ペイドメディアを上手く利用すれば、多くの方々の注目を集めることにつながります。
そのため、このペイドメディアを活用したいと思う人は多いのではないでしょうか。
ペイドメディアの活用を成功させるためには、ペイドメディアの特徴やメリット・デメリットを知っておく必要があります。
今回は、そんなペイドメディアの成功事例をはじめ成功のために知っておきたいポイントを見ていきましょう。
目次
ペイドメディアの成功事例を紹介
ペイドメディアの成功事例を見ていく前に、ペイドメディアがどのようなものか振り返っておきましょう。
様々な媒体を用いて広告を配信する手法をペイドメディアといいます。
企業は広告費用をかけて消費者に配信するため、多くの人に見てもらえる可能性が高いでしょう。
ペイドメディアの目的は、既存顧客だけでなく興味・関心のありそうな消費者との接点作りです。
そんなペイドメディアのメディア媒体には以下のものが含まれます。
- テレビ
- ラジオ
- 雑誌
- 新聞
- Web広告
- イベント
これらのメディア媒体は不特定多数の人が接触する可能性があります。
また、ペイドメディアの例を見ると従来のメディア媒体だということが分かるでしょう。
イベントは従来のメディア媒体とは異なりますが、スポンサーとなることで広告配信を行う手法です。
どの方法にしても、広告費用をかけて不特定多数の人に宣伝活動をすることに変わりありません。
マーケティング戦略の事例はこちら
ペイドメディアの成功事例
ペイドメディアの概要を踏まえて、成功事例をご紹介します。
成功事例を見れば、単に広告費用をかけるだけではいけないことが分かるでしょう。
日清食品ホールディングス株式会社
日清食品ホールディングス株式会社は、カップヌードルなどの商品の開発・販売を手掛ける企業です。
その日清食品ホールディングス株式会社は、ユニークなカップヌードルのテレビCMで大きな話題となりました。
「HUNGRY DAYSシリーズ」と呼ばれるCMで、アニメ「ONE PIECE」やスタジオジブリ作品「魔女の宅急便」が描かれたのです。
これらは登場人物の青春に焦点が当てられ、「すべての青春をカップヌードルは応援したい」というメッセージが共感を呼びました。
そして「第23回 AMD Award ’17」にてCM好感度1位(食品業類)を獲得したのです。
さらに、動画再生1,800万回以上とWebでも多くの方々に視聴され注目を集めました。
多くの人が知っているアニメや映画の登場人物を起用したことや、「青春」というテーマが共感を生んだといっていいでしょう。
ダイキン工業株式会社
空調機器メーカーであるダイキン工業株式会社では、「Instagramストーリーズ」を利用したCMを配信しました。
Instagramは若者の利用者が多いため、若年層への認知度を高めることを目的とするものです。
Instagramストーリーズを利用したCMでは、インフルエンサーを起用してさらに話題性を高めることに成功しました。
インフルエンサーがクイズを出す形で、楽しみながら視聴できるCMとなったのです。
アンケートスタンプを使用したインタラクティブストーリーズ広告は多くのInstagramユーザーから注目されました。
このCMが話題となったのは、Instagramの活用やインフルエンサーの起用だけではありません。
「ダイキンは湿度調整ができる」「湿度コントロールが必要」というメッセージも話題の1つです。
ペイドメディアを活用して認知度アップを成功させた事例といえます。
インテル・コーポレーション
半導体メーカーであるインテル・コーポレーションは、インフルエンサーに自社のオウンドメディアのコンテンツ作成を依頼しました。
そして、そのコンテンツをペイドメディア(SNS広告等)に投稿したのです。
またインフルエンサーを通じて各SNSによる情報拡散を行い、注目を集める戦略がとられました。
この戦略により110万件以上のツイートやFacebookシェア等を獲得し、大きな反応を得ることに成功したのです。
活用のポイントは?
