オウンドメディアなど自社サイトを運営する上で、PV数(ページビュー)はとても大切な指標となります。
目的は違えど自社サイトの効果を発揮するには、ユーザーをサイトに導き長時間滞在させることが不可欠です。
しかし、有効な改善方法どころかPV数の確認方法が曖昧なまま、自社サイトの運営を任されているマーケターも少なくありません。
この記事ではPV数の効果的改善方法に加え、目安や目標値の設定方法及び分析方法などを紹介します。
目次
PVが表すもの
PVとは「ページビュー」の略であり、ユーザーにどの程度Webページが見られたかを示す指標です。
具体的にはWebページが「表示された回数」を示す指標であり、ユーザー数・インプレッション数とは異なります。
ちなみにユーザー数はWebサイトに訪れたユーザーの数、インプレッション数は広告が表示された回数を示す指標です。
とても似通った指標ですが、それぞれの示す指標の違いを明確に理解しておきましょう。
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PVとアクセス数の関係性
PVと似通った意味で用いられる指標に「アクセス数」があります。アクセス数とはWebサイトにユーザーが訪れた回数を示す指標です。
例えば、ユーザーがWebサイト内の3ページを閲覧した場合PV数は「3」、アクセス数は「1」となります。
つまりPV数はWebページ、アクセス数はWebサイトへの訪問回数を示す指標だといえるでしょう。
したがって、PV数とアクセス数には以下の関係が成り立ちます。
- PV数≧アクセス数
PV数の目安は?
自社サイトのPV数が多いのか・少ないのかを把握するには、以下の数字を目安にしましょう。
- ECサイト:10,000PV
- 自社ホームページ:3,000PV
- ブログ:100,000PV
ただし、PV数の目安は対象とするユーザーやWebサイトの内容、対象となる市場規模によって大きく異なるのが実情です。
したがって、平均的なPV数の目安数はあくまでも参考程度に止めておくのが賢明だといえるでしょう。
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PV数を増やす方法
Webサイトの成否はPV数だけで測られるものではありません。その目的に沿ったコンテンツの質・導線など様々な要素が関係します。
しかし、まずはユーザーにWebページを見てもらわなければ、効果測定すらできないといえるでしょう。
ここではマーケターが理解しておくべき、自社サイトのPV数を増やす方法について解説します。
SEO対策の実施
自社サイトのPV数を増やすにはSEO対策の実施が不可欠です。なお、SEO対策には内部対策と外部対策があります。
自社で完結できる内部対策の代表的な方法は以下のとおりです。
- 適切なキーワードの選定
- 良質なコンテンツの提供
- Webサイトのボリュームを増やす
- 検索エンジンに認識されやすいサイトの構成
また、最近ではSEO対策を専門に行う会社も現れており、コストはかかるもののPV数が安定するまでは依頼する方法もあります。
SNSマーケティングの実施
SNSマーケティングの実施も自社サイトのPV数を増やすには有効な方法です。
X(旧Twitter)・Instagram・FacebookといったSNSは、身近な情報源として私達の生活に深く浸透しています。
ユーザーはお気に入りの企業などの公式SNSをフォローすることで、最新かつお得な情報を収集しているのが実態です。
そこで、ユーザーの視点に立った情報をSNSに流しつつ、自社サイトへの誘導を図れば必然的にPV数を増やすことが可能となります。
なお、SNSマーケティングに活用するSNSの種類は、自社サイトのジャンル・ユーザーの属性に合わせて選ぶと良いでしょう。
広告の出稿
ある程度のコストが費やせるなら、リスティング広告を出稿することで自社サイトのPV数を増加させることができます。
リスティング広告とはユーザーが検索エンジンでキーワードを検索した際、検索結果画面に表示される広告です。
自社サイトの属性にあったキーワードの検索結果に広告が現れることから、自社サイトへの誘導の確率が堅調に高まります。
ただし、競合するキーワードで出稿する場合、費用も高額となることからキーワードはもちろんターゲットの絞り込みも不可欠です。
また、リスティング広告はユーザーを惹きつけることが不可欠であるため、そのデザインやコピーにも注意を払いましょう。
サイトの回遊性を改善
PV数を増やすにはサイトの回遊性を改善し、自社サイトのファン・リピーターを増やすことが大切です。
自社サイトを定期的に訪れるリピーターが増えれば、一定のPV数が担保され回遊性も改善されます。
