昨今注目されているInstagramのSpark ARは、ARフィルターを通じたマーケティングに大いに期待されています。
現在多くの企業がSpark ARを活用しており、実際にブランドの知名度向上や商品の販売促進には欠かせない存在になっています。
しかし実際どのようにマーケティング戦略として使用すればいいか分からない、と考えている方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、今回は「Spark AR」について、具体的な活用方法や利用している企業の活用例なども含めてご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
目次
Instagram「Spark AR」の特徴
現在Instagramを使用している企業では、Facebook社が開発した「Spark AR」にて作成される、InstagramのARフィルターが注目されています。
SPARK ARは元々、限られたARクリエイターしか利用できないクローズドβ版でしたが、現在はFacebook社がSpark ARを一般公開し、多くのクリエイターが利用可能になりました。
Spark ARで制作されたフィルターは、FacebookやInstagram上で簡単に共有・公開できる便利な機能です。
今後、InstagramのARフィルターはさらに機能が充実し、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待されていくでしょう。
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Spark ARの活用方法
Spark ARの活用方法は、主に以下の3つです。
商品のPR
Spark ARを用いてオリジナルのARフィルターを作成することは、自社のブランディングに非常に有益になります。
自社のブランドのコンセプトに沿ったARフィルターを開発することで、ユーザーにブランドの独自の世界観を体験させ、強烈な印象を与えること間違いなし。
またアカウントのコンセプトを強調することにより、競合他社との差別化を実現することも可能です。
試着などの疑似体験
Spark ARを活用すると、アパレル商品の試着体験から、メイクなどの幅広いアイテムの試着まで、ユーザーは簡単に商品の試着を体験できます。
例えばARを用いた試着体験により、ユーザーは自宅から商品を試着できるため、オンラインショッピングに伴う不安要素を軽減することが可能です。
ARを利用することで、購買効果を向上させることが可能になるのです。
キャンペーンの拡散
現在Instagramキャンペーンと題し、Instagramの機能を利用して認知度を上げ、フォロワーを獲得している企業が増加しています。
自社の商品をインフルエンサーに紹介してもらったり、Spark ARを利用してARフィルターを作成するなど、様々な商品・サービス・企業のブランディングに使用することが可能です。特に化粧品、食品、旅行ツアーなど、ビジュアル訴求が効果的な商品・サービスに適しているでしょう。
またキャンペーンを通じて、ユーザーとの密接な関係を築けることも魅力の一つ。
そのため、現在Instagramキャンペーンを活用する企業が増加しているのです。
Spark ARを活用するメリット
Spark ARを活用するメリットは、主に以下の4つです。
拡散による認知度拡大
SPARK ARで作成したエフェクトは、UGC(ユーザージェネレイテッドコンテンツ)を生成する事が可能で、ブランドやサービスの認知を拡大させるのに非常に重要な役割を果たします。
ARフィルターは、架空のキャラクターを登場させたり、エンタメ性の高いコンテンツを簡単に制作することが可能。
そのためエンタメ性の高いARエフェクトを提供すれば、多くのUGCが生成される可能性が高まり、ユーザーが自社のブランドやサービスを知る機会が増えるのです。
ARフィルターは、ブランドやサービスの認知拡大に貢献する有力な手段と言えます。
継続的な広告効果
InstagramのARフィルター広告は、他の広告商品に比べて高い投資対効果(ROI)が期待されるツールです。
一度作成したARは、維持費や運用費用はかからず。自社アカウントでARフィルターを展開すればインフルエンサーにも利用され、持続的に価値を保ち続けます。
またInstagramのARフィルター広告はアナリティクス機能もついているため、SEO戦略の一環として考え積極的に活用すべきです。
購買意欲を上げる
ARフィルターは、衣類やアクセサリーの試着、コスメのタッチアップなどに利用できるため、ユーザーの購買意欲を増大させる効果的なツールです。
ユーザーは製品をバーチャルで試着することで購入の疑問が解消されるため、スムーズに購入することが可能。
従来の店舗訪問が必要な手間を省き、購入プロセスを簡素化するなど、様々なメリットがあります。
ARフィルターの活用は、購買体験の向上と購買意欲の増加に貢献するのです。
簡単に作成できる
Spark ARを使えば、簡単にカスタムARフィルターを作成することが可能です。
Facebook社の提供するツールには多くのテンプレートとチュートリアル動画があり、コーディング不要でフィルターを作成できるので、誰でも手軽に活用できます。
また、Spark ARで作成したARフィルターはInstagramで簡単に共有できるため、自社アカウントを持っている場合はフォロワーにもアピールできます。
これにより、ブランド認知度の向上やユーザーエンゲージメントの増加が期待できます。
Spark ARは、簡単なステップで効果的なAR体験を提供し、オンラインプレゼンスを向上させるのに役立つ強力なツールです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ARフィルターの主な種類
現在Instagram上には様々なARフィルターがありますが、その特徴を分類すると、主に以下の3つに分けられます。
ゲーム型
ARフィルターの中では試着ができる疑似体験型のフィルターを制作する企業が多く、ほとんどがフェイスアニメーションに限定されています。
しかし、ゲーム型ARフィルターなどの新しいコンテンツを提供することで、ブランドは競合他社から差をつけ、コミュニティとの交流を促進できます。
またARゲーム型フィルターは、ユーザーやインフルエンサーがストーリーなどで拡散がしやすく、競争の激しいオンライン空間でかなり注目を集めることが可能です。
診断型
診断型ARフィルターは、顔認識技術を活用して、ユーザーに面白い体験を提供します。