ペイドメディアの成功事例を見ていくと、企業は様々な工夫を凝らしていることが想像できるでしょう。
それでは、ペイドメディアを活用するにあたりどのようなポイントを押さえておけばいいのでしょうか。
ペイドメディアの活用を成功させるためのポイントはこちらです。
- 目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 目的・ターゲットに合った配信方法を選ぶ
- 市場動向を把握する
これらのポイントをまとめると、ペイドメディアを成功させるために戦略を立てる必要があることが分かります。
ペイドメディアは多くの人の目に留まる可能性がありますが、特定のターゲットを狙いたいこともあるでしょう。
その場合は、特に目的やターゲットに合った配信方法の選択が必要です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
トリプルメディアの紹介
ペイドメディアは、トリプルメディアと呼ばれる戦略の1つです。
トリプルメディアはペイドメディアを含む、「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3種類の総称です。
ペイドメディアを活用するにあたり、他の戦略の特徴を知っておきましょう。
ここでは、トリプルメディアのそれぞれの特徴をご紹介します。
ペイドメディア
ペイドメディアは、冒頭でお伝えしたように企業が広告料を支払い広告を掲載する戦略のことです。
広告料はかかりますが、老若男女問わず多くのユーザーとの接点を作る可能性があります。
しかし、ただ配信するのではなく目的やターゲットを明確にした戦略を立てることが大切です。
また、ペイドメディアは他のトリプルメディアと組み合わせることで高い効果を発揮できることもあるでしょう。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社で保有するメディア媒体のことです。
- Webサイト
- ブログ
- SNS
これらのものがオウンドメディアに含まれます。
自社で運営するため、ペイドメディアと異なり広告費用が発生しないのが特徴です。
また、オウンドメディアを上手く活用すれば消費者から楽しめるコンテンツ・役立つ情報として認識されるでしょう。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、消費者が情報の発信を行うメディア媒体のことです。
消費者が発信を行うといっても、企業が消費者に広告費用を払うわけではありません。
アーンドメディアでは、自社の商品・サービスの情報を消費者からの口コミ・意見として発信するのです。
主に活用される媒体はSNSですが、口コミや意見なので広告費用は発生しません。
ただし、良い評判ばかりを発信してもらえるわけではないことに注意しておきましょう。
商品やサービスへの不満・自社の対応への不信感が投稿される場合があります。
オウンドメディアと違って発信する情報のコントロールができないことに注意が必要です。
ペイドメディアの種類を紹介
ペイドメディアで自社の商品・サービスを発信したい場合、様々な広告掲載の方法があります。
ここではペイドメディアの種類やその特徴についてご紹介します。
Web広告
Web上に掲載される広告は全てWeb広告という位置付けです。
- リスティング広告
- バナー広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
ペイドメディアでは、これらの広告をWeb広告として活用していきます。
あらかじめ広告枠を購入するタイプもあれば、クリック数に応じて料金が決まるタイプもあります。
Webを利用したペイドメディア戦略へ注力するなら、ユーザー属性・その行動履歴等が把握できる「ターゲティング」機能を利用しましょう。
ターゲティング機能によってより興味・関心のあるユーザー広告が表示され、自社の商品・サービスが注目される機会が増えます。
4大マスメディア広告
4大マスメディア広告は従来型のペイドメディアとされるものです。
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- 雑誌
これらの4つが4大マスメディアに該当します。
テレビ・ラジオ・新聞なら、老若男女問わず幅広い層の方々に自社の商品・サービスを発信できます。
とりわけ大きな効果が期待できるのは、不特定多数の人が視聴する可能性が高いテレビCMです。
セールスプロモーション広告
セールスプロモーション広告は、自社の商品・サービスの購買意欲を高めたり、販売を促進したりするための広告です。
- 折り込みチラシ
- ダイレクトメール
- カタログ
- キャンペーン
これらの広告がセールスプロモーション広告に位置付けられます。
特定の消費者層に絞って発信される広告であり、実際にリーチできる消費者は4大マスメディア広告ほど多くはありません。
しかし、特定の消費者層に絞った広告なので自社の商品・サービスの購入につながりやすくなるでしょう。
