これまでメディアといえばテレビや雑談などの紙媒体が主体でしたが、ここ10年の間でWeb媒体へと大きく変わっていきました。

この変化に伴い広告業も既存の媒体から、Web媒体に大きなウェイトを占めるようになっています。

具体的には、リスティング広告やSNSやDSPでの宣伝や動向リサーチにシフトしている状態です。

広告業界の中でもWeb広告を取り扱う企業に注目が集まり人材も集中しやすい状況となっています。

今回はWeb広告を扱う職種の転職方法や志望動機について解説していきましょう。

Web広告を扱う職種での志望動機の書き方を解説

ビジネス,ポイント

広告業はほぼWebにシフトしており、企業間での競争も激化しておりニーズの変化も早いです。

多くの企業は即戦力を求める傾向にあるので、応募するにはしっかりとした意思と明確なビジョンが問われます。

営業やマーケティングなどいくつか職種がある中で、なぜこの会社でこの職種を選んだのかを明確にすることが重要です。

ただし、会社が取り組む事業の魅力だけを考えるのではなく、その会社で自分が何をやりたいかもよく考えなければなりません。

広告業界の経験者であれば、自分の職歴を照らし合わせてこれまでの経験や自身のスキルを示せば良いでしょう。

さらに、プラスアルファとしてこれまで実際に取り組んできた仕事のエピソードや実体験を加えるとさらに効果的です。

新卒や未経験で目指す場合では、自身の性格やこれまで学んできたことを振り返り「こうしたい」という熱意を示しましょう。

志望企業や業界の情報も入念に調べ、企業の方向性に即した回答やビジョンを準備しておくことも重要です。

経験者と未経験者で共通していえることは、自身が応募先企業に就職して何ができるか明確にすることも忘れてはなりません。

それぞれできることは違いますが、何がやりたいかだけでなく何ができるかを伝えることも大事なアピールポイントです。

 

ワンポイント
重要なことは自分の経験やスキルをどう活かしていくか明確なビジョンを伝えること。

Web広告を扱う職種

ガッツポーズする男性

Web広告を扱う企業の中ではさまざまな職種があります。

それぞれの職種が機能することで、チームワークで一つのビジネスが形成されるのです。

具体的には以下の職種がその一例となります。

  • 営業職
  • マーケティング職
  • デザイン職
  • プランナー職
  • データアナリスト職
  • エンジニア職

志望動機を書く前のポイント

履歴書

企業側も基本的には即戦力となる人材を求めています。

しかし、志望者を判断する方法は提出された書類と面接という少ない材料の中で選ばなければなりません。

企業が判断する上で重要となる志望動機を書く前のポイントについて解説していきます。

自己分析を徹底しよう

ノート

広告業の経験者は、これまでの経験とスキルを振り返りましょう。

その中から応募先企業に活かせるものを選んで分かりやすくまとめていきます。

さらに、自身の性格や長所・短所も見極めてその個性が応募先企業に活かせるかも考えてみましょう。

新卒や広告業を未経験の場合、これまで自身が取り組んできたことを振り返ることが重要です。

部活やサークルなどでの経験や、大学で専門的に学んだことなどを見直してみましょう。

そこから自分自身がなぜ広告業を目指しているのかを深掘りしていきましょう。

志望動機はどの企業でも必ず聞かれる質問であるので、どれだけ固有の理由を見出せるかが重要となります。

応募先企業が求めている人材を把握しよう

面接 プレゼン

Web広告業は主にチームでプロジェクトを進めることが多いのでコミュニケーションスキルが重要です。

各部門と連携を取る機会が多いので、チームワークが取れる人材が必要とされます。

裏を返せば優れた広告を開発するスキルや営業能力が突出していても、コミュニケーション能力が低いと難しい業界です。

この業界で働く上で最低限のスキルを備えた上で、次に応募先企業がどのような人材を求めているか把握します。

企業によって求める人材像は変わってくるので、自己分析同様に応募先の企業研究も入念に行いましょう。

企業研究によって把握できた求める人材像をもとに、自身のスキルの中で見合う点を考えアピールします。

 

