今やマーケターにはWebマーケティング資格が欠かせません。多くの物やサービスの情報がWeb上に展開される現代だからです。

電子商取引の市場規模の拡大に伴って、WebサイトやWeb広告・SEOに関する知識は今後ますます重要なものとなるでしょう。

そこで今回の記事では、マーケターに役立つ各種Webマーケティングの資格について詳しく解説します。

資格を取得するメリットや必要性、おすすめの資格やその特徴・難易度にも触れますのでぜひチェックしてみてください。

マーケターに役立つWebマーケティング資格を解説

説明

広告やSEOによる集客対策、LPOやEFOによる回遊対策など、Webを用いた販売戦略をWebマーケティングといいます。

自社サイトのアクセス数増加や商品・サービスの販売促進のためになくてはならない、非常に重要なものです。

Webに特有の様々な知識が必要になるという点で、単なるマーケティングよりも専門性が高いといえるでしょう。

そのため、資格の取得を通して各種スキルを獲得しておくことのメリットは非常に大きなものとなります。

 

ワンポイント
Webマーケティング資格取得のメリットは大きい。

マーケターにとってWebマーケティング資格の必要性は?

思考

令和2年に経済産業省が発表したEC(電子商取引)市場調査によると日本のEC市場規模は右肩上がりの成長を続けています。

2019年を例に取るとBtoB-EC市場規模は352兆9,620億円、BtoC-EC市場規模は19兆3,609億円でした。

前者は前年比2.5%増、後者は前年比7.65%増です。今後もEC市場規模は大きくなり続けることでしょう。

今や、商品・サービスの販売で利益を上げるためにインターネットの利用は欠かすことができないものとなりました。

これからも多くのマーケターがネットの市場ありきで戦略を立て、企業と顧客との関係を築いていくことになります。

ネット上のビジネスで販売戦略を立てる専門家としてのWebマーケターの存在感は今後も増すことが予想されます。

その意味で、すべてのマーケターにとってWebマーケティング資格の必要性は非常に高いといえるでしょう。

 

