検索エンジン最適化を示すSEO対策はWeb施策として非常に重要で、多くの企業で実施されています。
それと同様に重要なのがマップ上での検索最適化であるMEO対策です。
マップ上での検索で上位表示させることは店舗の集客にも大きく関係します。
今回はMEO対策の効果的なやり方を解説します。
目次
MEO対策の効果的なやり方を解説
スマートフォンが普及しネットがより身近になったことで、ユーザーの動向の変化も加速しています。
リアルの店舗を検索する際、マップ上で検索をするユーザーが増えているのです。
これまで、Web上でのユーザーへのアプローチとしてSEO対策や広告は大きな役割を担ってきました。
それに加えて、重要になってきているのがMEO対策です。
マップ上で店舗を検索しやすくし、ユーザーの目にとまりやすくすることが必要になっています。
店舗がユーザーの目にとまることで興味をひくことができ、集客にも大きな効果が期待できるでしょう。
具体的にどのような対策を行うべきなのか、そのやり方や実施するメリットを解説します。
MEO対策の基礎知識
MEO対策はMap Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、マップ上での検索最適化を示す言葉です。
SEOが検索エンジン最適化である一方で、MEOはマップでの検索への最適化を行います。
特にGoogleマップ上での検索での上位表示を目指すことを目的としている施策です。
行きたいジャンルの店舗を探す際、ネット検索ではなくマップで検索することは一般的になっています。
その検索で検索順位が上位に表示されるほどユーザーの目にとまりやすくなるのです。
それによって店舗に訪れるユーザー数を増やすことができるでしょう。
MEO対策のやり方
マップ上での検索結果で上位表示されることは集客も大きく左右するため、MEO対策は非常に大切です。
それでは具体的にMEO対策のやり方を解説します。
店舗をGoogle検索
まずは現状を把握することから始めましょう。
MEO対策をしていない状態でのGoogle検索を行い、自社の店舗がどのように表示されているかを把握します。
何も情報が出てこない場合は自分で登録しなければなりません。
また、Googleでは第三者が店舗情報を登録することができるため、その情報がでてくる可能性もあります。
検索結果や順位を把握することで、どのような対策をしなければならないかもみえてくるでしょう。
Googleマイビジネスへの登録
次に、Googleマイビジネスへ登録します。
Googleマイビジネスに登録することで自社の店舗情報を登録することができるようになります。
Google検索やマップ検索した際に表示される店舗情報を編集できるようになるのです。
Googleマップはその店舗と関係ない第三者が情報を登録することができます。
しかしその場合は正確ではない情報が掲載されてしまう可能性が否定できません。
Googleマイビジネスに登録することで、正確な情報を自社で管理できるようになります。
Googleマイビジネスに登録する基本情報は以下のような項目です。
- 店舗名
- 住所
- 営業時間
- 電話番号
- ホームページのURL
これらの加えて写真や最新のお知らせなどを登録することもできます。
最新情報の投稿
Googleマイビジネスに登録したら、自社の基本情報とともに常に最新の情報を投稿しましょう。
リアル店舗の場合、営業時間や定休日が変更したりすることもあるでしょう。
そうした変更があった場合に、もし情報が古いままになっているとユーザーに誤った情報を流すことになってしまいます。
マップの情報を元に、開いていると思って行って見たら休みだった、となれば、ユーザーはマイナスな印象を抱いてしまうでしょう。
そうした事態を避けるためにも、常に最新の正しい情報を発信することが大切なのです。
口コミへの返信
Googleマイビジネスに登録することで、口コミへの返信が可能になります。
口コミはユーザーとの交流の場として非常に重要な役割を担うものです。
ユーザーの生の声を知ることで自社のサービス向上や改善に繋げることができるでしょう。
さらに口コミへ返信をすることで、ユーザーとの心理的な距離を縮めることができます。
ユーザーからの反応をきちんと受け止めていることの証明にもなるため、親近感を抱いてもらいやすくなるでしょう。
ただし、口コミは誰もが見ることのできるもの、ということを忘れてはいけません。
口コミの返事が不誠実なものであれば、それを見てマイナスな印象を抱くユーザーもいます。
