Googleマイビジネスは、企業や店舗にとって多くのユーザーに存在を知ってもらうために活用したいツールです。
ただ自分のGoogleマイビジネスが、どれくらいのユーザーに閲覧されているのかは気になるところでしょう。
そんなとき利用できるのがGoogleマイビジネスの「インサイト機能」なのです。
こちらではGoogleマイビジネスのインサイト機能を活用するメリットや、何がわかるのかを改善方法も含めて紹介しています。
目次
Googleマイビジネスのインサイト機能の概要
Googleマイビジネスは多くのユーザーを集客に導く効果が期待できるツールで、多くの企業や店舗で利用されています。
Googleマイビジネスのインサイト機能は、自分のGoogleマイビジネスがどれだけの人にどのように検索されたかを確認できる機能です。
インサイトではユーザーがどのような検索を行い自社のGoogleマイビジネスを閲覧し、その後どう行動したかも確認できるのです。
Googleマイビジネスのインサイト機能でわかること
Googleマイビジネスのインサイト機能ではどのようなことが確認でき、どのようなことがわかるのでしょうか。確認していきましょう。
ユーザーの検索方法
まずわかるのはユーザーの検索方法です。どのような方法で検索して、自社のビジネスの閲覧に至ったかが確認できます。
ダッシュボードのグラフにより、自社ビジネスを見つけた検索方法が確認でき詳細を表示させることも可能です。
表示できるのは次の項目になります。
- 直接検索数
- 間接検索数
- ブランド検索数
- 合計検索数
それぞれについて解説していきましょう。
直接検索数は直接自社ビジネス名と地名で検索したユーザーの数です。
間接検索数は商品やサービス・関連するワード・カテゴリなどで検索したユーザー数です。
ブランド検索数はブランド名や自社ビジネスのブランドでの検索ユーザー数です。
3つの検索数の合計が合計検索数として表示されます。
合計検索数は、例えば間接検索した同じユーザーがブランド検索で再度検索した場合も2回としてカウントされます。
検索方法のデータを活用して、少ないジャンルのキーワードを見直す・ブランド商品の浸透率を見直すなどの改善が期待できるのです。
検索に使用された語句
検索に使用された検索語句(検索クエリ)が確認できます。
ローカル検索とGoogleマップでユーザーが検索したクエリで、過去1週間・1ヵ月・3ヵ月間で使用されたものが表示されるのです。
検索語句(検索クエリ)のデータは次のように活用でき、改善に導けます。
- クエリと関連したキーワードでの投稿
- キーワードの改善
- クエリのコンテンツを増やす
- クエリを利用した効果的な配信
インサイト機能により、検索クエリと関連したキーワードでの投稿を増やす・コンテンツを増やすなど改善して、効果的な配信が望めます。
検索に使用されたGoogleサービス
Googleマイビジネスのインサイト機能では、ユーザーが自社ビジネスを見つけるまでに利用したGoogleサービスを確認できます。
Google検索での表示回数・Googleマップでの表示回数に加え、そのサービスで自社ビジネスを見つけたユーザーの数もグラフ化されます。
検索に使用されたGoogleサービスを確認することで、Googleマイビジネスで想定した通りの検索結果となっているか見直せます。
日付での検索結果が確認できるので、イベントや広告を効率よく配信することができるのです。
検索表示の結果とマップ表示の結果に差があり、マップ表示が少ない場合には来店につながりにくくなっていると考えられます。
来店したいと考えているユーザーに対しての働きかけができるように、改善する必要があるとわかります。
ユーザーがとった行動
Googleマイビジネスで自社ビジネスを見つけた後のユーザーの行動も、インサイト機能を活用すればグラフ表示され確認できます。
ユーザーの行動は次の3つの表示となります。
- Webサイトへのアクセス数
- ルートの検索数
- 電話での通話数
ユーザーが上記の行動をとった回数を日付ごとにグラフで確認することができるのです。
ユーザーの行動を確認することで、訪問したユーザーをルート検索に誘導できているか、来店に至っているかがわかります。
誘導が上手くいっていないのなら、改善方法を検討する必要があるでしょう。
写真が閲覧された回数
インサイト機能では写真の閲覧回数を確認できるだけでなく、同業他社との比較も可能となっています。
オーナーの投稿写真と顧客の投稿写真の閲覧枚数を、同業他社の枚数と比較すると見えてくることがあります。
写真が目に留まって閲覧されれば自社ビジネスへの誘導もしやすくなるのです。