このエンタメ性豊かなARフィルターは、ユーザーが購入時に悩んでいる時に楽しんで利用でき、思わぬ商品との出会いを提供します。
その結果販促効果が期待でき、ブランドや商品の魅力をユーザーに伝える効果的な手段となるのです。
疑似体験型
疑似体験型ARフィルターは、商品を購入する前に試着や試用をリアルに模倣することが可能です。
例えばカラーコンタクトを購入検討中の場合、ARエフェクトを利用して自分の目にコンタクトを装着し、実際の使用感を仮想空間で確認できます。
また服や靴などのファッションアイテムにも適用可能。
この斬新な機能は、コスト効率が高く、ユーザー満足度を向上させる効果的な施策として、現在マーケティング界隈で注目を浴びています。
商品の仮想試着体験を提供するARフィルターは、顧客の購買意欲を高め、ブランドの競争力を向上させる優れたツールです。
Spark ARの作り方
SPARK ARを実際に作成する場合、以下の通り進めると良いでしょう。
素材の作成
Spark ARを活用するためには、PhotoshopやIllustratorなどのツールを利用して素材を準備しましょう。
透過PNG形式であれば他のツールでも対応可能です。
Spark AR Studioで配置
作成した素材をSpark AR Studioにアップロードし、画面上での表示場所を設定します。
Spark AR Studioの使い方に関しては、公式サイトでも英語で学べます。翻訳機能を活用すれば理解に支障はありません。
公開申請
Spark ARが完成したら、公開申請の手続きをします。
公開申請に際しては、以下の設定項目が必要です。
- Spark ARタイトル
- デモ画面
- アイコン
- サムネイル
- エフェクトの公開日と公開終了日
公開申請から承認までには約10営業日かかることがあるので、早めに手続きを進めることをおすすめします。
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Spark ARの活用が向いているジャンル
Spark ARは、主にファッション業界で幅広く利用されており、自社の商品の魅力やブランドの世界観をInstagramを通じて試着体験として提供し、ユーザーに直感的に伝えることを目指しています。
これにより、ユーザーはどこでも商品の魅力を体感し、ネット通販においての購買意欲を高める効果的な手段として活用されているのです。
また食品メーカーや飲料業界でも、InstagramのAR機能が広がってきています。
Spark ARはラベルなどの画像をマーカーに活用でき、商品に手を加えることなくブランドの価値を向上させることが可能です。
そのことから、商品パッケージに対する情報やエンターテイメント要素を追加し、顧客の参加度を高める戦略が展開されています。
Spark ARは、多様な業界での展開が期待され、ビジネスの競争力向上に寄与する有力なツールとして注目を集めているのです。
Spark AR活用事例
現在かなり多くの企業が、Spark ARを実際に活用してマーケティングを行っています。
その中でも代表となる企業の活用方法を3つ紹介します。
レッドブル
エナジードリンク「レッドブル」のシリーズで知られる、レッドブルドイツのInstagramでは、冬季限定商品のキャンペーン用にARエフェクトを開発しました。
この特別なエフェクトは、商品パッケージの一部をARマーカーとして活用し、カメラを通じてパッケージの世界観をARアニメーションとして体験することが可能になりました。
実際ARエフェクトは商品を購入したユーザーに限定提供され、購入者の満足度向上や購買意欲を刺激し、売り上げの向上にも成功。
レッドブルドイツはInstagramのAR機能を活用し、ユニークなキャンペーンを展開することで、ブランドの知名度向上と販売促進を成功させています。
ニトリ
インテリア雑貨専門店ニトリは「デコホーム」のエプロンが試着できるARエフェクトを提供しました。
Instagramのカメラで試着対象の人物を撮影すると、4つの異なるエプロンを試着することが可能です。
この機能によりエプロンの選定から試着までが体験でき、購買意欲を高めるのに役立ちました。
ニトリの取り組みはインテリア業界に限らず、ARエフェクトの活用とInstagramを通じて、ユーザーのエンゲージメントを強化する良い事例です。
FANTA
人気の炭酸飲料「ファンタ」は、海外のInstagramアカウントでゲーム型ARフィルターを活用しています。
ファンタが展開したゲーム型ARフィルターは、インカメラを使用してファンタの味にちなんだ果物が画面上から降ってきて、口を開けて食べる疑似体験を楽しむことが可能。
この新しいマーケティングアプローチは、遊びの中に自社ブランドや商品情報を自然に組み込むことで、広告を避ける心理に訴えかけます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
マーケティングにおけるAR技術活用の展望
今後Instagramにおいて、ARフィルターを活用してマーケティング戦略を考える企業はますます増えて行くでしょう。
逆に今ARフィルターを自社のマーケティングに取り上げないと、時代に乗り遅れてしまうことになるのです。
自社のブランドの知名度向上と販売促進に繋げるために、独自性の強いブランドコンセプトを考えてみては如何でしょうか。
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InstagramのARフィルター活用で困ったときは?
もし実際に、本気で自社でInstagramのARフィルターを活用し、マーケティングを成功させたいと考えている場合は、一度プロに聞いてみるのが一番です。
その際には、ぜひお気軽にデジマクラスへお問い合わせください。
デジマクラスではマーケティングの専門家が多数在籍しているため、InstagramのARフィルターを活用したマーケティング戦略を、様々な視点から提案することが可能です。
まとめ
SPARK ARを活用したマーケティングは、自社ブランドや商品の知名度向上・販売促進・ユーザーの集客など多岐にわたる目標達成に効果的な手段として、多くの企業から注目されています。ユーザーの関心を引くために、ARの活用は特におすすめです。
デジマクラスでは、ARフィルターの開発からブランディングに至るまで、幅広い業界の知識を生かし、ARコンテンツやInstagramのAR機能をビジネスに活用させるお手伝いを行っています。
ARコンテンツやInstagramのAR機能をビジネス戦略に組み込む際には、ぜひデジマクラスにご相談ください。