インターネットの利用者は増加し続けています。総務省によると2019年の個人のインターネット利用率は89.8%でした。
これに伴ってSNSの利用率も上昇し、今や企業にとってSNSを用いたマーケティングは欠かせない戦略の1つとなっています。
そこで今回の記事ではSNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのかについて改めて詳しく解説します。
SNSマーケティングの主な方法と成功のポイント、また活用事例も紹介しますので参考にしてください。
目次
SNSマーケティングのメリットを解説
SNSを用いたマーケティング戦略が企業にもたらすメリットは非常に大きなものです。
とりわけ費用対効果の面で大きいといえるでしょう。
SNSマーケティングではコストを抑えながら数多くの人に商品の情報やキャンペーンの告知などを届けることができます。
またそれらの情報がユーザー間で話題を呼んで「バズる」と、そこからまた更なる情報の拡散と集客が期待できます。
今後SNS利用者がますます多くなるにつれて、企業にとってのSNSマーケティングの重要性も同様に増していくことでしょう。
SNSマーケティングの事例はこちら
SNSを活用したマーケティングが注目される理由
SNSを活用したマーケティングが多くの企業から注目される理由はいったいどのような点にあるのでしょうか。
費用が膨らみがちなリスティング広告などに比べてコストが抑えられるということ以外にも見逃せないメリットがあります。
この項目ではSNSの利用者が多いということと、ブランディングしやすいということの2点を取り上げてご紹介します。
利用者が多いから
SNSを活用したマーケティングが注目される理由、1つ目は利用者が多いからです。
3大SNSと呼ばれるX(旧Twitter)・Instagram・Facebookの利用者数は日本国内だけでもそれぞれ数千万人にのぼります。
フォロワーを集めればそれら多くの利用者に情報を届けることができるのですから、SNSを使わない手はありません。
SNSは、かつては膨大な手間をかけなければ実現できなかった規模の情報発信を手軽に取り組めるものにしているのです。
ブランディングしやすいから
SNSを活用したマーケティングが注目される理由、2つ目はブランディングしやすいからです。
ここでいうブランディングとは顧客に対して自社商品・サービスの認知を促し、好意的に受け入れてもらうこと。
SNSの活用によって、ブランディングには欠かせない顧客との親密なコミュニケーションを実現することができます。
フォロワーにアプローチを続けることで、より良いイメージの定着を図ったり信頼関係を構築したりすることも可能です。
SNSマーケティングの主な方法は?
SNSマーケティングの主な方法について3大SNSを例に解説します。
3大SNSそれぞれの特徴や機能がユーザー層の違いを生んでいることをご確認ください。
もしもこれからSNSマーケティングを始めるのであれば、目的によってSNSを使い分けることも必要となるでしょう。
SNSマーケティングの主な方法、1つ目はFacebookの場合です。
実名での登録が必須のFacebookは、その信頼感の高さもあってビジネスでの利用が多い傾向にあるといわれます。
Facebook上の企画を通じてユーザーと双方向的なやり取りを行うことによって関係性を強めていく企業は少なくありません。
比較的フォーマルなシーンやオフラインイベントなどの情報発信にもFacebookが用いられる場合が多いようです。
X(旧Twitter)
SNSマーケティングの主な方法、2つ目はX(旧Twitter)の場合です。
1ツイート140文字の制限があるにもかかわらず、SNSの中でも特に幅広いユーザー層に親しまれているのがX(旧Twitter)です。
その強みは何といってもフォロワーのリツイートによる不特定多数への情報拡散能力の高さでしょう。
新商品の発表をしたりキャンペーンの告知をしたりと、話題作りのためにX(旧Twitter)を利用する企業が多いようです。
SNSマーケティングの主な方法、3つ目はInstagramの場合です。
Instagramの特徴は動画や写真がメインのビジュアルコミュニケーションにあります。
お洒落な雑誌でも読むようにコンテンツを楽しめるため、ブランディングにInstagramを使う企業は少なくありません。
2018年にはショッピング機能を実装してユーザーに新しいコミュニケーションチャネルを提供しました。
こうしたビジネスシーンでの活用に対して意欲的なこともInstagramの特徴だといえます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
SNSマーケティングに期待するメリットは?
