これまでメディアといえば、テレビ・雑誌・新聞といった媒体が主流でした。
しかし、近年ではIT技術の発達によりさまざまなメディア媒体が生まれています。
その中でも今注目を集めているのは、SNSを活用したシェアードメディアです。
今回はシェアードメディアのマーケティングにおける位置づけについて解説していきます。
目次
シェアードメディアの概要
シェアードメディアとは企業が発信した情報を受け取った消費者が、SNSなどを利用しシェアや拡散していくメディアを指します。
従来モデルのメディアの場合は常に企業側から費用をかけて拡散されていました。
それがSNSの台頭により、コストをかけずに誰もが使える情報共有ツールが生まれることで情報の扱い方も大きく変化しています。
このシェアードメディアを上手く利用すればほとんどコストがかからずに大きな効果が得られるのです。
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シェアードメディアのマーケティングにおける位置付け
シェアードメディアはSNSの発達と共に生まれた比較的新しいメディアです。
従来型メディアの特徴とシェアードメディアとの違いについて解説していきます。
シェアードメディアを含む「PESO」
従来のメディア戦略では以下の3つがありました。
- ペイドメディア
- オウンドメディア
- アーンドメディア
これら3つの頭文字を取って「POEM」と呼ばれていました。
この3つの戦略に新しく「シェアードメディア」を加えた「PESO」が現在の新しいメディア戦略となっています。
Webメディアの成長が著しい近年では、商品やサービスの販売などでSNSを利用した積極的な情報拡散が必要不可欠です。
従来の広告費用をかければ確実に認知が得られた時代から、情報発信のターゲットと手段を戦略的に行う時代へと変化しています。
アーンドメディアとの違い
アーンドメディアは企業ではない第三者が情報を拡散するメディアであり、シェアードメディアと戦略が似ています。
それまでのPOEMの時代では、シェアードメディアの要素をアーンドメディアが担っていました。
PESOになることで、アーンドメディアはインフルエンサーやジャーナリストなどが発信する情報メディアという位置づけになりました。
対してシェアードメディアはSNSの分野で拡散する部分を担うメディアとされているのです。
ペイドメディアとの違い
ペイドメディアは費用を払って広告を掲載をする従来型の一般的なメディアです。
主にテレビや新聞などのマスメディアやWeb広告などが分類されます。
広告掲載に費用がかかる点がシェアードメディアとの大きな違いでしょう。
不特定多数の消費者に情報の伝達ができる効果的なツールですが、多大な費用がかかることが難点です。
また、以前はメディアの種類も限られていたためテレビや新聞などへの広告掲載で大きな効果を挙げていました。
しかし、IT技術の発達などでメディアの種類も非常に幅広くなったため必ずしもコストに見合うリターンが得られなくなっています。
オウンドメディアとの違い
オウンドメディアは自社で保有するメディアのことであり、主にWebページやブログなどを指しています。
ペイドメディアなどへ広告を出稿して自社商品を知ったユーザーに、さらに詳しい情報を提供することなどが運用目的です。
シェアードメディアはSNSを使った流動的な情報発信となりますが、オウンドメディアは情報が固定されています。
そのため、いつ訪れても基本的には同じ情報を得られることがオウンドメディアの特徴でしょう。
シェアードメディアの特徴と強み
新しいメディアのかたちとして広く利用され始めているシェアードメディアの特徴と強みについてご紹介します。
上手くいけば低コストでの拡散が可能
シェアードメディアの大きなメリットとして低コストでの運用も可能なことが挙げられるでしょう。
SNSの多くは無料で利用できるものであり、コストをかけずに情報を拡散することができます。
ただし、すべての情報が均一に拡散されるわけではありません。
フォロワーと呼ばれるような情報の受け手をどれだけ増やせるかがシェアードメディアではカギとなるのです。
そのため、無料で使えるSNS内でもプレゼントキャンペーンなど広告費をかけてフォロワーを伸ばす手法も増えています。
無料で利用できるメディアだからこそ競争は激しくなるので、多くのターゲットに情報を拡散できる工夫が必要でしょう。
導入のハードルが低い
オウンドメディアなどでWebページを作成するためには自社で技術を持つか、外注する必要があります。
どちらも工数がかかり導入までには相当な時間が必要です。
その点シェアードメディアは、SNSのアカウントを作り情報を流すだけなので基本的にはすぐに実施できます。
実際にはターゲットやフォロワー獲得の方法を考える必要がありますが、決定したらすぐに発信できることは大きなメリットでしょう。
ユーザーの反応がリアルタイムでわかる
シェアードメディアではリアルタイムでユーザーの反応が分かります。
SNSはスマートフォンで利用しているユーザーも多く、外出先でも発信された情報を受け取ることが可能です。
どこでも情報を受け取ることができるので、ユーザーは発信された情報に対してすぐに反応することができます。
企業側はユーザーの反応を見ながら、情報発信の戦略の効果を図ることができるのです。
・誰でも簡単に導入できる
