セールスプロモーションへの転職を成功させるためには、採用担当者に好印象を与える志望動機を書くことが大切です。
自社商品・サービスを消費者にアピールし、実績につなげるセールスプロモーションはとてもやりがいのある仕事です。
転職市場においても注目されていますが、採用担当者に自分の魅力を伝えきれずに不採用となっている事例も少なくありません。
この記事ではセールスプロモーションの採用担当者に好印象を与える志望動機の書き方に加え、志望動機の例文・NG例文を紹介します。
目次
セールスプロモーションの概要・役割
セールスプロモーションの目的は市場・消費者に自社商品もしくはサービスを広くPRするとともに、確実に実績に結びつけることです。
なお、セールスプロモーションは対象の違いによって、以下の3種類分類されます。
- 消費者向けプロモーション
- 流通産業向けプロモーション
- 社内向けプロモーション
消費者向けのみならず流通産業(小売り業者)や社内にも働きかけることで、効率的・効果的なセールスマーケティングが可能となります。
なお、企業経営を安定したものとするには質の高い商品・サービスを開発し、新規顧客の拡大とリピーターの確保に努めなければなりません。
セールスプロモーション職は商品・サービスのPRを通じて、新規顧客を拡大するとともにリピーターを確保する重要な役割を担っています。
セールスプロモーションの仕事内容
セールスプロモーションへの転職を成功させるには、事前にその仕事内容を把握しておくことが不可欠です。
自分がイメージする仕事内容と実態が大きく乖離していると、早期退職といった事態に陥ることも少なくありません。
ここでは、転職活動を始める前に把握しておくべき、セールスプロモーションの具体的な仕事内容について解説します。
店頭での商品サンプルの配布
セールスプロモーションの仕事内容の1つが、消費者向けプロモーションの一環である店頭における商品サンプルの配布です。
商品サンプルの配布は新商品・サービスを発表した直後や販売促進キャンペーン期間中に行われることが多くなります。
その目的は自社商品・サービスを実際に消費者に使ってもらうことで、認知度を高めることです。
また、店頭での商品サンプルの配布は消費者と直接接点が持てることから、「消費者の生の声」を聞くことができる貴重な場面だといえます。
したがって、単にサンプル商品を配布するのではなく、積極的に消費者のニーズを掴むことこそ大切な仕事です。
販売促進イベントの実施
販売促進イベントの実施もセールスプロモーションの大切な仕事の1つになります。
販売促進イベントは消費者向けに加え、流通産業向け・社内向けプロモーションの一環として実施されるのが特徴です。
消費者向けにはサンプリングなどがこれに当たり、流通産業向けには陳列コンテスト・社内向けには社内コンペなどが該当します。
販売促進イベントは一過性のものだと思われがちですが、セールスプロモーションではいかに次につなげるかがポイントです。
したがって、次につながる販売促進イベントを企画するのもセールスプロモーション職の仕事となります。
キャンペーンの実施
魅力あるキャンペーンの実施を通じて、リピーターを獲得するものセールスプロモーションの仕事となります。
販売促進に関するキャンペーンは一定の期間に実施し、商品・サービスの認知に加え継続利用を促進することが目的です。
消費者向けプロモーションの代表例としては、ビールメーカーにおけるポイントアップキャンペーンがあります。
キャンペーンを魅力あるものにするためには、市場のニーズや動向を的確に掴むことが不可欠です。
したがって、セールスプロモーション職は営業手法に加えマーケティングに関する知識・スキルも必要となります。
志望動機を書く前のポイント
セールスプロモーションへの転職において、採用担当者にアピールする志望動機を書くことは非常に重要です。
しかし、準備もせず単に自分の想いだけを書き連ねるだけでは、採用担当者にアピールする志望動機とはなりません。
ここでは、採用担当者にアピールする志望動機を書くために準備すべきポイントについて解説します。
自己分析を徹底しよう
志望動機を書く前には自己分析を重ね、自分自身がセールスプロモーションの仕事にマッチしているかを冷静に判断しましょう。
セールスプロモーションに限らず、全ての職種において転職活動を行う際は自己分析を冷静かつ的確に行うことは非常に大切だといえます。
自己分析の目的は改めて自分自身の経験やスキル・仕事に対する姿勢などを整理することで、アピールポイントを洗い出すことです。
また、自分自身の弱みやセールスプロモーションに転職する上で、不足する部分を洗い出しておくことも忘れてはなりません。
応募先企業が求めている人物像を把握しよう
応募先企業が求めている人物像を把握することも、セールスプロモーションの志望動機を書く上で非常に重要なポイントです。
