サーチターゲティングとは、設定したキーワードをYahoo!で検索したユーザーに対して広告を配信する機能のことです。
Yahoo!独自のサービス機能でYahoo!ニュース・Yahoo!知恵袋で検索した広告を表示できます。
サーチターゲティングを使えば、検索してもクリックしなかったユーザーにもう一度アプローチができます。
今回はユーザに効果的にアプローチできるサーチターゲティングを解説しましょう。
目次
サーチターゲティングの概要や仕組み
サーチターゲティングはYahoo!ディスプレイ広告(YDN)で使用できる有効なツールです。
検索した回数や検索した期間を絞り込んで確度の高いりユーザーに対して配信もできます。
視覚的に訴求ができることから高い確率で広告をクリックしてコンバージョンに繋げる有力な方法といえるでしょう。
リスティング広告はサーチターゲティングと異なり、クリック率が高くCPAが条件に合わなければ、キーワードの入札が制限されます。
そのためサーチターゲティングでは幅広い見込みユーザーにアプローチができます。
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サーチターゲティングの具体例
サーチターゲティングは、どんなディスプレイ広告でも、ある特定のキーワードに関心があるユーザーに広告が配信できるシステムです。
過去の検索履歴から分析して、ターゲットを絞り広告を何度も配信できるためメリットが大きくなります。
しかも安いクリック単価で配信してコンバージョンが獲得できるというわけです。
サーチターゲティングの具体例として、ある専門学校の資料請求件数の獲得を目的としたサーチターゲティングの配信がありました。
サーチターゲティングを運営する前後で明らかに請求件数が倍増していることが判明したのです。
リマーケティングと合わせてターゲティングすればより高い精度のターゲティングが可能になります。
サーチターゲティングの特徴
サーチターゲティングにはいくつかの特徴があります。
- キーワード単位によるターゲティング
- キーワード機能で簡単なキーワードが設定
- デバイスの垣根を超えた広告配信機能
- 検索広告と組み合せ高い集客力の実現
このようにサーチターゲティングは効果的なアプローチができることから注目されています。
ユーザーが検索した履歴はデバイスが変わってもそのまま引き継がれるのです。
例えば、PCで検索したキーワードをスマホやタブレットでディスプレイ広告を表示できます。
複数のデバイスからユーザーにアプローチができるので高い効果が期待できるということです。
キーワード単位の精緻なターゲティング
サーチターゲティングの機能には、ユーザーが検索したキーワード履歴から精緻なターゲティングでユーザーに広告が出せます。
例えば、何日間に何回以上検索したユーザーだけに配信したりできるのです。
いろいろな条件で絞り込んでディスプレイ広告を配信できることから高い見込み客へのアプローチがタイミングよくできるといえるでしょう。
高いコンバージョン率
サーチターゲティングは、ユーザーがコンテンツを閲覧している時に広告を表示する以外に、実際に検索をしている時にも表示が可能です。
今検索しているユーザーも、過去に検索したユーザーにも広告が配信できることからコンバージョン率向上に寄与します。
また、配信デバイスがPC、スマホ、タブレット全てに設定しておけばもれなくユーザーの目に留まるのです。
全てのデバイスに広告が表示されるため精度が高いコンバージョンになるでしょう。
クリック単価が低い
サーチターゲティングは比較的クリック単価が安い傾向にあります。
一方、リスティング広告はクリック単価が高めでCPAが合わない時はキーワードの入札に制限がかけられることもあります。
サーチターゲティングはそうした取りこぼしの見込みユーザーに積極的にアプローチができることから魅力があるといえるのです。
同一ユーザーにデバイスの壁を超えて広告配信
サーチターゲティングはデバイスを横断したアプローチができます。
ユーザーの検索履歴はでデバイスが異なっても引き継がれます。
PCで検索したキーワードをもとに同じユーザーのスマホやタブレットにも継続してアプローチが行える画期的なツールです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
サーチターゲティングの注意点
便利なサーチターゲティングですが注意点もあります。
ここでは3つの注意点をあげておきましょう。
- Yahoo!に登録のあるキーワードしか指定できない
- 検索してすぐに広告が表示されるわけではない
- キーワードの判定は100%一致しない
