動画広告シーケンスとは、複数の動画を一連のストーリーとして順番に配信できる広告機能です。

ストーリー性のある動画として広告を提供することで、見てもらえる可能性が高まります。

動画コンテンツが勢力を強めている近年において、動画広告シーケンスは非常に有用な手段です。

この記事では、動画広告シーケンスのメリットなどを解説します。

動画広告シーケンスを上手く活用することで、広告動画の視聴数や効果をよりアップすることができるでしょう。

動画広告シーケンスのメリットを解説

男性

この記事では、動画広告シーケンスのメリットなどを解説します。

動画広告シーケンスは複数の動画を一連のストーリーとして配信する動画広告手法です。

これにより、ユーザーの広告動画視聴数のアップや広告の効果実現などにつながります。

また、動画広告シーケンスはユーザーの行動によって表示される動画を変えることもできます。

そのためより効果的な動画広告の表示が可能になるのです。

動画広告シーケンスのメリットを知り上手く使いこなすことが、広告のより効果的な活用に欠かせません。

ワンポイント
まずは動画広告シーケンスについて知ることが大切です。

 
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動画広告シーケンスでできることは?

会議

動画広告シーケンスでできることを紹介します。

何ができるかを知ることで、具体的な戦略やイメージが立てやすくなるでしょう。

決まった順序で動画をユーザーに配信できる

動画広告シーケンスは、複数の動画を一連のストーリーのように配信することができます。

すなわち、決まった順序で動画を配信することが可能ということです。

複数の動画を用意したとはいえ、意図に沿わない順序で配信されてしまっては意味がありません。

動画広告シーケンスを活用すれば、見せたい順番で動画広告を表示させることができるのです。

動画が表示され、ユーザーによる視聴もしくはスキップなどのアクションに応じて次の動画が出ます。

ストーリー仕立てということで、ユーザーからの興味も引きやすくなるでしょう。

動画広告シーケンスによる決まった順序での広告配信には、大きな効果があります。

ブランドイメージを定着できる

動画広告シーケンスにより複数の動画広告が表示されることで、ユーザーからの認知度が高まります。

すなわちブランドイメージの定着につながるのです。

単発での動画広告では、あまりユーザーの印象に残らずイメージの定着につながりません。

しかし複数の動画広告を配信することで、ユーザーが目にする回数は自然とアップします。

するとユーザーからの認知度が高まり、結果としてブランドイメージの定着につながります。

知名度や認知度の向上・ブランドイメージの定着に動画広告シーケンスは効果的です。

動画広告シーケンスのフォーマット

男性

動画広告シーケンスには複数の種類があります。

それぞれのフォーマットについて紹介します。

スキップ可能なインストリーム広告

最初に紹介する動画広告シーケンスはスキップ可能なインストリーム広告です。

インストリーム広告とは動画広告の一種で、やや長めの時間となっているのが特徴です。

こちらはスキップ可能とついているように、5秒経つとユーザーがスキップすることができます。

インストリーム広告は一定時間以上の再生がされないと課金対象となりません。

30秒より短い動画広告であれはすべて、それ以上長い動画なら30秒以上の視聴が必要です。

また、インストリーム広告では広告が表示されている間にURLを表示することもできます。

すなわち広告で興味を持ったユーザーがすぐにサイトへアクセスできるということです。

報酬発生にあたって時間の条件があるものの、情報量やサイトへの誘導など魅力的な要素が多いです。

スキップできないインストリーム広告

一方で、スキップできないインストリーム広告も存在します。

こちらは15秒以内の短い動画広告で、ユーザーに視聴を強制できるというものです。

インストリーム広告であることには変わらないため、URLの貼り付けが可能です。

スキップできない仕様であるため、表示されれば絶対に単価が発生します。

15秒という時間であればそれなりの情報量を詰め込めるため、広告としての効果は高いです。

バンパー広告

バンパー広告とは6秒以下と非常に短い時間の動画広告です。

スキップできない仕様であるため、表示されればユーザーから確実に視聴してもらえます。

ただし6秒以下という性質上、多くの情報を詰め込むことはできません。

キャッチコピーや商品名などを伝えるのが限界でしょう。

そのためバンパー広告は、知名度や認知度の拡大といった目的で使用されることが多いです。

ワンポイント
動画広告シーケンスの種類によって使い分けをしましょう。

動画広告シーケンスのメリットは?