また写真があることでサイトへの滞在時間も長くなるため、写真閲覧が少ない場合は写真投稿を増やすなどの改善が必要です。
ユーザーが同業他社に流れてしまわないように、より魅力的な写真を投稿する必要があるでしょう。
店舗の混雑する曜日・時間帯
インサイト機能を活用することで自社ビジネスの店舗が混雑する曜日や時間帯を確認することも可能になります。
混雑する時間帯などを知ることで、次の対策に活かすことができるのです。
- 店舗の混雑を予測
- スタッフシフトに活かせる
- 待ち時間に対する施策
- 回転率に対する施策
スタッフのシフトを調整し、混雑する時間帯に待ち時間を少なくするような改善が必要となります。
待ち時間を少なくすることで回転率も上がり売上向上につながるでしょう。
このようにインサイト機能を活用して、自社ビジネスへのユーザー集客の改善に役立てることができるのです。
マーケティング戦略の事例はこちら
インサイト機能を利用する必要性
Googleマイビジネスのインサイト機能にはWebサイトへの集客から実際に来店してもらうためのヒントがたくさんあるのです。
それぞれの項目でのデータを確認して、改善点を見つけ出して対策をたてることも可能になります。
インサイト機能を活用すれば、Googleマイビジネスでの自社ビジネスの現状を分析することができ、店舗の集客に役立てられるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
デバイス別インサイトの確認方法
インサイト機能の確認方法はパソコン・モバイルアプリともに大きな違いはありませんが、それぞれの手順を解説しましょう。
パソコン
パソコンでのインサイトへのアクセス方法は次の通りです。まず個々のインサイトへのアクセス方法です。
- Googleマイビジネスにログインする
- 管理するプロフィールを開く
- インサイトをクリックする
まとめてインサイトにアクセスする場合はスプレッドシートにまとめてダウンロードできます。方法は次の手順です。
- まとめるプロフィールを選択する
- ビジネス情報リスト上の「インサイトをダウンロード」をクリックし「レポート作成」
- 表示対象期間を選択し、右下の「ダウンロード」をクリックする
- ダウンロード完了後タブを閉じる
チェーン店などがある場合は、まとめてインサイトすることで宣伝効果の違いが確認できます。
モバイルアプリ
モバイルアプリでのGoogleマイビジネスインサイトの確認方法をみていきましょう。
まず個々のプロフィールのインサイトにアクセスする方法です。
- Googleマイビジネスアプリを開く
- 「ホーム」をタップする
- 画面丈夫で下矢印と「レポートを表示」をタップする
インサイトにまとめてアクセスする場合は次の手順です。
- まとめるプロフィールを選択する
- リストの上部の「インサイトダウンロード」をクリック「レポート作成」をクリック
- 表示対象期間を選択し「ダウンロード」をクリックする
- 完了後タブを閉じる
パソコンでできることはモバイルアプリではすべて可能というほど、デバイスでの利用に違いはありません。
ただ掲載画像が自動でトリミングされ、見え方に違いが出るということは確かにあります。
そのデバイスに合ったサイズでの投稿が望ましいのです。
マーケティング戦略の事例はこちら
インサイト機能を活用するメリット
Googleマイビジネスにはユーザーを来店に導くためのサービスがたくさんあります。
その中のインサイト機能についてお話ししてきましたが、インサイト機能を活用するメリットをまとめてみましょう。
Webサイトの改善点が見つかる
Googleマイビジネスに登録するメリットには、Webサイトへの集客・店舗への来店数が増える・売上が向上するなどがあります。
インサイト機能を活用するメリットは、Webサイトへの集客や店舗への来店数を増やす改善点を見つけ出せることです。
インサイト機能を利用すると、ユーザーの行動が分析されグラフ化され表示されます。
どのような経緯を辿ってWebサイトを訪問したのか、そこからどのような行動をおこしたのかなどデータとなって見えてきます。
このデータによってWebサイトを見直し、改善することで店舗の売上向上が期待できるのです。
索順位向上への施策の根拠になる
インサイト機能ではさまざまな情報がデータ化されています。もちろんGoogleマップやローカル検索での掲載順位も確認できます。
ユーザーの検索結果がその方法ごとに確認でき、どの方法が弱いのかを見直すことができるのです。
Googleマップへの上位掲載を狙うMEO対策などの施策を行う上で、インサイト機能で得たデータは改善への大きな根拠になります。