サーチターゲティングはYahoo!に登録のあるキーワードだけを選んで指定するため、まずYahoo!に登録あるか確認しましょう。
また、サーチターゲティングはユーザーが検索した当日直ちに広告が表示されるわけではありません。
最大30日間で表示されることもあります。
運用を開始してすぐに広告が表示されないと相談する広告主もいるので運用の際は注意しておきましょう。
サーチターゲティングのキーワードの判定は100%ではありません。
リスティング広告で行われる絞り込みで一部でも一致すれば候補にあがるのです。
完全一致だと誤解しないようにしましょう。
検索ボリュームが小さいものは使えない
サーチターゲティングの特徴として、検索ボリュームが小さいものは使えないというルールがあります。
使用できるキーワードは過去30日間の検索数は1,000回以上がルールになっているのです。
稀に1,000回以下で設定できるケースもありますが、広告量が減る傾向が顕著になります。
また、配信当初は検索ボリュームがあり問題なく配信できた広告ですが、時間とともに検索件数が減少して対象外になることもあります。
陰りが見え始めたら新しいキーワードを追加登録し配信量を維持することが必要です。
除外キーワードは設定できない
サーチターゲティングでは除外キーワードは設定できません。
除外キーワードとは、特定のキーワードで検索された時に広告を表示させない機能です。
除外キーワードはビジネス成果に繋がりにくいキーワードです。
投資効果が低いため無駄な広告を削減できるメリットがあります。
より費用対効果が高い広告を発信するためには除外キーワードリストを作り管理することが必要です。
緊急性の高い商材には向かない
ディスプレイ広告には向かない商材というものがあります。
緊急性が高いものや検討期間が極端に短いものが該当します。
例えば、水漏れは緊急性がありますが、問題を抱えたユーザーはニーズを満たして欲しいため急いでいるのです。
こうした緊急性のある問題を抱えたユーザーを引き止めて衝動買いさせることは不可能でしょう。
緊急性の高い商材は検索連動型広告の方がおすすめです。
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サーチターゲティングの設定の流れ
サーチターゲティングを運用するにあたり成果が出やすいコツを紹介しましょう。
- サーチキーワードで有効期間に作り分けて入札をコントロールする
- サーチキーワードで有効期間に合わせてキーワードの見直しをする
まずサーチキーワードリストを作成しましょう。
例えば、1日の検索件数3回以上のユーザーは検索をして今まさに情報を収集しようとしているのです。
こうしたユーザーはモチベーションが高いと判断し高めの入札をします。
反対に30日の検索件数1回以上の人はモチベーションが低いと判断されますから低めの入札でいいでしょう。
対象とする商品によって有効期間と検索件数も変化しますから適宜見直しをして実態に合うように変更しましょう。
サーチキーワードの作成
サーチターゲティングは、ユーザーが検索に利用したキーワードの履歴をもとに配信するサービスです。
サーチターゲティングを開始する前に広告の対象になるサーチキーワードリストを作成します。
作り方ですが、従来の広告管理ツールや新しい広告管理ツールでサーチキーワードリストを作成します。
任意のキーワードまたはURLを入力してサーチキーワード候補を検索しましょう。
表示されたキーワードの中からキーワードとして1つ以上設定します。
キャンペーン作成
サーチターゲティングでキャンペーン作成をしてみましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告画面のTOPにあるキャンペーン作成をクリックします。
次にコンバージョンを選択します。
入札画面が出ますので最初は手動で試して実績が上がれば自動入札にしましょう。
実績の目安ですが直近30日間、広告グループ単位で50件のコンバージョンです。
サーチキーワードリストを広告グループに設定
アカウント単位で作成しておき任意の広告グループで分類しておくと便利でしょう。
ユーザーがリストに設定されたキーワードを検索し、広告のページを訪れるとグループの広告が表示される仕組みです。
1アカウントにつき1,000個作成でき、1つのサーチキーワード数は最大500個までです。
審査の確認
キャンペーンの作成が終わったら広告や画像の審査になります。
審査が終わって広告配信の段階に入っていきます。
審査は入稿された全ての広告・キーワード・画像・動画などです。
審査はおよそ3日かかります。
Googleでサーチターゲティングのような機能を使う方法は?