応募先企業が求めている人物像を把握するには、セールスプロモーションの職種に求められる人物像を理解することから始めます。
その上で、応募先企業がどういった人材を求めているのかを的確に把握することが大切です。
なお、応募先企業が求めている人材と自己分析の結果がマッチしているかを冷静に確認することも忘れてはなりません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
セールスプロモーションの志望動機を書く際のポイント
いざセールスプロモーションの志望動機を書こうとしても、何を書けば良いのか迷ってしまう人も少なくありません。
採用担当者にアピールするためには、必ず明らかにしておきたいポイントがあることを理解しておきましょう。
ここでは、セールスプロモーションの志望動機を書く際に確実に押さえておきたいポイントについて紹介します。
なぜセールスプロモーションの職種なのか明確にしよう
志望動機には、なぜセールスプロモーションの職種を選んだのかを明確に記載することが不可欠です。
採用担当者が採用したいのは末長く自社に貢献してくれる人材であり、早期退職だけは避けたいと考えています。
しかし、セールスプロモーションの職種を理解していなかったため、早期退職に至るケースが多いのも現実です。
採用担当者は志望動機を確認する際には、なぜセールスプロモーションの職種を選んだのかに注目しています。
志望動機を書く前には業界研究をしっかりと行い、セールスプロモーションを選んだ理由を具体的に書きましょう。
なぜ応募先企業なのか明確にしよう
なぜ応募先企業を選んだのか、その理由も志望動機には明確に書きましょう。
採用担当者は内定を出した後に辞退されることを恐れ、競合他社ではなく自社を選んだ理由を非常に注目しています。
応募先企業を選んだ理由を明確に書くには、丁寧に企業研究を行うことが必須です。
企業研究を行う上で参考となるのが以下の資料となります。
- ホームページ
- SNSアカウント
- ディスクロージャー誌
- 四季報
また、志望動機に書く際には、自分の言葉で「なぜ入社したいと思ったのか」を率直に書くことが大切です。
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採用担当者に好印象を与えるポイント
採用担当者は数多くの志望動機をチェックしており、マニュアルどおりに書いていると好印象を与えることはできません。
とりわけセールスプロモーションでは、入社後の活躍がイメージできるような好印象を与えることが必須です。
ここでは、志望動機で採用担当者に好印象を与えるポイントについて考えてみましょう。
入社することでどのように貢献できるか明確にしよう
採用担当者に好印象を与えるには、会社にどういった貢献ができるかを具体的に書きましょう。
採用担当者は会社に貢献できる人材を探しています。入社後に活躍できる姿がイメージできなければ内定を出すことはありません。
したがって、内定を勝ち取るにはセールスプロモーションとして活躍する姿がイメージできる志望動機を書くことが必要となります。
相手に活躍しているイメージを抱かせるには「お客様に喜んでもらえる実演販売に携わりたい」など具体的な様子を書くのがコツです。
そのためには、志望先企業がどういったセールスプロモーションを行っているのかを把握しておくことが大切になります。
入社後のビジョンを明確にしよう
入社後のビジョンを明確にすることも採用担当者に好印象を与えるポイントです。
入社後のビジョンが明確な人材は目的に向かって努力を重ねることから、必然的に大きな実績につながります。
反対にビジョンのない人材は転職することが目的となっており、入社後の伸びしろが期待できません。
応募先企業に入社して「どんな仕事をしたいのか」「将来的にはどういった役職に附きたいのか」は明らかにしましょう。
さらに、資格の取得など入社後のビジョンを成し遂げるために既に努力していることがあれば、必ず記載しておくことが大切です。
志望動機を書く際の注意点
セールスプロモーションの志望動機を書く際には、的外れな自慢話とならないよう注意しましょう。
入社したい気持ちが強いのは非常に良いことですが、入社したいがために単なる自慢話に終始している志望動機も散見されます。
しかし、志望動機には入社に対する意欲だけを書き連ねるのではなく、なぜ志望先企業を選んだのかを冷静に答えることが大切です。
また、「労働条件の良さ」「処遇の良さ」だけが志望動機となっていないか注意しましょう。
労働条件や処遇の良さは自身の都合に関するものであり、志望先企業でなくとも実現可能だといえます。
大切なのは志望先企業でなければならない理由を明らかにすることだと心得ておきましょう。
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セールスプロモーションの志望動機例