自分の店舗・ビジネスの弱い部分や改善点をしっかりと知り対応することがインサイト機能を利用することのメリットといえるのです。
インサイトの改善方法
インサイト機能を利用するメリットは改善点を知り、対応ができることとお話ししました。
その改善すべき点を見極めて、改善する方法について解説していきましょう。
写真の投稿
写真の投稿についてインサイト機能で確認できるのは、ユーザーの写真閲覧数や写真投稿数です。
投稿数が少ない場合、競合他社で写真掲載数の多いサイトにユーザーが流れてしまうことがあります。
写真の投稿数は多い方がユーザーの目を引きやすく、サイトへの滞在時間も長いといわれているのです。投稿数を見直すことが必要です。
投稿数は多いのに閲覧数が少ない場合は、ユーザーが思わずクリックしたくなるような写真ではないことが考えられます。
ユーザーにこの店舗に行ってみたいと思わせるような、魅力的な写真掲載が閲覧数を上げるには必要なのです。
投稿機能の活用
Googleマイビジネスは多くのユーザーに自社店舗やビジネスを見つけてもらうことを目的としています。
インサイト機能ではその目的のための問題点を見つけ出します。
インサイト機能で確認できるユーザーの検索は直接検索と間接検索です。間接検索では検索語句が重要になります。
ユーザーの検索からサイトへ誘導できるように、投稿機能を充実させる必要があるのです。
ユーザーがどのようなワードで検索した結果Webサイトに到達したのか、データを活用して投稿を作成することで集客数を増やせます。
口コミの充実
Googleマイビジネスでは口コミ情報の対応が大切です。口コミに丁寧に返信することが来店数を増やす結果につながるのです。
インサイト機能でユーザーの動向を確認し、口コミ情報をユーザーの求める店舗作りに活かすこともできるでしょう。
実際にユーザーがどれだけWebサイトを訪問しているか、どれだけ店舗へと誘導できているのかを確認できるインサイト機能です。
良い口コミが多くなるように改善していくことで、店舗への集客数のアップが望めるのです。
インサイト機能を活用してPDCAサイクルを回す
Googleマイビジネスのインサイト機能は自社ビジネス・店舗の現状を評価し改善点を見つけるための機能です。
インサイト機能を活用するにはデータを正確に把握して、改善点を導き出すことが大切なのです。
インサイト機能を十分に活用して店舗の充実をはかり、集客や売上を上げられるように弱い点を改善していきましょう。
そして実績が上ればまたより高い目標をたてて、改善点を見出していくというPDCAサイクルを上手に回していくことが大切なのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Googleマイビジネスのインサイト機能の注意点
Googleマイビジネスのインサイト機能の活用方法はお分かりいただけたでしょうか。
メリットの多いインサイト機能ですが活用する上で気を付ける点もあります。
インサイトの分析したデータはもちろん実際のユーザーの起こした行動に基づいたものですが、回数など重複する場合もあります。
実際の回数と多少の違いがあることは知った上で、あくまでも目安として捉えることも大切です。
ユーザーの意見や口コミもユーザー自身の感覚による場合があることを考慮する必要もあるでしょう。
注意すべき点はありますが、インサイト機能はユーザーの動向を確認して改善点を見つけ出すためには重要なツールです。
注意点を考慮しながら、上手に活用して売上向上を目指してください。
マーケティング戦略の事例はこちら
Googleマイビジネスのインサイト機能を効果的に活用したいなら
Googleマイビジネスのインサイト機能は、ユーザーの行動をデータ化する分析ツールです。
効果的に活用することで、自社ビジネスや店舗の集客率を上げ売上向上が期待できるというメリットがあります。
ただ活用には注意点もあり、データを集客に結び付けるにはどのようにすべきかと悩むこともあるでしょう。
インサイト機能の効果的な活用に悩んだときは、デジマクラスに相談してください。
まとめ
Googleマイビジネスのインサイト機能は、ユーザーがどのようにして自社ビジネスを訪問したのかなどを確認できる分析ツールです。
効果的に活用することで、集客率を上げ店舗への来店数を増やすための改善点がわかります。
インサイト機能のデータをしっかりと確認して、改善すべき点は改善していきましょう。
数字には多少の差異がある場合も考慮した上でユーザーの行動を把握し、魅力的なマイビジネス・店舗作りに取り入れてください。
インサイト機能などGoogleマイビジネスについては、デジマクラスなどコンサルタントに相談してより効果的な活用を目指しましょう。