サーチターゲティングのような機能はGoogleにも一部あります。
自社の広告運用に向いているのはどちらのツールが判断することが大切です。
ターゲティングを細かく設定して、どのユーザーに効果的に配信広告ができるか検証して、費用対効果が高いものを選びましょう。
サーチターゲティングで成果を出すポイント
サーチターゲティングとリスティング広告の違いは広告されるタイミングです。
リスティングは検索した次の画面に表示されるためユーザーの意欲もその時点では高いのです。
一方、サーチターゲティングは数日後に広告表示されるため、ユーザーの関心度が落ちている可能性があります。
サーチターゲティングのメリットは検索してもすぐに解決しないテーマには最適といえるでしょう。
例えば、不動産販売や転職などユーザーは1週間後も悩んでいるためそこで広告が表示されれば成果が期待できます。
このように商材によって使い分けることでサーチターゲティングのメリットを最大限活用できるのです。
キーワード提案機能の活用
サーチターゲティングで成功のポイントにキーワード提案機能を活用する方法があります。
サーチキーワードリストの追加と削除を定期的に行いましょう。
これにより緻密な広告配信が実現できます。
データの活用
サーチキーワードリストで広告配信されたにも関わらずクリックされない場合は、検索履歴をもとに広告をもう一度配信することができます。
類似・言い換え・関連するキーワードの洗い出し
言い換え語句や検討段階の人が多く検索しているキーワードなども設定しましょう。
成功率の高いサーチキーワードとは別のキーワードリストを広告グループに設定するのがおすすめです。
キーワードはあらかじめ分類してリストに
サーチターゲティングのキーワードリストはCVが期待できるキーワードをひとつのグループにしましょう。
そして類似したものや関連したキーワードを分類して別のリストに設定しておきましょう。
サーチキーワードリストは最大500個までキーワード設定が可能ですが、まとめて登録すると改善点がわかりにくくなります。
キーワードはある程度分類するのがおすすめです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
サーチターゲティングと検索広告をうまく組み合わせよう
サーチターゲティングは検索広告と組み合わせることでより高い効果が期待できるのです。
サーチターゲティングはユーザーがコンテンツを閲覧している時に広告を表示します。
検索広告はユーザーが検索している時に検索画面に広告を表示します。
そのためこの2つの機能を組み合わせれば幅広いユーザーに広告が配信できるのです。
さらにデバイスを超えることでそのチャンネルは拡大します。
コンバージョンを向上させる方法としてこの組み合わせはベストソリューションといえるでしょう。
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Web運用で悩んだらプロに相談してみよう
ディスプレイ広告は視覚的にもユーザーに訴えやすいため利用したいと考える人は多いでしょう。
サーチターゲティングはまさにその目的にあったツールといえるでしょう。
しかし、キーワード設定や除外すべきキーワードなど調整があります。
初めてサーチキーワードリストを設定するのはかなりハードルが高いのです。
サーチキーワードリストでお悩みの方はデジマクラスに相談してみましょう。
ターゲット対象のサーチターゲティングでは、見込み客だけでなく新規の客も獲得できます。
新たなCVを獲得するためデジマクラスにお任せください。
まとめ
サーチターゲティングはGoogleにはない独自のターゲティングツールです。
使い方次第ではリターゲティング並みの効果も期待できます。
さらにCV率も高いことから幅広い客層を獲得するのに最適です。
サーチターゲティングをまだ実施していない方は、この機会を利用してぜひ始めてみませんか。