ワンポイント
・自己分析を行い自身の経験やスキルを振り返っておくこと
・企業研究を入念に行い求めている人物像を把握しておく

Web広告を扱う職種での志望動機を書く際のポイント

ポイント 男性

志望動機を書く準備を行った上で、実際に志望動機を書いていく時のポイントについて解説していきます。

なぜこの業界なのか明確にしよう

Web広告業界を志望するにあたり、まずは自分の経験とやりたいことを明確にしましょう。

業界経験者であれば、その知見もあるはずなので実際に経験したからこそ分かる魅力を伝えます。

さらに、自分は何ができて何がやりたいかということもはっきり伝えましょう。

業界未経験者であれば、事前に業界についての知識をしっかりと身に付けることが重要です。

当然未経験者のほうが経験者に比べれば不利になってしまうので、その差をできる限り埋められるよう知識を身に付けます。

そして、なぜ他の業界から広告業界を選んだかという理由も経験者に比べると重要となるでしょう。

なぜその職種なのか明確にしよう

業界経験者であれば自分のこれまでのキャリアを示し、今後の自分のビジョンを明確にしましょう。

経験者ならではの魅力や自分のスキルを説明すれば企業側も納得しやすくなります。

未経験者の場合は、自分の経験と結びつけることをおすすめします。

広告業界の経験がなくとも、業界で働く上で重要となるコミュニケーションスキルの経験などはアピールできるポイントです。

しかし、自分が主張できるポイントでも応募先企業と関連性のない内容をアピールしてしまうと逆効果になることもあります。

自分の持つスキルや経験に関連性がない場合は、志望する職種の知識をよく調べその中で自分がどのように働くか考えましょう。

未経験でも自分の持つスキルや思考を示し、こういうことをしたいという明確なビジョンが必要です。

なぜ応募先企業なのか明確にしよう

業界や職種まで絞り込んだ上で、一番重要となるのは応募先企業を選んだ理由です。

それまでの理由が作りこまれていても、応募先企業を選んだ理由があいまいになってしまうと企業側に必要性を感じさせません。

応募先企業が実際に取り組んでいる事業において、自分ならこうしたいというような能動的なアピールが効果的です。

志望理由として使われやすいものに「貴社のブランディングに共感しました」といった表現があります。

この表現ではあたかも傍観者としか見られず、企業側からは一緒にどのような仕事ができるか判断できかねます。

よって、「貴社でしかこれができない」といった思いが企業側に伝われば評価は高くなるでしょう。

そのためには事前の企業研究を入念に行い企業の方向性をしっかりと把握することが大事です。

志望動機で好印象を与えるポイント

面接

書類選考や面接は応募者の表面的な一面しか見られません。

そのため志望動機においても文章で好印象を与える必要があります。

志望動機で好印象を与えるポイントについて解説していきましょう。

入社することでどのように貢献できるか明確にしよう

ガッツポーズ 男性

自分のスキルや性格などをポジティブに表現し、さらにその応募先企業に一番フィットする形でアピールしましょう。

未経験者であっても、第一印象が良ければ「この人と仕事したい」という印象を受ける可能性が高まります。

そして、自分であればこのような経験とスキルがあるのでこの仕事の部分で貢献できるという明確な内容でアピールしましょう。

入社後のビジョンを明確にしよう

漠然と応募するのではなく応募先企業に入社後にどのように仕事に取り組んでいるか具体的なイメージを持ちましょう。

例えば、コミュニケーションスキルに長けている人であれば営業先で自社商品を売り込む能力をアピールできます。

自分のスキルを応募先企業でどう活かせるか深掘りしていき、具体的な仕事の仕方までに落とし込んでいきましょう。

そして、何ができるかやどのような仕事を望むかをシミュレーションしておけば、面接時でもスムーズに進められます。

 

ワンポイント
好印象を与えるには入社後の働き方を明確に伝えることが重要。

志望動機を書く際の注意点

チェックポイント 男性

会社の事業に対して個人的な感情を伝えるだけでは受け入れてもらえません。

事業のどういった点に共感し、具体的にどのように働けるのかという点に企業は注目しています。

この二つを明確にしておかないと応募先企業はその志望者について何も判断することはできません。

また、多くの情報を伝えようとして文字数が多くなりすぎるのも印象を悪くする可能性があります。

あまりに文字数が多かったり、用紙にびっしりと文字が埋まっていると読みづらくなってしまうでしょう。

そのため、読みやすい文章構成にするために必要な部分での改行や字下げ、箇条書きといった工夫も重要となります。

 