パソコンを持つ男性

動画広告シーケンスのメリットを紹介します。

メリットについて知っておくことで、より効果的な広告の提供ができるようになります。

シリーズ企画を考えられる

大きなメリットのひとつが、シリーズ企画を考えられるということです。

動画広告シーケンスは、複数の動画を一連のストーリー仕立てで配信する動画広告手法です。

ひとつひとつの動画広告も重要ではありますが、複数そろったときにより大きな効果を発揮します。

シリーズ企画にすることで、ユーザーの興味をひくこともできるでしょう。

単体の動画広告ではシリーズや印象深いストーリーの提供は難しいです。

複数を順序立てて配信できる動画広告シーケンスは、シリーズ企画との相性が非常に良いです。

広告想起率を高められる

社内

動画広告シーケンスは、広告想起率を高めることができます。

広告想起率とは、その広告がどれだけユーザーの記憶に定着し印象づけているかの指標です。

動画広告シーケンスでは、同じ企業やブランドから複数の動画が配信されます。

同じ対象に対する広告を何度も目にするうちに、広告への印象がだんだん深まっていきます。

結果として広告想起率が高くなるのです。

せっかく広告を配信しても、ユーザーの印象に残らなければ効果は期待できません。

動画広告シーケンスの持つ広告想起率の高さは、広告配信者にとって非常に有用です。
 
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動画広告シーケンスの作り方

パソコンを見る男性

動画広告シーケンスの作り方を解説します。

YouTubeで配信する広告ではありますが、まずはGoogle側での設定が必要です。

  1. Google広告にログインする
  2. 左側のメニューから「キャンペーン」をクリック
  3. 「新しいキャンペーンを作成」を選択
  4. キャンペーンの目標を選択(目標を指定せず作成も可能)
  5. キャンペーンタイプで「動画」を選択
  6. サブタイプで「広告シーケンス」を選択し、「続行」をクリック
  7. キャンペーン名や詳細などを入力
  8. 「新しいステップ」をクリック
  9. 最初のステップ(動画)のURLや広告名称など必要情報を入力
  10. 同じ要領で必要分のステップを作成
  11. 「キャンペーン作成」をクリックして終了

