UGCを活用して効果的なSNSマーケティングをしたいと思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、UGCの必要性を知っていてもどのように活用すべきか、UGC活用ツールをどのように選ぶか分からないという方もいるでしょう。
今回は、そんなUGC活用ツールの特徴や選ぶときのポイントについて詳しくご紹介します。
目次
UGC活用ツールの特徴
UGCとは「User Generated Contents」の略で、「ユーザーによって作られたコンテンツ」という意味があります。
例えば、SNSや口コミサイトに投稿された写真やテキストのことです。
これらのコンテンツは膨大な量のため、UGCを活用するならツールの導入をおすすめします。
ここでは、5つのUGC活用ツールとその特徴をみていきましょう。
YOTPO
UGC活用ツールとして最大規模といわれているのが、株式会社ギャプライズのYOTPO(ヨットポ)です。
そんなYOTPOの主な特徴をご紹介します。
- 無料版と有料版がある
- 商品やWebサイトのレビューを手軽に収集できる
- SNS上でコンテンツを共有できる
- 商品を購入した顧客にレビュー投稿の依頼メールを送信できる
YOTPOの人気が高い理由の1つとして、無料版でも便利な機能が多く使えることがあげられます。
有料版だとスパム対策があるため、セキュリティ面での安心感があるでしょう。
FacebookやInstagramとの相性もよく、効果的なSNSマーケティングの実現に役立ちます。
visumo
visumo(ビジュモ)は、ECサイトの構築を手掛ける株式会社visumoが提供するUGC活用ツールです。
数多くのECサイトを構築してきた経験やノウハウを活かし、利便性の高いツールとなっています。
visumoの主な特徴は、Instagramで収集したUGCを自社のECサイトに表示できることです。
掲載した写真と商品へのリンクページを紐づけることで、CVR(コンバージョン率)の向上が期待されます。
「SNSをどのようにECサイトに活用するか?」という、多くのマーケターの悩みを解決してくれるでしょう。
アパレル・コスメ・インテリアなど、写真による訴求力が高い業界に向いているツールです。
Letro
Letroは、アライドアーキテクツ株式会社が提供しているUGC活用ツールです。
CVRアップに焦点を当てたLetroは、これまで多くの企業に成果をもたらしてきました。
そんなLetroの特徴はこちらです。
- 顧客にレビュー投稿を促す機能がある
- Instagramの投稿とレビューを組み合わせて表示できる
- 成果の高いUGCを優先的に表示する機能がある
- 効果検証ができる機能がある
活用して終わりではなく、継続的なUGC生成を重要視するのがLetroの大きな特徴の1つです。
ECサイトで商品を購入した顧客に、Instagramへの投稿やレビュー投稿を自動で促してくれます。
効果検証ができるため、PDCAサイクルを回しやすいと企業からの評価も高いです。
料金体系は初期費用+月額費用ですが、プランやセッション数に応じて変動があります。
groove
grooveは株式会社BOKURAが提供しているUGC活用ツールです。
SNSマーケティングを支援している企業というだけあり、SNSからのコンテンツ収集に力を入れています。
そんなgrooveの主な特徴はこちらです。
- Instagram・X(旧Twitter)からハッシュタグ検索ができる
- タグを貼るだけでWebサイトに表示できる
- SNSから動画コンテンツを収集できる
- SNSに投稿したユーザーの中からリピーターを発見する機能
SNSマーケティングを活性化させるような機能が多く備わっているのが特徴です。
UGCの中でも動画コンテンツの収集ができるため、活用の幅も広がるでしょう。
気になる料金は基本プランで初期費用15万円・月額費用10万円となっています。
OWNLY
OWNLY(オウンリー)は、スマートシェア株式会社が提供するSNSマーケティングのためのツールです。
- ハッシュタグ検索機能がある
- 優れた投稿を自動収集する機能がある
- 許諾状況の一括管理ができる
- 初期費用が無料
これらが、OWNLYの主な特徴です。
SNSマーケティングでは、優れた投稿の活用が必要となります。
ユーザーの投稿を1つ1つチェックして優れた投稿を見つけるのは非効率的です。
OWNLYを活用すれば自動で収集してくれるため、効率よくマーケティング活動ができるでしょう。
また優れた投稿するユーザーを見つけることで、企業や商品のアンバサダーの発掘につながるのもポイントです。
マーケティングツール導入・活用の事例はこちら
UGC活用でマーケティング効果を上げるために必要なこと
UGC活用ツールの種類や特徴については先述した通りです。
これらのツールを活用することで、UGCを効果的に活用することができます。
ここでは、UGC活用でマーケティング効果を上げるために必要なことをみていきましょう。
- UGCの種類や媒体を知ること
- UGC活用ツールで効率よくマーケティングに活かすこと
- 自社に合ったUGC活用ツールを導入すること
UGCには、ブログに記載されたテキストだけでなく、商品・サービスの口コミやレビューも含まれます。
そして、UGCが集まっている媒体も確認しておきましょう。
- SNS:Instagram・Facebook・X(旧Twitter)など
- ブログ:アメブロ・はてなブログなど
- 口コミサイト:食べログ・@コスメなど
- 比較サイト:価格.com・比較.comなど