ワンポイント
・企業の事業の中で共感したポイントと、どう貢献できるかを具体的に伝える
・読みやすい文章になるよう心掛ける

 
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Web広告を扱う職種での志望動機の例文

書類記入 男性

Web広告を扱う職種を志望した場合の志望動機の一例をご紹介します。

マーケティング職の例

「私はこれまで自社ブランドのオウンドメディアにおいてWebマーケティングを中心に取り組んでまいりました。

私が心掛けていたことは、他社との差別化を行うためのSEOやSNSにおけるリサーチとマーケティングを徹底して行うことです。

その結果昨年対比の売上で倍増させることができました。

これまでのマーケティングの経験や知識だけにとらわれず、貴社ならではのフィールドでチャレンジしたいと考えております。

貴社の強みである、限られたメディアだけでなく多くのクライアントへ個別のマーケティングを行うことに共感いたしました。

私の持つ経験を活かし常に新しいチャレンジを貴社で行っていきたいと考えております。」

営業職の例

「これまで私はプランナーも兼ねた営業職を経験しクライアントや協力会社との調整を図ってまいりました。

しかし、私が一番実現したいことはクライアントとの折衝であり営業職に集中したいと考えたことが貴社を志望した理由です。

貴社で働く上で、他部署と連携を取る場合ではプランナーを勤めた経験が活かせると考えております。

これまでの経験を活かし複数部署の調整役として能力を貴社で発揮していきたいと考える所存です。」

デザイン職の例

「私はこれまでWebデザインの会社でデザイン職を専業として行ってまいりました。

クライアントの細かなニュアンスをくみ取りカラー配分や動画に気を配ることで多くのクライアントから評価を頂いております。

他分野にわたるクライアントを抱えている貴社で、自身の経験とスキルを存分に活かしたいと考え応募いたしました。

デザイン職でもクライアントと打ち合わせを行う貴社のスタイルに深く共感しております。

クライアントと目線を近づけることで双方にとって有益なデザインを生み出せると考える所存です。」

 
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Web広告を扱う職種での志望動機のNG例文

バツマーク 男性

志望動機の書き方によっては悪い印象を与えてしまう文章もあります。

志望動機を書く上で避けたほうが良いNG例文についてご紹介しましょう。

営業職のNG例

「私はこれまで広告代理店の営業職でした。

クライアントはほとんど紙媒体の企業であり斜陽産業となりつつあったため、Web広告を扱う御社を志望しております。

最先端ツールを使う貴社であればデジタル広告を提案できるため、今後の広告業はこれしかないと考え貴社で働きたいです。」

この文章では、斜陽産業という表現を使い前職の企業を否定する印象を与えています。

また、最先端ツールを使用していることを選んだ理由としているのは安易であり、他の企業でもいいのでは?と捉えられてしまうでしょう。

デザイン職のNG例

「私はこれまで別のWeb広告代理店でデザイナーでした。

デザイン職と言っても、あまりに零細過ぎてエンジニアやSEもやらされその環境から抜け出したいと考えております。

月給12万円で月の残業が80時間だったため、もはややりがいもなく生活に苦しいため辞めたいです。

貴社であればデザイン職に集中できること、月収も25万円以上などの好待遇であるため貴社で働きたいと考えます。

私は一通りのアプリケーションはこなせますし動画も詳しいです。」

この例では、前述の例同様に前職の企業の否定表現が目立ち転職理由としてネガティブなイメージを持たれてしまいます。

また、待遇面を転職理由とするのも企業にとっては自社を選んだ強い理由が感じられないので良い印象を与えないでしょう。

NG例にならないために

志望動機を書く上で何点か注意するポイントがあります。

まずは志望動機に必ず書かかなければならないことを記載するということです。

絶対に必要になるのは、応募先企業で「どのような仕事を行いたいか」と「どのようなスキルがあるか」この2点です。

この2点が抜けていると志望者がどのような力を発揮するかが面接官に伝わりません。

次に、前職の悪口を書くこともNGとされています。

たとえどんなに劣悪な環境であっても、募集側の企業から見れば「悪口を言う人」とネガティブにとられてしまうでしょう。

表現の方法や少し内容を変え前職の批判にならないニュアンスにするだけで、ポジティブな転職に印象を変えることができます。

また、正しい日本語を使うことも重要です。

例えば、文字で伝えるときは話言葉である口語ではなく文語で記述しなければなりません。

他にも敬語の使い方や一人称の使い方などにも注意が必要です。

最後に、読みやすい文章の書き方にも注意しなければなりません。

同じ文末表現を繰り返してしまったり、文章をだらだらと長く書き続けたりすると読みにくい文章となってしまいます。

また用紙に対して、びっしりと文字が詰まってしまうのも読みにくい文章です。

パラグラフごとに改行や字下げを行い文章全体を読みやすくすることも心掛けましょう。

Web広告業界への転職に困ったら転職エージェントに相談しよう

任せる 男性

転職エージェントは転職のプロです。

一人で悩む前に転職エージェントに相談することでいろいろな悩みが緩和される可能性が高くなるでしょう。

また、転職エージェントは各業界に対して専門のチームがあります。

求める人材の情報や業界の動向などの最先端の情報を常に追いかけているのです。

転職エージェントにこれまでの経験やスキルなどを伝えると、条件に合う企業を提示してくれるので自分で探す手間が省けます。

相談費用もすべて無料となっているので気軽に相談することができるでしょう。

 
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まとめ

オフィスで談笑

今回はWeb広告業の転職についてご紹介しました。

Web広告業の中でも営業職やマーケティング職、デザイン職などさまざまな職種が存在します。

志望動機を作る上で共通していえることは、何がしたいか何ができるかということを伝えることが一番重要なポイントです。

たとえ未経験であっても、これまでの経験や自己実現を明確に伝えることで採用の可能性は高まります。

転職で悩みや不安がある場合には、転職のプロである転職エージェントに相談し万全の状態で転職活動にのぞみましょう。