マーケターとはマーケティング業務に従事する人のことを指します。

商品やサービスを売るためのスキルが高く、売上に直接関わる技術も多く持つ人です。

そんなマーケターですが、売上規模がある程度大きくなったら起業を検討しても良いでしょう。

この記事では、マーケターが起業をするメリットとデメリットを解説します。

起業に興味のある人やマーケターとして従事している人はぜひお読みください。

マーケターが起業をするメリットとデメリットを解説!

ビジネスマン

この記事では、マーケターが起業をするメリットとデメリットを中心に、起業について解説します。

起業をするにはさまざまな手順を踏む必要があり、手間がかかることが多いです。

しかしその分得られるものも大きく、起業することで可能性が広がる人が多くいます。

必ずしも起業をするべきとは限りませんが、ある程度事業が上手くいっているのであれば検討しても良いでしょう。

起業のメリットとデメリットを紹介しますので、ぜひご自身の状況と照らしながら考えてみてください。

マーケターが起業をするメリット

男女のビジネスパーソン

まずはマーケターが起業をするメリットを紹介します。

会社を起こすというのは想像以上に得られるものがある行為です。

自分で事業の方向性を決められる

起業して自分の会社を作ることで、好きなように事業の方向性を決められます

他者の会社や組織に所属している場合、どうしても自分の意見が通らないことがあるでしょう。

個人事業主であれば自由度は高いかもしれませんが、やはり限界があります。

しかし会社という形態であれば活動できる範囲が広いうえ、自分の会社なら事業の方向性も自分次第です。

自分の理想やコンセプトに合った仕事のみをすることも可能となります。

事業の方向性を自由に決められるため、仕事がより楽しくなるでしょう。

経済的なリターンが大きい

起業は経済的なリターンが大きい行為です。

自身で会社を運営すれば、会社所属や個人事業主の頃と比べて事業拡大や売上の向上が実現しやすくなります。

そのため収益という形で直接大きな経済的なリターンを得ることができます。

節税面でのメリットや資金調達のしやすさも、経済的な部分において大きなポイントです。

節税や資金調達について詳しいことは後述しますが、これらも経済的なリターンにつながります。

起業は経済面においてのメリットがとても大きい行為です。

一生働くことができる

ガッツポーズ

雇われという形で会社に属している場合、どうしても定年退職を避けることができません。

しかし起業して自分の会社を持っていれば、一生会社で働くことが可能です。

好きな仕事に一生関わることができるというのは、人によっては大きな喜びでしょう。

自分の会社であれば、いくつになっても好きなように仕事を続けることができます。

もし働くことが難しくなってしまっても、事業継承や清算などをすれば問題ありません。

一生働ける場所があるというだけでも、心の拠り所となります。

起業しないとできない経験ができる

起業は人生におけるビッグイベントのひとつですが、すべての人が経験するものではありません。

そのため起業というのは非常に貴重であり、起業しないとできない経験があります。

会社を立ち上げるという行為は簡単なものではなく、むしろ大変なことも少なくありません。

しかしだからこそ、起業を成し遂げることで大きな達成感や喜びを得ることができます。

起業することで得られる経験は、その後の人生にも大きく影響するでしょう。

 

