ホームページやSNSなどWebサービスをビジネスや情報配信で活用することは一般的になっています。
Web活用の効果を得るにはSEO対策が重要ですが、自分で対策するにはある程度専門的な知識がないと対策が難しくなっています。
Web活用のサポートをしてくれるのがWebコンサルティングです。
本記事ではWebコンサルティングの費用相場とメリットなどをご紹介します。
目次
Webコンサルティングのサービス内容は?
Webコンサルティングは主にSEO対策が主体の業者が多く、大きく業務支援・戦略支援の2つに分けられます。
まずは業務支援・戦略支援のそれぞれの特徴を説明します。
業務支援系
業務支援系のWebコンサルティングとは元々企業が運用しているWebサイトのSEO対策を中心の提案に力をいれてくれます。
主なコンサルティングの内容としては以下のようなものが挙げられます。
- キーワード分析
- Webサイトのコンテンツの見直し
- Webサイトの制作
SEO対策といっても色々な対策があります。
代表的なものであれば、キーワードの選定を見直したりサイトのデザイン性を向上させて見やすいWebサイトにしたりといった方法です。
単発でのコンサルティングの場合は、社員向けにSEO対策のセミナーを実施し、ノウハウの提供という形でサポートをする業者もあります。
戦略支援系
戦略支援系のコンサルティングでは、既存Webサイトやサービスなどの活用だけでなく、新しいもの生み出すための提案などを行います。
具体的にはSEO対策を強化した新しいWebサイトの提案・制作や新しいサービスの提案などです。
サービス内容によっては経営に踏み込んだ提案やコンサルティングを行う場合もあります。
業務支援系よりも深い部分までコンサルティングするためプロジェクト規模によっては業務ごとに担当がつくこともあるでしょう。
Webマーケティングの事例はこちら
Webコンサルティング費用の計算方法
Webコンサルティングを依頼するにあたって気になるのがどれくらいの料金がかかるのか、という点です。
コンサルの料金を計算する目安になるのが、コンサルタントの専門知識レベル×工数です。
Webコンサルティングサービスは、業者ごとに時間単価が違います。
また、コンサルタントの専門知識のレベルによりかなり料金は変わってきます。
コンサルタントの能力が高ければその分高い効果が期待できるため、コンサルティングの費用も高くなるでしょう。
Webコンサルティング業者によってはサービスごとに料金を決めているところもあります。
また、成果が得られた分だけ支払う成果報酬型か、月額料金が決まっている定額報酬型かという点でも費用計算は変わります。
依頼する内容や業者によって異なるため、費用体系についても事前に確認しておきましょう。
Webコンサルティングの費用相場
それでは実際にWebコンサルティングの費用相場はどれくらいかかるでしょう?
サービス内容ごとに相場がありますので気になる相場をみていきます。
SEO対策がメインのコンサルティング
Webコンサルティングで一番依頼が多いのがSEO対策です。
このSEO対策が中心のWebコンサルティングは成果報酬型を採用しているところが多い傾向にあります。
SEO対策に関しては1キーワードに対していくらと料金が設定されており、キーワードごとの料金はWebサイトの競合数にも関係してきます。
競合が多いWebサイトや使いたいキーワードがビッグキーワードの場合、SEO対策の難易度が高く、それなりの時間と労力が必要です。
そのため1キーワードごとの単価が割り増しになっています。
成果報酬型のため、成果がでていなければ報酬が発生しません。
そのため、月額での相場は6〜20万円と報酬の振れ幅も大きくなります。
なお、SEO対策を実際に行うのではなく、SEO対策のアドバイスを行う場合は固定報酬となっているケースが多いでしょう。
Web制作
Web制作をメインに行う場合は、月額サービスがある業者や1回ごとの制作で取り扱う業者があります。
Web制作の料金相場は30万円〜60万円ぐらいが相場で、コンテンツ量やデザインによっても変わってきます。
SEO対策を含めたWeb制作のため、質を高めようとSEO対策を強化すればその分料金も高くなるでしょう。
特にWeb制作ではPCサイトとスマホサイトと別デザインで作る場合は料金が割り増しになります。
スマホのサイトはGoogleでいうとモバイルフレンドリーにWebサイトが対応しているかによって検索順位にも関係するため非常に重要です。
マーケティングや分析