口コミに返事をする場合は店舗として問題ない内容かをきちんと吟味しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
MEO対策で上位表示されるためのコツ
ここまで、MEO対策の基本的なやり方を解説しました。
しかし、上位に表示されるためには他にも様々な施策が必要です。上位表示されるためのコツを解説します。
店内写真やストリートビューを設定する
より上位に表示されるために、店内写真やストリートビューを設定しましょう。
マップで検索した場合、ユーザーの多くは写真にも注目しています。
写真を見て、お店の雰囲気などを把握しているのです。
例えば雰囲気の良い飲食店を探している場合、写真があることで実際の店内の雰囲気を知ることができます。
もし写真がなければどのようなお店か、ユーザーはイメージできません。
実際はユーザーの希望に沿っている店だったとしても、選択肢から外れてしまう可能性があるのです。
店内写真やストリートビューを設定することで、そうした機会損失を防ぐことができます。
最新情報をこまめに投稿する
最新情報をこまめに投稿することも、上位表示させるために大切なポイントです。
先述した通り、情報が古いままでは誤情報を流すことにも繋がりかねません。
時には季節商品があったり、期間限定のキャンペーンを行っているということもあるでしょう。
それらの情報をマップ上でも分かるようにすると、ユーザーの興味をひくことができます。
こまめに更新することで、アクティブな印象を与えることにも繋がるでしょう。
Googleマイビジネスでは最新情報を簡単に投稿できる機能がついています。
そうした機能を有効活用して集客力を高めましょう。
来店されたお客様への口コミ投稿を依頼する
上位表示されるには口コミも大きく関係している要素です。
GoogleマップではGoogleのアカウントを持っているユーザーは誰でも口コミを投稿することができます。
星5段階の評価や口コミ数が多いことで、Googleはユーザーからの注目度が高いと判断するのです。
多くのユーザーが利用しているとGoogleが判断すれば、上位へ表示されやすくなります。
そのため、来店したユーザーに口コミの投稿を依頼して口コミ数を増やすことが効果的なのです。
さらに、口コミを投稿してもらうことはユーザーからの率直な意見をもらうことでもあります。
それが良い口コミであれば、その口コミを見て興味を持ったユーザーが来店する可能性にも繋げられるでしょう。
逆にマイナス評価の口コミであれば、それをもとに改善に繋げることもできます。
口コミを元に改善して店舗のサービスが向上すれば、それによって良い口コミが集まる、というサイクルがうまれるでしょう。
MEO対策のメリット
MEO対策は地道な活動が必要なものです。
それらの対策を続けることで得られる、MEO対策をするメリットを解説します。
SEOより上に表示される
MEO対策をすることで得られるメリットの1つに、SEOよりも上位検索を狙いやすいということがあります。
例えば「新宿 カフェ」のようなワードでネット検索した場合で考えてみましょう。
通常の検索結果とは別に、Googleマップでの上位検索結果も合わせて表示されます。
文字だけの検索結果よりも、画像付きで表示されるマップの方がユーザーの目にとまりやすくなるのです。
SEO対策は一般的になり、多くの企業が導入している中で上位を目指さなければなりません。
そのためにはそれなりの費用をSEO対策にかけなければならず、資金力の差で上位に食い込むことが難しいということもあり得ます。
しかしMEO対策であれば費用を抑えて上位検索を狙えるのです。
店舗付近の検索ユーザーの集客に直結する
Googleマップで検索した場合、ユーザーの現在地が検索結果を左右します。
現在地を元にその周辺の店舗を検索するため、店舗付近にいるユーザーの目にとまりやすくなりのです。
近場で店舗を探しているユーザーに自社をアピールすることができるため、来店のチャンスを掴むことにも繋がります。
さらにスマートフォンで検索した場合のメリットが、検索結果からすぐ電話や予約などをできることです。
また、マップ上に検索結果が表示されるため、現在地からのアクセス方法もすぐに分かります。
徒歩で行ける距離なのか、どのくらいの移動時間がかかるのか、などをユーザーはすぐに把握できるのです。
これらの情報があることで、ユーザーは店舗へのアクションが起こしやすく、より利用しやすくなります。
MEO対策のデメリット
MEO対策にはメリットばかりではなく、気をつけたいデメリットもあります。
具体的にどのようなデメリットがあるのかをみてみましょう。
MEO対策の結果の反映に時間がかかる