ワンポイント
起業には非常に多くのメリットがあります。

個人事業主より起業すべき理由

ポイント

ある程度事業規模が大きいのであれば、個人事業主という形態でいるより起業をするべきです。

起業をおすすめする理由を紹介します。

節税面でのメリット

起業における節税面でのメリットは非常に大きいです。

個人事業主は売上から経費を引いた所得に対して所得税がかかりますが、この税率は所得によって変わります。

所得が大きいほど税率も大きくなるため、支払うべき税額が大きくなるのです。

一方で法人の利益にかかる法人税率は、金額にかかわらず一定です。

そのため所得がある程度大きいのであれば、法人化したほうが税額が少なく済みます。

売上金額から経費を引いた額がある程度大きいのであれば、法人のほうが節税になります。

取引先の幅が広がる

取引

起業して法人化をすることで、取引先の幅を広げることが可能です。

大企業や事業規模の大きい企業をはじめ、個人事業主とは取引をしない場合が少なくありません。

個人事業主とは取引しない企業と関係を持つのであれば、法人化する必要があります。

会社だったら必ず契約できるとは限りませんが、個人事業主ではそもそもスタートラインに立てないこともあるのです。

そのため取引先の幅を広げたいのであれば、法人化をしたほうが良いでしょう。

取引先の幅が広がることは事業拡大や売上向上にもつながるため、規模が大きくなったら企業を検討するべきです。

資金調達しやすくなる

起業することで資金調達がしやすくなります。

個人事業主向けの事業融資もありますが、個人事業主向けは基準が高いうえ審査に通ることが難しいです。

個人事業主の場合は金銭が個人に帰属するため、融資担当者が返済能力を把握し辛いというのが原因のひとつです。

しかし法人であれば、会社の財務状態や経営成績・事業計画等が明らかなため、判断基準が明確となります。

そのため融資に通りやすく、いずれ返済が必要とはいえ多額の資金を用意することができます。

資金調達がしやすいというのはすなわち、事業拡大や新規事業の展開がしやすいということです。

より大きな成長を目指すのであれば資金調達が必要となるため、起業すると良いでしょう。

マーケターが起業をするデメリット

悩み

起業には多くの魅力がありますが、デメリットも存在します。

成功のためには、デメリットについても把握しておくことが大切です。

生活が不安定になる

会社や組織に所属していた状態から独立して起業をする場合、生活が不安定になります。

安定して月額収入を得られる会社員とは違い、仕事を見つけ売上を得る必要があるためです。

実績のない最初のうちは特に不安定な収入となるでしょう。

経済的なリターンが大きいとお話しましたが、それはあくまで軌道に乗ってからの話です。

実績や契約がないうちは収入の保障がないため生活が不安定になり、不安がつきまとう可能性が高いです。

リスクを伴う行為なため、経済的に余裕がない状態であれば起業をしないことをおすすめします。

話が合う人が減る

起業して個人で会社を運営している人の数は、全体で見ると少数派です。

そのため起業することで話が合う人が減ってしまう可能性があります。

個人で会社を運営すると、会社員であった頃とは仕事に対する姿勢や考え方が大きく変わります。

そのため会社員である友人や知人と仕事の話ができなくなる場合が多いのです。

会社員の頃のような話ができなくなるため、孤独感を覚えることがあるかもしれません。

同じように起業した人や、仕事についての価値観が似ている人とつながっておくと良いでしょう。

 

ワンポイント
デメリットについても把握をしておきましょう。

起業をするうえでの壁

考え事

起業は決して簡単な行為とはいえません。

起業するにあたって立ちはだかる壁を紹介します。

資金の調達が難しい

起業にはそれなりの費用がかかりますが、資金調達が難しいです。

起業にあたって必要となる費用として、株式会社の場合は以下のようなものが挙げられます。

  • 定款認証手数料: 50,000円
  • 印紙代: 40,000円
  • 謄本手数料: 250円/枚
  • 登録免許税 最低150,000円
  • 専門家に設立を依頼する場合の報酬 数万円~

