インスタ(Instagram)は、若い世代を中心に多くの人が利用しているSNSの1つです。
インスタをマーケティングに活用しているという企業やお店も多いでしょう。
Instagramが提供しているアクセス解析ツール・インサイトを利用することで、効果的なマーケティング活動を行うことが可能です。
この記事では、インサイトを使ったアクセス解析方法や分析できるデータ、インサイトの使い方について紹介しています。
インスタのアクセス解析方法に興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
目次
インスタのアクセス解析ならインサイト
インスタのアクセス解析ツール・インサイトを知っていますか?
インサイトは、Instagramが公式に提供しているアクセス解析ツールです。
Instagramのアカウントがプロアカウントになっていれば、誰でも無料で利用することができます。
インサイトを活用することにより、エンゲージメント数やインプレッション数など、さまざまなデータの取得が可能です。
エンゲージメント数とは、いいね!やコメントなどのユーザーからのアクション数を指します。
インプレッション数とは、ユーザーが投稿内容を閲覧した数のことです。
同じユーザーが投稿を3回閲覧した場合、インプレッション数は3となります。
インサイトの効率的な解析方法については、次の章から詳しく解説していきましょう。
インサイトの効率的な解析方法
Instagramのインサイトで取得できる分析データは膨大です。
あまり頻繁にデータをチェックするとかえって煩雑になってしまいます。
また、PCからの利用はできないため、スマホやタブレットのアプリの数字をPCに取り込んで分析するなどの工夫が必要です。
アクセス解析の精度を上げたいのであれば、1回でやめてしまうのではなく長期間コツコツ続けるようにしましょう。
まとまった期間のデータを分析することによって、商品や時期によってフォロワーが変わるなどの傾向をつかむことが可能です。
インサイトの効率的な解析方法について、それぞれ詳しく解説していきます。
インサイトをチェックする頻度
インサイトをチェックする頻度は、週に1回程度で十分です。
インサイトでは、過去7日間のデータをチェックすることができます。
毎日チェックを行ってしまうと、集まっているデータが少ないため、かえって正しい分析を行うことが難しくなります。
投稿したデータが24時間で消えてしまうストーリーズも、インサイトのユーザー情報などは7日間保存されているので問題ありません。
インサイトのチェックは適切なタイミングで行うようにしましょう。
アプリの数字をPCに移す
現在、インサイトはPCでチェックできない上に、データ形式でダウンロードすることも不可能です。
PCで作業したいのであれば、アプリの数値をPCに入力するというひと手間が必要になります。
スマホでもある程度分析することはできますが、詳細な分析はPCの方が簡単です。
面倒でもアプリのデータをPCに移行して分析することをおすすめします。
なるべく手間をかけたくないのであれば、データ分析専用のツールを活用するのもいいでしょう。
商品ごとのファン層を知る
インサイトでは、投稿した商品ごとのデータを解析することによって、ファン層を知ることができます。
アカウントのフォロワー数が100名を超えると利用できますので、企業やお店でアカウントを持っている場合は忘れずにチェックしましょう。
商品に設定していたターゲット層とは違うフォロワー層が興味をもつということも十分考えられます。
商品ごとのファン層の属性を分析することにより、より効果的なマーケティング活動が可能になるでしょう。
時期によって購入層が変わる場合もある
同じ商品を販売していても、時期によって購入するフォロワー層が変わるということを頭に入れておきましょう。
商品のユーザーだけでなく、購入者の属性にあわせた投稿をすることがマーケティング戦略のポイントです。
1年を通してアクセス解析を行うことにより、どの時期にどのような属性のフォロワーが商品を購入しているのか知ることができます。
例えば、女性をターゲットにした商品が多いフラワーギフトも、女性のみが購入するとは限りません。
ホワイトデーや母の日、クリスマスシーズンなどはプレゼントとして男性が買うことも多いです。
インサイトを活用して、ターゲット層や購入時期の詳しい分析を行いましょう。
アクセス解析に応じた投稿をして反応をチェック
アクセス解析の分析結果に応じた投稿をして、ユーザーの反応をチェックすることでマーケティングの効率を上げることができます。
分析結果が出たら、ユーザーの行動を左右したと思われる要素をピックアップし、仮説をいくつか立ててみましょう。
仮説を立てるときは、画像が魅力的だったから閲覧数が伸びた、などのプラス要素だけでなく、マイナス要素についても考えておくことがポイントです。
その仮説が正しいかどうか裏付けをとるため、実験的な投稿を行います。
投稿に対するユーザーの反応をチェックすることで、効率良くマーケティングを展開することが可能です。
インサイトで何が分かる?