- 動画投稿サイト:YouTubeなど
UGCにはユーザーの本音やニーズが詰まっています。
これらの媒体からユーザーの本音を収集できますが、その量はあまりにも膨大です。
SNSの中から企業が求める投稿を検索・収集するのは、時間と労力がかかり効率がいいとはいえません。
マーケティングに活かしたいのであれば、作業効率や費用対効果にも重点を置く必要があります。
そのために導入したいのが、UGC活用ツールなのです。
しかし、先述したようにUGC活用ツールにはさまざまな種類や特徴があり、自社にとって何がいいか悩むのではないでしょうか。
次の項で活用ツールを選ぶ際のポイントをみていきましょう。
UGC活用ツールを選ぶ際に重要なポイント
UGC活用ツールを選ぶ際に最も重要なのは、自社に合っているかどうかです。
せっかく活用ツールを導入しても、マッチングしなければ意味がありません。
このことも含めて、UGC活用ツールを選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。
- UGC活用の目的を明確にする
- 必要な機能があるか
- 安全面・サポート体制がしっかりしているか
- 料金体系はどうなっているか
まずツールを選ぶときに明確にしておきたいのが、UGC活用の目的です。
これを明確しなければ、必要な機能や契約プランの決定ができません。
UGCを活用してどのようなマーケティング活動をしたいのか、どういった成果を上げたいのかを明らかにしましょう。
そのうえで、自社にとって必要な機能やサポートを考えていくのです。
機能や安全面・サポート体制によって料金が異なる可能性があるため、料金体系もツール選びの重要なポイントといえます。
これらのポイントはこの後詳しくご紹介します。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
機能面をチェック
UGC活用ツールを選ぶ際に欠かせないのが、ツールの機能です。
求める機能が備わっていなければ、導入しても活用できません。
ここではUGC活用ツールの主な機能について3つご紹介します。
UGCの収集
UGCをマーケティングに活用するために欠かせないのが「UGCの収集」です。
SNSやサイトに投稿された、「ユーザーによって作られたコンテンツ」を収集しなければなりません。
ツールの収集機能を使えば、膨大な量のコンテンツの中から最適なUGCを集めることができます。
UGC活用ツールを選ぶときの大前提として、収集機能の使いやすさや対応するSNSを確認しておきましょう。
UGCの活用
UGC活用ツールというからには、活用機能も欠かさずチェックしてください。
自社サイトやECサイトへの表示やSNSとの連携など、さまざまな活用機能があります。
ECサイトに掲載されている商品とUGCを紐づけたいのであれば、その機能が備わっているUGC活用ツールを選びましょう。
連携可能なチャネルは何かという視点で活用機能を確認することも大切です。
UGCの効果検証
UGCの効果検証とは、UGCの活用によってどのような効果が得られたのかを可視化する機能です。
サイトに表示されたUGC毎のコンバージョン率を出すことができるツールもあります。
またA/Bテストを行い、より効果の高い方を表示するということもツールによっては可能です。
しかし、どのツールにも同様の効果検証機能がある訳ではありません。
そのため、自社がどのような方法で効果検証を行いたいのか考慮してツールを選びましょう。
いずれにしても、UGCを活用したマーケティングでPDCAサイクルを回すために効果検証は重要です。
安全面・サポート体制を見極めるポイント
UGC活用ツールの種類が多い中で、機能面だけでなく安全面やサポート体制を見極める必要があります。
しかし、どのような視点で見極めればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、UGC活用ツールの安全面・サポート体制を見極めるポイントを3つご紹介します。
Instagram規約
UGC活用ツールの安全面を見極めるために、Instagram規約に反していないか確認しましょう。
多くのユーザーが写真を投稿し、UGCとして活用できるSNSがInstagramです。
そのため、visumoのようにInstagramに特化したUGC活用ツールもあります。
そもそも、Instagramに投稿されたコンテンツを外部で利用する際のルールがあることをご存知でしょうか。
ユーザーが投稿した写真を使用する際は、許諾が必要であることも忘れてはいけません。
こういったルールに反すると、企業は信頼を失うことになりかねないのです。
Instagramの規約に則っているか確認の上、ツールを活用しましょう。
UGC活用ツールの中には一斉許諾メール送信機能や許諾管理機能が備わっているものもあります。
不安な方は、そういった機能がある活用ツールが安心ではないでしょうか。
過去の実績
安全面・サポート体制を見極めるために確認しておきたいのが過去の実績です。
これまでどれくらいの企業がそのツールを導入しているのか、どのような成果があったのかチェックしましょう。
過去の実績が高いということは、そのUGC活用ツールの利便性が高いという判断材料になります。
ツールによって効果的なSNSマーケティングの実現が期待できると捉えることもできるでしょう。
過去の実績を確認するときは、自社と同じ業界かどうか、似たような課題を抱えているかとい視点を持つことも大切です。
ツールのサポート体制
UGC活用ツールの多くは使いやすい仕様になっています。
