験者から話を聞くのがおすすめです。
中には深堀りした問題が出る可能性もあるので、体験談は有力な試験対策になるでしょう。
また、公式サイトにも重要な項目が明記されています。
基本的にどの資格も出題範囲は広いので、製品を使用しながら少しずつ理解を深めていきましょう。
公式の学習ツール「Trailhead」
Salesforceの公式学習ツールとなる「Trailhead」は、資格受験者の大半の方が使用しています。
ガイド付きで実際の製品を使いながら学習できるので、実務経験の浅い方はとくにおすすめです。
学習を進めるとポイントが加算されたりバッジが付与されたりするので、楽しみながら継続できます。
繰り返すうちに自然と知識が備わっていくでしょう。
また、資格保有者が実際に勉強した体験談も掲載されているので参考にできます。
問題集や参考書はほとんどない
Salesforce認定資格の問題集・参考書はほとんど出版されていないのが現状です。
今後受験者が増えてくれば書籍化されるかもしれませんが、しばらくその予定はないと見ていいでしょう。
ただしインターネットサイトではTrailheadをはじめ学習ツールが増えてきています。
スマホ対応で隙間時間にできるものも多いです。
過去問も一通り揃っているので、試験日が近づいてきたら力試しに挑戦してみましょう。
一旦受けるだけ受けてみるのも手
Salesforce製品の実務経験がある方は、一旦力試しのために受験してみるのもひとつの方法です。
ちなみに試験料は多くの資格が2万円~4万円かかります。
日頃仕事でSalesforce製品を扱っていてひととおり使いこなせていれば、基本資格の問題ならある程度理解できるでしょう。
使いこなすうえで今後何が必要なのか、受験することでダイレクトに課題が見つかります。
もし結果が不合格だったとしても、自分の課題をピンポイントで学習できるので便利です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Salesforce認定資格以外のおすすめIT資格
Salesforce認定資格以外におすすめなのは、下記の3つです。
- Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
- IMA検定
- SEO検定
これらはマーケティングの経験が浅い方や初心者でも、比較的挑戦しやすい資格です。
より多くの人が取得できる資格といえるでしょう。
まずは基本的な知識を身に付けたうえでSalesforce製品を扱うと、最初のつまずきが少なくなります。
Salesforce認定資格の取得に自信がない場合は、まずこれらの資格から始めてみましょう。
マーケティングツール導入・活用の事例はこちら
Salesforceに関して悩みがあったら
Salesforceに関して悩みがある場合は、デジマクラスに相談するのがおすすめです。
デジマクラスはマーケティング関連で高い実績を出しており、経験豊富です。
そのため自分でひとつひとつ調べていくよりも、効率よく業務が進められるでしょう。
まずは気軽に相談してみてください。
まとめ
Salesforce認定資格は、海外・国内で即戦力を証明できるグローバル共通資格です。
顧客からの信頼も高まるため、国内での受験者も年々増えてきています。
依然としてSalesforce製品はトップシェアを誇り、実用面でも非常に役立つため受験して損はないでしょう。
難易度はやや高めですが、ある程度の実務経験を経たうえで受験すると合格率は高まります。
今後新たに活躍の幅を広げるうえで、ぜひ挑戦してみてください。