以上が必要な手順で、審査に通れば無事に動画広告シーケンスとして配信可能になります。

動画広告シーケンスのテンプレート

ビジネス,成功

動画広告シーケンスにはテンプレートが存在します。

テンプレートは以下の4つです。

  • 紹介して補強する
  • 興味をかき立て行動を促す
  • 引き付けて行動に導く
  • 魅了して差別化する

これらは使用する動画広告の長さと本数によって変わります。

好きな順番・動画の長さで配信することもできますが、最初のうちはテンプレートも便利でしょう。

効果的な動画広告シーケンス運用ができるため、ぜひテンプレートもご確認ください。

動画広告シーケンスで利用できる入札戦略

2人

動画広告シーケンスではいくつかの入札戦略が利用できます。

入札単価の最適化に効果的です。方法についてそれぞれ具体的に紹介します。

上限視聴単価

上限視聴単価とは、1回の動画視聴に対する支払いの上限額です。

こちらを設定することで、動画広告に発生する単価に上限が付与されます。

前述したとおり、動画広告は一定時間以上の再生がされなければ単価は発生しません。

こちらを設定することで予算オーバーを防ぐことができます。

他の広告主が設定した単価とのバランスが考慮されることになります。

上限インプレッション単価

上限インプレッション単価とは動画広告表示による支払いの上限額です。

こちらも予算オーバーを防ぐために効果的があります。

動画表示回数が増えるほど視聴数は多くなりますが、広告費が予算を超えては逆効果です。

そのような事態を防ぐために、上限インプレッション単価を活用すると良いでしょう。

目標インプレッション単価

ビジネスマン

目標インプレッション単価とは、広告表示 1,000 回につき支払う平均額です。

この目標インプレッション単価に合わせて、自動で入札単価を最適化してくれます。

Google側は入札戦略として、目標インプレッション単価を推奨しています。

単価設定についてあまり慣れていない・最適化を希望する場合にはこちらが便利です。

ワンポイント
自身に合った入札戦略を選びましょう。

動画広告シーケンスの注意点

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動画広告シーケンスは非常に魅力的な広告手法ではありますが、注意点も存在します。

動画広告シーケンスで押さえておきたい注意点を紹介します。

YouTubeのみでしか配信できない

ビジネス,デメリット

動画広告シーケンスは仕組み上YouTubeのみでしか配信できません。

そのためYouTubeを意識した動画広告の作成が必要となります。

他のサイトや媒体では複数の動画をストーリー仕立てで配信できず、単発での動画配信です。

YouTube以外でも使おうと考えて予算やスケジュールを組んでは危険な状況に陥ってしまいます。

動画広告シーケンスはYouTubeのみの動画配信形態であることに理解が必要です。

入札戦略によって使用できる広告フォーマットが変わる

前述した入札戦略ですが、設定したものによって使用できる広告フォーマットが変わります。

入札戦略と使用できる広告フォーマットは次のとおりです。

  • 目標インプレッション単価 すべての形態およびその組み合わせ
  • 上限設定型 スキップ可能なインストリーム広告

上限単価や上限インプレッションを選んでしまうと、使用できる動画形態が制限されてしまいます。

入札戦略について考慮せずに動画広告を用意してしまうと思わぬ落とし穴に落ちてしまうかもしれません。

入札戦略と広告フォーマットの両方を考慮したうえで動画広告シーケンスを進めましょう。

1ユーザーにつき1ヵ月で1回しか動画を見られない

動画広告シーケンスは1ユーザーに対して1ヵ月で1回しか表示されません。

そのため繰り返し見てほしい動画広告などには適さない方法です。

動画広告シーケンスは効果的ではありますが、同じものを短期間で繰り返し見るのはストレスになります。

YouTubeを視聴するユーザーのストレス軽減のためにこの制限が設けられています。

もし1ユーザーに対する表示回数を重視するのであれば、別の広告形態が合っているでしょう。

動画広告シーケンスの導入で困った時は?

コンサルタント

動画広告シーケンスは企業によっては非常に有用で効果も大きいです。

しかし具体的な作成方法や運用方法などで困ってしまう人もいるでしょう。

誤った方法で進めてしまうのは時間と手間がかかるだけの非常にもったいない行為です。

もし動画広告シーケンスの導入で困ったら、ぜひデジマクラスへご相談ください。

広告運用やマーケティングなどに対する経験やノウハウがあり、役立つ情報も提供できます。

困ったことがあったとき、すべて自身で解決しようとするのは場合によっては非効率です。

他者の力を借りることで、よりスムーズな解決につながるでしょう。

ワンポイント
困ったときは1人で抱え込まずぜひご相談ください。

 
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まとめ

笑顔のサラリーマン

動画広告シーケンスは複数の動画を順序立てて配信する動画広告手法です。

ブランドイメージの定着や認知度・知名度の向上など広告として高い効果を持ちます。

動画広告自体が注目されれば話題性も高まり、より大きな効果も期待できるでしょう。

ただし動画広告シーケンスを上手く活用するには、使い方や注意点を押さえる必要があります。

やみくもに進めてしまっては効果を得られないどころか、逆効果になってしまう危険性も高いです。

もしお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

経験やノウハウをもとに、効果的な動画広告シーケンスの活用法についてアドバイスできます。

動画広告シーケンスを適切に活用し、広告の成果を存分に発揮しましょう。