これらの費用は自己資金から出さなければなりません。

起業するための資金調達は難しく、最初に立ちはだかる壁といえます。

ノウハウがない

お手上げ

多くの場合、起業するにあたってのノウハウがありません

そのため常に疑問やトラブルがつきまとうことになります。

起業には会社員であった頃には考えられない手続きや対応が必要なため、その都度調べる必要があります。

ひとりで進めるのは困難な場面も多いでしょう。

ノウハウがないことでスムーズに進められず、手間取ってしまう可能性が高いです。

起業をするうえで大切なこと

ポイント

起業をするうえで大切なことを解説します。

起業に限らず新しいことを始めるときにはポイントを押さえることが大切です。

自分の気持ちを再確認する

起業に乗り出す前に、自分の気持ちを再確認しましょう。

起業には多くのメリットや魅力がありますが、同時にデメリットや越えなければならない壁も存在します。

中途半端な気持ちで起業をすると後悔してしまう可能性があります。

また、本当にやりたい事業でないと続けていくのが苦しいでしょう。

本当に起業をするべきなのか、自分はどうしたいのかを改めて確認することが大切です。

リスクを最小限にする

起業をするにあたって、リスクを最小限にさせるための準備をしましょう。

資金調達の難航や不安定な収入による生活苦など、危険な状態に陥る可能性は低くありません。

勝手がわからないうちに起業をしてしまうのは特にリスクが高いです。

経済的にある程度余裕がある状態にし、もしものときのために頼れる人もつくれると安心です。

起業において考えられるリスクはなるべく最小限にし、安全な状態で進めていきましょう。

 

ワンポイント
起業を成功させるためにもポイントを押さえておきましょう。

起業する際の注意点

チェック

これまで解説してきた内容をもとに、改めて起業する際の注意点についてまとめます。

  • 起業のデメリットや壁について把握しておく
  • 起業資金や収入の不安定さをカバーできるだけの経済的余裕をつくる
  • ノウハウ不足をカバーできるようなるべく知識をつける
  • 仕事に対する自分の気持ちをはっきりさせる
  • 起業や会社運営にあたってのリスクを最小限にする

会社運営が上手くいけば、個人では成し得ない大きな収益や成果を実現させることが可能です。

しかし簡単な気持ちだけで起業をするのは、かなりのリスクがあります。

知識や準備が不足していると、起業自体が上手くいかない可能性が高いです。

もし無事に起業はできたとしても、どこかでトラブルが起きることが考えられます。

起業には大きなメリットがありますが、成功させるためには注意点を押さえる必要があります。

注意点に気をつけて、良い形での企業・会社運営ができるようにしましょう。

 

ワンポイント
注意点についてもしっかり把握することが大切です。

ベンチャー企業で経験を積むという選択肢

ビジネスパーソン

いきなり自分で会社を起業せず、まずはベンチャー企業で経験を積むという選択肢もあります。

ベンチャー企業とは新しいビジネスやサービスなどの事業を展開する会社です。

事業拡大や新規事業を進めているという点で、起業に似た部分があります。

ベンチャー企業に勤めることで、新規事業展開に関する経験を身につけることができます。

そのノウハウは将来会社を起業したときに大いに役立つでしょう。

会社設立そのものの経験を積むことは難しいですが、運営や事業展開についてはベンチャー企業で経験できます。

起業に乗り出す前に、まずはベンチャー企業のような会社で経験を積むのもおすすめです。

将来起業して成功したい人はどうすればいいか

ガッツポーズ

将来起業して成功したい人がするべきことについてまとめます。

  • 事業の方向性を決める
  • 経済的な余裕を確保する
  • 自分の気持ちを明確にする
  • 仕事の話ができる人とつながる
  • 注意点を把握する

起業は人生を大きく変える可能性がある行動です。

良くも悪くも影響が大きいため、事前にしっかり準備をしておく必要があります。

事業が成功するとは限りませんが、失敗のリスクを減らすことはできます。

起業して成功したいのであれば、やるべきことはしっかりと成し遂げましょう。

まとめ

笑顔

起業についてなんとなくのイメージを掴めたでしょうか。

失敗の可能性をへらすため、メリットだけでなくデメリットや注意点についてもたくさん触れてきました。

しかし起業はたくさんの魅力を持つため、悪い面だけ見て諦めるべきではありません。

仕事の進め方もたいぶ自由になるうえ、節税や資金調達など有利な点も多いです。

起業をすることで、会社員や個人事業主の頃には実現できなかった成果を成し遂げられる可能性があります。

マーケターとしてより大きな成長を求めるのであれば、起業を検討してみてはいかがでしょうか。