SNSを用いたマーケティングにどのようなメリットが期待できるのか、改めて確認しておきましょう。
ポイントは、いずれもSNSならではの強みを存分に活かして得られるものだということです。
「コストが掛らないこと」「ファンが作れること」「情報伝達しやすいこと」についてそれぞれ詳しく解説します。
コストが掛らない
SNSマーケティングに期待するメリット、1つ目はコストが掛らないことです。
Webサイトを運営しようとすればサーバー代が、リスティング広告を打とうとすれば広告費がかかるでしょう。
しかしSNSを利用するだけなら無料で済みます。多額のコストはかかりません。
情報発信の垣根がとても低くて取り組みやすいことはSNSマーケティングの大きな魅力の一つだといえるでしょう。
SNSによっては広告費を出すことで広告を拡散することもできます。ぜひ利用してみてください。
ファンが作れる
SNSマーケティングに期待するメリット、2つ目はファンが作れることです。
SNSは利用者同士の距離が近く、企業とユーザーが直接的に繋がる手段として非常に優れています。
コミュニケーションツールとしてSNSを活用すれば、ユーザーをファンとして取り込むことができるでしょう。
そうしたファン1人ひとりの声を聞くことによって新しい商品やサービスが生まれる可能性も0ではありません。
ユーザーとの積極的なやり取りは企業にとって大いにプラスとなります。
情報伝達しやすい
SNSマーケティングに期待するメリット、3つ目は情報伝達がしやすいことです。
Webサイトを初めから作るとなると時間もコストも多くかかりますが、SNSでの情報発信ならあっという間に済ませられます。
また画像を多くしたりテキストメインにしたりと、SNSそれぞれが持つ特性を活かして柔軟な情報伝達をすることが可能です。
ターゲットに対して鮮度の高い情報をダイレクトに届けられることは企業にとってとても有益だといえるでしょう。
SNSマーケティングの始め方
企業にとって計り知れないほどのメリットがあるSNSマーケティングですが、始めるにはどうすれば良いのでしょうか。
この項目ではSNSマーケティングの始め方を3つのステップに分けてご紹介します。
目的を設定したら運用するSNSを決めてマーケティング戦略を実行する。この流れで進めていきましょう。
目的を設定する
SNSマーケティングの始め方、1ステップ目は目的を設定することです。
新商品を広く世間に知らしめる、より多くのファンを獲得するなど、SNSマーケティングを通して何を実現したいのか決めます。
この時に肝心なのができるだけ具体的な数値目標を立てること。分かりやすい目標があれば社員のモチベーションも上がります。
数値目標を立てることが難しい場合は、競合他社のSNSをチェックするのも1つの手段です。
競合がいつどのような情報を発信したか、それに対してどれくらいのリアクションが返って来たかなど分析を進めましょう。
運用するSNSを設定する
SNSマーケティングの始め方、2ステップ目は運用するSNSを設定することです。
SNSにはそれぞれ特徴や得意分野があって、メインのユーザー層にも違いや偏りがあることには先に触れました。
そのため、目的を達成するために用いるべきはどのSNSなのかしっかりと吟味して決める必要があります。
たとえば新卒者の自社採用が目的なら、若い利用者が多いX(旧Twitter)を使うことで多くのリアクションが得られるでしょう。
他にも、画像をメインにある程度作り込んだ新商品情報を提供したいという場合はInstagramが向いています。
マーケティング戦略をする
SNSマーケティングの始め方、3ステップ目はマーケティング戦略をすることです。
チームを作るなど社内体制を整えて継続的なSNSの運用に当たります。
どのようなコンテンツを作っていつ発信するか、情報の追加や更新をするタイミングはいつかなど細かい部分を詰めましょう。
目的によりますが、多くの場合SNSマーケティングは中長期的な取り組みになります。顧客の認知を待つことになるからです。
目的達成までに運用が止まってしまうことのないよう、地道に継続していける体制を整えたいものです。
SNSマーケティングの事例はこちら
SNSマーケティングを成功させるポイントは?