・ユーザーの反応がリアルタイムで分かる
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
シェアードメディアとして活用できるメディアの例と活用方法
シェアードメディアとして活用できる代表的なメディアの例と活用方法について解説していきます。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)はツイートと呼ばれる短い文章のつぶやきを日記のように綴っていく代表的なSNSツールです。
2006年にアメリカでサービスが始まり、現在日本では4,500万人ものユーザーを抱えるメジャーなサービスとなっています。
興味のあるアカウントをフォローすると、そのアカウントからツイートがあると自分のタイムライン画面に表示されるようになるのです。
また、有益だと感じたツイートをリツイートという機能で自分のフォロワーに広めることができます。
そうすることで情報が無限に広がっていくので、現在では企業が率先して商品のプロモーションなどで利用するようになりました。
Instagramは主に写真や動画を共有することに特化したSNSサービスです。
2010年にスマートフォンアプリとして開発され、現在日本では3,300万人が利用しています。
X(旧Twitter)が言葉をメインに発信するのに対して、Instagramは写真などの画像や動画の投稿がメインです。
そのため、文章での情報ではなく視覚に訴える美しい画像などが人気を集め拡散されています。
特に若い女性を中心に広まっており「インスタ映え」という言葉が生まれるほど市民権を得るようになりました。
Facebookは2004年にアメリカで生まれ、SNSの中でもっとも歴史が古く世界最大のユーザー数を抱えるSNSサービスです。
日本で広まった当時は幅広い年代で使われていました。
その後さまざまなSNSの登場によって、SNSの特徴ごとに使う年齢層に変化が生じるようになっています。
現在Facebookは40代がユーザー層の中心であり、企業や店舗などが簡易的なホームページとしても使用するようになりました。
今ではさまざまなサイトで搭載されている投稿に対して高評価をつける機能は、Facebookの「いいね!」ボタンから始まっています。
多くのSNSサイトはこのFacebookの成功によって開発されるようになりました。
Youtube
YouTubeは2005年にアメリカで生まれた動画コンテンツの共有サイトです。
会員登録することでWeb上に自分が作った動画を公開することができて、閲覧する視聴者は会員登録することなく見ることができます。
簡単な文章や写真を投稿する他のSNSと比べて、動画の作成には手間がかかりますがその分多くの情報を発信することができるのです。
視聴者は動画に対してコメントや評価を付けることが可能で、チャンネル登録することで好きな動画の投稿情報を得ることができます。
現在日本の利用者数は6,500万人以上にも上っており、子供から大人まで幅広い年代が利用する大きなメディアに成長しました。
TikTok
TikTokは2016年に中国で開発された、スマートフォン向けショート動画SNSサービスです。
特に10代の若者を中心に広まっており、日本でも2017年にiOSアプリのダウンロードランキングで1位になりました。
YouTubeと同じく動画コンテンツ主体のサイトですが、TikTokは15秒の短い動画を誰でも簡単に投稿できることが大きな特徴です。
撮影して動画に簡単にBGMもつけられるので、音楽に合わせたダンス動画などが若い世代で大流行しています。
最近では企業も活用し始めており、主に若い世代をターゲットにした商品を訴求するのに利用されるようになりました。
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シェアされるコンテンツの特徴
シェアードメディアは企業が発信した情報をユーザー同士でシェアして拡散することが大きなメリットです。
シェアされるコンテンツの特徴について解説していきます。
有益・新鮮な情報がある
コンテンツがシェアされる大きな理由としては、その情報が有益なことや新鮮であることが挙げられます。
ためになった情報やお得な情報など知り合いに教えたくなるような内容であるとSNSで拡散されやすくなるでしょう。
そのため、ターゲットとなるユーザーがどんな情報を必要としているか事前にリサーチして発信する必要があります。
また、商品の新発売や新たに発見された情報などをすぐに発信するとユーザーの反響も大きくなるのです。
情報の鮮度が高く有益な内容であるほど、ユーザーに拡散されやすくなる傾向があります。
ポジティブな感情を刺激する
情報の内容もポジティブであるほど拡散されやすくなります。
どんなに新しい情報であったとしても、不安を煽るものや気分が暗くなる内容ではユーザーは知りたいと感じません。
ネガティブな内容を発信すると自社とは関係ない内容であっても、その悪い印象が企業にもついてしまう可能性もあります。
発信する内容はできる限りポジティブな情報のほうがシェアされやすいでしょう。
自己表現のためにシェアしたくなる
ユーザーの好みや趣味に沿った内容を自己表現するためにシェアされることもあります。
これは自分の興味関心のある内容を他の人にも知ってもらいたいという思いがありユーザーは拡散していくのです。