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おすすめの資格「マーケティング・ビジネス実務検定」

プログラミング

マーケターにおすすめのWebマーケティング資格、1つ目はマーケティング・ビジネス実務検定です。

マーケティング・ビジネス実務検定は国際実務マーケティング協会が主催しており、年に4回受験することができます。

2005年1月に、業種や業界の枠にとらわれない共通のマーケティング知識の習得に寄与することを目的として創設されました。

実務としてのマーケティングの知識を総合的に判定することができる初めての検定資格として知られています。

資格の特徴

マーケティング・ビジネス実務検定の資格の特徴は、マーケティングの理論を習得できるだけに留まらない点にあります。

学習を通じて、仕事ですぐに役に立つマーケティングの知識や実務ケース・マーケティング事例を知ることができます。

企業でマーケティングに携わる人や大学生など誰でも挑戦することができ、受験のための特別な条件はありません。

また検定試験に対応した対策講座が開かれており、オフィシャルテキストを使った効率的な学習が可能です。

取得の難易度

マーケティング・ビジネス実務検定にはA級・B級・C級の3つのレベルがあり、A級が最高難易度と設定されています。

C級はマーケティング・オペレーションの基礎レベルで、習得すると定型業務をこなせるようになるでしょう。

B級では同じマーケティング・オペレーションの応用レベルを習得でき、業務の運営ができるようになります。

A級は格段に難易度が上がり、マーケティング戦略の立案や意思決定ができるようになることを目的とします。

計数管理やマーケティングの関連法務などにまで学習の幅を広げるので、実務経験を持つ上級者向けといえるでしょう。

おすすめの資格「IMA検定」

SEO,グラフ

マーケターにおすすめのWebマーケティング資格、2つ目はIMA検定です。

クラウドマネージメント協会という、先進性の高い広告代理店・印刷会社によって形成された運営団体が主催しています。

パソコンやスマートフォン・タブレットを用いてネット上で受験する形であり、特に試験会場は設けられていません。

Webマーケティング全般に関する知識と、即実践可能なネットマーケティングスキルを習得することを目的としています。

資格の特徴

IMA検定の特徴の1つに、実務担当者の経験をカリキュラムにフィードバックしていることがあります。

現場で本当に必要とされているノウハウやスキルを学ぶことができるので、非常に実践的だといえるでしょう。

IMA検定の講座のすべては、全11回の講座動画から試験まですべてオンライン上のeラーニング環境で完結します。

また運営団体は暗記よりも検索スキルを重視しており、受験の際も教材の利用やネット検索をすることが可能です。

取得の難易度

IMA検定にはStandardとProfessionalという2つのコースがあり、後者の方が難易度が高くなっています。

Standardコースで学習するのは実践ですぐに運用できるリスティング広告やサイト分析のスキルなどです。

Professionalコースはさらにハイレベルで、様々なターゲットに応じた集客プランの立案が可能となるでしょう。

Professionalコースを受験するためにはStandardコースの試験に合格しなければならないので注意が必要です。

おすすめの資格「Web検定」

ウェブ

マーケターにおすすめのWebマーケティング資格、3つ目はWeb検定です。

社団法人全日本能率連盟の指導の下、株式会社ボーンデジタルが検定事業の企画と運営を行っています。

Web関連の業務に携わる人すべてを対象に、体系化された知識を評価・認定するべく設けられました。

年齢・性別・学歴に関係なく誰でも受験できることになっており、受験資格に特別な制限はありません。

試験は全国に約200会場あるJ-Testingテストセンターで、会場にもよりますが年末年始を除く毎日実施されています。

資格の特徴

Web検定にはWebデザイン・Webディレクション・Webプロデュース・Webリテラシーの4つの部門があります。

Webデザインはデザイナー向けで、プログラミングの基礎から実装技術まで幅広く知識が問われます。

Webディレクションはディレクター向けで、工程管理や集客試作の立案・実施など実践的なカリキュラムです。

Webプロデュースはプロデューサーが対象で、戦略の立案・具体化などより高度で幅広い知識が問われるでしょう。

Webリテラシーは、上記の3職種に関する標準的な知識を備えているかどうかを問うものとなっています。

取得の難易度

Web検定の難易度は高めに設定されています。とりわけWebプロデュースの試験は難関です。

Webリテラシー・Webデザイン・Webディレクションの合格率はいずれも50%台(2019年3月31日現在)でした。

それらに対して、Webプロデュース試験の合格率は30%台(2019年3月31日現在)でした。

試験時間は90分で問題数は65問(Webリテラシーのみ85問)、合格基準は正解率70%以上です。

試験はコンピュータ画面に表示される問題に解答していく形で行われ、受験後すぐに合否の判定が出ます。

 