MEO対策のデメリットとして、対策の結果反映に時間がかかることが挙げられます。
登録した情報自体はすぐに反映されますが、それをGoogleが評価し、上位に表示するにはタイムラグが起こるのです。
場合によっては月単位でのタイムラグが発生することもあり、なかなか結果を実感しにくいでしょう。
すぐに結果が得られるものではないことを理解した上で、地道に対策を続けることが大切です。
口コミで悪い評価を書かれる場合がある
口コミの機能は良いこともあれば悪い側面もある機能です。
ユーザーが自由に書くことができるため、良い評価ばかりではなく、悪い評価や口コミを書かれる可能性もあります。
口コミをもとに店舗を利用するかどうか判断するユーザーも多く、判断基準の1つとして大きな役割を担っています。
悪い評価が集まってしまえば、それをみた他のユーザーの印象も悪くなってしまうことに繋がりかねません。
口コミによって機会損失を招いてしまう可能性があるということを理解しておきましょう。
MEO対策の注意点
MEO対策は地道な活動が大切ですが、その中でも特に注意して行うべきものがあります。
MEO対策をする上での注意点を押さえておきましょう。
対策キーワードを明確にする
SEO対策と同様に、MEO対策においても検索キーワードは重要です。
ユーザーの検索するキーワードに合致させることが上位表示に繋がります。
検索キーワードが合致していなければ、想定しているユーザーへのアプローチができません。
まずは想定しているユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを分析しましょう。
その上で、どの検索キーワードであれば効果的なアプローチができるのかを検討することが大切です。
そうした分析と検討を重ねて、最適な検索キーワードを明確にしましょう。
悪い内容の口コミにも丁寧に返信する
先述した通り、口コミは自由に書けるからこそ悪い口コミも投稿されてしまう可能性があります。
しかし、その口コミに対して怒りをぶつけるといった行為は止めましょう。
口コミは誰もが見ることができるものです。
もし店舗側から悪い評価へ口コミに対して誠意のない対応をしていれば、それも他のユーザーには分かってしまいます。
口コミへの対応によって評判を落としてしまうという事態は避け、丁寧な返信を心がけましょう。
Googleは口コミに関しての制限を設けるポリシーが規定されています。
もしそのポリシーに反している口コミだった場合は、問題の報告をして削除を依頼しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
MEO対策を業者に依頼するのも1つの手段
MEO対策は地道な活動をコツコツと続けることが大切です。
しかし、結果が出るのが遅いことで対策が正しいのかどうかも判断しにくく、対策を継続させることが難しい場合もあるでしょう。
その場合はMEO対策を業者に任せることもできます。
費用はかかってしまいますが、知識がない状態で行うよりも効果的な施策をしてもらえるでしょう。
ただし、中には悪質な業者もいるので注意が必要です。
悪質業者の中には成果報酬を提示したり、口コミの代行を提案したりする場合があります。
しかし、検索結果は検索地点で変わりますし、口コミ代行はGoogleマイビジネスのガイドラインに反する行為です。
業者に依頼する際は、こうした違反行為などを提案してくる業者がいることをも念頭においておきましょう。
MEO対策に困った時は?
MEO対策は費用を抑えてSEOよりも高い効果を得ることができる可能性を秘めています。
とはいえ効果的に施策を行わなければ、期待する結果は得られません。
自分なりに努力しているけれどなかなか結果が得られない、という場合はコンサルタントに相談してみましょう。
専門家であり、第三者でもあるコンサルタントの意見を聞くことで、今まで気づかなかった課題に気づくこともできます。
もちろん、業者と同じくコンサルタントもしっかりと見極めることが大切です。
良いコンサルタントに相談することで、効果的なMEO対策を行うことができるでしょう。
データ解析・活用の事例はこちら
まとめ
今回はMEO対策のやり方を解説しました。
スマホが普及したことで、店舗検索にGoogleマップを利用するユーザーは確実に増えています。
そうした状況の中でMEO対策を行うことは、SEO対策よりも効果的で結果を得やすくなるでしょう。
実際に対策を始めてからしばらくは効果を実感しにくいかもしれません。
しかし続けていくことで期待する効果以上の結果を得られる可能性もあります。
店舗集客を伸ばしたいという人は、MEO対策を取り入れてみましょう。