マーケティングを行う中で、市場調査は欠かすことのできない重要な要素です。
そんな市場調査をはじめ、マーケティングに必要なリサーチを行う仕事をマーケティングリサーチャーといいます。
マーケティングリサーチを行うプロとして、今後ますます需要が高まる仕事なので興味がある人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなマーケティングリサーチャーについて詳しく解説していきます。
目次
マーケティングリサーチャーの仕事内容
マーケティングリサーチを担うのが、マーケティングリサーチャーの仕事です。
その仕事内容は主に「市場調査」「商品・サービスの企画・開発」「市場に導入後の調査」の3つに分けられます。
それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
市場調査
マーケティングリサーチャーは、市場調査によって市場の動向を把握します。
新商品の開発をするときには、「商品が売れるかどうか」を見極める必要があるからです。
そんな市場の動向を把握するために、以下の調査が用いられます。
- Webアンケート
- 電話インタビュー
- 郵送調査
- 街頭インタビュー
これらの調査によって、顧客のニーズや市場の動向を把握します。
マーケティングリサーチの基盤となる部分です。
商品・サービスの企画・開発
市場調査によって動向を把握したら、その結果を基に商品・サービスの企画・開発を行います。
商品やサービスを企画・開発しても、それが消費者の元に届かなければ意味がありません。
ネーミング・パッケージ・価格帯など、消費者の購買意欲が高まるように企画・開発していくのがマーケティングリサーチャーの仕事なのです。
市場に導入後の調査
商品・サービスが市場に出たら、それがどのように受け入れらているか浸透しているかどうかを調査します。
企画・開発の段階でターゲット層を絞っているので、そのターゲット層に届いているかどうかも大切なポイントです。
売上が良くない・認知度が低いという場合は、マーケティング戦略の中で何か不具合があるのかもしれません。
商品・サービスを市場に出した後も、マーケティングリサーチャーは動向を追っていく必要があるのです。
そして、状況に応じてマーケティング戦略を見直したり、ブランディングを行ったりします。
アクセス解析の事例はこちら
マーケティングリサーチャーの活躍の場
マーケティングリサーチのプロとして、マーケティングリサーチャーの需要は高まっています。
それでは、実際にどのような場所で活躍しているのでしょうか。
ここではマーケティングリサーチャーの活躍の場を大きく2つに分けてご紹介します。
マーケティングリサーチ会社
マーケティングリサーチャーが活躍する場には、マーケティングリサーチ会社があります。
マーケティングリサーチ会社とは、その名の通りマーケティングリサーチを事業としている会社です。
しかし、同じマーケティング会社の括りであっても扱うジャンルが異なることもあるので注意してください。
幅広いジャンルを扱う総合リサーチ会社もあれば、インターネット調査に絞った会社もあるのです。
そして、自動車や医療機器をメインに扱うマーケティングリサーチ会社もあります。
自分がどのようなジャンルが得意なのか、あるいは挑戦したいのか見極めてください。
また、マーケティングリサーチ会社には日系と外資系という資本関係もあることを押さえておきましょう。
コンサルティング会社
マーケティングリサーチャーの活躍の場には、コンサルティング会社もあります。
コンサルティング会社はコンサルティングファームとも呼ばれ、多くのコンサルタントが在籍する企業です。
マーケティングリサーチ会社と異なる点は、クライアントが抱える課題を見出し解決するためにリサーチを行うところにあります。
商品やサービスの企画・開発のためのリサーチとは、依頼内容や調査内容が異なる場合があるのです。
マーケティングリサーチャーを目指すのであれば、それぞれの活躍の場の特徴を押さえておきましょう。
マーケティングリサーチャーに求められるスキル
マーケティングリサーチャーを目指すのなら、求められるスキルを知っておく必要があります。
ここでは、マーケティングリサーチャーに求められるスキルを3つ見ていきましょう。
ITスキル
マーケティングリサーチャーには、ITスキルが求められることが多いです。
求人に具体的なスキルが記載されている場合はそれをチェックしておきましょう。
記載がなくても、以下のようなITスキルは多くの企業で求められます。
- Excel:関数の使用
- PowerPoint:資料作成等
- HTMLの知識
マーケティングリサーチャーは取集した情報の処理・分析のためのITスキルが必要です。
論理的思考
マーケティングリサーチャーに求められるスキルには論理的思考があります。
市場調査を行う上で、個人の先入観や価値観を入れてはいけません。客観的に物事を見る必要があるのです。
そして、データ分析や状況把握の際には物事を論理的に組み合わせて考えることが求められます。