そのためには、広告を配信する顧客・タイミングなどを検討する必要があります。
マーケティング戦略の事例はこちら
ペイドメディアのメリット
マーケティング戦略を立てる上で、どのように広告を配信するか悩む人は少なくありません。
広告配信を検討するにあたり、それぞれのメリットを知っておく必要があります。
ここでは、ペイドメディアのメリットを見ていきましょう。
多くのユーザーへのアプローチが可能
ペイドメディアを利用すれば、多くのユーザーへのアプローチが可能になります。
ターゲットを明確にする必要はあるものの、不特定多数の人に向けた広告配信ができるのです。
テレビCMやラジオ広告を思い浮かべてみてください。
ユーザーの意思で見聞きするのではなく、一方的に配信されるため自然と見聞きする結果となるでしょう。
もちろんユーザーが興味を抱かなければ、その広告は記憶に残りません。
しかし何度も繰り返し配信されることで、より多くのユーザーが知るきっかけになります。
集客に即効性がある
ペイドメディアは集客に即効性があるのがメリットです。
広告費はかかるものの、ペイドメディアでは一定期間にわたり露出が認められた状態で広く発信されます。
オウンドメディアの場合は集客のために多くの対策をしなければなりません。
集客の対策をしてもすぐに効果が出るとは限らず、中長期スパンで見ていくのです。
その反面、ペイドメディアは一気に多くのユーザーに広告配信ができるため集客の即効性が期待できます。
ペイドメディアのデメリット
幅広い消費者に自社の商品・サービスを認知してもらえるペイドメディアですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットを知らずに活用してしまうと、成功しないどころか余計なコストがかかることもあるでしょう。
ペイドメディアのデメリットを知ることも、成功へのカギとなります。
コミュニケーションが一方的になる可能性がある
ペイドメディアは、企業と消費者の間で双方のコミュニケーションが難しいというデメリットがあります。
ユーザーの反応を見ながら対策ができるオウンドメディアと異なり、一方的な情報発信になりやすいのです。
マーケティングを実施する上でユーザーの反応を無視することはできません。
一方通行な情報発信にならないためには、オウンドメディアやアーンドメディアとの組み合わせを検討しましょう。
広告費がかかる
ペイドメディアのデメリットには、広告費がかかることがあげられます。
4大マスメディア広告を考慮すると、広告費用の高さが想像できるのではないでしょうか。
消費者が広告に興味・関心をもったかどうかに関わらず、広告費はかかっていきます。
一方、Web広告の中にはクリック数に応じて広告費が発生するものがあります。
4大マスメディア広告とWeb広告では配信方法も運用も異なるため、しっかりと検討しておきましょう。
自社の予算やターゲットに合わせて選択をしてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
自社にあった媒体を選ぼう
ペイドメディアはいろいろな方法で消費者に情報発信ができます。
予算があれば多くのメディア媒体で広告を配信するかもしれませんが、多くの場合それができるわけではありません。
先ほどお伝えしたように、ペイドメディアのデメリットは広告費がかかることです。
自社の予算の中で、より効果的な広告配信をしていくことがペイドメディア戦略で求められるでしょう。
そのためには、ペイドメディアを活用する目的やターゲットを明確にする必要があります。
そして、自社に合った媒体を選択してください。
マーケティング戦略の事例はこちら
ペイドメディアの活用方法に悩んだら?
ペイドメディアを活用して、ユーザーに自社商品・サービスを知ってほしいと思う担当者は多いでしょう。
しかし、ペイドメディアはメリットがある一方で広告費がかかるというデメリットもあります。
広告費をかけても効果がない、というのは避けたいところです。
一方通行にならずユーザーの反応を見られるようにオウンドメディアやアーンドメディアを組み合わせるのもいいでしょう。
また、どのような媒体が自社に合っているか考慮して選択することも大切です。
ペイドメディアの活用を成功させるためには、それだけしっかりとした戦略を立てなければなりません。
もしペイドメディアの活用方法で悩むことがあれば、デジマクラスのコンサルタントに相談してください。
ペイドメディアだけでなくトリプルメディアのノウハウをもったコンサルタントが、最適な方法を一緒に考えていきます。
まとめ
今回は、トリプルメディアの1つであるペイドメディアの活用についてご紹介しました。
ペイドメディアは広告費がかかりますが、多くのユーザーに広告を配信することができます。
もちろんメリットもあればデメリットもあるため、活用方法に悩む人も少なくありません。
オウンドメディアやアーンドメディアとの組み合わせで成功した活用事例もあります。
多くの選択肢があるペイドメディアだからこそ、戦略をしっかりと立てていきましょう。
ペイドメディアの活用方法なら、ぜひデジマクラスのコンサルタントにご相談ください。