またリピーターはPVとしても質が高く、成約率の向上も大いに期待できるでしょう。
なお、サイトの回遊性を改善するには、ユーザーが求めているコンテンツを継続的に提供し続けることが不可欠です。
被リンクを増やす
SEO対策における外部対策のポイントは、質の高い被リンクを増やすことです。
かつては1ページだけのWebサイトを大量に作成し、被リンクを増やす方法もありましたが現在では通用しません。
いわゆる自作自演の被リンクは、検索エンジンに嫌われる可能性が高いので注意が必要です。
自社の別サイトや関連企業に被リンクを依頼するなど、PVを増やしたいサイトと同等以上のサイトから被リンクを得ましょう。
内部リンクの最適化
自社サイトにおける内部リンクの最適化も、PV数の増加に効果が期待できる手法です。
ただし、自社サイト内を縦横無尽にリンクを貼る手法は、ユーザーから嫌われ逆効果となります。
あくまでもユーザーの利便性を考え、関連コンテンツに自然な形で誘導するのが鉄則です。
関連性の高いコンテンツ同士をリンクさせることで、自社サイトからの回遊率が上がりPV数も比例してアップします。
したがって、自社サイトを構築する際には、内部リンクも念頭に置いたコンテンツ構成を検討しましょう。
PV数の目標値の設定方法
PV数の目標値はどう設定すべきでしょうか。PV数の目安は前項でも紹介しましたが、目的によって目標値は別に定める必要があります。
とりわけ競合企業がWebサイトを運営している場合、それを上回るPV数の獲得が不可欠だといえるでしょう。
ここでは、競合企業の平均アクセス数を意識した、自社サイトのPV数の目標値の計算方法を解説します。
競業企業の平均アクセス数の調べ方
競合企業の平均アクセス数を調べるには、Googleアナリティクスの「ベンチマーク」機能を活用します。
ベンチマーク機能はGoogleアナリティクスを利用しているWebサイトから、業種・国・サイズ別のセッション数の把握が可能です。
なお、業種別の平均アクセス数は次の計算式で算出します。
- {(ベンチマーク平均セッション数×サイズ別セッション数)+(以下サイズ別に計算)…}÷総セッション件数=平均アクセス数
アクセス数はPV数と「=」にはなりませんが、自社サイトのPV数と比較することで、その立ち位置を把握することはできます。
したがって、業界内における自社サイトのおおよその立ち位置が確認できるでしょう。
目標値の計算方法
自社サイトの目標値を定めるには、上記で算出した競合企業の平均アクセス数を参考とします。
業種や市場規模によって異なるものの、一般的に1件の「問い合わせ」を得るには100PV数が必要です。
- 問い合わせ数×100PV=当該WebサイトのPV数
- 問い合わせ数=当該WebサイトのPV数÷100PV
例えば、競合サイトの平均アクセス数が30,000/日だとすると、1日あたり300件の問い合わせがあることが想定されます。
したがって自社の目標値は、競合企業の問い合わせ件数を基準として設定すると良いでしょう。
上記の例で自社目標を競合他社の問い合わせ件数から20%上乗せと設定するなら、360件×100PV=36,000PVが目標値です。
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PV数改善のための分析方法
PV数を効果的に改善するには、自社サイトがユーザーにとって有益なサイトとなっているかを分析する必要があります。
自社サイトの分析方法には「ヒートマップ」「記事の文字数」に加え「ソーシャルシグナル」が有効です。
ここでは、PV数を効果的に改善するために導入したい、自社サイトの分析方法について考えてみましょう。
ヒートマップの活用
サーモグラフィーを活用するヒートマップは、サイト上のユーザーの動きが可視化されるのが特徴です。
具体的にはマウスの動きやスクロールのログから、滞在時間・読了率が算出され色の強弱でその結果が表されます。
マウスの動きやスクロールは、ユーザーの目の動きに連動するのが一般的です。
したがって、直感的にユーザーが興味を示した箇所もしくは離脱した箇所を推察することが可能になります。
色味が弱い箇所が多い箇所はユーザーの興味が低いコンテンツである可能性が高いことから、その内容を再確認しましょう。
記事の文字数の分析
記事の文字数も自社サイトの分析には有効な方法の1つです。内容の薄いコンテンツはすぐにユーザーに飽きられてしまいます。
おおよそ1ページ当たりの文字数は、4,000字から5,000文字程度がユーザーにとっては読み応えがあり適当な文字数です。
ただし、文字数だけ稼げば良いというものではありません。ユーザーが求める情報が含まれていることが条件となります。