Webコンサルティングにはマーケティング戦略や分析も依頼できる業者もあります。
マーケティングや分析では集客・成約・リピート施策と3つに大きく分けられます。
SEO対策を実際に行ってもらうというよりも、集客や売上アップのためのWebサイト改善のアドバイスを受けるサービスが多いでしょう。
そのため、月額料金が定まっていることが多い傾向にあります。
相場としては3万〜10万円ほどですが、マーケティングや分析をどこまでやるかで変動します。
コンサルティングの内容によって費用は変動するため、導入前に自社に必要なコンサルティング内容を見極める必要があるでしょう。
経営戦略にも関わるサポート
サイト運営・売り上げアップなどの経営戦略にも関わるトータルのサポートを依頼する場合の費用相場は月額サービスが一般的です。
この場合はWebだけでなく経営に関わる分野のコンサルティングも行うため、20万〜50万円ほどと高めの相場になります。
安い業者もありますが、その場合は更新作業が月何回と決まっていたり制限が設定されていることが多いため注意が必要です。
安いから決めるのではなくサービス内容を良く調べてから決める必要があります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Webコンサルティングのメリット
Webコンサルティングを依頼するとメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
メリットを知ることで依頼するプランなども変わってくるでしょう。
Webコンサルティングを活用するメリットをみていきましょう。
効率的なPDCAを回して短期間で成果を出せる
Webコンサルのメリットとしては効率的なPDCAを回して短期間で成果を出せることができるという点です。
通常自分たちで行うと計画、実行まではうまくできても評価、改善で引っかかってしまい効率も悪くなってしまうことが多々あります。
PDCAが効率的に回せなくなってしまうと、悪循環となりモチベーションも下がってしまうでしょう。
しかしWebコンサルティングでは専門知識が豊富なプロが対策するためPDCAを効率良く行い成果も短期間で出すことができます。
PDCAの効率が良くなることで社員のモチベーションも上がり、良い成果を出すことが期待できるでしょう。
自社にないノウハウを得られる
Webコンサルティングを活用することで、自社にないノウハウを習得できることもメリットの1つです。
自社だけで運営している場合は限られたノウハウしか無いためどうしても新しいことが出にくくなります。
第三者がはいることでWebコンサルティングの効果を得ながら、自社にないノウハウを得ることができます。
それらのノウハウを自社の人材育成にも繋げることができるでしょう。
Webマーケティングには無限の可能性
Webマーケティングは企業規模を問わず導入でき、取り入れれば知名度アップやヒット商品を生み出す可能性は大いにあります。
例えばSNSで商品・サービスが拡散されて話題を呼び、売上を大きく伸ばすこともできるでしょう。
さらにWebコンサルティングの専門業者は次々と新しい知識を取り入れているため、Webマーケティングには無限の可能性がでてきます。
Webマーケティングの事例はこちら
WebマーケティングにおけるWebコンサルティングの必要性
WebマーケティングにおいてWebコンサルティングの必要性は何でしょうか。
Webコンサルティングの必要性をみていきましょう。
予算・リソースの限界
Webコンサルティングを取り入れることで予算が組みやすくなります。
Webコンサルの依頼を専門業者にしていない場合は、当然自社内の人材でWebサイトの運営・管理を行う必要があります。
しかし、Webサイトの管理を専門に行う人材がいなければ他業務との兼任となり、効率良く管理できない可能性が高まってしまうでしょう。
それによって予算やリソースを無駄に費やしてしまうことが考えられます。
Webコンサルティングの専門業者は料金が決まっているため、決めた予算内でWebサイトの運営・改善ができます。
また、自社内でWebサイトの管理を兼任していた人材が本来の業務に集中できるようにもなるでしょう。
効果的なWeb戦略を提案できる専門知識
効果的なWeb戦略を打ち出し、それに見合った効果を実際に得るにはそれ相応の専門知識が必要です。
SEO対策を例にしても、数年前は効果のあった方法が今では意味をなさないこともあります。
そうした変化が急激に起こっている中で、Webコンサルティングを専門で提供している業者に勝てる人材を確保するのも難しいでしょう。