それでは、インサイトのアクセス解析で実際に何が分かるのでしょうか。
インサイトには、次の3つのカテゴリーがあります。
- 投稿
- ストーリーズ
- アカウント
それぞれのインサイトで分かるデータについて詳しく解説します。
投稿のインサイト
投稿のインサイトは、投稿の左下の「インサイトを見る」をタップすることで確認することができます。
最初の画面に表示される項目は次の6つです。
- 「いいね」の数(アイコン:ハート)
- コメントの数(アイコン:吹き出し)
- 投稿のシェア数(アイコン:紙飛行機)
- 投稿を保存したユニークアカウント数(アイコン:しおり)
- プロフィールへのアクセス数
- リーチ数
リーチ数とは、投稿にアクセスしたユニークアカウント数のことです。
ユニークアカウントとは、ユーザーのIPアドレスなどを識別し、同じユーザーが複数回アクセスしてもカウントしない計算方法になります。
2ページ目の画面では、ユニークアカウント数の中のフォロワーでないアカウントの比率など、さらに詳しい情報が表示されます。
該当する投稿をきっかけにフォロワーとなったアカウント数や、フォロワーがその投稿に行き着くまでの経路なども確認することが可能です。
特に、ハッシュタグの検索をたどることで、設定したハッシュタグの効果も分析することができます。
フォロワーをさらに増やすためにも、ハッシュタグはチェックしておくべき項目といえるでしょう。
ストーリーズのインサイト
ストーリーズのインサイトの管理者トップページには、閲覧数が表示されています。
閲覧数をタップすると詳細が表示される仕組みです。
ストーリーズの再生回数であるインプレッション数と閲覧数を比較してみましょう。
閲覧数では、投稿のインサイトで紹介したユニークアカウント数も確認することができます。
インプレッション数と閲覧数に大きな差があれば、一部のユーザーが熱心にストーリーズを再生しているということです。
逆に、インプレッション数と閲覧数が同じくらいの数であれば、さまざまなユーザーが閲覧しているということになります。
ストーリーズは24時間で投稿したデータが消えてしまうので、利用している企業は少ないかもしれません。
ただ、どのフォロワーが閲覧したのか個別にチェックできるのはストーリーズのみです。
途中でストーリーズをスワイプして退出してしまったユーザーの数も調べることができます。
どのような動画がユーザーに興味を持ってもらえるのか知るために、ストーリーズのインサイトは有効な手段といえるでしょう。
アカウントのインサイト
アカウントのインサイトは、プロフィールページの「インサイト」ボタンをタップすると見ることができます。
確認できる項目は次の3つです。
- リーチしたアカウント数
- コンテンツでのインタラクション
- 合計フォロワー
リーチしたアカウント数は、自分の投稿やストーリーズを閲覧したユニークアカウント数です。
タップすると、曜日ごとのインプレッション数やリーチ数が表示されます。
コンテンツでのインタラクションは、ユーザーからのいいね!やコメント、シェアなど全てのアクションの総数です。
タップすると、自分の投稿したコンテンツごとのインタラクション数が表示されます。
合計フォロワーが100人を超えると、フォロワーの年齢・性別・居住地域などの属性を確認することが可能です。
つまり、マーケティング戦略にインサイトを活用する場合、アカウントのフォロワーを100人以上にする必要があるといえます。
企業がInstagramを始めるのであれば、まずフォロワー100人以上を目指しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
インサイトの使い方
いいね!の数やシェア数などの数字に一喜一憂しているだけでは、インサイトを使いこなしているといえません。
インサイトの使い方や活用のポイントについて詳しくみていきましょう。
投稿ごとの「いいね」や保存数をチェック
Instagramに投稿したら、投稿ごとのいいねや保存数など、ユーザーの反応をチェックするようにしましょう。
それぞれの投稿の反応を分析して、改善点があれば次回の投稿に活かすことが大切です。
企業やお店でInstagramを運用している場合、多すぎる投稿はかえってユーザーに飽きられてしまいます。
投稿回数は1日2回程度にとどめておくのがベストです。
プロフィールへのアクセス数をチェック
企業のInstagramであれば、プロフィールへのアクセス数をチェックすることも重要なポイントです。
投稿からプロフィールへのインタラクション数が多ければ多いほど、ユーザーが企業に対して興味を持ってくれているといえます。
どのような投稿からプロフィールへアクセスしてくれたのか分析することで、企業のブランディングを強化することもできるでしょう。
フォロワーの増加率を記録