採用担当者にアピールする志望動機を書くにはポイントや注意点を理解することも大切ですが、それだけでは不十分です。
実際にセールスプロモーションの志望動機を書く際には、志望動機例をチェックしておくと参考となるでしょう。
ここでは、セールスプロモーションの志望動機における「良い志望動機例」を紹介します。
学生時代の経験をアピールする志望動機例
私が御社を志望したきっかけは、大学時代のサークルで行った勧誘活動にまで遡ります。
私のサークルは練習量が多いことが有名だったことからなかなか部員が集まらず、毎年部員集めと四苦八苦していました。
そこで、先輩方と「どうすれば魅力を伝えることができるのか」「入部した部員をいかに長続きさせるか」といった議論ばかりしていました。
その時は自分が広告業界を志望するとは思ってみませんでしたが、人と接することや伝えることの楽しさを知ったのはこのときです。
前職では接客の仕事をしており、その時の経験は必ずセールスプロモーションの仕事に活かせると自負しています。
御社に入社後は前職での経験を活かし、多くの消費者の役に立つようなセールスプロモーションを展開したいと考えています。
企業理念に共感したことをアピールする志望動機例
私は御社を志望した動機は「消費者に役立つ広告活動を展開する」といった経営理念に共感を覚えたからです。
私は前職では販売促進の仕事を行っていましたが、消費者の視点ではなく「営業ありき」のスタンスであったため馴染めませんでした。
セールスプロモーションの目的は営業実績を上げることだと理解していますが、お客様にメリットがなければリピーターは増えません。
お客様に喜んでいただけるセールスプロモーションこそ私が理想とするものであり、御社の経営理念にマッチしていると自負しています。
入社後は前職での経験を活かしつつ、ゼロからスタートのつもりで御社の経営理念に沿ったセールスプロモーションを展開して参ります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
セールスプロモーションの志望動機NG例
前項ではセールスプロモーションの志望動機における「良い例」を紹介しましたが、NG例をチェックすることでさらに理解が深まります。
ここでは、セールスプロモーションへの転職を考えている人が知っておきたい、志望動機NG例を紹介します。
労働条件の良さだけを志望動機とするNG例
私が御社を志望した一番の理由は、年次有給休暇の取得率が競合他社に比べて圧倒的に高いことです。
働き方改革が推奨される中で、休暇の取得率は給与よりも大切な労働条件だと考えます。
その点、御社の休暇取得率は群を抜いており、私の理想とする職場環境だと思います。
入社後は仕事にメリハリを付け、セールスプロモーションの業務は先輩方に教えていただきながら勉強したいと考えています。
NG例にならないために
採用担当者が採用したいのは自社の経営理念・求める人材像を理解し、末長く自社に貢献してくれる人材です。
上記のNG例では労働条件の良さだけを志望動機としており、業界や自社に対する熱意が感じられません。
採用担当者にアピールすべきは業界や志望先企業に対する理解度が高いことであり、自身が求められる人材であることです。
したがって、NG例にならないためには志望動機に労働条件をあげるのは控えましょう。
また、職場は学校ではありませんから「勉強します」は転職活動においてはNGワードです。
転職は転職エージェントを活用しよう
セールスプロモーションへの転職はデジマクラスの転職エージェントを活用しましょう。
転職を成功させるには採用担当者にアピールできる志望動機を書くことが大切であり、自己分析・業界及び企業研究が必要となります。
また、自分の希望にマッチした転職先を探すことも重要であり、これらを1人でこなすのは困難です。
デジマクラスでは数々のセールスプロモーションへの転職を成功させてきた実績から、個々の状況にマッチしたフォローを行なっています。
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まとめ
セールスプロモーションは自社商品・サービスを市場や消費者に認知させ、実績につなげる職種であり転職市場でも注目されています。
セールスプロモーションへの転職を成功させるためには、採用担当者にアピールできる志望動機を書くことが必要不可欠です。
採用担当者にアピールできる志望動機を書くには、自己分析・業界及び企業分析を行うことが大切になります。
その上で、自身が志望企業に貢献できる人材であることを端的に明らかにしなくてはなりませんが1人はハードルが高いのが現実です。
デジマクラスでは数多くのセールスプロモーションへの転職を成功させてきた実績から、的確かつ親切なコンサルティングを実施しています。