YDNのインフィード広告は、コンテンツ間に表示されます。
スマホ版Yahoo!JAPANのタイムライン上に表示される広告のことをいいます。
例えばFacebookやLINEなどSNSのタイムライン上に表示できる広告もそうです。
YDNのターゲティングやマッチング機能を活用することでターゲット層に的確にアプローチできる特徴があるのです。
今回はYDNのインフィード広告の活用方法について解説します。
目次
インフィード広告の仕組み
インフィード広告は、ソーシャルメディアやモバイルサイトのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告です。
日本のネット人口の半数以上が利用するスマホ版Yahoo!のトップページに、インフィード広告が追加されたことで関心が広がりました。
テキストと画像を組み合わせた広告がほとんどで、クリック課金形式となっています。
インフィード広告の仕組みはコンテンツ間に表示されるため、自然な形でユーザーの目に入ります。
そのため、普通のバナー広告に比べクリック率が10倍以上というケースもあるのです。
インフィード広告にはいくつかの料金体系があります。
- インプレッション課金型
- クリック課金型
- エンゲージメント課金型
- 期間契約型
インプレッション課金型は、広告が表示されるたびに費用が発生する方式です。
広告が1,000回表示される時の平均費用をもとに算出します。
クリック課金型は、広告がクリックされるたびに課金されるオーソドックスな料金体系です。
インフィード広告のほとんどがこのタイプになります。
広告がクリックされてユーザーが離脱するケースが多いため、他の料金体系よりも高くなりがちです。
エンゲージメント課金型は、SNSの広告を拡散されたり、フォローされたりユーザーのアクションがあった時に費用が発生します。
出稿先のリスクを考えることがないため、料金も低めに設定されます。
期間契約型は、契約期間に応じて費用が発生する方式です。
期間契約のため広告の運用効果がなくても費用が発生します。
エンゲージメント課金型同様に、出稿先のリスクを考えることがないため、料金も低めに設定されます。
YDNインフィード広告の特徴
インフィード広告はコンテンツとコンテンツの間に表示されることから、他の広告と違いクリックされる確率が高くなります。
YDNインフィード広告の特徴について解説します。
タイムライン上に表示される広告
2015年Yahoo!JAPANのスマホ版およびアプリケーションのトップページのタイムライン化が始まり、一気に普及されました。
コンテンツに広告を紛れ込ませる手法で違和感がないことから、クリック率の向上や新規ユーザー獲得に利用されます。
今ではFacebook・X(旧Twitter)・InstagramなどSNSだけでなくニュースアプリにも利用されています。
また、動画などのコンテンツを配信するメディアでもその傾向が見られ、活用範囲が広がっているのです。
広告の配信先
インフィード広告はYahoo!JAPANのスマホ版やアプリケーションで利用が始まりましたが、現在は動画広告にも広がっています。
クリエイティブなどをコンテンツに紛れ込ませられることから配信先も増えているのです。
こうした技術力が高まったことで更なる広告効果が期待できます。
YDNインフィード広告のメリットは?
YDNインフィード広告のメリットは自然にユーザーの視界に入りやすく、違和感がないことです。
詳しく見ていきます。
クリック率向上が期待できる
インフィード広告は従来の広告に比べてクリック率が高いといわれます。
Yahoo!によると通常のYDNと比較するとクリック率は2.2倍まで改善している事例もあるそうです。
主な理由は通常の広告と違い、ユーザーがバナー広告のように無視する「バナー・ブラインドネス」が防げるからです。
コンテンツとコンテンツの間に挿入され、見た目違和感がないのはもちろんですが、ユーザーにとって興味深い広告を表示するからでしょう。
あらかじめユーザーのターゲティングをしているためで、その結果クリック率も高くなるのです。
コンバージョン率が高い傾向にある
Yahoo!の調査ではコンバージョン率も通常のYDN広告と比べて1.2倍に向上したそうです。
ユーザーにとって訴求効果が高い広告を配信できる強みがコンバージョンに繋がるといえるでしょう。
違和感がないインフィード広告は、通常の広告をクリックして感じるネガティブな印象は受けないといわれています。
開いた広告に興味を持ち、何らかのアクションを起こすユーザーが多いのもインフィード広告ならではといえるでしょう。
掲載面に応じた広告表示ができる
インフィード広告の強みは、ターゲティングにより商品やサービスに合ったユーザーに訴求することができることです。
ユーザーの属性・興味・検索キーワードなどを組み合わせることで、ターゲット層に最適な広告を配信できます。
そのため掲載画面に対して違和感のない広告が展開できます。
その広告を見たユーザーは最終的にコンバージョンに繋がる確率が高くなるといえるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
YDNインフィード広告のデメリットは?