フォロワーを増やして購買行動につなげることが、企業がInstagramを運営する大きな目的です。
フォロワーの増加率を記録することは、マーケティング戦略につながる活用方法といえます。
長期的な記録だけでなく、短期的な記録を分析し、分析結果をマーケティング施策に反映させることも大事です。
インサイトのアクセス解析からユーザーのアクションを検証し、フォロワーを増やす最適な方法を見つけましょう。
目標を設定して具体的な計画を立案
目標を設定して具体的な計画を立案することで、インサイトの活用効果をさらに高めることができます。
いいねの数やプロフィールへのアクセス数、フォロワーの増加率に対してはKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
例えば、1つの投稿でプロフィールへのアクセス数を〇名増やす、フォロワー数を前月比10%以上増やすといったことが挙げられます。
KPIが達成できなかった場合は、インサイトの分析結果からその原因を探りましょう。
適切なKPIを設定することにより、長期にわたってInstagramを運用していくことが可能になります。
Instagramマーケティングの事例はこちら
インスタ運用で重要な力
インスタ運用で重要な力は、次の3つです。
- 閲覧力
- 反応力
- 誘導力
企業がInstagramを運用する場合、閲覧力→反応力→誘導力の順番で投稿のクオリティを高めていくことがポイントです。
1つずつ詳しく解説します。
その1:閲覧力
閲覧力とは名前の通り、ユーザーが投稿を閲覧した数のことです。
たくさん閲覧されたのはどのような投稿なのかを調べて、ユーザーのニーズを把握するようにしましょう。
投稿の内容だけでなく、閲覧された時間帯やハッシュタグのデータも大切です。
その2:反応力
反応力とは、いいねやコメントなど、ユーザーからのアクションのことです。
単純にいいねの数だけで投稿の良し悪しを判断するだけでなく、保存やシェアなど、さまざまなデータを参考にするといいでしょう。
特に、フォロワーでないユーザーからの反応に注目することがポイントです。
フォロワーでないユーザーとの関係を深めることにより、新たなフォロワーを獲得できる可能性が高くなります。
その3:誘導力
誘導力とは、InstagramなどのSNSから、企業の自社サイトやECサイトなどのオウンドメディアへ誘導できた数のことです。
オウンドメディアへ誘導する前段階として、Instagramのプロフィールへのアクセス数が目安となります。
プロフィールに興味を持ってくれたユーザーをオウンドメディアに誘導できるよう、投稿内容を工夫しましょう。
インサイトを使って投稿を改善しよう
インサイトを使ってユーザーの反応を分析し、投稿内容を改善しましょう。
ユーザーの反応がその場でわかるインサイトを活用すれば、分析結果をリアルタイムで投稿内容に反映させることが可能です。
投稿内容をユーザーの興味や好みの変化に対応させることで、Instagramを長期にわたって運用していくことができます。
インサイトを使う上での注意点
インサイトを使う上で注意することは次の2点です。
- ビジネスアカウントを個人アカウントに戻すとデータが閲覧できない
- PCからインサイトは使えない
インサイトは、個人アカウントに戻すと使うことができません。
また、インサイトはスマホやタブレットのアプリでのみ利用することができます。
PCからの利用は不可能なので注意しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
インスタのアクセス解析をしてフォロワーの心を掴もう
インスタのアクセス解析をしてフォロワーのニーズを把握し、フォロワーの心を掴みましょう。
フォロワーとの結びつきを強くすることで、企業のファンを増やし、購買行動につなげることが可能です。
アクセス解析でフォロワーの行動を知ることは、マーケティング戦略を考えるうえでも役に立ちます。
アクセス解析を利用して、フォロワーをさらに増やしましょう。
インスタのアクセス解析で悩んだら
インスタのアクセス解析で悩んだら、専門のコンサルタントに相談してみましょう。
インサイトはインスタのアクセス解析をするための便利なツールですが、得られるデータ量は膨大です。
インサイトの解析結果をマーケティングに活かすには、専門的な知識が必要となります。
インスタのアクセス解析で悩んだら、専門のコンサルタントに相談するのがおすすめです。
まとめ
Instagramのアクセス解析にはインサイトを利用しましょう。
さまざまなデータを入手することができるので、マーケティングにも有効活用することができます。
フォロワーを増やすためにも、インサイトのアクセス解析結果を分析し、投稿内容に活かしましょう。
Instagramのアクセス解析で悩んだら、専門家に相談してみることをおすすめします。