しかし、だからといってマニュアル等を読めば全てを理解して使いこなせるとは限りません。
契約プランを相談や、活用方法のアドバイスがほしいという方もいるでしょう。
また、万が一トラブルが発生したときにサポート体制があると安心です。
ツールを導入する際に、サポート体制の有無は企業にとって重要な判断材料となるでしょう。
UGC活用ツールのサポートは、プランに含まれていることもあれば、オプションとして追加料金がかかることもあります。
サポートの内容や費用を照らし合わせて、最適なものを選んでください。
・Instagram規約に反していないか
・過去にどのような実績があるか
・自社が必要とするサポート体制があるか
契約プランを選ぶ際のポイント
UGC活用ツールを選ぶ際は、契約プランも検討する必要があります。
初期費用・月額費用・都度払い・オプション費用など、ツールによって契約プランもさまざまだからです。
1つのツールに複数のプランがある場合、プランによって使える機能が異なるので注意しましょう。
都度払いやオプション費用は、機能・サポート体制などが関係することが多いです。
初期費用や月額料金だけでなく、追加料金がかかる可能性を考えておくことをおすすめします。
機能やサポート面と費用を合わせて比較するためにも、複数ツールで見積もりをとるといいでしょう。
UGCでビジネスを加速させる方法
ユーザーが生成したコンテンツだからこそ、UGCはビジネスに多くの可能性を与えてくれます。
ここでは、UGCでビジネスを加速させる方法を4つご紹介します。
売上を向上させる
UGCをマーケティングに活用することで、自社商品の売上を向上させることができます。
特に効果が高いといわれているのが、ECサイトや自社サイトでの活用です。
SNSに投稿された写真やテキストは、UGC活用ツールを使ってサイトに表示することができます。
その代表的な例が、UGCをサイトに並べて商品ページへのリンクを貼るという方法です。
実際にユーザーが使っている様子が分かり、興味を持った段階ですぐに商品ページに飛ぶこともできます。
これがCVRを高め、結果として売上の向上につながるのです。
検索とソーシャル
UGCを活用することで、効果的な検索とソーシャルを行うことができます。
検索結果にレビューが掲載されることで、ユーザーのクリック率の向上につながるのです。
そして、UGCを広告に活用すればCVRアップも期待できます。
ユーザーへの理解
UGCで収集する口コミやレビューの活用は、自社サイトへの表示にとどまりません。
ユーザーが投稿した口コミやレビューは、企業が知るべき「生の声」です。
生の声を受け止め、ユーザーへの理解につなげましょう。
カスタマーエクスペリエンス
カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)も、ビジネスを加速させる方法として忘れてはいけません。
顧客と商品との出会いによって、顧客がどのような体験ができるのかに目を向けましょう。
実際に商品を使っているユーザーの写真や口コミといったUGCは、購入を検討しているユーザーにとって有益な情報です。
UGCの活用はカスタマーエクスペリエンスを向上させ、顧客満足度を高めたり返品率を下げたりすることにつながります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
UGCツールを利用して販促につなげよう
UGCを効果的に活用することで、販促につなげることができます。
しかし、なぜUGCの活用が販促につながるのでしょうか。
それはユーザーが生成したコンテンツには、ユーザーの本音やニーズが含まれているからです。
多くの人が使っていたり、実際に使っている様子が分かったりすることで購買行動に移す顧客は少なくありません。
企業が配信する広告やSNSでの発信は、購買行動を促そうとするあまり企業目線のメッセージになるリスクがあります。
一方、UGCはユーザーが投稿した写真・動画・テキストなので、ユーザー目線のコンテンツです。
「企業にとって好都合なメッセージ」ではなく「ユーザーが欲する情報」こそ、購買行動を促すきっかけになるでしょう。
UGC活用ツールなら、そんな多くのユーザーに届くマーケティング活動の実現が可能です。
マーケティング戦略の事例はこちら
UGCツールで悩んだら
UGCをマーケティングに活用するのであれば、ツールの導入は必要不可欠です。
マーケティングへのUGC活用が注目される中でツールの種類はたくさんあります。
そのため、どのツールが自社に合っているのか、契約プランはどれが妥当なのか迷う方も多いのではないでしょうか。
マーケティング活動でより成果を出すためには、ツール選びも慎重にならなければいけません。
もしUGC活用ツールでお悩みのことがあれば、デジマクラスのコンサルタントにご相談ください。
SNSマーケティングのノウハウを持ったコンサルタントが、最適なツール選びができるようサポートさせていただきます。
SNSマーケティングの事例はこちら
まとめ
今回は、SNSマーケティングで注目されるUGC活用ツールについてご紹介しました。
「ユーザーが生成したコンテンツ」であるUGCは、顧客の生の声としてマーケティングへの活用幅が広いです。
SNSに投稿された写真や口コミは、実際に使っている様子や本当の意見が伝わってきます。
そのためUGCを活用することで、販促につなげることができるでしょう。
UGCはツールを使って効率的に活用することが重要です。
さまざまな種類のツールがあり、それぞれに強みや特徴的な機能があります。
UGC活用ツールを使ってSNSマーケティングで成果を上げたい方は、ぜひデジマクラスにご相談ください。