メリットが注目されるインフィード広告にもデメリットがあります。
具体的な注意点を解説しましょう。
- 広告要素が高ければ離脱されることもある
- ターゲットでないユーザーのクリックが増える可能性がある
- 知りたい情報が得られない印象を与えることもある
どの広告にもいえることですが、広告要素が強くなればユーザーは離脱する傾向が高くなります。
例えば、「限定500人」・「今なら初回価格50%オフ」などのフレーズが該当します。
こうしたフレーズを目にした段階で、「広告だ」と思われる可能性があるのです。
日頃から広告を見て鬱陶しいと思うユーザーが圧倒的に多いので注意しましょう。
インフィード広告はコンテンツと見分けがつきにくいため、商品やサービスに興味がないユーザーが誤ってクリックする可能性があります。
そのためクリック課金方式を採用する広告主にはコストが増える可能性があります。
ユーザーはクリックして知りたい情報が得られなければ嫌悪感しか抱きません。
リンク先ページにユーザーの悩みに応える情報を掲載することが大変重要になります。
YDNインフィード広告の基本的な設定方法
YDNインフィード広告の設定方法がわからないと悩んでいる方も多くいます。
インフィード広告の設定方法をマスターすれば、検索連動型広告よりも低いクリック単価でコンバージョンを獲得できるのです。
インフィード広告の基本的な設定方法を解説します。
YDNアカウントを作成する
まず、Yahoo!プロモーション広告のアカウントが取得できていない方は開設画面からアカウントを取得しましょう。
アカウントを取得できれば、検索広告とディスプレイ広のサービスが利用できます。
入稿規定にあわせた広告を入稿する
YDNインフィード広告では画像はレスポンシブなので自動で縮小またはトリミングされるため注意しましょう。
レスポンシブ広告とは、広告枠に合わせてサイズ・表示形式・フォーマットが自動調整される広告を指します。
YDNインフィード広告には入稿規定というルールがあります。
- 画像サイズ(1200X628ピクセル、300X300ピクセル)
- ロゴ画像サイズ(180X180ピクセル)
- タイトル(20文字以内)
- 説明文(90文字以内)
- 表示URL(29文字以内)
入稿規定には、画像内に文字範囲が画像全体の20%を越えないようにするルールがあります。
規定ルールを越えてしまうと非承認になるので要注意です。
その他、肌の露出度が高い画像・アルコールに関わる広告・コンプレックス商材なども非承認される可能性があります。
コンプレックス商材とはユーザーのコンプレックスを煽る画像をいい、例えばビフォーアフターの画像はNGです。
インフィード広告を効果的に活用するポイント
ターゲット層に的確にアプローチできるインフィード広告で、ユーザーにストレスを与えずに情報が届けられます。
YDNではターゲティングやマッチング機能を使うことで確度の高いアプローチがユーザーにできるのです。
それではインフィード広告の効果を最大限活用ポイントについて解説します。
ターゲット設定を明確にする
狙いたいターゲットを明確にすることが重要です。
年齢・性別・趣味など細かく指定することでユーザーに最適な広告を配信できます。
ターゲットが曖昧であれば興味のない広告が配信され、ユーザは煩わしいと感じスルーしてしまいます。
こうした配信が継続されると商品だけでなく企業に対するイメージさえ悪くなりがちです。
ターゲティングの例として、既存のリストに含まれているユーザーと似ている属性を持つユーザーには同じ広告を配信するのです。
これを類似ターゲティングといいます。
既にYDNのリターゲティングで効果が出ているユーザーにはしつこくない程度に配信するのもいいでしょう。
Yahooでは検索サービスを利用して過去30日以内にユーザーが検索したキーワードをターゲティングして配信できます。
サーチターゲティングといい高い効果が得られます。
ただし、リターゲティングリストと重複しないようにユーザーリストの除外設定はしておきましょう。
ニーズに訴求する広告を作成する