論理的思考ができてこそ、根拠のあるリサーチ結果を生み出すことができるのです。
発想力
発想力も、マーケティングリサーチャーに必要なスキルの1つです。
先述したように、マーケティングリサーチャーの仕事内容には「商品・サービスの企画・開発」が含まれます。
企画・開発に関わる仕事なので、新しいものを生み出すような発想力があるといいでしょう。
・データ分析のためのITスキル
・根拠のある結果を出すための論理的思考
・新商品やサービス開発のための発想力
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
マーケティングリサーチャーに向いている人の特徴
マーケティングリサーチャーを目指す際に、どのような人が向いているか気になる人は多いのではないでしょうか。
向いている人の特徴に当てはまる場合は、ぜひ転職活動をする際にアピールポイントにしてください。
それでは、マーケティングリサーチャーに向いている人の特徴を3つ見ていきましょう。
数字に強い
数字に強い人は、マーケティングリサーチャーに向いているといえます。
先述したように、マーケティングリサーチャーは調査したデータを分析しなけばなりません。
多くのデータを分析し、それを読み解く能力が必要とされます。
数字に強いだけでなく、統計学に苦手意識がない人がマーケティングリサーチャーに向いているでしょう。
コミュニケーション能力がある
マーケティングリサーチャーは、コミュニケーション能力がある人も向いている仕事です。
数字に強い人が向いているマーケティングリサーチャーですが、相手にするのは数字や統計だけではありません。
市場調査やクライアントとの打ち合わせなど、人と接する機会が多いのがこの仕事の特徴です。
例えば電話や街頭インタビューでは、表面的なことだけでなく潜在的なニーズを見つけることが求められます。
そんなときに、相手からさまざまなことを聞き出すコミュニケーション能力が必要です。
また、コンサルティング会社に所属する場合はクライアントを相手にすることになります。
クライアントの要望をヒアリングして課題を見出したり、解決策を提案したりするにはコミュニケーション能力が必要不可欠です。
流行に敏感
流行に敏感な人は、マーケティングリサーチャーに向いているといえます。
マーケティングリサーチャーの仕事内容で、市場調査についてお伝えしました。
市場調査とは、市場の動向を把握し消費者のニーズを知ることにつながります。
現在どのようなものが流行っているのか、これから何が流行りそうなのかという視点をもたなければなりません。
マーケティングリサーチャーは、世の中の動きや流行に対してアンテナを張り巡らせることが求められるのです。
マーケティングリサーチャーに向いてない人の特徴は?
どのような仕事にも、向いている人がいれば向いていない人もいるものです。
ここでは、マーケティングリサーチャーに向いていない人の特徴をご紹介します。
流行への関心が薄い
流行への関心が薄い人は、マーケティングリサーチャーには向いていないといえます。
マーケティングリサーチャーに向いている人の特徴で「流行に敏感な人」をご紹介しました。
つまり、流行に敏感かでマーケティングリサーチャーの向き・不向きが分かるということです。
売れる商品・サービスを企画・開発しようとしているのに、流行への関心が薄ければ「売れるかどうか」の判断がつきません。
また自分が興味あることに偏らず、幅広い視点をもって調査にあたる必要があるのです。
流行に関心をもてないと、マーケティングリサーチャーとしての役割を果たせないことになりかねません。
物事を適当にしがちな人
物事を適当にしがちな人も、マーケティングリサーチャーには向いていないといえます。
どのような仕事であっても、適当に取り組むとミスや進行の遅れを生む原因となるでしょう。
例えば市場調査でアンケートをとる場合、多くの人に回答をしてもらってデータを集めることになります。
そのデータを分析して市場の動向を把握するのですが、これを適当に行うと本来の結果と異なる可能性があるでしょう。
また、マーケティングリサーチャーはどの業務であってもスケジュール管理が大切です。
特に、クライアントを相手にする場合は信用を無くしかねないためスケジュール管理は必須といえます。
そのため、適当にしがちな人にマーケティングリサーチャーは向いていないのです。
マーケティングリサーチャーの平均年収
マーケティングリサーチャーの転職を考えるときに、年収が気になるという人は多いのではないでしょうか。
マーケティングリサーチャーの平均年収は、300~500万円といわれています。
商品やサービスの企画・開発のために重要な役割を担うものの、抜きんでて高年収という訳ではありません。
しかし、在籍する企業の規模や経験・スキルによって年収アップを目指すことは可能です。
マーケティングリサーチャーに必要なスキルを磨いていきましょう。
アクセス解析の事例はこちら
未経験でもマーケティングリサーチャーに転職できる?