時代にあったWeb戦略を取り入れるためには、専門知識を身につけたWebコンサルティングの存在が必要となるのです。
Webコンサルティングの事例
Webコンサルティングといっても実際はどのようなことをしているのか事例をみていきましょう。
例①:オウンドメディアの制作・運営
貯金アプリを運営している企業のオウンドメディアの制作・運営をWebコンサルティングが行ったという事例です。
オウンドメディアの目的はアプリへユーザーを誘導することであり、潜在顧客へアプローチするための手段として取り入れられました。
ペルソナ設計やコンテンツの設計もWebコンサルティングが行い、潜在顧客を取り込むための動線を意識してコンテンツを作成します。
メディア制作後も運営しながらアクセス解析を行い、より効果の得られるサイトとして運営を続けています。
例②:Webサイトのリニューアル
不動産会社のWebサイトをリニューアルし、集客に活用したという事例です。
10年ほど改修されていなかったWebサイトは時代遅れなものとなってしまっており、全体的にリニューアルを行いました。
リニューアルのために行われたのが、ブランドイメージを考慮した上でのコンセプト設計です。
また、キーワード分析や競合調査も行うことで、より効果的にリード獲得できるサイトへと生まれ変わりました。
実際にリニューアルしたことでサイトの会員数増加という効果も得られています。
Webコンサルティングの注意点
Webコンサルティングを実際に依頼する際には注意点もあります。
SEO対策の依頼で失敗しやすいのが、被リンクばかりを獲得するなど時代に即していないSEO対策をしている業者があることです。
被リンクを獲得するのはリンク先のWebサイトが上質であればある程度自社のWebサイトも高評価されます。
また、数年前までは質が悪いサイトからのリンクでも問題なくリンク数だけで評価されていました。
しかし現在は質が低いリンクの場合は逆効果になり検索エンジンに嫌われることがあります。
このように、SEO対策を依頼する場合はどのような対策を行うのかをしっかり説明してもらいましょう。
さらに、Webコンサルティングに経営戦略も合わせて依頼する場合、どのような提案をしてくるかといったことも重要です。
提案内容が自社の経営方針にあっているのかをきちんと見極めて依頼しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
段階的な導入や安く済むサービスでの様子見もあり
Webコンサルティングを取り入れるときは、その業者がどのような業者か知ることも必要です。
どのような形で提案されるかにもよりますが、手始めに一番安いプランから導入して業者の対応を見るのも1つの方法ではあります。
SEO対策であればその間に得られた効果を元に今後の依頼を判断することができるでしょう。
まずはセミナーやアドバイスという形で依頼した場合ならば、その内容を元に検討することができます。
Webコンサルティングはある程度固定の費用がかかるため、最初の見極めが非常に重要です。
今後も費用に見合う効果が得られるのかを十分に検証してから本格導入してみましょう。
Webマーケティングの事例はこちら
Webコンサルティングの依頼で迷っているなら
Webコンサルティングの依頼をしようと思っていても色々な業者が沢山あり迷うこともあるでしょう。
自社である程度のレベルまではできる人材がいるから依頼する範囲に迷うということあり得ます。
その場合は迷っている内容を列挙してWebコンサルティング業者に相談してみると良いでしょう。
実際に相談することで、自社で対応できることと依頼すべき内容を明確にすることができます。
また、実際に依頼した際にも第三者の視点からWebサイトの課題や改善点を提案してもらえます。
それによって自分たちでは気付かなかった問題も改善することができるでしょう。
Webサイトをマーケティングに活かすなら、Webコンサルティングの活用をぜひ検討してみてください。
まとめ
Webコンサルティングは業者により費用が全然違います。
SEO対策の方法もきちんとリサーチして対策する業者もあれば、古くなっている手法で対応する業者もあります。
また経営戦略でもWebコンサルティング業者によって得意分野が異なるものです。
得意分野が自社の業種に合っているかも業者を見極める1つの手段です。
コンサル料が幅広いためWebコンサルティングを依頼するときは自社であらかじめ予算を組み、経営方針にあった業者に依頼しましょう。