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おすすめの資格「ネットマーケティング検定」

グラフ

マーケターにおすすめのWebマーケティング資格、4つ目はネットマーケティング検定です。

効果的なインターネット・マーケティングを企画・立案・実施できる人材の育成に寄与するべく設けられました。

ネットマーケティング検定は様々な検定試験を取り扱う株式会社サーティファイによって運営されています。

受験を通して、インターネットを活用したマーケティングに関する基礎的な知識やスキルを獲得することができます。

資格の特徴

ネットマーケティング検定の主な対象は企業のWeb部門の担当者たちです。

インターネットを用いたマーケティングに関してすでに知識のある層、と言い換えても良いでしょう。

彼らが持つインターネットマーケティングの基礎的な知識や方法論を認定するのがネットマーケティング検定です。

インターネットマーケティングに携わったことのない方が最初に取得するものとしても相応しい資格だといえます。

取得の難易度

ネットマーケティング検定の資格取得の難易度はとても低いことで知られています。

近年の合格率は70%台で推移しているほどなので、初心者にも挑戦しやすい資格の1つだといえるでしょう。

試験ではネットマーケティングに関する基礎的な問題が広く浅く出題されるほか、時事問題も出題されます。

公式テキストとサイト上の過去問を使ってみっちり勉強すれば大抵の人は合格することができます。

ただあまりにも取得が容易なために転職市場では価値の低い資格と見られがちなので、その点は注意しなければなりません。

おすすめの資格「ウェブ解析士」

チェック

マーケターにおすすめのWebマーケティング資格、5つ目はウェブ解析士です。

ウェブ解析とはウェブマーケティングの知識やスキルを習得するための基盤となるもの。

この資格の取得を通じて、ウェブ解析に関して必要な知識や技術を身に付けることができるでしょう。

ウェブ解析士の資格検定は一般社団法人ウェブ解析士協会が主催しています。

試験は全国各地の会場で開催されているほか、オンラインで受講・受験することもできるので便利です。

資格の特徴

ウェブ解析士の資格は、取得したらそこで終わりではない所に特徴の1つがあります。

最新の事例や技術を反映させたフォローアップ試験や講座の開講を通じて有資格者のサポートを行っているのです。

講座を通じて講師や仲間と業種を超えた人脈を築くこともできるため、初学者にはとても頼もしく感じられるでしょう。

またウェブ解析士協会では求人案内など就業機会の援助も行っています。

取得の難易度

ウェブ解析士の資格は3つのレベルに分かれています。ウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターです。

上位レベルほど取得の難易度が高いことはいうまでもありません。段階的にステップアップしましょう。

ウェブ解析士協会によると試験の合格率は6〜7割とのことです。ただ、この合格率は年々下がってきています。

問題はすべて公式テキストから出題されるので、過去問を解くなどして入念に準備してからのぞむと良いでしょう。

 

ワンポイント
取得する資格は自分の目的を明確にした後で選ぼう。

Webマーケティング資格の取得メリット

授業

ここでWebマーケティングの資格を取得することのメリットは何なのかを再確認しておきましょう。

何となく必要そうだから取得する、といった漫然とした姿勢では、せっかくの資格もきっと満足に活かせません。

資格取得の利点を意識した上で、しっかりした目的意識を持って学習にのぞみましょう。

知識やスキルの証明になる

作業

Webマーケティングの資格を取得するメリット、1つ目は知識やスキルの証明になるということでしょう。

インターネットの分野は専門的な知識やスキルを必要とするため、素人にはブラックボックスも同然に感じられます。

Webマーケティングの有資格者は、そんな特殊な知識やスキルを保有していることを堂々とアピールできます。

あらゆる経済分野でデジタルネイティブが増加してきた現代ですが、いまだにネットを苦手とする人は後を断ちません。

Webマーケティングの資格を持っていれば、そんな彼らからの信頼を得やすくなることでしょう。

実務に活かせる

実務

Webマーケティングの資格を取得するメリット、2つ目は実務に活かせるということです。

集客対策や回遊対策など、Webマーケティングで取られる戦略には色々なものがあります。

それらの対策を自ら実践し、効果を確かめながらより良い方法を模索していくことができる。

これもまたWebマーケティングの資格を取得することの大きなメリットといえるでしょう。

外部に委託すれば想定以上にかかる場合もある経費を浮かせることにも繋がります。

転職活動で役立つ

男性

Webマーケティングの資格を取得するメリット、3つ目は転職活動で役立つということです。

電子商取引の市場規模が年を追うごとに拡大していることについてはこれまでの項目で触れました。

多くの企業の採用担当者たちはインターネットに習熟した即戦力を求めています。

取得したWebマーケティングの資格はそんな採用担当者たちに対する強いアピールとなることでしょう。

 

ワンポイント
Webマーケティング資格の取得によって転職がとても有利になる。

Webマーケティング資格を活かして転職するには

微笑み

これまで紹介してきた通りWebマーケティングの資格には様々なものが存在します。

学習を通して身に付けられるスキルや知識も非常に多く、選択肢は多岐にわたります。

職種や業界によってマーケターが取るべき手法も変わるので、どれが自分にとってベストか分からなくなることもあるでしょう。

もしもそうした悩ましい状況に陥った時は、ぜひ弊社に連絡をしてみてください。

Webマーケティング資格に精通したスタッフがお話をうかがい、親身になって問題解決のお手伝いをします。

 

ワンポイント
資格について悩んだらエキスパートに相談をしよう。

 

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まとめ

勉強

いかがだったでしょうか。

今回の記事では、マーケターに役立つWebマーケティング資格についてその難易度や特徴を中心に詳しく紹介しました。

マーケターは非常に潰しの利く職業だと言われます。人が経済活動を続ける限りマーケティングの仕事はなくなりません。

ネットを用いた商品やサービスの販売が常識となった今、Webマーケティングの知識はマーケターの強力な武器となるでしょう。

今回の記事を参考にして、ぜひ自分に最も合ったWebマーケティング資格を見つけてください。