ここまでは、マーケティングリサーチャーの仕事内容な必要なスキル・向いている人についてご紹介しました。
仕事内容を見て、「やりがいがありそう」「挑戦してみたい」と思う人もいるでしょう。
しかし、未経験でもマーケティングリサーチャーに転職できるのか気になる人は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、マーケティングリサーチャーは未経験でも転職することができます。その理由は以下の通りです。
- マーケティングリサーチャーの需要が高いから
- マーケティングリサーチ業界は人手不足だから
需要が高い上に人手不足ということは、業界が担い手を求めている可能性が高いです。
しかし、だからといって誰でもいいという訳ではありません。
先ほどお伝えしたようなマーケティングリサーチャーに求められるスキルはあった方が有利です。
また、マーケティング分野やIT業界での経験がある人は、マーケティングリサーチ業界に活かすことができるでしょう。
・マーケティング分野やIT業界での経験があると有利
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
マーケティングリサーチャーに役立つ資格
未経験でも転職可能なマーケティングリサーチャーですが、「資格は必要?」と悩む人もいるでしょう。
マーケティングリサーチャーには、必ず取得しなければならない資格はありません。
しかし、取得しておくと役立つ資格があることを押さえておきましょう。
マーケティングリサーチャーに役立つ資格はこちらです。
- マーケティング・ビジネス実務検定
- Webアナリスト検定
- ウェブ解析士認定講座
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティング全般の知識が問われるため勉強することで知識を身に付けることができます。
マーケティング自体あまり経験がないという人は、ここから勉強するのもいいでしょう。
Webアナリスト検定は、GoogleアナリティクスというWeb解析ツールを体系的に学ぶことができる資格です。
資格取得には講座受講が必要で、現場で役立つ知識やノウハウが学べます。
Googleアナリティクスを導入する企業も多いため、取得しておけば現場で役立てることができます。
ウェブ解析士認定講座は、Webマーケティングや解析に必要な知識が問われる資格です。
3段階に分かれているため、まずは初級から挑戦してみてはいかがでしょうか。
マーケティングリサーチャーへの転職ならプロに相談しよう
マーケティングリサーチャーの需要は高まり、未経験でも挑戦することができます。
しかし、マーケティングリサーチ会社やコンサルティング会社など活躍の場が多岐にわたるためどこがいいか迷う人もいるでしょう。
企業によって仕事内容や得意とする分野が異なることがあるため、事前に調べておく必要があります。
また、転職活動において自己PRや面接対策に悩む人も多いのではないでしょうか。
マーケティングリサーチャーの転職を目指すのであれば、転職のプロへの相談がおすすめです。
デジマクラスなら、あなたの転職を成功に導くためのサポート体制があります。
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まとめ
今回は、マーケティングリサーチャーの仕事内容や向いている人の特徴についてご紹介しました。
マーケティングリサーチャーは市場の動向を把握し、商品・サービスの企画や開発に活かしていく仕事です。
マーケティング分野において、今後もますます需要が高まる仕事といえます。
未経験でもマーケティングリサーチャーへの転職を目指すことができるので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
マーケティングりサーチャーの転職を目指すなら、ぜひデジマクラスにご相談ください。