例えば、まだ競技人口の少ないスポーツをもっと多くの人に知ってもらい一緒に楽しむ仲間を作りたいと考え情報をシェアします。
このような場合では、現在の流行などとは関係の無い情報でも拡散されていく傾向があるでしょう。
そうした密かに注目を集めているような情報なども集めておくとシェアの確率は高まります。
セルフブランディングのためにシェアしたくなる
ユーザーのセルフブランディングのためにシェアされる場合もあります。
これも自己表現のひとつとなりますが、中でも自分の評価を上げる要因となるような情報が特にシェアされる傾向です。
例えば、知的な内容や他者とは差別化できるような内容をシェアすることでユーザーの存在価値を高めます。
最近では企業と同じように個人でもブランディングするケースも珍しくありません。
ブランディングを成功させることでフォロワーなどを増やし、個人で事業を展開することも多く見られます。
セルフブランディングに利用されることの多い企業は、自然とブランドイメージも高まっていく相乗効果が得られるのです。
シェアードメディアにおける成功事例
シェアードメディアはコストのかからない手軽に行えるマーケティング戦略です。
しかし、大きな反響を得るにはしっかりとした戦略を練る必要があります。
SNSを使った戦略の場合、特にターゲットの年代は重要です。
比較的若い年代が利用するイメージの強いSNSですが、Facebookのようにメインユーザーが40代が中心となっているものもあります。
どのサービスを使用するかでも反響は大きく変わってくるので、自社商品のターゲット層に合うものを選ぶことが重要でしょう。
また、SNSサービスを積極的に利用するユーザーは情報に対して敏感であり最新の情報を求める傾向にあります。
そのため、鮮度の高い情報を他社よりも早く発信できるサイクルを構築できれば支持を得られやすくなるでしょう。
一番重要となるのはターゲットとなるユーザーがどういった情報を求めているか把握し、要望に沿った情報を提供することです。
PESOの他のメディアをうまく連携させた例
シェアードメディアではそのもの単体で運用するだけでなく、既存のトリプルメディアと連携させるとさらに効果が高まります。
例えば、SNSで情報を拡散し興味を持ったユーザーをオウンドメディアである自社Webページに誘導する方法が分かりやすい例でしょう。
シェアードメディアは多くの情報を次々に発信することができますが、過去に発信したものを検索する情報の蓄積には不向きです。
対して、オウンドメディアは企業のブランド方針などの重要な情報をWebページを訪れれば常に確認できます。
しかし、最新の情報などを発信させるにはシェアードメディアほどスピード感を持って伝えられません。
お互いの利点をうまく使い、弱点となる部分を補うように連携させていくとさらに大きな効果を得られるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
サービスの質とユーザーの満足度を高めることが最重要
普段から頻繁にSNSを利用するユーザーにとっては、企業から発信される情報そのものがブランドイメージに直結していきます。
そのため、企業の発信する情報がユーザーの満足度に直結するので内容次第でブランドイメージを大きく左右するでしょう。
ユーザーは常に新しい情報や自身にとって有益な情報を求めているのです。
その欲求を満たす企業をフォローしますが、発信する内容が自分の意図とずれているとすぐに他の発信源へ乗り換えてしまいます。
無料で簡単にフォローして情報を集められることがSNSの最大の利点でもありますが、その反面離脱される可能性も高いのです。
ユーザーの満足度を維持するためには、常にどのような情報が求められているか精査しサービスの質を上げていくことが重要でしょう。
メディア運用のマーケティング施策はプロへの相談がおすすめ
シェアードメディアはコストをかけずに運用できるSNSを活用した便利なシステムです。
しかし、導入ハードルが低いためさまざまな企業が参入し競争も激化しています。
従来のペイドメディアのように費用をかければ露出の可能性が上がるという単純なものでもありません。
メディア運用でお困りでしたら、デジマクラスにご相談ください。
デジマクラスではさまざまなメディアの運用実績とノウハウがあるため、目的に合わせた最適なメディアをご提案できます。
シェアードメディアに限らず、その他のトリプルメディアの運用方法についてもご相談ください。
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まとめ
ひと昔前であれば広告といえばテレビのCMや新聞広告などがほとんどでした。
そのため、露出度の高い媒体に広告を出すには大きな広告費がかかることが当然だと考えられていたでしょう。
しかし、ここ数年で急激にIT技術が発達したことでメディアの在り方も様変わりしました。
中でもシェアードメディアは上手く運用できればコストをかけずに、テレビCM同等の大きな効果を得られる大変便利なツールです。
ただし、導入ハードルが低いということは当然ながら競合も増えていきます。
メディアの運用方法で不安があれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。
メディア戦略に合わせた最適な方法をご提案させていただきます。