SNSマーケティングを成功させるポイントは何でしょうか。
目的達成のために中長期的なSNSの運用を続けて行く秘訣として、以下の各点が挙げられます。
- 明快な目的設定
- ブレない運用体制
- 無理のないPDCAサイクル
目的にもよりますが、SNSマーケティングはすぐに結果が出るとは限りません。
社員1人に任せるのではなくチームを作り、継続的に運用していくよう心がけましょう。
SNSマーケティングの主な活用事例
この項目ではSNSマーケティングの主な活用事例をご紹介します。
自社と比較してみて、使えそうなパターンがあればぜひ手法を流用してみてください。
企業公式アカウントの運用
SNSマーケティングの主な活用事例、1つ目は企業公式アカウントの運用です。
他でもない、その商品・サービスを展開する企業が運営しているアカウントであることを前面に押し出してアピールします。
自社ブランドに関する積極的な情報発信とユーザーとのコミュニケーションが企業イメージの向上に寄与するでしょう。
フォロワーの増加は見込み客の増加にも繋がり、イベントやキャンペーンの効果も上がりやすくなることが期待できます。
主な成功事例としては、シャープ株式会社による公式X(旧Twitter)アカウントの運用が挙げられます。
SNS広告の運用
SNSマーケティングの主な活用事例、2つ目はSNS広告の運用です。
多くのSNSには広告配信サービスがあることをご存知でしょうか。
SNSの中に他の投稿と変わらないかたちで広告を溶け込ませ、ユーザーにアピールすることができます。
ポイントは配信するターゲットを細かく設定することが可能なこと。性別や年齢、趣味趣向による分類・配信も可能です。
時間帯も変更可能な場合が多くて柔軟に設定できる、とても融通の利く広告配信だといえるでしょう。
主な活動事例としては、ドミノ・ピザ公式TikTokアカウントによるハッシュタグチャレンジ広告があります。
インフルエンサーマーケティング
SNSマーケティングの主な活用事例、3つ目はインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーとはSNS上で多くのフォロワーから支持されている非常に大きな影響力を持った人物のこと。
そんなインフルエンサーたちに依頼してSNSで自社商品・サービスを紹介してもらうのがインフルエンサーマーケティングです。
企業よりもずっと親しみやすい存在が訴求力の高い広告媒体となってくれます。
主な事例としては、人気YouTuberヒカキンさんを起用したユニクロのセールスイベントが挙げられます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
SNSマーケティングでの注意点は?
SNSマーケティングは多くの場合中長期的な取り組みとなるため、ブレない運用体制を整えて堅実に進める必要があります。
その際、担当者が継続して注意するべきことは、企業としての立場を忘れて不用意な発言をしないことです。
ユーザーとのコミュニケーションに気持ちが弾んで、つい行き過ぎたコメントをしてしまう可能性は0ではありません。
まだ発表すべきでないことを明かしてしまったり、ユーザーの不興を買って炎上したりすることも考えられます。
SNSはユーザー同士の距離の近さが時に諸刃の剣ともなりうる。そのことを忘れず、節度のある誠実な運用を心がけましょう。
SNSマーケティングの導入で困った時は?
SNSマーケティングに取り組むための具体的な方法は分かったけれど、それを自社にどう適応させれば良いかピンとこない。
自社の商品・サービスの場合はどのSNSを用いてマーケティングをするのが最も適切なのか判断がつかない。
そんな悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSマーケティングの導入に関して困った時は、デジマクラスなどのコンサルタントに相談するのがベストです。
マーケティングに精通したスタッフが親身になって話を聞き、適切で具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の記事ではSNSマーケティングに取り組むことのメリットについて詳しくご紹介しました。
SNSという便利なコミュニケーションツールを用いることで、企業は直にユーザーと繋がることができます。
その距離の近さゆえに諸刃の剣とも呼ぶべき部分はありますが、適切に運用すれば高い効果が期待できる魅力的なツールです。
今回の記事を参考にしてぜひSNSマーケティングに挑戦してみてください。