ターゲティング設定ができても安心はできません。
ユーザーのニーズに訴求するコンテンツの作成が必要です。
クリック率を高めるためにはどれだけタイムラインに自然に溶け込めるかがポイントになります。
そして、広告をクリックしたユーザーが求めるものがランディングページにあることが重要です。
例えばスキンケア商品を考えてみましょう。
第三者が使ってみたレビューなどがあれば信頼度が増すでしょう。
またテクスチャーなど目で見て確認できる動画も説得力があります。
使用方法についても記載しましょう。
このようにランディングページ最適化がユーザーをコンバージョンに導くカギを握るのです。
YDNインフィード広告を導入する際の注意点
YDNインフィード広告を導入するにあたり注意すべき点があります。
ここでは注意点について解説します。
画像表示をシミュレーターで確認する
YDNインフィード広告では、使用する画像の表示を確認できるサービスがあります。
レスポンシブ広告は配信時にトリミングや縮小されるケースがあるため、シミュレーターで確認しましょう。
苦労して作成した画像が無駄にならないためにもおすすめです。
広告の入稿規定を確認する
YDNインフィード広告には入稿規定があります。
規定を超える広告は非承認になるので必ず入稿規定は確認するようにしてください。
PC・タブレット・スマートフォンでも異なるケースがあるので注意しましょう。
YDNは審査が厳しく非承認になることが少なくないといわれます。
例えば、「日本一」・「最も」・「業界初」などのキーワードの使用は避けてください。
「!!」・「??」の連続使用もダメです。
バナーに広告の主体を表すロゴがないなども要注意です。
薬事法に触れるワードも気を付けてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
YDNインフィード広告で効果得られない場合の対処法
YDNインフィード広告を掲載しても期待通りの効果が得られない場合どうすればいいのでしょうか。
ここでは対処方法について解説します。
広告の画像を見直す
インフィード広告にも商品と配信画像の親和性があります。
想定した効果がなければ広告の画像を見直すことも選択肢の1つです。
配信後の広告の検証を行い改善が必要な場合は、どこに課題があるのか突き止める必要があります。
その結果、画像であれば差し替えをしてください。
原因が判明しないまま画像を差し替えても期待通りの効果が出ないこともあるのです。
広告文を見直す
画像の見直しと同じくらい重要なのが広告文の見直しでしょう。
訴求効果が高い広告とは、広告をクリックしたらユーザーを満足させるランディングページが待っていることです。
ユーザーを誘導する広告文も重要になります。
例えば、リターゲティングの場合は購入意欲が高まっているユーザーです。
こうした場合は商品名や商品画像を見せればいいでしょう。
しかし、新規ユーザーにはモチベーションを高める広告文が欠かせません。
ターゲットにするユーザーに合わせて広告文を見直すことも忘れないでください。
YDNインフィード広告の活用で困った時は?
インフィード広告は急成長を遂げ2022年には3,000億円市場になるといわれています。
魅力ある広告手法ですが思ったような成果が出せないと悩んでいる企業も少なくありません。
また、これから参入したいけれど設定方法が分からないという方もいるでしょう。
そういう時こそデジマクラスにご相談ください。
自社の商品やサービスをどのような層に届けたいのか検証して、最適なインフィード広告を作成します。
確かな効果を出すためには、作成後の効果検証も重要です。
全ての工程で全面的にサポートします。
インターネット広告の事例はこちら
まとめ
YDNインフィード広告について解説してきました。
インフィード広告はクリック率・コンバージョン率の向上が期待できる広告です。
ターゲティングを正確に設定し、狙った層に最適な広告を配信できれば高い効果を実感できるでしょう。
まだインフィード広告を初めてない方、効果が出せずに悩んでいる方もこのチャンスを活かしてみませんか。