したがって、ヒートマップを活用しながら、コンテンツの内容と文字数の関係を分析すると良いでしょう。
ソーシャルシグナルとSEOの関係を分析
ソーシャルシグナルとはX(旧Twitter)・Instagram・FacebookといったSNSからのリンクのことです。
検索エンジンは対象となるサイトが、いかにユーザーに共有されているかを判断する指標としてソーシャルシグナルを重要視しています。
現にGoogle・Bingはソーシャルシグナルが検索順位に影響するとの見解を公式に示しておりSEOと深く関係しているのが現状です。
したがって、自社サイトがSNSから自然な形でリンクを受けているかも分析しておくことが大切になります。
PV数の確認方法
ここまでPV数を増やす方法を紹介してきましたが、正確にPV数を確認することも忘れてはなりません。
一般的にはGoogleアナリティクスを用いますが、いくつかの方法を理解しておくと検証に便利です。
ここでは、マーケターが理解しておきたいPV数の確認方法について、Googleアナリティクスとそれ以外の方法に分けて解説します。
Googleアナリティクス
一般的なPV数の確認方法として知られているのが、Googleアナリティクスとなります。
Googleアナリティクスを活用した、PV数の確認手順は以下のとおりです。
- Googleアナリティクスにアクセスしログインする
- 画面左にあるメニューから「ユーザー」の「概要」をクリックする
- PV数が表示される
また、各WebページにおけるPV数は以下の手順で確認できます。
- Googleアナリティクスにアクセスしログインする
- 画面左にあるメニューから「行動」を選択する
- 「サイトコンテンツ」を開く
- 「すべてのページ」を選択する
- 全ページのPV数が表示される
なお、Googleアナリティクス画面の右上には「日」「週」「月」の各ボタンがあります。
これらのボタンを選択すれば、それぞれの単位におけるPV数の確認が可能です。
さらに、計測する期間を設定することも可能であることから、前月比や前年比などあらゆる期間でPV数を把握できます。
Googleアナリティクス以外での確認方法
Googleアナリティクス以外でのPV数の確認方法には「WP-PostViews」「wordpress popular post」があります。
両方ともワードプレスのプラグインとして導入するものであり、精度も申し分ありません。
ワードプレスはブログだけでなく、様々なサイトに利用されておりSEO効果という観点からもメリットがあります。
また、ワードプレスでサイトを構築している場合、管理画面でPV数を確認できるのは非常に便利です。
Googleアナリティクスと併用することで、より精度の高いPV数を把握することができるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
PVが集客指標に向くサイトは?
全てのサイトにおいて、PVが集客指標に向いているわけではありません。集客指標としてはセッション数が適切な場合もあります。
PVが集客指標として向いているのは、一般的にはWeb媒体などのメディアサイトです。
メディアサイトは、広告掲載でマネタイズしていることが多く、PV数の増加に比例して広告収入も期待できます。
反対に見込み顧客の獲得を目的としているBtoBサイトでは、セッション数を集客指標とすると良いでしょう。
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PV数の改善で困った時は?
PV数の改善には様々な方法があり、マーケターは自社サイトの置かれている状況により的確な方法を選択しなければなりません。
しかし、経験が浅いマーケターだと的確な改善方法が見つからず、困り果ててしまうこともあります。
こういった場合には、Webマーケティングに精通しているデジマクラスの活用が得策です。
デジマクラスであれば現場で養った経験やスキルを軸に、的確な改善方法をレクチャーしてくれるでしょう。
まとめ
オウンドメディアなど自社サイトを運営する上でPV数は非常に大切な指標であり、いかに増やしていくかが課題です。
PV数を増やすには、SEO対策の実施をはじめ様々な手法がありますが、基本はコンテンツの充実になります。
また、PV数の目標値を設定するには競合企業のPV数を把握し、目的に合った数値とすることが大切です。
サイトの置かれた状況は様々であり、経験が浅いマーケターだとPV数を増やす方法に困ることも少なくありません。
そこで活用したいのがコンサルです。現場で養ったスキル・経験を活かしたフォローが期待できるでしょう。